2023年7月10日
富裕層の間で大流行。時計投資の真髄とおすすめのブランド5選!
時計
株、金、仮想通貨、不動産、高級車、企業。投資といっても沢山の種類があります。
その中でも富裕層に人気な投資は不動産や米国株、農業投資(企業)でしたが、最近では時計投資も流行してきております。
ブランド知識が必要そうな時計投資ですが、知識不要で誰でも始めることができます。
※富裕層だけではなく一般層の人でも10万円で購入した時計を50万円で売却をするなど、低投資からスタートすることが出来るのが時計投資です。
ロングがいいブランド、ショートがいいブランド、時計投資にあっているもの、予算に応じた投資など今回は時計投資における全てをお伝えさせていただきます。
目次
1.時計投資が流行している5つの理由
投資は敷居が低ければ低いほど色んな人が挑戦しやすいです。時計投資は自分が使うために購入したものが売るときに倍額以上になることも多く、初心者の方にも、富裕層だけでなく一般のサラリーマンや主婦層にもオススメの投資です。
昨今の時計ブームから高級時計の相場が上がり続けており、投資として所持する人やコレクターも増え、その影響から相場は高いところを維持しております。
時計投資が流行っている理由は投資の敷居が低いという理由以外にとても単純な理由が5つございますので、その理由について掘り下げていきましょう。
1-1.現金取引ができる
現金取引は店舗と金額によって不可能な場合があります。一般的に高額商品となると振込対応となるお店が多いですが、弊社では3億円まで現金で対応することが可能です。
急に現金が必要になった場合、現金で取引をしたい場合などとても便利なのが高級時計の買取です。
1-2.経年劣化が少ない
高級時計も経年劣化がないわけではありません。
アンティーク品などは経年劣化しますし、経年劣化によるひび割れ(スパイダーダイヤル)がプレミア価値ついたりと高級時計は経年劣化すら愛される市場です。
最近の高級時計は経年劣化がしにくい素材が使用されており、何年経っても綺麗な状態を維持することができます。
仮に投資目的で購入したアイテムを息子娘さんのために長期保有するとしても向いているため、投資からコレクションへの切り替えに置いてもリスクヘッジができています。
メンテナンスは4年に1度(オメガのマスターコーアクシャルは10年に1度)のオーバーホールに出すだけととメンテナンスの工数も車と比べかなり簡単です。
ただ、高級時計は高級車と同じで動かさないと壊れてしまう可能性がございます。
ワインディングマシーンに入れておいたり、たまに使うことで綺麗な状態を維持することが出来ますので、高級時計投資の際はワインディングマシーンの購入も合わせて検討することがおすすめです。
1-3.リセールバリューが高い
パテックフィリップ 5711/1Aは定価が3,872,000円(税込)なのに対して買取価格は1530万円(5月現在の弊社買取価格)です。リセールバリューは395%と驚きの数値を叩き出しております。これはパテックフィリップ5711/1Aの製造が終了していたり、人気なアイテムと言う要因が強いですが、それ以上にこのアイテムを投資として所持してる人が多く、安定した流通があるためここまで高い数値が出ております。
2016年に製造終了後高騰したロレックスデイトナ16520という時計があります。この時計は定価が68万円なのに対して、現在の買取価格は450万円とかなり高騰しております。
このふたつから見てわかる通り、人気のあるアイテムは製造が終了しても高騰し続けると言うことがわかります。
実はこれ、製造終了と言うのがポイントではありません。流通しているアイテムの量と需要の関係で相場が高騰しているのです。
人気なアイテムは需要が高いため、現行品でも手に入りにくいアイテムは高騰やすくロレックス投資を行っている人はデイトナの新商品が出るたびに購入している方も多いです。
世界的に見て需要が分かりやすく、投資だけでなくコレクションとしても高級時計は人気があるためリセールバリューが高くなるのです。
1-4.資本があれば誰でもできる
株式、FXなどを投資をする場合、季節銘柄でロングで攻めるのか、流行り銘柄でショートで攻めるのかなど勉強する必要があります。
高級車の場合、資本以外にも高級車を置いておく土地が必要。
高級時計の場合は資本があれば誰でも投資に参加することができます。
元々はコレクションとして購入していた人が投資にめざめていろんな時計を回したり、着用するために購入していた時計が高騰したことから投資に目覚める方など、時計投資はいろんな人が参加しております。
オメガなどの高級時計の中でも30万円程度と手の出しやすいものから、リシャールミルやパテックフィリップなど1,000万円を超えるものなど、時計投資の資本幅はかなり広いです。
自分に合った投資ができる。これが時計投資の良い部分なのです。
1-5.コレクションの場所を取らない
時計投資はコレクションを兼ねていることが多いです。感覚で言うと美術品を購入しているようなイメージ。高級時計の中には着用を目的としていない壊れやすいアイテムも存在します。(一般的なトゥールビヨンなど)精密な機構を使用しているアイテムはとても美しいディテール、文字盤、顔をしているので、見ているだけでもうっとりしてしまいます。
高級車のコレクションをするにはそれなりの土地が必要ですが、高級時計をコレクションするには時計を置くことができる棚があれば良いだけなので場所を取ることなく保存することができます。最近では綺麗なワインディングマシーンも存在するためインテリアの一つとしてお部屋に飾っている方もいらっしゃいます。
購入後コンパクトに収納することが出来る、お部屋のインテリアとしてもおしゃれにキマる。これが高級時計投資の良いところです。
2.時計投資に向いているブランド5選
時計投資には向き不向きのブランドがあります。
Apple WatchやSEIKO、CITIZENなど定価が安いアイテムは投資には向いておりません。これらのブランドは実用性に長けており、価格も抑えられとても良い時計ですが、定価が安く誰でも購入できてしまうため投資には向いておりません。
投資に向いているブランドには【定価が高い・世界的に人気・流通量が少ない】などの、共通点がございます。ここからは、これから相場が上がってきそうなブランドを5つご紹介させていただきます。
2-1.リシャール・ミル
高級時計の中でも歴史が浅いリシャール・ミル。
リシャール・ミルは成功者の時計と呼ばれ、実業家、プロゴルファー、F1レーサー、テニスプレイヤー、メジャーリーガーなどのプロスポーツマンなどに愛されている時計です。
時計1本の価格は1,000万円を軽く超え、購入できる人が限られており、流通量も少ないプレミア価値の高いブランドです。
リシャール・ミルはトノー型(樽型)のアイテムがメインのブランドで、ラウンド型のアイテムは少ないです。ラウンド型のアイテムは主にダイバー系のラインで使用されており、リシャール・ミルの中では人気が低く、中古相場が安いのが特徴です。
それに比べてスクエア型はリシャール・ミルの主力商品であるため人気が高いアイテムが多いです。
投資としてリシャール・ミルを所持するには、1,000万円以上の予算を用意する必要があります。そもそも流通量が少なく購入難易度も高いのですが、購入さえ出来れば1,200万円で購入した半年後にはアイテムが1,800万円になることもあるため、資本がある方にはかなりオススメです。『知ってる人は知ってる』超高級時計でもあり、トゥールビヨン搭載しておきながら普段使いできる頑丈設計となっているので、投資だけでなくファッションアイテムの一つとしてもオススメです。
2-2.パテックフィリップ
雲上時計の一つでリシャール・ミル同様に富裕層に人気の高いブランドです。
特に人気が高いのはノーチラスというスポーツモデルのライン。スポーツモデルでありながら超薄型、船窓をイメージさせるケースデザイン、180年以上続く歴史と永久保証。デザイン、歴史、ムーブメント全てにおいて最高峰のブランドです。
元々ノーチラスは100〜200万円程度で販売されている高級時計でしたが、現在の定価は400万円弱とかなり値上がりしています。しかし定価で購入することは難しく、中古価格800〜1600万円で購入する必要がございます。(5711/1Aの場合)
需要がかなり高いラインと言うこともあり、現在の買取相場は上がり続けております。ロングで所持しても、ショートで所持してもどちらでも対応できるのがノーチラスです。
続いて人気なのはアクアノート。アクアノートはノーチラスとカラトラバの両面から見ていいとこ取りをしたスポーツモデル。耐水性はもちろんカジュアル感もありバランスの取れたアイテムです。ノーチラスと比べて尖っているわけでもなく費用対効果はノーチラスに劣りますが、時計全体から見ると費用対効果が高いアイテムが多めです。
ノーチラスは時計全体として見ても超人気アイテムなので購入難易度がかなり高いです。購入するならノーチラスがおすすめですが、アクアノートもかなりおしゃれで費用対効果も高いので、もしもノーチラスが購入できない場合にはアクアノートを検討してもいいでしょう。
2-3.ロレックス
王道ロレックス。
「高級時計といえばロレックス」と思っている方も多く、時計に詳しくない方でも知っているブランドです。定価は50万円〜1,000万円とかなり幅が広いのが特徴で、一般層の方から超富裕層の一つです。
誰もが知っている時計、機能面も高い、歴史が深い、相場が高騰してるということもあり、ステータスとして高級時計を所持したい人から、時計愛好家、投資家まで愛されております。
昨今ではデイデイトというドレスモデルが人気ラインの一つになっておりますが、ロレックスの人気モデルというとスポーツモデルが有名です。
・デイトナ
・サブマリーナ
・ヨットマスター
・GMTマスターなど
スポーツモデルの中でもデイトナが投資家の中では特に人気が高いラインです。
デイトナはロレックスのスポーツモデルの中で最も人気が高く、ロレックスを所持している人、スポーツモデルの時計が好きな方が目指す時計の一つと言われており、完成されたクロノグラフ文字盤、洗礼されたデザインからデイトナに扮したデザインの時計が多く存在しております。
デイトナを購入する場合は最低でも200万円は用意しておく必要がございます。また、品薄が続いているアイテムですので、正規店で定価購入することは不可能で中古や新古品として購入するのが一般的です。デイトナは最近特に高騰が続いているアイテムですので、購入さえできれば投資は勝ちと同然です。デイトナをメインに投資されている方は複数の正規店を走り回る『デイトナマラソン』というのを行なっている人もいます。(※最近ではランナーや転売目的の人を警戒して売らないことも多いみたいです。)
ロレックスの場合はスポーツモデルであればほとんどのアイテムが高騰していることもあり、ショートとロング両方での投資に向いております。中古販売は定価越えの商品も多いのですが、場所によって高騰している商品でも若干やすく販売しているところもありますので、もしも「安い」と感じる商品を見つけられた場合には購入することをお勧めします。
2-4.オーデマ・ピゲ
パテックフィリップ、ロレックスと続いて共に相場が上がってきているオーデマピゲ。
パテックフィリップ同様に超高級時計の位置にいるオーデマピゲですが、ロレックス高騰に合わせて再注目されました。
当時のロレックスは30万円あれば購入できる時計でしたが、現在では100万円以上必要な超高級時計。「100万円必要ならオーデマピゲを購入する」という人が増え、オーデマピゲの価値が高騰しました。さらに昨今ではデカ厚時計ブームがロングヒットしており、デカ厚時計の先駆けであるオーデマピゲの人気も後押ししております。
オーデマピゲを投資目的で購入される場合は、絶対にロイヤルオークを購入しましょう。オーデマピゲにもドレスモデルは存在しておりますが、オーデマピゲを購入される方のほとんどはロイヤルオークです。ドレスモデルはオーデマピゲの中でも人気が薄くリセールバリューが低いため、投資目的での購入はお勧めできません。
ロイヤルオークを購入される時の予算は200万円以上です。高級時計ブームが続く限り相場は高騰し続けていきますが、デカ厚ブームが去った時に一時的に停滞または下がる可能性があるので、時計のブームによって手放すタイミングを見た方がいいでしょう。
2-5.ロジェ・デュブイ
昨今セレブに人気急上昇中のブランド『ロジェデュブイ』
2017年元旦に放送された芸能人格付けチェックにGACKTが6,000万円のダブルフライングトゥールビヨン スケルトンを着用していたことでネットニュースで話題となりました。
ロジェデュブイは一般の人には名前があまり知られていないブランドですが、セレブ間ではかなり有名なブランドです。
最近では億プレイヤーのyoutuberが増えてきていることもあり、これから伸びる可能性がかなり高いブランドです。
現在ではその本当の価値を知っている人が少ないため、査定してもらうお店により値段が大きく異なるのも事実。今後の伸びに大きく期待できるブランドです。
3.時計投資に向いているブランド3つの特徴
時計投資にはブランドによって向き不向きがあります。
定価の安い時計やあまりにもマイナーなブランドは定価を超えることが少なく、投資には向いていないです。
投資に必要なのは『大多数からの人気・コアなファンがいる・投資家が運用しているブランド』この3つのポイントです。
3-1.①人気が高い
例えば、ロレックスは日本人だけでなく世界中で愛されているブランドです。誰でも知っている高級ブランドで世界中で需要が高いため、相場は高い位置で安定しております。
昨今の高級時計ブームに乗っかる形で相場が急上昇し、現在では定価を超えるアイテムも多く存在。転売ヤーが定価を超えるアイテムを購入してしまうため、ロレックス正規店では転売しそうな人に売らないように対策をしていているようです。
世界中で知名度が高く、ロレックスのように長い歴史があるブランドであれば相場が下落する可能性も少なくなるため、時計投資に於いては、人気や歴史を遡ってみるのもおすすめです。
3-2.②コアなファンがいる
パテックフィリップやオーデマピゲ、、また5章で後述するヴァシュロンコンスタンタンには1点の共通点があります。
それは『ジェラルド・ジェンタ』シリーズです。
パテックフィリップのノーチラス、アクアノート。オーデマピゲのロイヤルオーク。そしてヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズ。このアイテムをデザインしたのがジェラルド・ジェンタです。
ノーチラス、アクアノート、ロイヤルオークは天井が見えているくらい相場が高くなっています。そして最近ではオーヴァーシーズの相場がグングン伸びていることもあり、ジェラルド・ジェンタがデザインしたシリーズは今後も注目です。
3-3.③投資家が運用している
投資先を選ぶポイントとしてもっとも重要なポイント。投資に慣れている場合は先読みをして投資先を決めることもできますが、慣れていないときは先輩の真似をすることが手っ取り早いです。
投資家が短期運用している時計は主に『ロレックス』『パテックフィリップ』『オーデマピゲ』の3ブランドです。この中でもロレックスは購入難易度が低いこともあり、時計投資を始める方にとても人気なブランドです。パテックフィリップやオーデマピゲは購入難易度がかなり高く、定価が超えるアイテムはほぼ購入不可能と思っておくと良いです。
先読みとして人気だったのがヴァシュロン・コンスタンタンの4500VシリーズやA.ランゲ&ゾーネですが、これらのアイテムも購入までの敷居が高く初心者向けではありません。
また、超金持ち向けにはなりますが、もしも資本をお持ちの場合にはリシャールミルを検討してみると良いかもしれないです。2年前まで1,000万円だった時計が5,000万円前後になるなど、投資家間、セレブ間でとても人気が高いブランドです。
昔は一部の人のみが購入できたブランドですが、今では流通量が多くタイミングによっては購入できるかもしれないので、興味があればぜひご検討ください。
4.時計投資を行う際に気をつけるべき5つのポイント
投資をしているときメリットと合わせて考えなければいけないのがデメリット。
今までは時計投資を始めるにあたり良い部分だけを抜粋して紹介してきましたが、ここでは悪い部分に焦点を当ててお伝えさせていただきます。
※デメリットと言うよりは注意点に近いです。
時計投資は全てのブランド全てのアイテムが良いと言うわけではありません。
当然ながら価値があがりにくいアイテムがあったり、一般的には良さそうに見えるものが上がらなかったりと知っておいた方が得するポイントが沢山あります。
時計投資を失敗しないためにも気をつける点を押さえておきましょう。
4-1.①購入は中古がいいとは限らない
ロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲなどのブランドは、新品を購入した瞬間に買取価格が定価を超えるアイテムも存在します。そのようなブランドでは逆に中古はプレミア価格がついていることもあり、中古での購入はおすすめできません。
もちろん物によっては廃盤になっていて中古購入しかできない場合もございますが、そのような場合を除くと、ロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲなどのブランドは新品購入することをおすすめします。
逆にロジェデュブイは少しずつ買取価格が上がっているブランドで、現在はプレミア価格がついていないアイテムです。そのため中古で購入することにより、買取価格を抑えることもできるため、プレミア価格がついていないアイテムに関しては中古で購入するのが良いでしょう。
4-2.②貴金属やコンプリケーションが高いわけではない
貴金属やコンプリケーションウォッチは他の時計と比べて定価がかなり高いです。定価が高いためこのようなアイテムが投資に向いていると思われがちですが、実際にはそう言うわけではありません。その理由は単純で、需要が少なく、供給が余っているためです。
需要が多いのは一般的に所持しやすいアイテムです。貴金属素材が使われている物や、コンプリケーションのようなアイテムは購入層を絞ってしまうこともあり、投資には向いていない場合が多いです。
しかし、ロレックスのデイトナ、パテックフィリップのノーチラスやアクアノート、オーデマピゲのロイヤルオーク、ヴァシュロン4500Vシリーズなどの貴金属素材(金無垢)はセレブ層から人気が高いため、このアイテムの金無垢素材は相場がかなり高くなります。
このように一般的に人気が高いアイテムの貴金属素材(金無垢)は相場が上がる可能性があると覚えておくと良いでしょう。
4-3.③使わず置いておくのは良くない
時計は生き物です。時々動かしてあげることがメンテナンスに繋がります。
使わずにずっと置きっぱなしにしてしまうと内部の機械油が硬化、劣化してしまいます。腕時計は使わない場合でも3ヶ月に1度はゼンマイをフルに巻いておくことで劣化を防ぐことができますので、適度に動かすように心がけましょう。また、自動巻の時計の場合にはワインディングマシーンを使うと言う選択肢もありますので、合わせて検討すると良いでしょう。
買取金額は外側の傷が大切なのは当然ですが、内部の状態もとても大切です。日差(時間のズレ)があまりにもひどい場合は買取価格が大幅に下がってしまう可能性もありますので、時計のメンテナンスは適度に行うようにしましょう。
4-4.④購入場所により価格が異なる
中古商品にはメーカー小売価格が存在しないため、小売店で自由に値段を設定することができます。相場の動きに合わせて販売価格を動かすことも多いのが古物業界です。そのため、全く同じ商品でもお店により販売価格が異なります。
新品をメーカーや正規代理店で購入するのではなく、中古品を購入するタイプの投資の場合には仕入れるときに複数の店舗を確認することがオススメです。
4-5.⑤売却先により金額が大きく異なる
時計投資に於いて最も重要なポイントです。それは売却先。いくら相場が上がっていたとしても買取店の買取金額が低い場合は全く意味がありません。時計というのは相場がありつつも買取店によって強い弱いが存在しているため、販売店選びがかなり重要です。
例えばリシャールミル、パテックフィリップ、オーデマピゲなどのいわゆる雲上ブランドは、情報が出回っていないブランドなので買取価格に大きく差が開きます。情報の薄いアイテムは買取店が損しない金額で購入することが多いため、安価になりがちです。しかし、このようなブランドに強い店舗では相場に近い金額、相場が存在しないアイテムでも欲しい人と繋がる力を持っているので、高価買取をしやすい傾向にあります。
5【番外編】時計投資に向いているシリーズ5選
ここからは人気ブランドという視点から少し外れた番外編をご紹介させていただきます。
正直なところ、初めにご紹介したブランドは購入難易度がかなり高く、投資をしたいにもできないという人がかなり多いのが現実です。
ロレックスマラソンという言葉がある通り、何度も通ってようやく手に入れられるのがロレックス。
パテックフィリップ、オーデマピゲ、リシャールミルなどの雲上時計はそもそも購入することすら難しいです。購入するには購入時点で投資としては赤字となってしまうアイテムを購入しなければ行けなかったり、投資を始めるにあたってハードルがかなり高いです。
そこでこの章では、もちろん上記のようなハードルが高いアイテムもありますが、購入難易度が割と低めで狙い目なアイテムをご紹介させていただきます。
5-1.ロレックス-アンティーク
4桁、5桁ロレックスと呼ばれるアンティーク(ヴィンテージ)ウォッチ。
アンティーク品は中古市場で出回っているため、あらゆる場面で購入することができます。新品とは異なり長期的な投資となりますが、アンティーク品にはアンティーク品にしかない楽しみがあるため、投資をしていても楽しいです。
最近では生まれ年ロレックスを所有している人も増えてきており、今後は生まれ年ワインと同等に流行ってくるのではないかと言われています。ロレックスのアンティークには経年劣化の楽しみがあります。アンティーク品について詳しくお伝えすると5万文字以上になってしまうので、大切な経年劣化について簡単にご紹介させていただきます。
5-1-1【経年変化の奇跡 フジツボ】
ダイヤルが経年変化による塗装剥がれにより、ブラウン、ゴールド、ブルー、パープルなどのカラーに輝くダイヤルが存在します。
例えば通称フジツボと呼ばれるロレックスサブマリーナ16808のブルー文字盤はゴールドに輝く劣化とパープルに輝く2種類の経年劣化があります。この経年劣化によって販売の最低価格は300万円以上で最高額は650万円(執筆時現在)とかなり幅が広くなっております。
5-1-2【トロピカルダイヤル】
ロレックスではミラーダイヤルという1967年頃まで製造されていたダイヤルが存在します。そのダイヤルは経年変化によりひび割れが起こったり、ブラウンカラーに変化します。その経年変化の中でもブラウンカラーに変化したものをトロピカルダイヤルと呼びます。
フジツボなどのパープルダイヤルやブルーダイヤルなどと同じようにブラウンカラーの状態により価格が大きく異なります。
この二つの経年変化だけをみても状態によって価格が大きく異なることがお分かりいただけたかと思います。
その他にも文字盤などの部品交換されていないかどうか、いわゆるオリジナルなのかどうかもかなり重要となりますので、覚えておくといいでしょう。
5-2.オメガ-スヌーピー
スヌーピーはNASAのアポロ計画の公式マスコットキャラクターです。
NASAが宇宙でも耐える時計として採用されたオメガ。その記念として生まれたのNASAとのコラボウォッチであるオメガスヌーピーです。
定価が120万円前後のスヌーピー(スピードマスター)ですが、中古市場では500万円以上の値段がつくことも珍しくないアイテムです。その代わり限定本数が決められていたり、限定本数が決められていないにも関わらず流通本数が極端に少ないものが多いため、購入難易度がかなり高いアイテムです。
ロレックスのように為替で相場が動くようなアイテムではなく、コレクターによって左右される商材なので、相場の上がり下がりが激しいのが特徴です。
安い時に買うことができれば将来的に上がる可能性が高い商品なのでおすすめですが、購入時期によっては損してしまう可能性もあります。
とても可愛らしい時計なので、個人的にはコレクションしておきたい時計です。
5-3.ヴァシュロンコンスタンタン-オーヴァーシーズー
雲上ブランドの一つヴァシュロンコンスタンタン。そして時計の相場が上がり続けているジェラルトジェンタシリーズの一つオーヴァーシーズー。
2010年代後半はまだ誰でも購入することができ、中古市場も定価を割っていたオーヴァーシーズーですが、昨今の時計ブームに乗っかる形で相場高騰中のブランドです。
パテックフィリップやオーデマピゲと比べると購入難易度はかなり低めです。
一般的には三針の時計よりもクロノグラフ機構時計の方が相場が高くなりますが、オーヴァーシーズーは特殊で、三針の方が人気が高いためクロノグラフと三針の差がほとんどありません。最近では金無垢のオーヴァーシーズー(4500v/110r-b705:定価¥6,468,000)の中古売価が1200万円を超えるなど、かなり注目されている時計です。
5-4.A.ランゲ&ゾーネ-オデュッセウス
パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの世界三大時計にA.ランゲ&ゾーネ、ブレゲのドイツ時計を入れると世界五大時計と呼ばれます。
最近ではYoutuberのヒカルさんが、宮迫さんに自身が無くしてしまったA.ランゲ&ゾーネをプレゼントしたことで若い世代にも名前が広まった時計です。
そんなランゲ&ゾーネで時計投資としておすすめなのがオデュッセウス。
オデュッセウスはランゲ&ゾーネの中で唯一定価超えするラインです。しかし、オデュッセウスを購入するために他の時計を買う必要があるため、購入難易度はかなり高め。
これからも上がる可能性が高いブランドなので、狙っていきたいブランドの一つです。
5-5.ウブロ-ビッグバン
成功者の時計としてブランディングされたブランドことウブロ。
メジャーリーガーなどの成功者が着用していることでそのイメージがついている人も多いかと思います。
ウブロの中で最も人気なアイテムがビッグバン。中古市場は定価を割っているため購入するなら中古がおすすめです。
少しずつ、少しずつではありますがウブロの時計相場も上がってきております。他の時計と比べて新品購入したものが上がるというわけではありませんので、長期的な投資としておすすめです。
また、知名度も高いブランドなので、普段使用する時計としてもオススメです。
まとめ
今回は時計投資についてご説明させていただきました。
時計投資と行っても短期なのか長期なのか2種類に分かれ、昨今の時計相場事情からは短期的な投資が増えてきております。
特にリシャールミルでは定価2000万円の時計が短期間で5000万円になるなど、1本の時計の利益だけで車を購入できるくらい、投機的なアイテムといえます。
時計投資の難易度で言うとロレックスが最も難易度が低く、リシャールミルやパテックフィリップ、オーデマピゲなどはかなり高いです。
ロレックスは在庫さえあれば売ってもらうことができますが、リシャールミルなどは在庫があったとしても売ってもらえないことが多いため、購入難易度がかなり高めとなっています。
5章では中古市場について軽く触れてみましたが、アンティーク品であれば誰でも購入ができるためオススメではありますが、長期的な投資となるため、ある程度余裕のある資産が必要となります。
丁寧に綺麗に使いながら相場が良い時に売るというスタンスがあっている方はアンティーク品から触ってみると良いかもしれません。
弊社ESTIMEでは高級時計を中心に買取、販売を行っております。
お持ちの時計がいくらになるのか気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。