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2024年1月10日

トルマリンとは?奥深い魅力と様々な色について知ろう!

ジュエリー

みなさんは、トルマリンという石をご存知でしょうか。10月の誕生石としても有名な石なので、名前くらいは聞いたことあるという方や、見たことがあるという方も多いと思います。ところで、あなたの知っているトルマリンは何色ですか?黄色、青、緑、ピンク、赤…正解は何色だと思いますか?実は、黄色も青も緑も全部正解です。トルマリンはそれほど多くの色があり、様々な形で私たちの目に触れています。

今回はそんなトルマリンをその様々な色や形、またパワーストーンとしてのトルマリンの持つパワーなどについても触れながら見ていきたいと思います!

色や形、その用途まで、トルマリンには様々なものがあります。その全てに触れることは難しいと思いますが、この記事を最後まで読んでいただけたら、トルマリンの触りの部分だけでも知ることができるのではないでしょうか。ぜひあなたもトルマリンの魅力の入り口に立ってみてください。

1.トルマリンについて知る

トルマリンは他の石とは違う特徴をいくつも持っています。有名なものからあまり知られていないものまで、他の石にはないトルマリンの特徴を見ていきます。

1-1.トルマリンはどんな石?

トルマリンはケイ酸塩鉱物という鉱物の一種です。トルマリンには無い色は無いと言われるほど様々な色がありますが、なぜひとつの鉱物がそれほど様々な色になるのでしょうか。それはトルマリンがそれぞれ違う成分でできていることに由来します。鉱物は様々な物質を含んでいます。鉄や銅、マンガンなど…含まれる物質によってトルマリンの色は変わります。

つまりトルマリンは成分の違うケイ酸塩鉱物の集まりを指しているのです。トルマリンの種類を細かく分けると33種類に分けられます。それほど様々なトルマリンが存在するということですね。

またトルマリンは地球上の鉱物で唯一、永久に微弱な電流を発生し続けるという特性を持っています。このことは1880年にフランスのキューリー兄弟が科学的に証明しており、一言でいうと、トルマリンはマイナスイオンを発する石であるということです。

1-2.トルマリンの語源

トルマリンの語源は、スリランカで使われているシンハラ語で「turmail(トルマリ)」と言われています。トルマリのもともとの意味は、正確にはわかっておらず、「小さな砂」「宝石の粒」「黄色い石」など、諸説あるようです。

またトルマリンは、和名では「電気石」と呼ばれています。トルマリンは地球で唯一、微弱な電流を発し続ける石です。またトルマリンに圧力をかけたり60℃から70℃に熱するとトルマリンは静電気を帯びることから、この名で呼ばれています。

かつてのオランダではこの特性を利用して、トルマリンを刻みタバコの葉を掃除することに使用していました。そのことからトルマリンは「アッシュトレッカー(灰取石)」とも呼ばれていたそうです。宝石で掃除をするなんて、なんだか面白いですよね。

1-3.トルマリンの歴史

トルマリンの歴史は非常に複雑です。トルマリンは1800年代にきちんと定義づけされるまで、様々な宝石と混同されつづけてきました。その原因のひとつは、あまりにも色が豊富で他の宝石と見分けが付きづらかったからだと言われています。

トルマリンはおそらく何世紀にもわたって人々に採掘され、使用されてきたと思われますが、それらはルビーやサファイア、エメラルドと勘違いされたまま使用されていて、「トルマリン」とは呼ばれていませんでした。

1880年代にフランスのキューリー兄弟がトルマリンを科学的に証明するまでその混乱は続きます。トルマリンの証明が可能になった後、今までルビーやサファイアと思われていたものが実はトルマリンだったとわかったという事例がいくつも報告されています。

このような事情があり、トルマリンは他の宝石のように、はじめに発掘された年代や発掘された場所は特定されていません。

1-4.トルマリンの産地 

トルマリンは世界中の非常に多くの国で産出されていますが、今回はその中でもいくつかの産地をご紹介していきたいと思います。

1-4-1.ブラジル

世界中から多く産出されているトルマリンですが、その中でも最も多く採掘されているのがブラジルのミナス・ジェイラス州です。この地域ではグリーントルマリンが多く採掘でき、鮮やかなグリーントルマリンが有名です。またブラジルのパライバ州で採掘された青緑のネオンカラーが美しいトルマリンはパライバトルマリンと呼ばれ、大変高価です。

1-4-2.アフガニスタン

アフガニスタンはトルマリンが多く採掘される国として知られています。採掘される色もピンクや赤、緑と豊富です。美しく透明度の高い石が取れるとして、人気の産地です。

1-4-3.ナイジェリア

ナイジェリアは高品質のトルマリン産出国として有名です。中でもオーヨ州ではパライバ州でとれるような青と緑の美しいトルマリンが採掘できる場所として有名です。現在ではパライバ州で取れた石でなくても色の基準によってパライバトルマリンと呼ばれますので、ナイジェリアでもパライバトルマリンが産出されています。

1-4-4.その他

その他にもトルマリンはアメリカや中国、マダガスカル、スリランカなど多くの国で採掘されています。

量は少ないですが日本の福島県でもトルマリンは採掘されたとのことで、なんだか身近な存在にも感じますね。

2.トルマリンには様々な種類がある!

トルマリンには様々な特徴があります。その特徴は数え切れないほどで、とてもすべてはご紹介しきれません。そこで、ここではその中でも特に、トルマリンの大きな特徴であるその様々な色、そして珍しいトルマリンについて見ていきます。

2-1.色の宝庫と呼ばれているほどのカラーバリエーション

「色の宝庫」とも呼ばれているトルマリンには様々な色があります。その中でも特に多く見られる色や人気の色について見ていきます。

2-1-1.グリーントルマリン

その中でも最も良く知られているのがグリーントルマリンではないでしょうか。緑が鮮やかで美しい石です。ブラジルではエメラルドと似たグリーンのトルマリンが取れることもあり、かつてはよくエメラルドと同一視されていました。

2-1-2.ピンクトルマリン

ピンクトルマリンもジュエリーショップなどで見かけることが多いですね。薄いピンクから濃いピンクまでさまざまな色の石があります。ピンクの色合いが濃いものは特にルベライトと呼ばれて特に高価ですが、さらに赤が濃いものはレッドトルマリンとなりさらに区別されます。

2-1-3.イエロートルマリン

鮮やかな黄色のトルマリンはイエロートルマリンと呼ばれ、その中でもビビッドで鮮やかなイエローのトルマリンはカナリートルマリンと呼ばれます。その名の通りカナリアのようなイエローのトルマリンで人気です。

2-1-4.ホワイトトルマリン

めずらしい無色のトルマリンはホワイトトルマリン、またはアクロアイトと呼ばれます。アメリカのカリフォルニア州からわずかに採掘されるホワイトトルマリンですが、市場に出回っているホワイトトルマリンはまったくの無色のものは少なく、わずかに色が付いたものが多いようです。

2-1-5.インディゴライトトルマリン

藍色や紺色に近い濃い色のブルーのトルマリンをインディゴライトと呼びます。見る方向によっては黒にしか見えないような深い色のトルマリンで透明度の高いものは少なく、ほとんどが半透明だったり不透明のもののようです。

キラキラとした輝きは少ないですが、落ち着いた色合いが魅力的な石です。

2-2.中には希少性の高い珍しいトルマリンも!

トルマリン自体が石ごとに非常に多種多様な特徴を見せてくれる石ではありますが、その中でも特に有名なものや珍しいものについていくつか取り上げたいと思います。

2-2-1.パライバトルマリン

パライバトルマリンは数あるトルマリンの中でもその美しさ、希少さで有名なトルマリンです。アレキサンドライト、パパラチアサファイアと並んで世界三大希少石とも呼ばれており、名前を聞いたことがあったり、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

パライバトルマリンは1987年にブラジルのパライバ州ではじめて採掘された、比較的新しい宝石です。パライバトルマリンはパライバ州で最初に発見されましたが、その後近くのリオ・グランデ・デ・ノルテ州やアフリカのオーヨ州、モザンビークのナンプラ県でも発見されました。

パライバトルマリンの特徴は何といってもその美しさ、緑から青のネオンカラーは他にはない鮮やかな色みで世界的にも非常に人気が高い石です。

また正面から見たときに暗い部分が見えないというのも珍しいパライバトルマリンの特徴です。

2-2-2.ルベライト

ルベライトはピンクトルマリンの中でも特に濃く鮮やかなピンク色のトルマリンを指します。赤が濃すぎるとレッドトルマリン、薄すぎるとピンクトルマリンと呼ばれますので、赤みのトルマリンの中でも絶妙な色合いの美しいものだけがルベライトと呼ばれます。

ルベライトは長らくルビーに間違えられてきました。

その中でも有名なのが、「カエサルのルビー」と呼ばれているルベライトです。1777年にスウェーデンからロシア・ロマノフ王朝のエカテリーナ二世に贈られたネックレスで、大きないちごの形をした美しい赤い石のネックレスです。260カラットもの大きなルベライトは20世紀に入ってからソビエトの鉱物学者アレクサンドル・フェルスマンにルベライトと判別されるまで長い間、「世界最大のルビー」と信じられていました。

また14世紀に作られたチェコの「聖ヴァーツラフの王冠」は当時、大粒のルビーとサファイアが配置された王冠と思われていましたが、現在では赤い石はルベライトだと判明しています。

ルビーもルベライトもどちらも美しい石ではありますが、そのような誤解は避けたいですよね。今日では科学技術も発展し、起こりようのない間違いです。

2-2-2.バイカラートルマリン

バイカラートルマリンとはその名の通りふたつの色をもつトルマリンを指します。ひとつの宝石がふたつの色を持つことはまれにあり、トルマリンにもそのような特徴を持つ石が存在します。なぜバイカラーになるのか詳しくはわかっていないようですが、そのような異なったふたつの成分、ふたつの色を持ち合わせたものがバイカラートルマリンになります。

バイカラートルマリンで多く見られる組み合わせはピンクとグリーンですが、その他にもピンクとイエロー、パープルと褐色、またはグラデーションのようにひとつの色の濃淡になっている石もあります。中にはふたつではなく3つの色の組み合わせになっているトルマリンも存在するとのことで、無限の色を持つと言われるトルマリンならではの美しい色がみられるのが特徴です。

2-2-3.ウォーターメロントルマリン

トルマリンの中にはウォーターメロントルマリンという非常に珍しい種類の石があります。ウォーターメロン、つまりスイカのような色のトルマリンです。…スイカのような色というと、どのような石を想像しましたか?カットされた赤と緑の石を思い浮かべると、バイカラートルマリンと一緒じゃないの?と思うかもしれません。ところがこのウォーターメロントルマリンは、結晶の真ん中がピンクで周りがグリーンという、ふたつにパカッと割った状態のスイカに似ている配色をしています。

これも発生条件は詳しく分かっていませんが、見た目があまりにスイカに似すぎていて思わず笑ってしまうほどです。自然の作り出した不思議な結晶ですね。

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3.トルマリンの楽しみ方

様々な色や特徴を持つトルマリンですが、その楽しみ方も様々です。

トルマリンを楽しむ方法をいくつかご紹介しますので、参考にしてください。

3-1.ジュエリーとして楽しむ

トルマリンは宝石として様々なジュエリーに加工されています。価格やデザインも幅広く、様々な場面で楽しむ事ができますので、トルマリンはジュエリーとして楽しむのにぴったりです。トルマリンは様々なブランドでもジュエリーに加工されていますので、いくつか見ていきましょう。

3-1-1.Van Cleef&Arpels

確かな品質で人気のヴァンクリーフ&アーペルにもトルマリンを使ったジュエリーがあります。ヴァンクリーフ&アーペルは高い技術で定評がありますし、使う石も高品質なものばかりです。価格はどうしても高価ではありますが、確かな品質のトルマリンのジュエリーを手に入れることができるでしょう。リングやブローチなどがありますので、購入に至らなくても一見の価値ありです。

3-1-2.4℃

百貨店などで見かけることも多い4℃はさまざまなデザインで人気のブランドです。人気のリングやネックレスはもちろん、少し珍しいところだとイヤーカフやトルマリンをあしらったバースデーウォッチなどもあり、見るだけでも楽しめるでしょう。手軽な数千円ほどの商品から少し値の張る18金のジュエリーなどもあり、選べる幅が広いのも4℃の特徴です。ぜひご予算に合わせて、お気に入りのものを探してみてください。

3-1-3.TSUTSUMI

ツツミはショッピングモールなどにも出店しているのでふらりと訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。さまざまなジュエリーを一度に見ることができるので、ちょっと見てみたい、という軽い気持ちで見に行ってもいいかもしれません。かわいらしいデザインで価格も手ごろなものが多いので、自分用に購入するのはもちろん、プレゼントなどにもちょうどいいのではないでしょうか。

3-1-4.BIZOUX

さまざまなカラーストーンを個性的にデザインするビズーですが、もちろんトルマリンも他のブランドにはないデザインで楽しめます。トルマリンのリングやネックレス、ピアスなど種類も豊富で、かわいらしいものからきれいなもの、スマートな印象のものまで楽しく選ぶことができます。

3-2.原石を楽しむ

宝石にはジュエリーとして加工されたものを身に付けて楽しむほかに、ルースとよばれる加工される前の宝石だけの状態のものや、原石と呼ばれる宝石になる前の石の状態で楽しむという方法もあります。特にトルマリンはさまざまな原石があり、その魅力は奥深いです。この項ではトルマリンの原石について見ていきたいと思います。

3-2-1.原石はどこにある?

トルマリンの原石を見たことはありますか?トルマリンの原石は様々な形で売られています。

宝石・鉱石としてのトルマリンの原石であれば、ミネラルショーと呼ばれる宝石や鉱石の店が集まるイベントなどで売られています。イベントの規模などにもよるとは思いますが、そういったイベントで探してみるのも良いでしょう。最近は原石がブームになっていることもあり、ストーンショップなどに限らず雑貨屋などでも売られていることもあります。

またパワーストーンとしてのトルマリンの原石はストーンショップや雑貨屋にも置いてあるとが多いです。最近は観光地のお土産物屋さんなどでも見かけることもあります。トルマリンは様々な用途で扱われていますので、意外なお店で見つけられるかもしれませんね。

3-2-2.色を楽しむ

トルマリンには様々な色があります。そしてもちろん原石にも様々な色があります。ですがトルマリンの原石の良いところは、宝石としては価値がないとされカットされてしまうような、微妙な色合いのものが見られるところです。ジュエリーやルースは透明度が高い石のほうが高価です。そのため原石の中心部分のわずかなところ以外は削られてしまいますが、原石は採掘されたままの、周りの石の状態なども見られます。また様々な角度から見ることで原石の微妙な色合いを楽しむ事もできます。ひとつとして同じものはない原石には個性的な魅力があります。

3-2-2.形を楽しむ

トルマリンの原石は色は様々ありますが、形には規則性があり断面は三角形の柱の形をしています。この柱のようなかたちはインテリアとしても人気です。大きさは様々で、小さな物から大きな物まで、様々な色と大きさの原石を集めだしたらキリがないほどです。ですがそのどれもが個性的でトルマリンにしかない魅力があります。

3-3.パワーストーンとして楽しむ

トルマリンは地球上の鉱物として唯一微弱な電流を発生し続けるという特徴から、パワーストーンとしてもとても人気です。詳しくは次項で解説しますが、パワーストーンとしてのトルマリンは大変奥深く、ジュエリーとしての人気に引けをとりません。パワーストーンとしても、トルマリンはそれほど特別な石なのです。

3-4.誕生石として楽しむ

トルマリンは10月の誕生石として人気です。

誕生石は国ごとに違うものが定められています。日本では1958年に全国宝石卸商協同組合によって19種類の宝石が選定され、その後2021年に新たに10種類が加えられて現在は29種類の宝石が誕生石とされています。トルマリンはその中でも1958年に定められた誕生石のひとつで、その後長らく人々に親しまれてきました。誕生石はその月に生まれた人が持つとお守りになると言われており、プレゼントとして親から子に贈ったりすることも多くあります。

3-5.トルマリン風呂を楽しむ

みなさんはトルマリン風呂をご存知ですか?

温泉や銭湯などに「トルマリン風呂」というものがあります。これは電気石とも呼ばれ、電流を発生させるトルマリンを浴槽に入れることによって、肩こりの緩和や血行促進などなんらかの効果を狙ったもののようです。そのような効果・効能があるかどうかは科学的にしっかりとした根拠があるわけではないのですが、家庭用の浴槽に入れる用途で売られているトルマリンもありますし、「トルマリン風呂」を売りにしている入浴施設などもあるようです。

トルマリンには様々な楽しみ方があるんですね。

4.パワーストーンとしてのトルマリン

トルマリンは健康を象徴する石と言われており、パワーストーンとしてもとても人気があります。その理由は微弱電流を発生するという特性であったり、さまざまな色があるというところに起因しているようです。トルマリンならではの人気の理由を見ていきます。

4-1.トルマリンの石言葉

トルマリンの石言葉は「愛」「健康」「寛大」「潔白」などです。

トルマリンは持ち主に活力を与え、心を安定させる石としても知られています。

愛や健康は誰もが求める普遍のテーマですよね。また色ごとに、ピンクなら「思いやり」、グリーントルマリンは「リラックス」など石言葉が異なるものもあります。そのような多様性もトルマリンの人気のひとつです。

4-2.トルマリンの持つパワーは色ごとに異なる

花言葉が花の色ごとに変わるように、トルマリンも色ごとにその石が持つ意味やパワーは違います。パワーストーンとしてトルマリンを身に付けるときは、見た目が好きな色というのももちろん選ぶポイントではありますが、その意味にもこだわって自分が求めている効果や意味のものを使いたいですよね。何色のトルマリンがどんな意味やパワーを持っているか、それぞれの色の相性の良い石は何かも含めて確認してみましょう。

4-2-1.グリーントルマリンの意味

グリーントルマリンはトルマリンの中でもポピュラーでよく見る色のひとつではないでしょうか。そんな身近な存在でもあるグリーントルマリンは、森林のような優しいエネルギーで持ち主を癒してくれる石です。心身ともに持ち主をリラックスさせ、のびのびとしたありのままの自分で過ごすためのパワーを与えてくれる石と言われています。

そんなグリーントルマリンと相性が良いのはペリドットです。同じく淡い緑色の美しい石ですね。ペリドットも癒しのパワーを持っている石で、リラックスしたいときによりその効果を高めてる組み合わせです。自然体の自分になれる石ですが、その分仕事運、金運のパワーを持っていない組み合わせです。リラックスしたいときにだけ使うか、あるいはほかの石も一緒に組み合わせて使うのが良いでしょう。

4-2-2.ピンクトルマリンの意味

かわいらしいピンク色のトルマリンは人気も高く、目にする機会も多いのではないでしょうか。かわいらしいピンク色の石として、ピンクサファイアに次いで人気の石です。そんなピンクトルマリンは「愛」のパワーを持つ石とされています。ここで言う「愛」とは恋愛だけでなく、家族愛などもふくむ広い範囲の愛で、恋愛や家族円満のお守りにも使われています。

ピンクトルマリンと相性が良い石はローズクォーツです。ローズクォーツは水晶の中でも薄いピンク色がかわいらしく特に人気の石です。ローズクォーツも恋愛に特化した石ですので、ピンクトルマリンと組み合わせると恋愛成就に特化した最強のお守りになります。両方とも本当に愛のパワーがすごい石ですので、愛のパワーが欲しいときにぴったりです。

4-2-3.ブルートルマリンの意味

美しい海のような色のブルートルマリンは「冷静」を表しているとされています。心を落ち着かせ、穏やかな海のようにしてくれるとして人気の石です。また精神を冴えわたらせる効果があるともされており、直観力を高めたり、的確な判断を助けてくれる石とも言われています。透き通った青が美しいブルートルマリンを見つめていると、確かに心が落ち着きそうですよね。

そんなブルートルマリンと相性の良い石はアイオライトです。ブルートルマリンは、トルマリンの中では一番仕事運が強い石です。そしてアイオライトも同じく仕事の運気を上げてくれる石なので、仕事でここぞという勝負時に良い組み合わせです。このふたつにさらに金運の高いシトリンを足せば、仕事で成功してお金も手に入れることができそうな組み合わせになりますね!

4-2-4.イエロートルマリンの意味

薄いイエローや緑がかった黄色、またはオレンジに近い色など、様々な色合いを持つイエロートルマリンは希望を表す石です。持つ人に明るい希望を与え、幸福感をもたらす石として知られています。また持っているひとの洞察力を高めてくれるパワーもあり、チャンスをつかむ手助けをする石とも言われていて人気があります。

イエロートルマリンと相性が良い石はラピスラズリです。瑠璃という名前で日本でも昔から親しまれてきたラピスラズリは、持ち主に幸運をもたらす強いお守りの石です。この組み合わせは持ち主を危険から守ってくれる強いパワーを持っています。また目標を達成するためのパワーが強い組み合わせでもあります。全体運を底上げしつつ、厄除けなどの効果がのぞめる組み合わせです。

4-2-5.ブラックトルマリンの意味

ブラックトルマリンはその真っ黒な色から、ジュエリーとしてはあまり評価されていませんが、パワーストーンとしては人気が高く、持ち主から悪いものを遠ざける厄除けのエネルギーを持っているとされています。単純に厄除けの効果の他に、交通安全やトラブルを避けるお守りとして持つ人も多い人気の石です。

そんなブラックトルマリンが力を発揮できるのは透明なクリスタル(水晶)との組み合わせです。水晶は増幅の石とされ、もともとの持っているエネルギーをさらに強くしてくれるパワーを持っています。ブラックトルマリンと組み合わせることで強い厄除けのお守りになり、また全体的な運勢を上昇させてくれる組み合わせです。

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5.トルマリンの効果・効能

最後にお伝えしておきたいのはトルマリンの効果・効能についてです。

トルマリンには様々な効能があると言われています。

トルマリンの効果で肩こりがなおった、皮膚病がなおった、美容に良い、血行促進につながるなどインターネット上には様々な体験談や記事などがあります。

果たしてこれは事実なのか?と疑問に思う人もいると思います。

結論から言いますと、それらの効果に科学的根拠はありません。
ただトルマリンが地球で唯一微弱な電流を発し続ける鉱物であるということは、きちんと証明されています。そしてその電流によってごくわずかではありますが、マイナスイオンを発生させているというのも事実です。

ですが、それが人間の身体に影響を及ぼすかどうかといったきちんとした研究はされていません。トルマリンの効果が確かにあったという人もいます。もしかしたらその人はトルマリンの効果を実感しているかもしれません。ですがすべての人にとってそうだという実証はないということです。

トルマリンの効果を信じてお風呂に入れたり、パワーストーンとして身に付ける人もいますが、あくまでも科学的根拠はなく、絶対ではないということは覚えておいたほうがいいかもしれませんね。

とはいえ、美しいものを見れば心が癒されたり、リラックスできたりするということは人によってはありますよね。そのおかげでいつもより緊張しなくて済んだり、自分の実力が発揮できたりするということは、十分考えられるのではないでしょうか。

まとめ

今回はとても奥深い魅力を持つトルマリンについて見ていきました。

トルマリンはジュエリーショップやストーンショップでよく見かけたり、名前を聞いたりすることも多い石で、様々な側面があり多くの楽しみ方ができる石です。宝石としての美しさだけでなく、パワーストーンとしてお守りにしたり、お風呂に入れたりすることもあると知って驚いた方もいるのではないでしょうか。まさに楽しみ方は使う人次第ですね。

今回トルマリンの魅力のすべてをお伝えすることはとてもできなかったと思います。トルマリンはそれほど多様な魅力を持っています。

無限の色を持つと言われるトルマリン。その可能性はまさに無限に広がっているのです。

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