2024年6月29日
グランディディエライトとはダイヤモンドより珍しい?石言葉や効果を解説
ジュエリー
グランディディエライトとは、どんな宝石か知っていますか?
宝石が好きで、よくショップに見に行くという人でも、もしかしたら聞いたことがあるという人は少ないかもしれません。というのも、グランディディエライトという宝石はまだ見つかったばかり。ショップにもほとんど置いていない、ダイヤモンドやエメラルドよりもずっと珍しい宝石なのです。
今回は、まだまだ珍しく、持っている人も少ないグランディディエライトがどんな宝石なのか、その価値やスピリチュアル的効果も一緒にご紹介します。ぜひこの記事を最後まで読んで、知名度はまだ低いですがとても珍しく、これからもっと人気になるかもしれないグランディディエライトについて、周囲の人にも教えてあげてくださいね。
1.グランディディエライトとは
まだまだ知名度が高くないグランディディエライトとは、どんな宝石なのでしょうか。名前を聞いてもまったくピンと来ないという人も多いと思います。ですが、それも無理はありません。グランディディエライトは新しく、そしてとても珍しい宝石なのです。
グランディディエライトは2015年に経済誌『フォーブス』で世界で三番目に珍しい石と評価されました。それほど珍しければ、偶然ショップで見かけるということもほとんどありませんし、よほど宝石に興味がある人でもなければ、名前すら聞いたことがないというのも頷けます。
反対に言うと、これからもっと知名度が上がり、人気になる可能性は大いにあるということです。
これだけ聞いても、グランディディエライトがいかに変わった宝石かがわかりますよね。ダイヤモンドなどの有名な宝石とは、グランディディエライトはあらゆる点で違います。その経歴はとても珍しく、非常に興味深いものです。
1-1.グランディディエライトはまだ見つかったばかり
グランディディエライトがはじめて発見されたのは1902年です。多くの宝石の産地であるマダガスカルの南部、アンドラホマナの海岸でのことでした。
フランスの鉱物学者、アルフレッド・ラクロワによって発見されたその鉱石は、インクルージョン(内包物)が多く透明度も低いものだったそうです。その後ニュージーランドやノルウェーで同様の鉱石が発見されたものの、どれも宝石として認められる品質のものではありませんでした。それゆえ、グランディディエライトが注目されることは、長い間ありませんでした。
グランディディエライトが宝石として注目され始めたのは2003年のことです。スリランカで見つかったグランディディエライトはわずか0.29カラットではありましたが、透明度が高く宝石質であるとして話題になりました。
その後2014年、鉱石としてのグランディディエライトが初めて見つかったマダガスカルのアンドラホマナの近くでグランディディエライトの鉱床が見つかりました。その後2015年に、ほんのわずかではありますが宝石としてのグランディディエライトが流通し始めます。つまり宝石質のグランディディエライトが市場に現れたのは、わずかここ10年ほどのことなのです。
1-2.グランディディエライトはとても希少
グランディディエライトは、世界でもっとも珍しい宝石10傑に選ばれています。
グランディディエライトはとても希少で、ダイヤモンドやその他のカラーストーンよりも流通量がかなり少ない宝石です。絶対数が少ないうえに小粒な物も多く、1カラット以上のグランディディエライトは世界に10粒ほどしかないのではないかとも言われています。
鉱床が見つかった2014年から2016年にかけては多くのグランディディエライトが見つかったと言われていますが、800キロの原石から採れた宝石質の部分はわずか60グラムでした。ジュエリーとして加工するのがいかに難しいかがわかりますね。
グランディディエライトはそもそもの産出量が少ないうえに、インクルージョンがとても多い石です。宝石として認められる部分が非常に少ないのも、グランディディエライトが特に希少だと言われる理由です。
1-3.グランディディエライトは原石も人気
宝石質のグランディディエライトはとても希少で、値段も高価です。そのためカットしてジュエリーとして楽しむよりも、あえて原石そのままの形を楽しむというコレクターも少なくありません。グランディディエライトは原石でも充分に美しいブルーグリーンをしています。また宝石質のものよりは希少性は少ないですが、グランディディエライトは原石でも決してありふれたものではありません。レアで美しい原石として、鉱石好きの間でグランディディエライトは人気があります。
また半透明のグランディディエライトは、パワーストーンとして流通しているものもあります。インクルージョンが多いものや半透明のグランディディエライトは、宝石質のものと比べるとかなり値段も抑えられます。まだ珍しくて頻繁に見かけるというわけではありませんが、パワーストーンとして日常的に身に付けているという人もいます。
2.グランディディエライトの特徴
次は具体的に、グランディディエライトの特徴について見ていきます。
グランディディエライトは、他の宝石にはないいろんな特徴を持っています。グランディディエライトについて理解を深めていきましょう。
2-1.色
グランディディエライトの色はブルーグリーンです。透明度やインクルージョンによって色味は明るいものから深い色、また青っぽいものや緑っぽいものまで幅があります。
グランディディエライトが発見された当初は淡いパステルブルー、その後ディープグリーン、そしてブルーグリーンと青から緑までの色合いの物が産出されました。
グランディディエライトの特徴として、多色性があることがあげられます。多色性とは、見る角度によって違う色に見える性質のことです。ひとつの石でも角度を変えると、ブルーグリーンからディープグリーン、灰色っぽいブルーや薄い黄色に見えることもあります。
グランディディエライトは角度によって、複雑な輝きを見せてくれる石です。
宝石質のグランディディエライトをショップでみかけることはほとんどないので、私たちが目にするのは、ほとんどが原石かパワーストーンとして加工された物になるでしょう。そういった形で流通しているものは、まったりした青緑色をしていることが多いです。
2-2.硬度
グランディディエライトのモース硬度は7.5です。
モース硬度とは、ふたつの物質をこすり合わせた時にどちらがより硬いかを比べた硬さの尺度で、宝石の硬さはよくこのモース硬度で表示されています。地球上で最も硬い物質はダイヤモンドでモース硬度は10、その次にルビーやサファイアなどのコランダム、モース硬度は9です。
モース硬度7.5というと、翡翠よりはやや硬く、トパーズよりはやわらかいということになります。これはつまり、翡翠とぶつかればグランディディエライトが翡翠を傷付け、トパーズとぶつかればグランディディエライトがトパーズに傷付けられるということです。
石として脆いわけではありませんので身に付ける時に神経質になる必要はありませんが、家で保管する時やパワーストーンのブレスレットなどを複数付ける習慣がある人は、注意したほうがいいでしょう。
2-3.産地
産出量がきわめて少ないグランディディエライトは、その産地も限られています。特に透明度が高くジュエリーにできる品質のグランディディエライトの産地は、マダガスカルとスリランカのみです。
このうちマダガスカルでは現在、グランディディエライトを国の宝として国外への持ち出しを禁止しているそうです。グランディディエライトはもともとの産出量が少ないことに加えて、産地からなかなか供給されないという現状があります。
グランディディエライトは他にもアメリカやカナダで産出されますが、そのほとんどはジュエリーとして加工できる品質のものではありません。
今後新たに鉱床が発見されれば話は変わりますが、今のところこの限られた産地でしか産出されず、またなかなか流通しないこともあって、グランディディエライトはかなり希少性が高い石とされています。
2-4.名前の由来
グランディディエライトの名前は、フランス人探検家のアルフレッド・グランディディエにちなんで名付けられました。
比較的新しい宝石の名前は、その石を発見した学者や時の権力者、あるいは地名に由来する名付けをされることが多いのですが、グランディディエライトはそのどれでもありません。
アルフレッド・グランディディエは、当時マダガスカル研究の第一人者でした。グランディディエライトが発見された当時のマダガスカルを探検し、多くの著書を残した人物です。
そんなアルフレッド・グランディディエに敬意を表し、発見者のアルフレッド・ラクロワはグランディディエライトの名前を付けたそうです。
3.グランディディエライトの意味・効果
ジュエリーとしては流通数がかなり少なく、なかなか手に入れることができないグランディディエライトですが、パワーストーンであれば比較的入手しやすい傾向があります。もちろんパワーストーンも、ルビーやサファイアなどのメジャーな石に比べればまだまだ珍しく、希少な存在なので、よく見かけるというわけではありません。
ですがどんな意味や効果があるのか前もって知っておけば、いざショップで出会ったときにあわてて調べたりせずにすみますよね。いつかの運命的な出会いに備えて、グランディディエライトの意味や効果を予習しておきましょう!
3-1.グランディディエライトの石言葉
グランディディエライトの石言葉は「未来のビジョン」「癒し」などです。
数千年も前から使用されていた宝石が多い中、グランディディエライトは1900年代に入ってから見つかった宝石です。100年以上前と考えると、現在の私たちからすればかなり昔のようにも思えますが、宝石全体の歴史を考えると見つかったばかりの新しい宝石と言えるでしょう。そういったイメージから「未来のビジョン」という石言葉になったのかもしれませんね。
また、グランディディエライトのやわらかいブルーグリーンは、見ていて癒しを感じる色です。グランディディエライトには半透明の物も多いですが、その優しい色合いから「癒し」という石言葉が付けられたのも納得できます。
3-2.グランディディエライトの効果
グランディディエライトをパワーストーンとして身に付けると、どのような効果があると言われているのでしょうか。とても希少で、その上美しくかわいらしい色をした石なので、身に付けるだけでも嬉しくなってしまうようなグランディディエライトですが、それ以上に効果があるとしたら、もっとグランディディエライトが欲しくなってしまうのではないでしょうか。
パワーストーンとしての人気が高いグランディディエライトの効果は、具体的にどのようなものがあるのか見ていきましょう。
3-2-1.未来への展望が開ける
グランディディエライトには、未来予知の力があるとされています。今自分がやっていることが正しいのかわからない、このままでいいのだろうかと悩むことは、誰しもありますよね。将来のことがわからず悩んでいるという人は多いと思います。グランディディエライトには、持ち主に未来のビジョンをはっきりと見せるパワーがあります。もやもやした将来への不安を取り除き、持ち主を明るい未来へ導く効果を持った石なのです。
また、グランディディエライトはただ将来を指し示すだけでなく、目指す将来へ向けて動き出すための力を与えてくれる石でもあります。行動を起こすためのポジティブなパワーを与えてくれるので、積極的になりたい人や行動する勇気がほしい人にもおすすめです。
3-2-2.人間関係を円滑にする
グランディディエライトを身に付けていると、人間関係での悩みも解消されると言われています。
なんとなく苦手な人やできれば関わりたくない人でも、どうしても接しなければならないということはよくありますよね。そんな時にパワーをくれるのがグランディディエライトです。グランディディエライトには協調性をアップさせるパワーがあり、人間関係での苦手意識を感じにくくさせます。その結果、苦手な人にも自然体で接することができ、人間関係がうまくいくようになるでしょう。
また、グランディディエライトを身に付けていると、自分のすべきことがはっきりわかるようになります。そのため優柔不断な態度を取ることがなくなり、てきぱきと行動することができるようになるでしょう。そのような態度に周囲の人も好感を持ち、ストレスのない環境を作ることができます。
3-2-3.ヒーリング効果で心が癒される
「癒し」の石言葉を持つグランディディエライトは、身に付けるとヒーリング効果があると言われています。確かに優しいブルーグリーンの色は、心身共に癒してくれそうな色ですよね。
日常生活で感じるストレスにはさまざまなものがあります。グランディディエライトは将来への不安や人間関係の悩みを解決に導く石ですので、そのようなストレスを緩和することで持ち主を癒してくれます。
それだけではなく、グランディディエライトは持ち主の目標をはっきりとさせてくれる石です。過去に受けた傷を癒す石というよりは、未来に思考を向けさせることで過去のストレスを忘れさせるといった意味でのヒーリング効果が期待できます。
3-3.おすすめの使用方法
グランディディエライトをパワーストーンとして身に付ける時は、ネックレスやペンダントなど、胸元や喉のあたりに石が来るように使用するのがおすすめです。
ストレスを感じる時、胸が痛くなることがありますよね。ネックレスやペンダントとしてグランディディエライトを使用することで、その痛みをより癒してくれる効果を感じることができます。目立たせたくない時には服の下に身に付けることもできるのも良いですね。
4.グランディディエライトと相性の良い石
グランディディエライトをパワーストーンとして使用する時に気を付けたほうがいいのが、どの石と組み合わせるかということです。
ストーンショップで販売されている時には、ブレスレットやネックレスなど、すでに組み合わされて販売されていることもあります。どのような効果を狙ってその組み合わせ方をされているのか、今の自分はその組み合わせを求めているのかということを意識して購入するようにしましょう。
またショップによっては、自分で組み合わせを選ぶことができる所もあります。その時には自分の今の状態、求めている効果をよく考えましょう。自分にとって最適な組み合わせにするために、どんな石がグランディディエライトと相性の良いのかは、かなり重要です。
4-1.グランディディエライトとアクアマリン
3月の誕生石としても人気のアクアマリンは、海を思わせるような薄水色がさわやかな石です。ジュエリーとしてもパワーストーンとしても人気があり、古くから使用されてきました。
アクアマリンには主に人と人のコミュニケーションに関するパワーがあるとされ、人間関係に悩む人に頼りにされてきたパワーストーンです。人間関係で解決したいことがある人や大事な人との仲をもっと深めたい時に、効果を発揮してくれるでしょう。またアクアマリンは特に結婚に関してのパワーがあるともされています。持ち主に「幸せな結婚生活」を与えてると言われているアクアマリンは、花嫁に贈るプレゼントとしても人気のパワーストーンです。
良好な人間関係を築きたいという人には、グランディディエライトとアクアマリンの組み合わせはがおすすめです。ふたつとも人間関係の悩みを解決してくれるパワーストーンなので、相乗効果でより良い効果を感じられると思います。
アクアマリンは、夜の闇のように先の見えない状況に陥っている人を導くパワーがあると言われています。これは未来を見通す力を与えるグランディディエライトと特に相性がよく、どうしたらよいかわからない時、不安で先に進めない時に、一歩踏み出すためのポジティブなパワーを持ち主に与えてくれるでしょう。
4-2.グランディディエライトとサファイア
ダイヤモンドに次いで硬い石であるサファイアは、世界三大宝石としても有名で人気も高い石です。9月の誕生石としても人気が高く、また「誠実」という石言葉を持つことから夫婦や恋人同士でサファイアのリングを贈りあうという人も多くいます。
サファイアは一番有名なブルーサファイア以外にもピンクや紫、緑など、さまざまな色があり、パワーストーンとしての効果もそれぞれです。グランディディエライトと組み合わせる時も、どのような効果を期待して身に付けるのかを考えながら組み合わせると良いでしょう。
何か迷っていることがある時には、グランディディエライトとブルーサファイアの組み合わせがおすすめです。ブルーサファイアは持ち主を落ち着かせ、冷静な判断力を与えてくれます。ブルーサファイアの効果は、グランディディエライトの思考をクリアにし、未来への展望を開かせる効果と相性が良いです。
人間関係に関する悩みがある時は、ピンクサファイアかグリーンサファイアがぴったりです。恋愛や夫婦仲をもっと深めたいというときには恋愛運をあげるピンクサファイア、学校や職場での全体的な人間関係を円滑にしたいときにはグリーンサファイアとの組み合わせてみましょう。グランディディエライトは人間関係を良くする効果がありますので、サファイアの効果を後押ししてくれるはずです。
勉強をがんばりたい時や仕事で成功したい時には、イエローサファイアと組み合わせると良いでしょう。イエローサファイアは持ち主にやる気を出させる効果のある石です。グランディディエライトも持ち主にポジティブなパワーを与える石なので、いつも以上に行動力を発揮することができます。
4-3.グランディディエライトとターコイズ
はっきりとした水色が特徴的なターコイズは、古くから神秘的な力を持つ石として人々に用いられてきました。5000年以上前のメソポタミア文明の遺跡からもターコイズは発掘されていて、それほど昔からターコイズが人々の生活に欠かせないものだったというのがわかります。
ターコイズは古来からさまざまな力を持っていると信じられていて、病気治癒や精神安定、魔除けや旅のお守りなどに用いられていました。現代でもいろんな面で持ち主を支えてくれるパワーストーンとして、多くの人が身に付けています。
また、ターコイズは12月の誕生石としても人気です。ターコイズの不思議な水色は、他の宝石にはないオリエンタルな雰囲気があります。デザインによって、フォーマルにもカジュアルにも対応できる、幅広い魅力を持った石です。
グランディディエライトとターコイズは、相乗効果を期待できる組み合わせです。ターコイズ自体がもともとさまざまな効果を持っているのを、グランディディエライトが底上げをしてくれます。
ふたつとも強いヒーリング効果を持った石ですが、その効果は微妙に異なっています。グランディディエライトのヒーリング効果は、主に未来への不安をなくし気分を晴れやかにしてくれるものです。対してターコイズのヒーリングは持ち主の心の中にあるストレスや不安を取り払ってくれます。現在の自分に対する効果と、未来の自分に対する効果をそれぞれ発揮してくれるので、すっきりした気持ちで物事に向き合うことができるでしょう。
そこでさらに、ふたつの石の人間関係を円滑にする効果が発揮されます。ヒーリング効果を受けてポジティブに行動すれば、自然と人間関係はよくなるでしょう。ターコイズは悪い人間を寄せ付けない効果があります。グランディディエライトは協調性をアップさせるパワーもあるので、良い人々と協力し合い、充実した生活を贈ることができるでしょう。
5.(まとめ)希少なグランディディエライトの魅力
今回は、まだまだ知られていないグランディディエライトの魅力について、さまざまな面から見ていきました。
グランディディエライトはジュエリーショップで偶然見かけることは、ほとんどありません。そもそもの絶対数が少ないですし、もし商品があったとしても高価すぎるのでなかなか購入に踏み切ることはできない、希少で価値のある宝石です。半透明のパワーストーンであれば比較的入手しやすいですが、他の宝石と比べてまだまだ知名度も低く流通量も少ないです。
ですがその分、探して手に入れた時の喜びやそれを身に付けたときの満足感は、他にはないものになるでしょう。
世界で3番目にレアと言われているグランディディエライトを、ぜひ探してみてください。運命の出会いがあなたを待っているかもしれませんよ。