2025年5月15日
ルイヴィトンのパピヨンはダサい?理由や魅力を徹底解説

「ヴィトンのパピヨン、可愛らしい円筒形のフォルムに憧れたけど、正直、今持つとちょっと時代遅れでダサく見えるかも…?」そう感じたことはありませんか? 長く愛されてきたブランドのアイコン的バッグも、時代のトレンドやライフスタイルの変化と共に、その印象は変わってしまうものです。特にヴィトンのパピヨンは、その独特なドラム型デザインから「古臭い」「使いにくい」「合わせる服が難しい」という声も耳にするかもしれません。
この記事では、パピヨンが「ダサい」と言われる理由を掘り下げ、その背景にある時代背景やデザインの変遷を解説していきます。さらに、現行モデルへと進化を遂げたパピヨンの魅力まで紹介したいと思います。是非最後までご覧ください。
目次
1.ルイヴィトンのパピヨンが「ダサい」と言われる3つの理由
ヴィトンのパピヨンは、多くの人から支持を受けてきましたが、一方で「ダサい」という評価を耳にすることもあります。バッグ選びは個人の好みや価値観が大きく影響するものですが、なぜパピヨンが時に批判の対象となるのでしょうか。
ここでは、パピヨンが「ダサい」と言われる主な理由について見ていきましょう。
1-1.旧型のレトロ感が先行し“古い”イメージが残っている
ルイ・ヴィトンの旧型パピヨンは、持ち手に濃い色のレザーを使用し、全体的に落ち着いた雰囲気を持っています。このクラシカルな見た目が、現在のトレンドと比べて“古い印象”を与える原因となっています。特に、旧型はすでに廃盤となっており、今では「ヴィンテージ」や「オールドタイプ」として中古市場でのみ流通しています。
一部ではこのレトロ感が高く評価されており、「人と被らない」「ファッションにこなれ感が出る」といった理由から、あえて旧型を探す人も少なくありません。また、現行モデルのヌメ革は変色や汚れが目立ちやすいのに対し、旧型はレザーの色が濃いため、長くきれいに使えるという実用性も人気の理由です。
このように、旧型の持つ“古さ”は、一面ではネガティブなイメージに繋がりうるものの、ヴィンテージ品ならではの価値や、他とは異なる個性を求める人々にとっては魅力的な要素となっているのです。
1-2.ドラム型デザインへの抵抗感
パピヨンの特徴的なドラム型のフォルムは、その愛らしさで人気を集める一方で、一部では受け入れられにくい側面があるようです。現代的でシャープなデザインのバッグに見慣れていると、丸みを帯びたパピヨンの形状がやや野暮ったく感じられたり、個性的すぎると捉えられたりすることがあるのかもしれません。
また、デザインに起因する実用面での課題も指摘されています。底が丸いため、置いた際に自立せず転がってしまう点は、使い勝手を重視する方にとってはデメリットと感じられるでしょう。一般的な四角いバッグと比較すると、収納時にやや工夫が必要になる場面も考えられます。しかし、フランス語で「蝶」を意味する名前の通り、2つのハンドルが蝶の羽ばたきを思わせるデザインは独創的です。好き嫌いが分かれる可能性はありますが、他に類を見ないユニークな形状はパピヨンの大きな魅力の一つといえるでしょう。
1-3.斜めがけしづらいなど機能面の課題
旧型のパピヨンに関して、現代のライフスタイルにおける機能面でいくつかの課題が指摘されることがあります。特に、持ち手が短めにデザインされているため、肩掛けはできても斜めがけが難しいモデルが多い点は、アクティブに動きたい場面や両手を自由に使いたいと考える人にとっては、少々不便に感じられるかもしれません。
2.ルイヴィトンのパピヨンとはどんなバッグ?
ヴィトンと聞けば、誰もが思い浮かべる定番のバッグがいくつかあります。中でも、独特の円筒形フォルムで愛らしい存在感を放つのが「パピヨン」です。フランス語で蝶を意味する名を持つこのバッグは、1966年の発表以来、半世紀以上にわたり、多くの人を魅了し続けてきました。
パピヨンの最大の魅力は、何と言ってもその個性的な円筒形のフォルムです。丸みを帯びたロングバレルデザインは、他のバッグにはない独特の存在感を放ち、持つ人に洗練された印象を与えます。コンパクトながらも、一目でパピヨンと認識できるデザインは、発表当初から多くの人々を魅了し、ヴィトンの代表的なバッグの一つとしての地位を確立しました。
シャンゼリゼ通りを歩く女性が持っていた小型バッグが着想源とされており、日常使いはもちろんのこと、少しフォーマルな場面にも対応できる柔軟性も持ち合わせています。シンプルな構造でありながら、ヴィトンを象徴するモノグラム・キャンバスやダミエ・パターン、時には限定のデザインで展開されることで、多彩な表情を見せてくれます。
3.パピヨンは人気がないって本当?評判をチェック
パピヨンは、コロンとした愛らしい筒型のフォルムが特徴的なバッグです。しかし、一部では「あまり人気がないのでは?」といった声も聞かれることがあります。実際のところ、パピヨンの評判はどのようなものなのでしょうか?
3-1.「ダサい」と感じた人の声とその理由
パピヨンに「ダサい」と否定的な意見を持つ人は、特に旧型モデルに対してその印象を抱いています。旧型パピヨンは長年デザインが変わらず、レトロな革の質感やフォルムが特徴です。しかし、そのクラシカルさが「古臭い」「アップデートされていない」と受け取られることがあります。
また、新型と旧型では見た目に明確な違いがあり、ファッションに敏感な層からは一目で“昔のモデル”と認識されやすいのも難点です。特に40代以上の方が旧型を使用していると、「年齢と相まってより古く見えてしまうのでは」と心配する声もあります。
このように、「ダサい」という評価は、パピヨンそのもののデザイン性よりも、“時代とのギャップ”や“使う人の印象”によって生まれているのです。
3-2.「おしゃれでかわいい」と好評な声も多数
パピヨンに対してネガティブな意見がある一方で、「おしゃれでかわいい」と高く評価する声も数多く存在します。特に、パピヨンの持つ独特のデザイン性や、近年のファッショントレンドとの合致が支持を集めているようです。「ダサい」という意見の原因ともなったドラム型のフォルムですが、逆に「他にはないデザインで魅力的」「丸くてかわいい」と好意的に捉える人々も多くいます。最近では、荷物を少なく持ちたいミニマリスト志向の人々の間で、コンパクトなパピヨンが見た目重視で選ばれるケースも見受けられます。
また、ファッションの流行は繰り返すものであり、近年のレトロブームはパピヨン人気を再燃させる大きな要因となっています。かつて「時代遅れ」とされたデザインが、若い世代には新鮮でおしゃれなアイテムとして受け入れられ、注目度が上がっているのです。実際に、「お母さんが昔使っていたパピヨンを今になって愛用している」といった声もあり、ヴィンテージ品としての価値が見直されています。
4.パピヨンの廃盤モデルと現行モデル
パピヨンには、惜しまれつつ姿を消した「廃盤モデル」と、現代的な解釈で新たな魅力を放つ「現行モデル」が存在し、それぞれに語り継がれるストーリーがあります。ここでは、廃盤モデルと現行モデルに焦点を当て、それぞれの魅力を詳しく紹介したいと思います。
4-1.【廃盤モデル】
廃盤モデルは、サイズごとに異なる魅力を持ち、現在でも中古市場で高い人気を維持しています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
4-1-1.パピヨン19
「パピヨン19」は、パピヨンシリーズの中でも特にコンパクトなサイズ感が特徴のバッグです。その小さなサイズから、持ち運ぶ荷物が少ない日や、バッグインバッグのような使い方にも適しています。鍵やリップスティック、小さな財布といった最低限の貴重品を収納するのにちょうど良い容量です。
素材には、ヴィトンを象徴する茶系のモノグラムキャンバスなどが主に用いられています。ハンドル部分はヌメ革が使われていることが多く、経年変化も楽しめる点も魅力の一つです。
4-1-2.パピヨン26
「パピヨン26」は、日常的な使用に便利なサイズのモデルです。長財布やスマートフォン、化粧ポーチといった普段持ち歩く必需品を十分に収納できるため、幅広い場面で活躍します。
中古市場においては、状態や付属品の有無、製造年代によって価格は変動しますが、根強い人気を持つモデルの一つです。ヴィンテージアイテムとしての価値も高まっており、コレクターからの需要も少なくありません。
4-1-3.パピヨン30
その名の通り、横幅が30cmのハンドバッグです。初期のモデルは、ハンドルに型押しレザーが使用され、シンプルなデザインが特徴でした。時を経て、ハンドルの素材はヌメ革へと変更されました。内装も、初期のシンプルな構造から、2012年のリニューアルでは内側や側面にポケットが追加されるなど、使いやすさが向上しています。
発売当初はモノグラム・キャンバスが主流でしたが、2002年頃からはダミエ・キャンバスやエピ・レザーなど、さまざまな素材がラインナップに加わりました。これにより、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで使える、より汎用性の高いバッグへと進化しています。
現在でも中古市場で根強い人気があり、多くの人に支持されています。年代が古いモデルも多く、状態の良いものを探すのは難しいかもしれませんが、今なお高い評価を受け続けています。
4-1-4.ポシェット・パピヨン
パピヨンシリーズの中でも最も小型のモデルとして展開されており、ペンケースや化粧品ポーチとして使えるサイズ感が特徴です。初期のモデルは、主にシンプルなモノグラム・キャンバスで展開され、多くの場合、取り外し可能な同型の小型ポーチが付属していました。その後、デザインにバリエーションが生まれ、素材もモノグラム以外にダミエなど多様化しました。
「ポシェット・パピヨン」は、ちょっとしたお出かけやパーティーシーンで活躍するアイテムとして、多くの人々に愛用されています。
4-2.【現行モデル】
現行モデルは「パピヨン・トランク」と「パピヨンMM」の2種類が展開されています。どちらも伝統的なデザインを維持しつつ、現代の使いやすさを追求したアップデートが施されています。
4-2-1.パピヨン・トランク
ヴィトンの伝統的なトランク製造の歴史に敬意を表したデザインが特徴の「パピヨン・トランク」は、コンパクトながらも存在感あふれるバッグです。円筒形のフォルムはかつてのパピヨンを彷彿とさせますが、より現代的で洗練された印象を与えます。
注目すべきは、ヴィトンの象徴的なディテールが随所に散りばめられている点です。Sロックスタイルの留め具や、エンボス加工でLVイニシャルが施されたトリミング、そしてアクセントとなるスタッズが、バッグの個性を際立たせています。
サイズは幅19cm、高さ9cm、マチ9cmと小ぶりで、日常使いから特別な日まで、さまざまなシーンで活躍するでしょう。素材には主にモノグラム・キャンバスが用いられ、ヴィトンらしいエレガンスをまとっています。ニコラ・ジェスキエール氏がアーカイブから着想を得て、現代的にアップデートしたこのアイテムは、クラシックでありながら新鮮な魅力を放ちます。しっかりとした縁取りやスタッズはトランクを思わせ、ボストン型は従来のパピヨンの面影を残しています。
4-2-2.LV × TM パピヨン MM
世界的に著名な日本人アーティスト村上隆氏とのコラボによって生まれた、芸術性と遊び心が見事に融合したバッグです。メゾンの象徴であるモノグラム・キャンバスに、村上氏の代表的なモチーフであるチェリーブロッサムが舞い踊るデザインは、持つ人の個性を華やかに演出します。
バッグの形状は、「パピヨン」の愛らしい円筒形シルエットを継承しつつ、現代的なアップデートが施されています。特に目を引くのは、本体に取り付けられたミニサイズの「パピヨン」型ポーチです。
素材には、モノグラム・キャンバスを使用し、そこに村上隆氏による鮮やかなチェリーブロッサムモチーフがプリントされています。耐久性に優れ、時を経るごとに味わいが増すヌメ革がトリミングやハンドルに用いられ、上質感を高めています。輝きを放つゴールドカラーの金具は、全体のデザインを引き締め、高級感を添える役割を担っています。
5.ダサくならない!パピヨンのコーデ術
パピヨンは、コーディネート次第でさらに魅力が引き立ち、洗練された印象を演出できます。パピヨンを素敵に使いこなすための着こなしのコツを、具体的に見ていきましょう。
5-1.体型別おすすめストラップ長さと持ち方
パピヨンをバランス良く見せるには、ストラップの長さが重要です。現行モデルである「パピヨン トランク」には、取り外しや調節が可能なストラップが付属しており、長さの調整ができます。身長やその日の服装に合わせてストラップの長さを変えることで、全体のバランスを整えることが可能です。たとえば、小柄な方はストラップを短めにするとすっきりとした印象になり、長身の方は少し長めに持つとリラックスした雰囲気を醸し出せます。
持ち方一つで、パピヨンの印象は大きく変わります。「パピヨン トランク」は、幅広のストラップでショルダーバッグに、ハンドルを持てばハンドバッグにと、2通りの使い方が楽しめます。肩掛けスタイルはカジュアルな装いに軽快さを加え、両手を自由にしたい時にも便利です。一方、ハンドルで持つクラシカルなスタイルは、上品さやきちんと感を演出したい場合に適しています。洋服のボリューム感や、どのような印象に見せたいかに合わせて、最適な持ち方を選んでみましょう。
5-2.シーン別コーディネート例(カジュアル/ビジネス/フォーマル)
パピヨンは、合わせるアイテムによって様々な表情を見せてくれます。ここでは、シーンに合わせたコーディネートのポイントを見ていきましょう。
【カジュアルシーン】
日常のお出かけでは、パピヨンがコーディネートの素敵なアクセントになります。たとえば、シンプルなTシャツとデニムといった定番の組み合わせに、モノグラム柄のパピヨンを合わせると、ぐっと洗練された印象に仕上がります。無地のワンピースに合わせれば、バッグのフォルムや柄が引き立ち、上品なカジュアルスタイルが完成します。足元はスニーカーで軽快に、あるいはフラットシューズで少しきれいめにまとめるのも良いでしょう。
【ビジネスシーン】
かっちりとしたビジネススーツにパピヨンを合わせるのは難しいかもしれませんが、オフィスカジュアルの範囲であれば、取り入れ方次第で活躍します。「パピヨン・トランク」は、構築的で幾何学的なシルエットが特徴で、Sロックスタイルの留め具などが品格を感じさせます。無地や落ち着いた色合いの服装に、モノグラム柄のパピヨンを一点投入することで、程よい華やかさと個性を添えることができます。ジャケットスタイルや、きれいめのブラウスにパンツやスカートを合わせた装いに、小ぶりなパピヨンを持つと、洗練されたワークスタイルを演出できるでしょう。
【フォーマルシーン】
パーティーや結婚式といった華やかな場面でも、パピヨンは上品な存在感を放ちます。特にパピヨンのようなコンパクトで構築的なデザインのバッグは、フォーマルな装いにも自然に馴染みます。シンプルなドレスやセットアップスタイルに、パピヨンを持つことで、クラシカルかつエレガントな雰囲気をプラス。メタリックなアクセサリーやヒールと色味を合わせると、より一層統一感のあるコーディネートになります。肩掛けせずにハンドルで持つと、フォーマル感が高まります。
5-3.色・素材合わせのコツとNGパターン
パピヨンをおしゃれに持ちこなすには、色や素材の選び方が重要なポイントです。
【色合わせのコツ】
モノグラム柄やダミエ柄のパピヨンは、それ自体に存在感があります。そのため、洋服は無地のものを選ぶと、バッグのデザインが一層引き立ち、全体のバランスが取りやすくなります。たとえば、ベージュやブラック、ホワイトといったベーシックカラーの服装にモノグラムのパピヨンを合わせると、シックで大人っぽい印象になります。
また、バッグの色と洋服や小物の一部の色をリンクさせる「色拾い」のテクニックも有効です。パピヨンの金具のゴールドに合わせて、アクセサリーもゴールド系で統一すると、洗練された雰囲気が生まれます。
【素材合わせのコツ】
パピヨンの主な素材であるコーティングキャンバスやレザーは、様々な素材の洋服と相性が良いです。カジュアルなデニムやコットン素材の服装にはもちろん、ウールやシルクといった上質な素材のアイテムと組み合わせると、互いの質感が引き立ち、より高級感のあるコーディネートが完成します。季節感を意識した素材選びも大切です。春夏にはリネンやレース、秋冬にはニットやツイードといった季節感のある素材とパピヨンを組み合わせることで、装いに深みが増します。
【避けたいNGパターン】
パピヨンの魅力である美しい筒型のフォルムを損なわないように、バッグの中に物を詰め込みすぎるのは避けましょう。形が崩れるだけでなく、バッグの寿命を縮める原因にもなり得ます。
また、柄物のパピヨンに、さらに強い柄物の洋服を合わせると、全体が騒がしい印象になってしまうことがあります。柄を取り入れる場合は、どちらかを主役にするか、柄の大きさや色数を抑えるなど、バランスを考えることが大切です。全体の統一感を意識し、パピヨンが主役となるようなコーディネートを心がけると、失敗が少なく、おしゃれな着こなしが楽しめるでしょう。
6.【まとめ】ヴィトンのパピヨンは使い方次第で魅力的なアイテムに!
ヴィトンのパピヨンは、独特の円筒形フォルムと半世紀以上の歴史を持つ、愛され続ける名品バッグです。その名の通り蝶(パピヨン)を連想させるフォルムは、クラシックでありながら可愛らしさと存在感を併せ持ち、時代を超えて多くの人を魅了してきました。特に、レトロな雰囲気の旧型から、機能性が向上した現行モデルまで、その変遷も楽しみの一つ。批判の声があるのも事実ですが、そうした評価の背景には「時代とのギャップ」や「使い勝手への期待」があり、必ずしもバッグ自体の魅力を否定するものではありません。むしろ近年では、そのレトロさが新鮮と捉えられ、若い世代の間で再評価される傾向にあります。
もし、「パピヨンって実際どうなの?」と悩んでいるなら、まずは現行モデルや中古市場で廃盤モデルをチェックしてみましょう。自分のライフスタイルに合うサイズやデザインを選べば、パピヨンはきっと「使えるバッグ」として日々のファッションを支えてくれるはずです。人と被らない個性と、使うほどに味わい深くなる魅力を、ぜひ取り入れてみてくださいね