2026年6月12日
ルイヴィトンはシリアルナンバーがないと偽物?調べ方や本物の読み方を紹介
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ルイヴィトンのバッグや財布を手に入れたあと、シリアルナンバーがどこにも見当たらなくて「もしかして偽物?」と不安になった経験はありませんか。あるいは、見つけた英数字の羅列が何を意味しているのか、本物の正しい読み方を知りたいという方も多いはずです。
実は、ルイヴィトンのシリアルナンバー(製造番号)の仕様はここ数年でガラリと変わっており、2021年頃以降のモデルでは、従来のようなシリアルナンバーの刻印が廃止され、ICチップによる管理へと移行しています。シリアルナンバーを探しても見つからないのは、あなたが偽物を手にしたからではなく、ブランド側の仕様変更が理由かもしれません。
本記事では、シリアルナンバーの基礎知識から、最新のICチップ仕様、アイテム別のシリアルナンバーの場所、そして年代別の読み方一覧までを徹底的に解説します。手元のアイテムが本物かどうかを見分けるヒントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.ルイヴィトンのシリアルナンバー(製造番号)とは?
ルイヴィトンのシリアルナンバーは、バッグや財布にひっそりと刻まれている英数字です。まずは、知っているようで知らないシリアルナンバーの正体と、よくある疑問について整理しておきましょう。
1-1.シリアルナンバーとは「製造国」と「製造時期」を表すもの
ルイヴィトンの製品に刻まれているシリアルナンバーは、正確には「製造番号」と呼ばれるものです。これは、その製品が「どの工場で」「いつ頃作られたか」を管理するためのコードです。基本的には「アルファベット2文字」と「3〜4桁の数字」を組み合わせた形式が多く見られます。
1-2.間違いやすい「型番(製品番号・品番)」との違い
よく混同されがちですが、「型番(品番)」と「シリアルナンバー」は完全に別物です。
<型番(製品番号)>
「M41177」のように、製品のデザインやモデルそのものを指定する共通の番号です。カタログやレシートには記載されますが、製品本体には刻印されません。
<シリアルナンバー(製造番号)>
個々の製品が製造された背景を示す番号であり、製品本体の裏地や内ポケットなどに直接刻印されています。(2021年から順次廃止)
1-3.【疑問】シリアルナンバーが「同じ商品」は存在する?
結論から言うと、同じシリアルナンバーの製品が存在する可能性はあります。ルイヴィトンのシリアルナンバーは、個体ごとに割り振られる固有番号ではなく、製造時期と製造場所を示すコードだからです。
つまり、同じ時期に同じ工場で作られた製品には、同じコードが刻印される場合があります。そのため、フリマアプリなどで自分と同じシリアルを見かけても、それだけで偽物と判断する必要はありません。
2.シリアルナンバーがない?ルイヴィトンはICチップを順次導入
もし手元にある製品が近年に製造されたものであれば、シリアルナンバーがないからといって焦る必要はありません。それは偽物とは限らず、ルイヴィトンの仕様変更によるものかもしれません。ルイヴィトンは2021年春頃から、従来のシリアルナンバーの刻印を順次廃止し、ICチップによる管理へ移行したとされています。
その代わりに導入されたのが、外からは目視できない製品の内部(革や布地の中)に埋め込まれた「ICチップ(RFID)」です。これにより、ルイヴィトンの製品はデジタルで管理される時代へと移行しました。そのため、2021年以降に直営ブティック等で購入した新しいモデルには、最初からシリアルナンバーの刻印がないものが存在します。
3.ルイヴィトンのシリアルナンバーの調べ方とアイテム別場所一覧
手元にあるルイヴィトンにシリアルナンバーがあるかどうか、また最新のICチップ仕様なのかを確かめるには、スマートフォンのアプリを使った方法があります。また、目視して確認するための、アイテム別のシリアルナンバーの場所を一覧で紹介します。
3-1.スマホアプリを使ったICチップの場所の調べ方
手元の製品にシリアルナンバーが見当たらない場合は、「ICチップ内蔵モデル」の可能性があります。これは、スマートフォンのアプリ(NFC Toolsなど)を使うと、自宅でも簡単に調べられます。
アプリを起動して「読む(Read)」状態にし、スマホケースを外した状態で、スマホを製品の表面に密着させてゆっくり滑らせます。内部のICチップとスマホのNFCセンサーが重なると、スマホが振動し、画面に電波を検知したログが表示されます。これでICチップが内蔵されていることを確認できます。ただし、スマホで反応が出たとしても、製造年や真贋まで断定できるわけではありません。
3-1-1.スマホアプリで「シリアル情報の中身」までは解読できない
ここで注意したいのは、アプリでわかるのは、あくまで「ICチップがそこにあるかどうか」という判別だけという点です。チップの中に記録されている詳細な「製造年・製造国・製品型番」などの情報は厳重に暗号化されているため、解読できません。
インターネットの噂にある「スマホでは調べられない」というのは、この「データの中身までは解読できない」という意味が誤って伝わったものと考えられます。
3-2.バッグのシリアルナンバーの場所一覧
2021年以前に製造されたバッグのシリアルナンバーは、デザインの美しさを損なわないよう、バッグの内側の見えにくい場所に隠されています。ルイヴィトンの主要な人気バッグの刻印場所を一覧表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
※シリアルナンバーの場所は、モデルや製造年、素材によって異なる場合があります。下記はあくまで確認時の目安として参考にしてください。
| モデル名 | シリアルナンバーの場所 |
| ネヴァーフル | 内側にあるファスナーポケットの端、またはポケットをめくった裏側の革タグ |
| スピーディ | 内ポケットを持ち上げた裏側にある、ヌメ革の小さなパッチ(タグ)の裏面 |
| アルマ | 内ポケットの内側、あるいは側面の縫い目のキワ(布地への直接型押し) |
| オンザゴー | バッグ内部にあるファスナーポケットの端(縫い目付近のヌメ革タグ) |
| キーポル | 内側ビスの裏側、またはハンドル付け根のヌメ革タグの裏面 |
| アマゾン | メイン収納、あるいは外側ファスナーポケット内の上部・側面のキワ |
| モンスリ | バッグ内側の背面側、オープンポケットの横(縫い目付近の革タグ) |
| パピヨン | メイン収納の内側、ファスナーの開閉口付近にあるヌメ革のタブ(または側面のパイピング革裏) |
| ノエ | ショルダーストラップの付け根(バッグ本体の側面)にあるヌメ革タブの裏側 |
3-3.財布のシリアルナンバーの場所一覧
財布はバッグ以上にスペースが限られているため、シリアルナンバーは、ミシンの縫い目のキワやお札入れの最深部など、奥まった場所に刻印されています。ルイヴィトンの主要な財布のシリアルナンバーがある場所を一覧表にまとめました。
※シリアルナンバーの場所は、モデルや製造年、素材によって異なる場合があります。下記はあくまで確認時の目安として参考にしてください。
| モデル名 | シリアルナンバーの場所 |
| ジッピーウォレット | コインケースまたはお札入れを開けた最深部、マチ(側面の折りたたみ部分)の革のキワ |
| ポルトフォイユ・サラ | フラップを開けてすぐ前面にある、カードスロットの裏側の仕切り部分 |
| ポルトフォイユ・ブラザ | 財布を開いた右側、ななめカッティングのカードスロット最奥の側面のキワ(「made in France」などの刻印の裏側付近) |
| ポルトフォイユ・ヴィクトリーヌ | お札入れポケットの内側、側面の縫い目付近(お札を深く入れる最深部のキワ) |
| ポルトフォイユ・ゾエ | お札入れポケットの内側、折り込みレザーのキワ |
| ジッピーコインパース | 内部のカードポケットの一番奥、もしくは蛇腹(マチ)になっている側面のレザーのキワ |
4.ルイヴィトンのシリアルナンバーの「意味」と「読み方」
ルイヴィトンの製品に刻印されているシリアルナンバーは、一見するとランダムな英数字の羅列のように思えるかもしれません。しかし、その並びには規則性があり、読み方を理解することで、その製品が生まれた背景を詳しく知ることができます。
4-1.アルファベットと数字が表す意味とは?
ルイヴィトンのシリアルナンバーは、基本的に「アルファベット2文字」と「3〜4桁の数字」が組み合わされており、それぞれに以下のような意味を持っています。
・アルファベット2文字の意味:製品が作られた「製造国(工場)」を表します。
・3〜4桁の数字の意味:製品が作られた「製造時期」を表します。
アルファベットから製造国や工場の目安を確認でき、数字から製造時期を読み取れる仕組みになっています。
4-2.【年代別】数字の並びから製造年・月・週を割り出すルール
数字の並び順は、ルイヴィトンの歴史のなかで何度か変更されてきました。そのため、手元にある製品が「どの年代に作られたか」によって、読み解くためのルールが異なります。
ここでは、流通量の多い近年のモデルから1980年代のヴィンテージ品まで、それぞれの読み方を順番に解説していきます。
4-2-1.2007年頃〜2021年頃
2021年にICチップへ移行する直前までの、最も流通量が多い時期です。
4桁の数字の「1・3番目」が製造された【週(何週目か)】、「2・4番目」が【西暦の下2桁】を表します。(1年は約52週あります)
<例:シリアルが「FL 1201」の場合>
1・3番目の数字 = 「1」と「0」 = 10週目(3月上旬頃)
2・4番目の数字 = 「2」と「1」 = 21年(2021年)
【答え】2021年の3月上旬頃に、フランス(FL)の工場で作られたものとなります。
4-2-2.1990年頃〜2006年頃
一世代前のルールです。
考え方は上記とほぼ同じですが、1・3番目が「週」ではなく「月」になります。4桁の数字の「1・3番目」が製造された【月】、「2・4番目」が【西暦の下2桁】を表します。
<例:シリアルが「CA 0032」の場合>
1・3番目の数字 = 「0」と「3」 = 03月
2・4番目の数字 = 「0」と「2」 = 02年(2002年)
【答え】2002年の3月に、スペイン(CA)の工場で作られたものとなります。
4-2-3.1980年代
ヴィンテージ(オールドヴィトン)と呼ばれる時代です。
この頃はアルファベットが数字の「後ろ」に付いていたり、数字が3桁だったりします。数字の「前2桁」が【西暦の下2桁】、「後ろ1〜2桁」が【月】をそのまま表します。
<例①:シリアルが「853 VX」の場合(3桁のパターン)>
前2桁の数字 = 85年(1985年)
後ろ1桁の数字 = 3月
【答え】1985年3月に、フランス(VX)の工場で作られたものとなります。
<例②:シリアルが「8912 AA」の場合(4桁のパターン)>
前2桁の数字 = 89年(1989年)
後ろ2桁の数字 = 12月
【答え】1989年12月に、フランス(AA)の工場で作られたものとなります。
5.ルイヴィトンのシリアルナンバーの製造国「一覧表」
シリアルナンバーの英数字のうち、アルファベット2文字は、製造国や工場を示す目安になります。お手元のアイテムに刻印されている2文字を、国別の一覧表と照らし合わせてみてください。
5-1.アルファベット2文字が表す製造国一覧
製造国コードは年代や製品ラインによって重複・例外があるため、下記はあくまで目安として確認してください。
| 製造国 | 主なアルファベットコード(工場コード) |
| フランス | AA, A0, A1, A2, AR, AS, BA, BJ, BU, CT, DU, ET, FL, LW, MB, MI, NO, RA, RI, SA, SD, SF, SL, SN, SP, SR, TJ, TH, TN, TR, TS, TY, VI, VX |
| イタリア | BC, BO, CE, FO, MA, NZ, OB, PL, RC, RE, SA, TB, TD |
| スペイン | BC, CA, GI, LB, LM, LO, LW, UB |
| アメリカ | FC, FH, FL, LA, OS, SD, TX |
| ドイツ | LP, OL |
| スイス | DI, FA |
※ブランド買取店「ESTIME/エステメ」編集部独自調べ
5-2.存在しないアルファベットコードや配列の注意点
アルファベットコードを判別する際、もう1つの重要なチェックポイントがあります。それが、製品に印字されている国名と、シリアルコードの不一致です。
ルイヴィトンのバッグや財布には、シリアルナンバーとは別の場所に「made in France」や「made in Spain」といった製造国の刻印が入っています。たとえば、「made in Spain(スペイン製)」と刻印されているのに、シリアルナンバーの英字を調べると「AA(フランス製)」になっている、というような矛盾がある場合は注意が必要です。精巧な偽物であっても、こうした「仕様のちぐはぐさ」で真贋を見破れるケースは少なくありません。
6.ルイヴィトンのシリアルナンバーから「本物」と「偽物」は見分けられる?
「シリアルナンバーの読み方も分かったし、これで本物か偽物かが自分で判断できる」と思われるかもしれませんが、実は注意が必要な場合があります。ブランドの模倣品を取り巻く現状を知っておきましょう。
6-1.シリアルナンバーがあるから「本物」とは限らない理由
残念ながら、「シリアルナンバーが刻印されており、年代も合っているから本物」とは言い切れないのが現状です。なぜなら、最近の中古市場に出回る精巧な偽物(スーパーコピー品など)は、実在する正しいアルファベットの組み合わせはもちろん、先ほど紹介した年代別のルールを完璧にクリアした数字の並びを、最初からきれいに打刻しているからです。
そのため、本物かどうか判断する際は、シリアルナンバーに加えて、他の判断材料(ロゴのフォントの形状や製品のクオリティなど)を組み合わせるように心がけましょう。
6-2.偽物のシリアルナンバーにありがちな特徴
しかし、少し雑に作られた偽物であれば、シリアルナンバーの「カレンダーの矛盾」や「打刻のクオリティ」で見破れるケースが多々あります。以下のような特徴がないか、手元のアイテムをじっくり観察してみてください。
<あり得ないカレンダー表記の場合>
2007年以降のモデルなのに「FL 5801(1年は52週までなのに58週目になっている)」となっていたり、1990年代モデルなのに「15月」になっていたりする場合があります。
<フォント(書体)や打刻が雑な場合>
ルイヴィトンの本物の刻印は、文字の間隔が美しく均等で、数字の太さも一定です。偽物は文字が潰れていたり、フォントが不自然に縦長で太かったり、刻印の深さがバラバラで斜めに歪んでいたりすることが多く見られます。また、革タグの切り口や縫製自体がガタガタな場合も、偽物の大きな特徴です。
7.シリアルナンバーの有無やICチップの状態は「買取価格」に影響する?
大切なルイヴィトンを少しでも高く売りたいと考えたとき、シリアルナンバーの有無やICチップの状態が査定額にどう響くのかは気になるポイントです。
実際に弊社、ブランド買取店「ESTIME/エステメ」でも、ルイヴィトンの査定ではシリアルナンバーだけでなく、モデルや状態、付属品、製造年の傾向などを総合的に確認します。
ここでは、シリアルナンバーやICチップの有無が、ルイヴィトンの買取価格にどのように関わるのかを見ていきましょう。
7-1.製造年が新しい(または最新ICチップモデル)ほど査定額は高くなる?
結論から申し上げますと、製造年が新しい(=ICチップ内蔵モデル)ほど、査定額は高くなる傾向があります。ルイヴィトンは中古市場での需要が圧倒的に高く、同じモデル、同じ状態(傷や汚れの度合い)のバッグの場合、「10年前に作られた刻印モデル」と「今年作られたICチップモデル」では、新しいモデルの方が高値で買い取られることがほとんどです。
ブランド全体の定価が改定(値上げ)され続けていることもあり、近年のICチップ搭載の人気モデルで、未使用品に近い状態であれば高い還元率が期待できます。
7-2.刻印が消えている・ICチップが読み取れない場合でも売れる?
「長年愛用しすぎて刻印が擦れて見えなくなった」「スマホで何度試してもICチップが反応しない」という場合でも、問題なく売ることができます。ルイヴィトンの買取ではシリアルナンバーの有無だけで本物か偽物かを判断しているわけではありません。
前述したロゴのフォント、金具のクオリティ、縫製の美しさのような製品のクオリティを総合的に見て査定します。そのため、シリアルナンバーが見えなかったり、内部のICチップが不調でアプリ検知できなかったりしても、製品そのものが本物であれば買取を拒否されることは基本的にありません。
ただし、年式を特定する手がかりが減るため、査定士が状態から年代を慎重に推測することになり、ます。少しでも有利に売りたい場合は、購入時のレシートや付属品(箱や保存袋)をセットで持ち込むのがおすすめです。
8.【まとめ】シリアルナンバーはルイヴィトン製品を知る大切な情報
ルイヴィトンのシリアルナンバーは、その製品の「製造国」や「製造時期」を確認する手がかりになる大切な情報です。2021年春以降のモデルから順次刻印が廃止され、目に見えないICチップ(RFID)による管理へと移行しています。
「刻印がない」「フリマアプリで同じ番号を見かけた」からといって、それだけで偽物だと判断するべきではありません。仕様変更の歴史や、アイテムごとのシリアルナンバーの場所を知っておけば、解決できる場合もあります。
ただし、シリアルナンバーが完璧でも油断は禁物です。ロゴの形状や縫製の美しさなど全体のクオリティにも目を配り、どうしても不安なときは信頼できるプロの鑑定士や買取専門店を頼るなど、正しい方法で判別することが大切です。
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