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2024年6月30日

ベニトアイトはアメリカ三大希少石!その価値や効果、宝石言葉は?

ジュエリー

宝石に興味がある人なら「世界三大希少石」という言葉を耳にしたことはあると思います。

アレキサンドライト、パライバトルマリン、パパラチアサファイアの3つのレアストーンを世界三大希少石と言います。どれもとても美しく、希少で価値が高い物ばかりです。

では、「アメリカ三大希少石」という言葉を聞いたことはありますか?「世界で希少な石」と「アメリカで希少な石」だと、「世界で希少な石」のほうが珍しく、価値があるように聞こえますが、実は「アメリカ三大希少石」も「世界三大希少石」に負けず劣らず美しく、とても希少な宝石なのです。

アメリカ三大希少石は、ベニトアイト、レッドベリル、ロードクロサイトの3種類のことをいいます。これらの3つはいずれも産地が非常に限られており、とても希少で価値が高いものばかりです。

今回はそんなアメリカ三大希少石のひとつ、ベニトアイトについて見ていきたいと思います。とても美しく魅力のあふれる宝石であるベニトアイトについてわかりやすくまとめていきますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

1.ベニトアイトの基本情報

ベニトアイトという宝石の名前を、初めて聞くという人も多いのではないでしょうか。まずはベニトアイトがどんな宝石なのかをくわしく見ていきましょう。

ベニトアイトがどういった石なのか、その歴史や産地などを知ってベニトアイトについて知る第一歩にしてください!

1-1.ベニトアイトの鉱物情報

ベニトアイトはケイ酸塩鉱物という石の一種です。ケイ酸塩鉱物という名前はあまり耳慣れないと思いますが、実はケイ酸塩鉱物の仲間は多く、ガーネットやトルマリンも大まかに分類するとケイ酸塩鉱物の一種です。たくさんあるケイ酸塩鉱物の中でも、ベニトアイトは特にチタンとバリウムを含有する物のことをいいます。見た目はとても強い輝きを放つ石で、青や紫がかった青色をしていることが多いです。

ベニトアイトのモース硬度は6.0〜6.5です。モース硬度は物質同士をこすり合わせた時にどちらが傷つくかを比べた硬さの尺度で、宝石の丈夫さはこのモース硬度であらわされます。地球上で最も硬い物質であるダイヤモンドがモース硬度10で、サファイアやルビーがモース硬度9です。モース硬度は硬い順に10~1で表されます。

モース硬度6.0~6.5は、とても硬いというほどではありませんが、ジュエリーとして使用するのに脆すぎるというほどではありません。ただしベニトアイトよりも硬い宝石は多いので、使用時や保管時には注意が必要です。

1-2.ベニトアイトの歴史

ベニトアイトはまだ新しい宝石で、最初に発見されたのは1907年のことです。アメリカ・カリフォルニア州のサンベニトで、水銀と銅の鉱脈を探していたジェームズ・カウチという人物が、偶然青い石を発見したのが始まりでした。

発見された地名にちなんで、その宝石はベニトアイトと名付けられました。ベニトアイトはその後、1985年にカリフォルニア州の石に認定されました。初めて発見された場所ですから、まさしくベニトアイトはカリフォルニア州の石にふさわしいですよね。

その後、2005年にベニトアイト鉱山であるディアブロ鉱山は閉山されてしまいます。ベニトアイトが初めて発見されてから、まだ100年も経っていませんでした。現在でも新しいベニトアイト鉱山は発見されておらず、年々その希少性は高まっています。

1-3.ベニトアイトの産地

ベニトアイトの産地として最も有名なのは、最初にベニトアイトが発見されたアメリカ・カリフォルニア州のサンベニトのディアブロ鉱山です。この鉱山でベニトアイトが産出されていたのは、2005年までであったことは、前項で述べた通りです。

実はベニトアイトはその後、同じくアメリカのアーカンソー州やベルギー、そしてなんと日本でも発見されました。それにもかかわらず、なぜベニトアイトがアメリカ三大希少石と呼ばれるほど希少性が高い物になっているのでしょうか。

それには、産出される原石の品質が関わっています。サンベニト以外で産出されたベニトアイトの原石は、カットを施してジュエリーにするには小さすぎるものがほとんどでした。つまり宝石質のベニトアイトの産地は、実質もう閉山されたサンベニトだけなのです。

サンベニト以外で産出されるベニトアイトは、原石のまま取引されたり、パワーストーンのビーズとして用いられることがあります。ベニトアイトはそのままでも輝きが見える物や不思議な色合いが見える物などもあり、コレクターに人気が高い原石です。パワーストーンとしての需要もあり流通していますので、私たちが見る機会が多いのはそういった石かもしれません。

2.ベニトアイトの特徴

ベニトアイトは、さまざまな特徴がある石です。

宝石の中には何千年も前から人類に用いられている物もありますが、ベニトアイトはまだ見つかって100年ほどの、宝石の歴史から見れば新しい石と言えます。

新しい宝石であるベニトアイトには、他の古来から使用されていた宝石とは違った特徴があります。ベニトアイトはとても個性的で、興味深い宝石なのです。

2-1.アメリカ三大希少石のひとつ

ベニトアイトはアメリカ三大希少石のひとつです。
アメリカ三大希少石とは、アメリカを主な産地とする3種類のとても希少な宝石のことを言います。

その3種類の宝石とは、「ベニトアイト」「レッドベリル」「ロードクロサイト」です。宝石とはもともと珍しい物ですが、この3種類の宝石はその中でもとくに産出量が少ないので、「希少石」と呼ばれています。

カリフォルニア州サンベニトで発見されたベニトアイトが、現在ほとんど産出されていないことはお話しましたね。同じくアメリカ三大希少石のレッドベリルも、唯一の産地であったユタ州のワーワー山脈の鉱山が閉山してしまい、ベニトアイトと同様新しい石は産出されません。

残るもう1種の希少石であるロードクロサイトは、産地こそ南アフリカやメキシコ、日本など多くありますが、最高品質の原石が産出されるのはコロラド州のスイートホーム鉱山でだけでした。この鉱山も現在は閉山しています。

つまりアメリカ三大希少石は、3種類とも現在では美しい石が新規に産出されることがない、幻と言ってもいいほど希少な宝石なのです。

2-2.ベニトアイトの色の特徴

ベニトアイトにはさまざまな色が存在します。もっとも多いのは青い色で、チタンを含有することで青く発色するとも言われていますが、詳しいことはわかっていません。青以外にはごく希に、カラーレスのベニトアイトも産出されます。透明で、かつ内部の異物が少ないベニトアイトは、強い輝きを放ちます。ダイヤモンドにも負けない美しい石です。

また、オレンジやピンク色のベニトアイトも存在します。この色のベニトアイトは天然ではほとんどありません。ほとんどが加熱処理を施されて色合いを整えた物ですが、強く輝きますし、とても美しいです。

ベニトアイトの色にはふたつの大きな特徴があります。

ひとつ目は「多色性」です。

多色性とは見る角度や光の種類によって色を変える性質のことで、多色性を持つ有名な宝石にはタンザナイトやアレキサンドライトがあります。

ベニトアイトもこの性質を持っていて、見る角度によって薄い青から濃い青、紫がかった青などさまざまな表情を見せてくれます。ずっと見ていても飽きないような、すばらしい魅力のある石です。

ベニトアイトのもうひとつの特徴は「蛍光性」です。

ベニトアイトの中には、すべてではありませんが蛍光性を持つものもあります。紫外線を当てると蛍光色に光るのが蛍光性です。ダイヤモンドやルビー・サファイアの中にも蛍光性を持つ石があります。

蛍光性を持っている石かどうかはブラックライトを当てるとわかりますが、ベニトアイトは短波紫外線に反応するものが多いそうです。一般的に売られているブラックライトは長波紫外線を当てるものが多いので、自分で確かめる時はブラックライトの種類に気を付けましょう。

2-3.ベニトアイトの価値

宝石質のベニトアイトは市場に新たに投入されることがほとんどありませんので、その価値は非常に高いです。これから先も新たな鉱山が発見されなければ、おそらくその価値や価格は上がっていく一方でしょう。

具体的な価格は、石の品質によって異なります。大きさがとても小さい物や、パワーストーンとして売られているものであれば、数千円から1万円程で購入できますので、比較的入手しやすいでしょう。宝石質の物は非常に高価で、0.1カラット以下でも数万円から数十万円、1カラット以上になると100万円以上するものも珍しくありません。

ただし宝石質でそれほどの大きさのものはあまり流通していませんし、購入できる機会に恵まれることも滅多にないと思いますので、迷う心配もないかもしれませんね。

いずれにせよ、自分の気に入ったものがもし見つかれば、予算の範囲内で購入を検討してみてください。ベニトアイト自体が非常に珍しいので、「やっぱり買っておけばよかった」と後悔しないようにしないようにしてくださいね。

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3.ベニトアイトの意味・効果

ここからはパワーストーンとしてのベニトアイトについて見ていきます。

ジュエリーとしては流通量が少なく、その上かなり値段も高いベニトアイトですが、原石やパワーストーンのベニトアイトは比較的安価に手に入れることができます。

パワーストーンとしてのベニトアイトにはさまざまな意味があり、身に付けることで自分や周囲に良い効果をもたらすと言われています。ベニトアイトの恩恵を受けることで、なりたい自分に近付けたら素敵ですよね。

ベニトアイトの意味や効果をくわしく見ていきましょう!

3-1.ベニトアイトの宝石言葉

宝石や鉱石には、それぞれその石を象徴する宝石言葉(石言葉)があります。

宝石言葉はその石を意味する言葉ですから、自分が身に付ける時や大切な人に石を贈る時に、その言葉を思い浮かべたり、願いを込めたりする人も少なくありません。

ベニトアイトの宝石言葉は「気品」「成功」「希望」などです。

濃淡のある青が美しいベニトアイトは、確かにどこか気品を感じさせますよね。輝きは強いですがはしゃぎた感じはなく、まるで貴婦人のような落ち着いた色合いです。

また発見されてすぐに評価され、高値で取引されているという現状は、まさしく「成功」という宝石言葉そのものです。ここぞという勝負の時に、力を借りるのも良いかもしれません。

3-2.ベニトアイトの効果

ベニトアイトには、主に3つの効果があると言われています。

これらの効果をうまく使うことで、日常生活の困りごとを解決する手助けになったり、物事を良い方向に導いてくれるかもしれません。

ベニトアイトの効果をひとつずつ見ていきますので、ぜひ参考にしてください。

3-2-1.自信を持てるようになる

「気品」という宝石言葉を持つベニトアイトは、持ち主に自信を授ける石だと言われています。

ベニトアイト自体がとても美しく気品を感じさせる石ですが、その美しさ、品の良さを持ち主にも与えてくれるのです。ベニトアイトを身に付けたり、身近に置くことで、持ち主はベニトアイトから良い影響を受けます。その結果として、ベニトアイトを身に付けると自信を持つことができるのです。

自信を持つことで気持ちに余裕ができますので、今までよりも周囲に優しく接したり、気を配ることができるようになります。周囲の人とのコミュニケーションが円滑になるでしょう。周囲からの信頼を得たり、日常を活き活きと過ごす手伝いをしてくれる石です。

3-2-2.持ち主の魅力を引き出す

ベニトアイトは持ち主の観察力、洞察力をアップさせてくれる石です。

その観察力や洞察力を周囲の人間に対して使うと、ささいな変化にも気付く優しい人と言われるでしょう。それだけでなく自分のこともよくわかるようになるので、今まで自分でも気付いていなかった、自分の魅力や才能に気付くことができます。

さらにベニトアイトは何事にも積極的に挑戦するパワーを与えてくれます。自信を持ってさまざまなことにチャレンジできれば、自分の長所をもっと伸ばしたり、新たな才能を開花させることも可能です。

3-2-3.人脈が広がる

ベニトアイトはとても輝きの強い宝石です。その輝きで持ち主を照らし、持ち主を周囲から見て目立つ存在にしてくれます。ベニトアイトを持つ人は、そのパワーで自信を持ち、魅力的な人物になっています。そのような人物が目立てば、誰もが関わりたいと思うでしょう。

ベニトアイトは、持ち主に人脈を授けてくれる石です。人脈と言っても、誰とでも知りあえればいいというわけではありませんよね。ベニトアイトはただ出会いをもたらす石というわけではなく、良い人脈を授けてくれるのです。

4.ベニトアイトと相性の良い石

ベニトアイトは、単体でも持ち主に良い効果をもたらします。ですが他の石と組み合わせることで、さらに強いパワーを出せたり、それぞれにないパワーを補い合うことができます。

特にパワーストーンは、複数で組み合わせて使用することが少なくありません。自分が今欲しているパワーはどういったものなのかをよく考えて選んでも良いですし、あるいは直感的に選んだ組み合わせが、実は自分が本当に求めているパワーだったりすることもあります。

いずれにせよ、パワーストーンを身に付ける時はそれらがどのようなパワーを持っているかを把握しておくようにしましょう。

パワーストーンの組み合わせは無限にありますが、いくつかのパターンをおすすめしますので、自分にぴったりなものがありそうか見てみてください。

4-1.ベニトアイトとタンザナイト

タンザナイトは夜空をうつしたような紺色に近い濃淡の青色をした美しい石で、色合いはベニトアイトによく似ています。発見されたのはベニトアイトよりもさらに最近の1967年で、タンザニアのメレラニ鉱山で初めて産出されました。

「世界三大希少石」と呼ばれており希少価値の高い石ですが、タンザニアの他にイタリアやオーストラリア、パキスタンなどいくつかの産地があり、流通量はベニトアイトよりも多いです。また12月の誕生石としても有名で、人気もある石なので目にしたことがある人も少なくないでしょう。

「知性」という宝石言葉を持つタンザナイトは、持ち主に決断力を与え、良いものを引き寄せるパワーを持っています。タンザナイトは人生の分岐点にいる人にぴったりのパワーストーンです。何かを選ばなければならない時や迷ってしまいそうな時に、持ち主にとって良い選択はどちらかを教えてくれます。

タンザナイトとベニトアイトは、大きな決断の前にぴったりの組み合わせです。ベニトアイトは選択をする前の準備を手伝ってくれる石で、自分の才能を引き出し、良い方向に進むための力を蓄えることができます。

ふたつを組み合わせることで、自分を万全の状態に整え、良い選択をすることができるでしょう。

4-2.ベニトアイトとルビー

「世界三大宝石」のひとつであるルビーは、7月の誕生石としても有名です。赤い宝石の代表とも言える宝石ですから、知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。今ほど科学技術が発達していなかった時代には、赤い宝石はすべてルビーだと思われていたほど、昔から人々になじみ深く親しみのある石です。

ルビーはミャンマー、スリランカ、タイなどさまざまな産地があります。産地ごとにそれぞれ違った特徴があり、特にミャンマーは鮮やかな濃い色のルビーが採れる産地として有名です。特別美しい色のルビーは「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれて高値で取引されています。

パワーストーンとして流通しているルビーはやや品質は落ちますが、その分入手しやすいものが多く、知名度も高いので人気です。ルビーは女性にぴったりの石と言われていて、女性の魅力を引き出すパワーがあります。ベニトアイトは持ち主の魅力を引き出すパワーがあるので、それぞれの効果をさらに増幅することができるでしょう。

特にルビーは恋愛のパワーを持った石です。ベニトアイトは新しい出会いをくれる石でもあるので、特に新しい恋がしたい人におすすめの組み合わせです。

4-3.ベニトアイトとダイヤモンド

世界で一番有名で、人気のある宝石と言えばダイヤモンドです。

地球で最も硬い物質であるダイヤモンドは強い輝きを持った石でありながら、その加工のしづらさゆえに長い間、主に工業用として使用されていました。現在のように細かなカットができるようになってからは、その丈夫さ、そして輝きの強さから「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチフレーズで爆発的な人気になりました。今でも永遠を誓う石として、結婚指輪や婚約指輪によく用いられています。4月の誕生石としても有名ですね。

ダイヤモンドはとても大きなパワーを持った石で、最強のパワーストーンとも言われています。ダイヤモンドにはさまざまな効果がありますが、他の石と組み合わせて使う時にはその石の持つパワーを増幅させるという特徴があります。ベニトアイトの効果をもっと感じたい時にはダイヤモンドと一緒に持つといいでしょう。

ダイヤモンドを身に付ける時の注意点としては、自分が元気でない時にダイヤモンドを身に付けると、かえって疲れてしまうことがあることです。ダイヤモンドの大きなパワーを受け止めるには、体力も気力も必要なのです。自分が元気で、やる気に満ちている時にはダイヤモンドはぴったりですが、疲れている時や癒されたい時に向いたパワーストーンではありません。その見極めをしっかりと行う必要があります。

5.ベニトアイトの豆知識

最後に、ちょっと面白いベニトアイトの3つの豆知識をお伝えします。

5-1.ベニトアイトはダイヤモンドよりも輝く?

とても輝きの強いベニトアイトは、ダイヤモンドよりも輝くと言われることもあります。
なぜそう言われているのか、実際にダイヤモンドよりも輝く宝石なのか気になりますよね。

宝石の輝きには、ふたつの要素が大きく関わっています。光の屈折と分散です。光を当てると宝石の中で光が7つに別れることを、光の分散と言います。分散率が高ければ高いほど、宝石の中で7色の光が虹のように光るのです。この光を分散光やファイアと呼びます。

強いファイアが見られる宝石といえば、ダイヤモンドです。ダイヤモンドの輝きは、誰もが認める所ですよね。ベニトアイトは、そのダイヤモンドと同じ高い分散率で、細かいカットを施すことにより強いファイアが見られます。

では宝石の輝きのもうひとつの要素、光の屈折はどうでしょうか。

光の屈折は、差し込んだ光が内部で曲がる性質で、屈折率が高いほど光が内部で反射します。また宝石の場合はカットを工夫することでさらに内部で光が反射するので、とても強い輝きを放つのです。

この屈折率が、ダイヤモンドは圧倒的に高く、2.4です。対してベニトアイトの屈折率は1.76~1.8ほど。ダイヤモンドと比べると低いのですが、たとえばルビーやサファイアは1.76~1.77、エメラルドは1.57ほどなので、屈折率は高い方だと言えるでしょう。

厳密にいえばダイヤモンドより輝く宝石というわけではありませんが、カットや加工を工夫することで、ダイヤモンドのように輝く宝石のようにも見えるでしょう。宝石の魅力はたくさんありますが、輝きの強さは間違いなく多くの人が重要視するポイントです。ベニトアイトのとても強い輝きは、多くの人をとりこにしています。

5-2.ベニトアイトは最初、サファイアに間違えられた

ベニトアイトはさまざまな色がある宝石ですが、何も加工されていない場合、多いのは青い石です。

1907年に最初に発見されたベニトアイトも青かったので、当初はサファイアか、とても珍しいブルースピネルだと考えられていました。

ですがベニトアイトにはサファイアやスピネルとは決定的に違うところがあります。それは原石の形です。サファイアは樽型もしくは六角錐型、スピネルは正八面体で産出されますが、発見された原石はそのどちらでもありませんでした。

そのことを不思議に思った当時の地質学者がカリフォルニア大学に精査を依頼し、そこで初めて、サンベニトで見つかった石が今までにない新種の宝石であることが判明したのです。

もしベニトアイトがもっと昔に発見されていても、科学技術が発達していなかったらきっとサファイアだと思われていたでしょうね。

5-3.ベニトアイトのお手入れ方法

ベニトアイトの普段のお手入れ方法は、そう難しくありません。
ただし何気ない習慣で傷付けてしまうこともありますので、毎日簡単にお手入れしてあげましょう。

まずジュエリーでもパワーストーンでも、外さずつけたままにするのはよくありません。つけたままにするのが良くない理由はいくつかありますが、ひとつはお手入れの頻度が下がることがあります。また、あまり気にかけないようになるので、ぶつけたり、こすったりすることが増えるのです。

朝起きたら身に付けて帰宅したら外す、入浴の時に外すなど、習慣付けをすることをおすすめします。お手入れはベニトアイトを外した時に行いましょう。

毎日のお手入れはやわらかい布で拭くだけで充分です。もし何かで汚れたら薄めた中性洗剤で汚れを落としてください。その際もスポンジでゴシゴシこすったりせず、手で優しく扱うようにしましょう。

貴金属の汚れを落とすために超音波洗浄機にかけることがありますが、ベニトアイトはその振動で割れたり、欠けたりする可能性がありますので避けてください。

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6.(まとめ)「幻の宝石」ベニトアイトの魅力

今回はとても珍しく「幻の宝石」とまで言われている、ベニトアイトについて見ていきました。

ベニトアイトはとても珍しい石で、あまり見かけることはないかもしれませんが、とても魅力的な石です。強い輝き、気品のある色合い、そしてパワーストーンとしても私たちを助けてくれます。

ベニトアイトは本当に珍しい宝石なので、ジュエリーショップで見かけることは滅多にありません。購入する機会があるとしたらパワーストーンとしてのベニトアイトですが、その機会ですらよくあるわけではないでしょう。

ですがその分、偶然出会うことができたら本当にうれしいですよね。あまりない機会なので、もしベニトアイトをショップで見かけたらどうするかを前もって考えておいたほうがいいかもしれません。そんな時間もきっと楽しそうですね。

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