2025年4月30日
【2025年最新版】エルメス「ピコタン」の定価|店頭で定価で買う方法まで徹底解説!

「ピコタンが欲しくてエルメス公式サイトを見たけど……買えない!」と嘆いている方は多いかもしれません。じつは現時点で、エルメス実店舗とオンラインショップともに、ピコタンの購入ができない状況になっています。
これはピコタンの人気に製作が追いつかず、需要と供給のアンバランスが生じているのが大きな要因の一つです。2025年1月、さらなる定価改定が発表されたピコタン。次の値上がり前に買いたいと考えるのは当然といえるでしょう。
今回は「とにかくピコタンが欲しい!」という方に向けて、新定価や定価で買う方法について解説していきます。さらに昔の値段との比較をしているので購入の参考になさってみてください。
目次
1.【2025年最新版】エルメス「ピコタン」の定価
昨年から引き続き、価格改定がおこなわれているエルメスでは、今回もピコタンの値上げが発表されました。
現在は公式サイトへの掲載がなくなっていて、新定価の確認ができない状況が続いています。
≪ピコタンロック新定価一覧表≫
商品表記 | サイズ | 素材 | 新定価 |
ピコタンロック | PM(18) | トリヨンクレマンス | 537,900円 |
ピコタンロック | PM(18) | トリヨンモーリス | 547,800円 |
ピコタンロック・カーゴ | PM(18) | トワルゴエラン | 662,200円 |
ピコタンロック・エクラ | PM(18) | トリヨンクレマンス スイフト |
568,700円 |
ピコタンロック | MM(22) | トリヨンモーリス | 589,600円 |
ピコタンロック | MM(22) | トリヨンクレマンス | 578,600円 |
現在までにピコタンはミクロ、PM、MM、GM、TGNの5つのサイズで展開しています。
今回の値上げは人気サイズのPMとMMを中心におこなわれました。
1-1.ピコタンロックPM(トリヨンクレマンス)
ピコタンの定番素材であるトリヨンクレマンスを使ったPMサイズは最も人気のある仕様です。そのため、今回も価格改定の対象から除外されることはなく、日本円で537,900円となっています。PMサイズは横幅18㎝×高さ19㎝×マチ13.5㎝で、二つ折り財布やスマートフォンといった日常的に使うものがしっかりと収まる容量があります。
トリヨンクレマンスは牛革を原皮としているため、日常使いしやすいルックスも支持される理由とされています。やや粗めのシボと手になじみやすい柔らかなテクスチャーは、触れる機会が多いバッグにとって最適な素材の一つです。ただ、今回はピコタンの製造原価を構成する原皮価格の高騰も定価を押しあげる一因となりました。加工賃(なめし、染色、縫製)にともなう人件費もそれぞれ上がっていますから、エルメスのように一貫体制でモノづくりをしている場合、ダイレクトに影響したことは想像に難くありません。
1-2.ピコタンロックカーゴPM(トワルゴエラン)
ミリタリールックから着想を得て作られたピコタンロックカーゴには、トワルゴエランという堅牢で耐水性に優れたキャンバス素材が使われています。外ポケットを採用していて、ポケットのフラップにスイフトレザーをアクセント使いしているのが特徴です。従来のピコタンとは趣向を変えた仕様が人気を博し、その使い勝手の良さに高い支持を集めました。こちらは日本円で662,200円になっています。もともと作られた数量が少なかったため、現在では幻の逸品になりつつあります。
1-3.ピコタンロックエクラPM(トリヨンクレマンス・スイフト)
ハンドルの内側に、あえてバッグ本体とは違う色のスイフトレザーを張り合わせたピコタンロックエクラは、素材とカラーのコンビネーションが特徴です。色と素材の対比がユニークで、様々な組み合わせで誕生しています。たとえばニューブルージーン(ターコイズブルー)に、反対色のモーヴペール(パステルピンク)をのぞかせてポップ調にしたり、ナタ(オフホワイト系)にジョーヌブッサン(イエロー系)を馴染ませたりしてバリエーション豊かな展開になっています。人気モデルのためか、今回も値上がりしていて日本円で568,700円となりました。生産数は多いものの、探している人も多いため、出会えた時の決断力が試されます。
1-4.ピコタンロックMM(トリヨンモーリス)
MMサイズは横22㎝×高さ21㎝×マチ17cmとなっていて、長財布からマイボトルまで収納できる使いやすいピコタンです。これは通勤やショッピングといったデイリーユースにおすすめのサイズだと思います。素材のトリヨンモーリスはトリヨンクレマンスよりも張りがあるため、型くずれしにくいのが特徴になっています。シボが細かく、マットなルックスが上品な印象を醸しだしてくれます。こちらも原皮価格の高騰が影響して日本円で589,600円となっています。
2.「ピコタン」昔の値段と値上がり率を解説
ここではピコタンの昔の値段と、比較した値上がり率について解説していきます。すでに次の値上がりが囁かれているなか、傾向をおさえたうえで購入時期を検討してみてください。
商品表記 | サイズ | 素材 | 直近定価 | 新定価 |
ピコタンロック | PM | トリヨンクレマンス | 490,600 | 537,900 |
ピコタンロック | PM | トリヨンモーリス | 501,600 | 547,800 |
ピコタンロック・カーゴ | PM | トワルゴエラン | 610,500 | 662,200 |
ピコタンロック・エクラ | PM | トリヨンクレ・スイフト | 521,400 | 568,700 |
ピコタンロック | MM | トリヨンモーリス | 541,200 | 589,600 |
ピコタンロック | MM | トリヨンクレマンス | 531,300 | 578,600 |
(単位:円)
2-1.値上がり率は約8〜9%
上記はピコタンの直近定価と、改定された新定価との比較をまとめた一覧表です。モデルやサイズによって違いはあるものの、およそ8〜9%の値上がり率※になっているのが確認できました。これまでアイテムによっては10%を超える値上げがあったためか、今回の改定に安堵する声もあるようです。とはいえ、積み上げられた新定価に対して、悲嘆にくれるエルメスファンがほとんどではないでしょうか。世界的に情勢不安が続いていて、こうした状況が好転するには相当の時間が必要です。それを踏まえると「ピコタンは今が一番安い」といえるでしょう。
※値上がり率または値上げ率→商品やサービスの値上がりの指標となる数値
・・・値上がり率(%)=(新定価−旧定価)/旧定価×100
どういった基準でエルメスの価格改定がおこなわれているかは未知数ですが、製造原価の高騰以外の要素として「ブランディング戦略としての値上げ」が考えられます。こちらは後述する5章で詳しく解説してまいります。
2-2.人気サイズ中心の改定価格
ピコタンには5種類のサイズが存在していますが、今回値上げされたのはPMとMMの2つのサイズだけでした。さらに一番人気のPMサイズの値上がり率がMMサイズよりも、わずかながら高かった点は注目すべきだと思います。本来、小さなサイズのほうが素材の分量や手間が少ないはずですから、より人気で需要の高いほうに重心をおいたといえるでしょう。経営戦略としては至極真っ当な判断といえます。
エルメスは今期第一四半期において、売上高41億ユーロ(6600億円)を達成しました。これは前年同時期よりも7%上回る増加となり、ルイヴィトン率いるLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループの3%減の売上とは対照的なニュースとして大きく報じられています。世界中のブランドが低迷するなか、唯一、業績を伸ばし続けているエルメス。こうした成功の礎に、創業から受け継がれてきた繊細な経営戦略があるのは間違いありません。
2-3.ピコタンは今が一番安い?値上がりは続く模様
じつは、これまでエルメス最大の市場とされてきたアジア太平洋地域の売上は、他のハイブランドと同様に苦戦を強いられています。なんとか前年同期比1.2%の伸びは確保できたものの、不本意な結果となりました。そんな中にあって、世界最大の伸び率17%を記録したのはどの国だと思いますか?なんと我が国、日本なんです!これはアメリカの伸び率11%を大きく引き離した数値となっていて、日本人がエルメス最大のファンであることの証明といえるでしょう。
一方で、これがすべての結果をもたらしているともいえます。ピコタンをはじめとする、エルメスアイテムを求めて右往左往する人が多い日本では、これからも値上がりが続くことが推察されます。
では、どうすればピコタンが手に入るのか?次の章からはエルメスのブランディング戦略と、具体的に定価で買う方法などについて解説していくので読み進んでください。
3.エルメス「ピコタン」なぜ人気?
日本で大人気のピコタンですが、とどまることのない人気の理由はどこにあるのでしょうか。
ここでは、ピコタンの発表から現在にいたるまでを辿りながら、その魅力を解説してまいります。
3-1.馬と縁あるモチーフ
馬の飼い葉入れがモチーフとなったピコタンは、バケツ型で口が開いている形状が特徴的なデザインです。馬の鞍を専門に手がけてきたエルメスならではのモチーフ使いが、メゾンの歴史とアイテムのストーリーを象徴しています。馬車がメインの移動手段だった時代に、丁寧な手仕事で馬具工房を成功させたエルメスにとって、馬との縁は切っても切れないものといえるでしょう。そうしたエルメスのストーリーを表現したモチーフ使いがファンをとらえて放さないのです。
一方、ファストファッションが主流となっている現代の日本人に、エルメスのクラフツマンシップが響くのは意外に思われるかもしれません。これは今も手仕事に対するリスペクトが失われておらず、むしろエルメス人気の根底にあるのではないでしょうか。日本では昔から家内工業であった織物や民芸が大切にされてきた文化的な背景があります。コロナ渦をきっかけにして、編み物にハマった方たちのSNS投稿なども注目を集めました。日本人がエルメスに惹かれるのは、手で何かを作るのが好きな国民性が影響を及ぼしているのは間違いなさそうです。
3-2.キュートなデザイン
ピコタンはエルメスのバーキンなどと比較すると異色の存在感を放っています。柔らかく、開口部が開いたままのデザインが特徴で、気負うことなく日常的に使えます。可愛らしいデザインは、カジュアルファッションとの相性が抜群です。口が開いたままで不安だった開口部に、カデナ(南京錠)付きのベルトを採用したピコタンロックは、このデザインの完成形として定着しました。
広いマチをとった底面が大きさを感じさせず、コロンとしたフォルムが印象的なピコタン。素材によってバリエーション展開が豊富なのも魅力です。多くはトリヨンクレマンスやトリヨンモーリスといった牛革がメインとなるものの、秋冬シーズンにはフェルトを使ったものなどが発表されています。また、トワルゴエランなどのキャンバス素材が採用されたピコタンは、軽やかさと耐水性が特徴です。さらには外側にポケットを採用した派生モデルなどが存在しています。
3-3.リラクシーな使い心地
ピコタンは金具使いなどが最小限に抑えられているため、これ見よがしの主張をすることがないアイテムです。そのため、ちょっとした普段使いからエルメスのアイテムを持ち歩くことができます。たとえば、ちょっとした買い物という日常的なシーンに、バーキンはミスマッチかもしれませません。しかし、そうしたシーンでもピコタンであれば躊躇なく持っていけるのではないでしょうか。
ピコタンは何でも荷物を放り込めるリラックスした使い勝手が特徴です。開口部が広く、多少、荷物が飛び出していても持ち運びに影響ありません。ほとんどのサイズで容量があるため、思いのほか荷物が収まるのも嬉しいポイント。「リラックスして持てるエルメス」という新しいニーズを開拓したのはピコタンの功績といえるでしょう。
3-4.手にしやすい価格帯
リラックスして持てるのは、ピコタンがエルメスにしては手にしやすい価格帯ということも影響を与えていると思います。さまざまなアイテムの値上がりがつづくなかで、いまだに定価50万円台から選べるピコタンの存在は希少です。特に可処分所得の増額が進まない日本で、他国よりもピコタンの人気が高まっているのは、ある意味で仕方ないことかもしれません。
とはいえ徐々に価格は上昇していて、その間隔が短縮しつつあるのが現状です。欲しいと思った時が買い時と考えて早めの行動をおすすめします。
4.エルメス「ピコタン」人気色を解説
ここからはピコタンの人気色について解説してまいります。デザインがシンプルなぶん、色選びはピコタンを購入するときの大事なポイントです。
4-1.ニューホワイト
2023年に登場したニューホワイトは濁りのない澄んだホワイトを表現しています。これまでのナタやクレといったニュアンスカラーとは一線を画し、しっかりと彩度を上げた「これぞ純白」といった色味が特徴です。このカラーのピコタンは色の持つ季節感を廃することに成功していて、春夏シーズンはもちろん、秋冬のダークカラーファッションに負けないインパクトがあります。
モノトーン調のコーディネートに合わせたり、ネイビーとマリンコーデにしてみたりと汎用性が高く、人気は高まるばかりです。もはや、ベーシックカラーに数えられているほどの存在感を示していて、ピコタンおすすめカラーの筆頭となっています。ホワイト系は汚れが心配ですが、トリヨンレザーであれば使用前の撥水防汚スプレーで予防することができます。
4-2.べトン
白にグレーをほんの少し加えた色味のべトン。微妙なニュアンスが感じられるホワイト系として、発表当初から愛されているカラーの一つです。パキッとしたインパクトよりも背景としてなじませやすいので、明るい色がお好みの方は候補にしてみてはいかがでしょうか。黄色味が排除されていて、思いのほか幅広いコーディネートに合わせやすいと思います。
特に、コントラストをつけすぎないモノトーンコーデや、グレイッシュトーンのパステルカラーとの相性が抜群です。マットな質感が特徴のトリヨンクレマンスレザーに合う色味として、定番的な人気を博しています。ピコタンロックタッチ(ハンドルが異素材のモデル)では、ニューホワイトの本体とべトンのハンドルでアリゲーター素材といった人気のコンビモデルもあります。
4-3.エトゥープ
もはや定番となったエルメスのエトゥープは、ベージュとグレーを絶妙なさじ加減で混ぜあわせた色味が特徴になっています。この色がエルメスから発表されると、あらゆるブランドで似た色が発売されるようになり、流行を牽引するようになっていきます。エルメスの定番色の一角を担うようになるまで、それほど時間はかかりませんでした。大人のエレガンスを体現するカラー、エトゥープ。背景色として、どんなコーディネートでも受けとめられる懐の深さは特筆すべきでしょう。
ピコタンでもエトゥープの人気は高く、長く使っていても汚れが目立たないのも嬉しいポイントです。毎日使いたいと考えている方には、おすすめカラーの一つといえます。また、カラフルなバッグチャームやツイリーを使ったカスタマイズが映えるので、好みに合ったデコレーションをしてみてください。
4-4.ゴールド
エルメス伝統の定番色といえば、キャメルブラウン系となるゴールドの存在は外せないでしょう。こっくりとしたキャメルカラーは秋冬はもちろんのこと、春夏の装いのひきしめ役として使いやすく、出番の多い色味です。レザー本来のカラーは金具との相性がいいので、定番色として長くエルメスの支柱となってきました。特有の経年変化が楽しめるのも、このカラーの魅力の一つとされています。エルメスのアイテム全てをゴールドで統一してコレクションする愛好家がいるほど人気のカラーです。
シルバーカラーの金具を使ったピコタンは都会的でシックな印象に、ゴールドカラーの金具を使うと華やかさが加味されるといった、両者の違いを楽しんでみるのも良さそうですね。長く使ったときに改めて実感できる定番の良さは格別だと思います。
4-5.ブルードプリュス
やや青みを帯びた紺色の定番色、ブルードプリュス。濃色ながら合わせやすく、日本でも人気カラーの一つです。特に、グレイッシュなトーンでまとめると洗練されたコーディネートに仕上がります。大人カラーのピコタンを探している方は候補にしてみてはいかがでしょうか。人とは被りたくないけど、悪目立ちは避けたいときの選択肢としてアリだと思います。
4-6.ノワール
エルメスの定番色として不動の地位にある、ノワール。上質なレザーが、一番映えるカラーといっても過言ではないでしょう。エルメスの深い黒は、この色だけのコレクターが存在するほど人々を魅了してやみません。原皮の良さと卓越した染色技術があってこそ実現できる深い色合いです。もちろん、ピコタンの可愛らしいフォルムにも革の深いシボが際立って、艶とニュアンスを添えています。エルメスのノワールは別格の存在感を放つカラーといえるでしょう。ピコタンを購入することを決めていて色選びに迷っている場合、まず初めにノワールをおさえておくことをおすすめします。
5.「ピコタン」って店舗にない?理由を解説
ここからはピコタンが店舗にない理由について解説していきます。前の4章で少し触れましたが、エルメスがおこなっているブランディング戦略についても同時に理解が深まると思います。
5-1.公式サイトから消えたピコタン
エルメスの公式サイトでピコタンを検索しても各スペックや定価を確認することができません。そのため、店舗を定期的に訪問する「エルパト」をしている方からの情報が、おもにSNSを通じて共有されているのが現状です。それでも数量は限定されているので、後から同じ店舗に来店したとしても確実に購入できる保証はありません。なぜエルメスは公式サイトにピコタンを載せないのでしょうか?
もともとエルメスは、顧客との信頼関係をベースに販売するスタイルをおこなってきたブランドです。一人一人のニーズや家族構成に合わせた商品を提案したり、予約販売をおこなったりすることで、満足度の高いショッピングと過剰な在庫の解消をめざしてきました。これはアイテムを販売するだけでなく、ラグジュアリーな空間でのショッピング体験をも含めて提供するためとされています。何でもオンラインで買える時代に、こうした満足感を得られる体験は希少になりつつあります。じつは実店舗のエルメスに足を運ぶ機会を増やすため、戦略的にサイトへの掲載をやめたとされる側面があるのです。
5-2.需要⤴供給⤵のアンバランス
ピコタンは日本で大人気となり、その需給バランスは大きく傾きました。製造が間に合わず、日本への供給が遅れているというのは間違いなさそうです。ただ、それだけにとどまらない理由として考えられるのが、戦略として数量を絞りこんでいる場合があります。これは昨今の米価高騰を鑑みると分かりやすいかもしれません。数を抑えることで、定価を上げやすい状況を生みだすことは可能です。
実際に日本以外のアジア各国でピコタンを購入できた方のSNS発信が相次いでいます。中国の上海や香港といったエルメス正規店に行くと、数はもちろん、カラーも選べるような状況になっているようです。こうした状況はエルメスが日本での人気を追い風に、数量を絞りこんでいることの証左になり得ると思います。
5-3.頼みのオンラインは即完売
不定期ながら、エルメスのオンラインショップではピコタンが販売されています。しかし、即完売してしまう状況は今も変わらず続いています。オンラインでの購入にもテクニックが必要となっていて、購入できた方のブログには情報を求める読者が集中しています。特にピコタンがアップされる時間帯、エルメスの公式サイトからブロックされたときの対処法、ブロック前提のサイト攻略法などは、もはやゲームの様相を呈しているようです。
6.「ピコタン」定価で買う方法とは?
ここからは日本でピコタンを購入するのが困難な状況がつづくなか、どうしたら購入できるのかについて解説していきます。
6-1.確率1%?とにかくエルパト!
すでにピコタンはエルメス専門の二次流通市場において、定価以上の価格で売買されているほどの人気アイテムです。ただでさえ値上がりしているのに、さらに高い価格となって予算オーバーするのは避けたいところでしょう。定価で購入するには「エルパト」がおすすめ方法の一つです。
成功確率は低いものの、定期的に店舗に来店する、通称「エルパト」から購入できた方は実際に存在しています。混みあう土日や休日を避けて来店予約をしてからが鉄則ですが、平日にふらりと立ち寄ったときに店の奥から出してもらったとする報告もあるので、タイミング次第といったところでしょうか。その際、何らかのエルメスアイテムを身につけていくと話のきっかけとなるのでおすすめです。ある程度の場数は必要となるものの、やってみる価値があるといえるでしょう。
6-2.確率10%?エルメス公式サイトを攻略
前章で述べたエルメス公式サイトを攻略して購入する方法は、日常的にゲームを楽しんでいる方におすすめの方法です。これはピコタンがアップされると同時に対応できる瞬発力が求められる方法となるため、ある程度の経験値が必要となります。その際、攻略に成功した方のブログなどを前もって参考にしておくと成功する確率は高まるでしょう。一部抜粋で挙げると、アップされる予測日にサイトにログイン待ちしておくことや、クレジット決済のためのカード指定を済ませておくことなどがありました。もちろん、エルメスからニュースレター配信の登録をしておくことは必須です。
6-3.確率30%…買い続けて担当者の連絡を待つ!
すでに担当販売員がついている方は従来のリクエストからの連絡待ちが確実な方法です。これまでの購入履歴はバーキンを手にするためだったかもしれませんが、ピコタンも負けず劣らず入手困難なアイテムになっています。遠回りなようで一番手にしやすいのが、従来通りのこの方法といえるでしょう。時間はかかってもサイズやカラーなどが選択できる余地があるのでおすすめです。
6-4.【番外編】海外店舗で購入する!
円安が続いているので決して割安ではありませんが、長期休暇を利用して海外旅行に出かけられる方は現地のエルメス正規店をのぞいてみてはいかがでしょうか。日本よりも数量やバリエーションが豊富に並んでいるかもしれません。特に上海や香港、ハワイなどでも購入できるという情報があるので、渡航する予定がある方は来店してみてください。現地定価と各国の為替の影響を鑑みて、納得できれば購入するのがおすすめです。現状ではピコタンに出会える確率が国内よりも高いと思います。
7.ピコタンとピコタンロックの違いを解説
ここではピコタンとピコタンロックの違いについて解説していきます。
7-1.2008年に廃番となった「ピコタン」
2003年頃、ピコタンとピコタンロックはほぼ同じ時期に発表されました。ピコタンは2008年に製造が終了となっていて、現在はピコタンロックだけの展開になっています。両者の違いは、開口部のベルトにカデナ(南京錠)が付属しているか否かだけで、ピコタンロックにはそれが付属しているのが特徴です。シンプルデザインのピコタンに、唯一の装飾的なアクセントにもなっています。実際に鍵をかけることも可能で、機能的な一面を備えた仕様ともいえるでしょう。鍵は予備と合わせて二つ付属します。カデナが無い状態よりベルトの落ち着きが良くなっています。
7-2.カデナが目印の「ピコタン・ロック」
現在、ピコタンといえばピコタンロックを指していて、カデナ無しは旧モデルであることが一目瞭然です。もし、中古市場などの二次流通先から購入を検討しているなら、カデナ付きのピコタンロックがおすすめといえるでしょう。本体カラーやモデルによってカデナの素材が変わるのもピコタンの醍醐味となっています。定番のシルバーカラーやゴールドカラーはもちろんのこと、限定モデルのモノクロームでは全ての金具を統一カラーにしてクラス感のある仕上がりにしています。
8.中古市場なら定価以下になる?真相を解説
残念ながらピコタンは中古市場で定価以下で買うのが難しいアイテムになっています。とはいえ、定価を無視してもピコタンが欲しい方はいらっしゃると思いますので、エルメスの中古市場について解説していきます。
8-1.中古市場なら選ぶ余地あり!
エルメスは唯一、買取販売専門店が存在するほどのステータスを誇るハイブランドです。安定した人気を背景に、これまでもエルメスの人気アイテムは、かなり使用感があるものでも高値で取引されてきました。時には定価を軽く上回る価格となることもよくあります。そうしたエルメスの売買専門店には状態の良い、いわゆる新古品とされるピコタンが相当数ラインナップされています。それは、ほとんど選ぶことができない正規店よりも選択肢が多く、利用するメリットがあるといえるでしょう。定価以上となったとしてもピコタンは人気があるので中古市場でも争奪戦は必至となります。信頼のおける店選びや正確な情報収集を事前におこなっておくことをおすすめします。
8-2.PMよりMM?狙うサイズはこれ!
今のところ、ピコタンは圧倒的にPMサイズが人気を集めています。このサイズは流行のミニバッグとして使えることに加え、小さいながら荷物がしっかり収まる容量も魅力です。そのため僅差ではあるものの、MMサイズのほうが中古市場での定価が抑制されている印象を受けます。どうしてもPMサイズというこだわりがなければ、MMサイズから選ぶのも選択肢としておすすめです。もしサイズに特段の要望がなく、少しでも出費を抑えたいときに検討してみてください。
9.「エルメス」新定価ピコタンを買う方法まとめ
今回はエルメスの人気バッグ、ピコタンの新定価や定価で買う方法などを解説してまいりました。
値上がりが続くピコタンは今が一番安く、今回は昔の値段より約8〜9%の上昇となっています。中古市場では定価を大きく上回る状態となっていて、定価で買うにはエルメス正規店で買う以外に手立てがありません。
エルメス正規店で購入するには王道の常連客になるまで買い物を続けるか、地道な「エルパト」やオンラインショップの攻略が求められます。
海外渡航の予定がある方は、渡航先のエルメスまで視野を広げて検討してみてはいかがでしょうか。