2025年1月20日
廃盤・エルメスのボラボラの魅力!定価や使い勝手・洗濯は可能?

エルメスのボラボラは、優れた耐久性を誇るキャンバス素材を採用したトートバッグです。マチが広いことや2つの内ポケットを配していることから、使い勝手に優れたアイテムとして知られています。また、多彩なカラーバリエーションも用意されているので、個人の好みや用途に合わせて選びやすいのも魅力です。
そんなボラボラですが、残念ながら現在では廃盤となっており、入手するためには中古市場を利用するしかありません。中古での取引価格は商品の状態によって異なりますが、およそ2万円から6万円程度で取引されています。エルメスの製品としては比較的手の届きやすい価格帯であることも、多くの方に支持される理由となっています。
本記事では、ボラボラの定価や使い勝手、サイズ展開などを詳しく解説しています。また、キャンバス素材のボラボラは自分で洗濯できるのかや、おすすめのコーディネートについても紹介します。さらに、ボラボラの限定・派生アイテム、似ているバッグについても解説していますので、参考にしていただければ幸いです。
目次
1.エルメスのボラボラとは
エルメスのボラボラは、キャンバス生地を使用したトートバッグです。キャンバスは綿糸などを平織りにした素材であり、柔らかな使い心地と高い強度を両立しています。織り目が細かく作られているため、優れた耐久性と耐水性を備えているのが特徴です。
マチを広く設計することで十分な収納力を確保し、内部に2つのポケットを配置することで小物の整理もしやすくなっています。開口部には「HERMES PARIS」のロゴが刻まれたセリエボタンを採用していますが、全体的には控えめなデザインで、エルメスならではの上品さを感じられます。
キャンバス素材ならではの気軽さもあり、普段使いやカジュアルスタイルに重宝されるアイテムです。また、一般的に高価格帯が多いエルメス製品の中で、ボラボラは比較的手に入りやすいことでも知られています。
1-1.ボラボラは廃盤品
現在、ボラボラは廃盤品となっており、入手するためには中古市場を利用する必要があります。制作終了時期は明らかになっていませんが、新品の状態で見つけることは難しい状況となっています。
2.ボラボラの魅力と特徴
エルメスのボラボラは、高級ブランドの品質を保ちながら、日常使いに適した実用性を兼ね備えたトートバッグです。多くの人々から支持される理由は、その優れた機能性と使いやすさにあります。ここでは、カジュアルに使える気軽さ、機能的な使い勝手の良さ、豊富なカラーバリエーションの3つのポイントにわけて、ボラボラの魅力と特徴を解説します。
2-1.①カジュアルシーンに最適
ボラボラは高級ブランドのアイテムでありながら、肩の力を抜いて使える親しみやすさが特徴となっています。キャンバス素材は縦糸と横糸を丁寧に織り込んで作られており、適度な厚みと丈夫さを備えているため、型崩れの心配が少なく、急な雨でも安心して使えるでしょう。デパートでの買い物や友人とのランチ、カフェでの読書など、日常のあらゆる場面で活躍します。
さらに特徴的なのは、目立ったブランドロゴがないことです。主張を抑えたデザインにより、カジュアルな普段着はもちろん、少しフォーマルな装いにも自然に溶け込みます。
2-2.②使い勝手に優れている
ボラボラは、毎日の使用を考えた機能的な設計が特徴です。両サイドに付いているスナップボタンで、荷物の量に応じてバッグの大きさを調節できます。普段は必要最小限のサイズで使い、買い物などで荷物が増えた時は広げて使用することができるでしょう。
内部の使いやすさにもこだわりが見られます。スナップボタンがついている両側面に取り付けられた内ポケットは、よく使う小物の収納に便利です。スマートフォンや定期券など、すぐに取り出したいものを左右のポケットに分けて収納できるため、バッグの中を探し回る必要もありません。この機能的な収納は、使い勝手に優れている点といえます。
さらに、キャンバス素材の採用により、軽量化も実現しています。バッグ本体が軽いため、たくさんの荷物を入れても体への負担が少なく済みます。通勤や買い物など、長時間の使用でも疲れにくいといった点も魅力です。
2-3.③豊富なカラーバリエーション
ボラボラは、バッグ本体とハンドル部分の色使いで、多彩なバリエーションを展開しています。代表的な組み合わせは、オフホワイトをベースにしたデザインです。ハンドル部分にオレンジ、ベージュ、ブルー、グリーン、ブラックなどの色を組み合わせることで、個性的な表情を生み出しています。
モノトーンデザインも人気があり、特にブラックとホワイトを組み合わせたコントラストの強い配色は、シックな印象を与えます。通勤や少しフォーマルな場面でも使いやすく、ユニセックスなデザインとして支持を集めています。
さらに、アイボリーのハンドルとベージュのベース、ライトブルーやオレンジなど、同系色で統一感のある組み合わせも用意されています。落ち着いた雰囲気を好む方や、コーディネートに馴染みやすい色味を求める方に向けた選択肢となっているでしょう。
このように豊富なカラーバリエーションは、使用するシーンや好みに合わせて選べる楽しさを提供しています。カジュアルな印象からフォーマルな雰囲気まで、幅広い用途に対応できるのも、ボラボラならではの魅力といえます。
3.ボラボラのサイズ展開
ボラボラは、2つのサイズが展開されています。普段使い向けのPMと、大容量のGMから選べるため、ライフスタイルに合わせた使い方が可能です。それぞれの容量や最適な使用シーンについて解説します。
3-1.ボラボラPM
ボラボラPMは、横幅35×高さ25×マチ18cmのサイズです。A4ファイルが収まる作りとなっており、日常的に必要とする荷物をしっかりと収納できる、実用的な大きさとなっています。通勤や買い物など、普段使いに最適なサイズ感から、多くの方々の定番バッグとして愛用されています。
3-2.ボラボラGM
ボラボラGMは、横幅48×高さ37×マチ23cmのサイズで、PMのおよそ2倍の容量を備えています。書類や着替えなど、かさばる荷物も余裕を持って収納可能です。また、大きな間口と十分な深さにより、荷物の出し入れもスムーズにできます。
そのため、スポーツジムや旅行、育児用品の持ち運びなど、たくさんの荷物が必要なシーンで重宝します。使いやすい大きさと機能性を備えているため、男女問わず支持を集めているサイズです。
4.ボラボラの定価
エルメスのボラボラは現在廃盤となっていますが、販売当時の定価や中古市場での取引価格を確認することで、その価値を知ることができます。買取相場についても解説していますので、参考にしてください。
4-1.ボラボラの定価
ボラボラの販売当時の定価は、PMサイズが85,550円、GMサイズが118,800円でした。エルメスの他のバッグと比較すると、比較的手頃な価格帯に設定されていたことがわかります。
4-2.ボラボラの中古価格
現在の中古市場では、PMサイズがおよそ2万円から5万円前後、GMサイズがおよそ3万円から6万円前後で取引されています。状態の良い商品は高値で取引される傾向にあり、特に汚れや傷のほとんどない商品は、定価の半額程度での取引も見られます。
4-3.ボラボラの買取相場
ボラボラの買取相場は、状態や時期によって5,000円から3万円前後と幅広い価格帯で推移しています。商品の状態はもちろん、市場での需要や在庫状況などによって買取価格は変動するでしょう。同程度の状態であっても、人気のカラーや取り扱う買取店舗によって査定額に差が生じることも少なくありません。
そのため、より良い条件での売却を考える場合は、ブランド品専門の信頼できる買取店で複数の査定を受けることをおすすめします。各店舗の査定額を比較検討することで、より有利な条件での取引が可能となります。
5.ボラボラは自分で洗濯できる?
ボラボラはキャンバス素材を使用しているため、一般的な布製品のように洗えそうに思えますが、自宅での洗濯は避けた方が無難です。洗濯機で洗浄すると、バッグの形が崩れてしまうだけでなく、生地そのものにもダメージを与えてしまいます。手洗いについても同様のリスクがあり、特にハンドル部分の染料が水に溶け出して、他の部分に色移りする危険性が高いのです。
大切なバッグを長く愛用するためには、汚れが気になり始めた時点で、ブランド品のクリーニングを専門に扱う店舗への相談をおすすめします。また、普段のお手入れは、乾いた柔らかい布で汚れを軽く払う程度にとどめておきましょう。
6.ボラボラにおすすめのコーディネートは?
ボラボラは、シンプルなデザインと多彩なカラーバリエーションにより、様々な着こなしを楽しめるバッグです。オフホワイトをベースにした定番モデルなら、デニムとTシャツのカジュアルスタイルはもちろん、ワンピースやジャケットを使った上品な装いにも自然に溶け込みます。また、ハンドルの色味を意識したトップスや小物を取り入れることで、さりげない統一感が生まれるでしょう。
モノトーンタイプは、オフィスでの使用に対応可能です。黒のパンツスーツやスカートスーツと合わせると、洗練された大人の雰囲気を演出できるでしょう。また、白シャツとスラックスという王道の組み合わせにも違和感なく馴染むため、ビジネスシーンでの活用も期待できます。
キャンバス素材ならではの親しみやすさと、エルメスの持つ上質感を兼ね備えたボラボラは、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活用できる優れた汎用性を備えています。
7.ボラボラの限定・派生アイテム
ボラボラには、通常のラインナップに加えて、限定モデルや派生アイテムが展開されており、それぞれの魅力を放っています。ここでは、4点の限定・派生アイテムを紹介します。
7-1.シュバル シュプリーズ
ジャン=ポール・ゴルチエがエルメスのデザイナーに就任した際、制作された記念モデルのトートバッグです。フランス語で「驚いた馬」を意味するこの限定版には、馬がペンキをこぼしたかのような斬新なプリントが施されています。エルメスの原点である馬具製造の歴史を、現代的な遊び心で表現しており、通常のボラボラと同様にPMとGMの2サイズを展開しました。
限定モデルであることから制作数が限られているため、中古市場において希少性の高いアイテムとなっています。
7-2.ボラボラ ポーチ
ボラボラのラインナップには、サイズの異なる3つのポーチも展開されました。サイズは、大(横35×縦26cm)、中(横29×縦21.5cm)、小(横22×縦16cm)となっています。このポーチは、バッグの中の小物整理や単独でポーチとして使用でき、幅広い使い方が可能です。
サイドには「H」の文字を刺繍したタグが付いています。バッグ本体がロゴを控えめにしたデザインであるのに対し、ポーチではこのタグによってエルメスの存在感を表現しています。トートバッグと同じカラーを選べば、統一感のあるコーディネートを楽しむこともできるでしょう。
7-3.カバスプラージュドーヴィル
ボラボラPMと同じサイズで展開されたカバスプラージュドーヴィルは、ハンドルデザインが特徴的なトートバッグです。両端が白いライン、中央がバッグ本体と同色のラインという3本線のデザインで、ホワイトベースの場合は両端が黒のラインとなります。また、バッグと同じ色味のポーチが付属しており、活用の幅が広がります。
7-4.コキアージュ
フランス語で「貝殻」を意味するコキアージュは、その名にふさわしいパステルカラーが特徴のトートバッグです。ボラボラと同じPM、GMの2サイズで展開され、バッグ本体とハンドルは同系色で統一されており、柔らかい印象を与えます。また、付属する同系色のポーチとともに、トータルコーディネートを楽しむことができます。
8.ボラボラに似ているトートバッグ
エルメスには、ボラボラと同様にキャンバス素材を使用したトートバッグがいくつか存在します。ここでは、ボラボラに似ている代表的なモデルを紹介します。
8-1.フールトゥ
エルメス初のコットンキャンバス素材のトートバッグとして、1998年に登場したフールトゥは、ボラボラの先駆けともいえるモデルです。ハンドルからバッグ本体へと続く2本のラインが特徴的なデザインで、カジュアルながらエルメスらしい品格を備えています。
フールトゥは3種類のサイズを展開し、PMサイズ(横幅22×高さ30×マチ8cm)、MMサイズ(横幅31×高さ42×マチ10cm)、GMサイズ(横幅34×高さ46×マチ15cm)となっています。一方、ボラボラはPM(横幅35×高さ25×マチ18cm)とGM(横幅48×高さ37×マチ23cm)の2サイズ展開で、フールトゥと比べてマチが広く、より大きな収納力を備えています。
発売当時はPMサイズが52,500円、MMサイズが79,800円、GMサイズが86,100円という、エルメスとしては比較的手頃な価格設定でした。2006年に惜しまれつつ廃盤となりましたが、実用性の高さから現在も中古市場で高い人気を保っています。
8-2.エールライン
2000年に発表されたエールラインは、ナイロン素材を採用した軽量なトートバッグです。持ち手から本体へと続く2本のラインには、エルメスの「H」の文字が規則的に配されており、ブランドらしい洗練されたデザインとなっています。4種類のサイズを展開し、カラーはグレーとブラウンの2色のみです。
ボラボラと大きく異なる点は、素材とデザインの2点です。ナイロン素材を使用することで軽量化と高い耐水性を実現し、しわになりにくい特徴を持ちます。また、開閉部にはファスナーとスナップボタンを備え、南京錠も付属するなど、セキュリティ面も考慮されています。
2006年に惜しまれながら廃盤となりましたが、現在も中古市場では5万円前後で取引され、エルメス製品としては比較的入手しやすい価格帯を維持しています。
8-3.ドーヴィル
2002年に発表されたドーヴィルは、エルメスのカジュアルラインとして展開されたキャンバス素材のトートバッグです。PMサイズ(横幅29.5×高さ22×マチ8cm)とMMサイズ(横幅43×高さ30×マチ10cm)の2サイズが展開され、ボラボラと同様に収納力の高さが特徴となっています。
ドーヴィルとボラボラの大きな違いは、デザインと機能面に表れています。ドーヴィルは白いステッチがアクセントとなった持ち手が特徴的で、外側に6つのポケットを備えているのが特徴です。一方、ボラボラは内側のポケットを重視した設計となっています。また、ドーヴィルはマチ幅が比較的控えめで、ボラボラと比べるとスマートな印象を与えます。
8-4.カンヌ
2011年頃まで展開されていたカンヌは、しずく型のようなコロンとした可愛らしいフォルムが特徴的なトートバッグです。3つのサイズを展開し、PMサイズ(横幅33×高さ23×マチ21cm)、MMサイズ(横幅42×高さ28×マチ26cm)、GMサイズ(横幅48×高さ34×マチ28cm)が用意されていました。
ボラボラと同様、キャンバス素材を使用し、スナップボタン開閉式を採用しています。両サイドのボタンで荷物量に応じてマチ幅を調節できる機能も備えています。また、付属のミニポーチが付いているのも特徴です。
デザインは無地タイプやストライプ柄など、豊富なバリエーションが展開されていました。現在は廃盤となっており、中古市場ではおよそ3万円から7万円前後で取引されています。
9.ボラボラは耐久性に優れた使い勝手抜群のトートバッグ
エルメスが誇るキャンバストートバッグ、ボラボラは、丈夫な素材と実用的な設計で多くの支持を集めてきました。PM、GMの2サイズ展開で、広いマチと内側の2つのポケットにより、優れた収納力と使いやすさを実現しています。カジュアルなデザインでありながら、エルメスならではの品質の高さを感じられるのも特徴です。
ボラボラの魅力は、シンプルな見た目とカラーバリエーションの豊富さにもあります。オフホワイトをベースにしたカラフルなハンドルデザインや、モノトーンでまとめられた落ち着いた配色など、様々な好みに対応できる展開が用意されていました。さらに、シュバル シュプリーズやカバスプラージュドーヴィルなどの限定モデルや、ポーチなども展開され、幅広い選択肢を提供しています。
現在は廃盤となり、中古市場での取引が中心となっていますが、およそ2万から6万円程度という手頃な価格帯も魅力の一つとなっています。日常的な使いやすさと確かな品質を備えたボラボラは、今なお多くの人々に愛され続けているトートバッグです。