2023年12月27日
【時計博覧会を総ナメにした技術力】ロンジンとは?歴史や魅力を徹底解説
時計
ロンジンは今ではミドルプライスに落ち着いた比較的手に入りやすい価格帯のブランドですが、かつては時計博覧会を総ナメにし、パイロットウォッチのパイオニアとも言われるほどの高い技術力を持っていました。現在でもかつてのモデルを復刻しながら、ロンジンの世界観を着実に広げています。この記事ではロンジンの歴史、魅力、代表シリーズ、ロンジンの時計を着けている有名人、おすすめモデルについてまとめました。
目次
1.【時計博覧会を総ナメにした技術力】ロンジンの歴史
1-1.1832年スイスサンティミエでオーギュスト・アガシによって、ロンジンの前身となるアガシ商会を創業
1832年にスイスサンティミエでオーギュスト・アガシによって興されたアガシ商会がロンジンの前身となります。1867年、それまで自宅で作業していた時計師たちを集めるべく工場を建設。街の南に流れる川岸のLes Longines(レ・ロンジン)と呼ばれる土地に建てられたことから、ブランド名をロンジンとしました。フランス古語で「花溢れ小川流れる野原」という意味でもあります。
同年のパリ万博博覧会に出展した懐中時計が銅メダルを受賞しました。これ以降ロンジンは多くの賞を受賞しており、1929年のバルセロナ万国博覧会までに通算10回のグランプリを獲得、最終的には合計28個の金メダルを受賞しています。最も受賞数の多いブランドとして名を馳せています。
1-2.1923年国際航空連盟とアメリカ航空協会のオフィシャルウォッチに認定される
1923年に国際航空連盟とアメリカ航空教会のオフィシャルウォッチに認定され、空を駆けるユーザーに向けた時計作りへ注力します。ロンジンは1878年に世界で初めてコラムホイール内蔵クロノグラフを開発するなど、航空時計製作のノウハウは積みあがっており、次々と新作を発表していきます。
経緯度の計算を容易にし、自分のいる位置を正確に把握することのできるアワーアングルウォッチを1931年に発表しました。1935年にロンジンウィームスセコンドセッティング機構を開発、翌年にはフライバッククロノグラフ、1939年にはスプリットセコンドクロノグラフを搭載した自社製ムーブメントを次々と開発しています。
1-3.クオーツショックにより大打撃。スウォッチグループに買収される
世界的に高い評価を得ていたロンジンですが、他ブランドと同様1970年代からのクオーツショックにより大打撃を受けました。多くのブランドが休眠や倒産に陥る中、ロンジンはなんとか規模縮小に留まりました。しかし経営難から世界最大の高級時計コングロマリットのスウォッチグループに買収されることとなりました。
しかし買収されたことは悪いことばかりではありませんでした。ロンジンはスウォッチグループ内でミドルプライスレンジのポジションで、安定した時計作りを続けています。自社製ムーブメントの開発はストップしてしまいましたが、世界的に信頼度の高いETA製のムーブメントを使うことで、かつての銘品をリーズナブルな価格帯で開発できています。結果、新たなファンを獲得しています。
2.【時計博覧会を総ナメにした技術力】ロンジンの魅力
2-1.かつて博覧会で賞を総ナメにした高い技術力
ロンジンはかつて博覧会で賞を総ナメにしており、最も受賞数の多いブランドとして世界中に知られています。正確には博覧会に出た時代には懐中時計で出品していますが、正確無比な時計作りは腕時計にも反映されています。
クロノグラフは一般的な機能の中ではとりわけ複雑で、自社製ムーブメントで開発できるブランドは世界的に見ても限られておりロンジンはその一握りのブランドでした。コラムホイール内蔵式のクロノグラフを世界で初めて開発したり、スプリットセコンドクロノグラフ搭載の自社製ムーブメントの発表など、多くの偉業を成し遂げています。
現在はETA製ムーブメントを主体に新作の開発を行っていますが、昨今多くのブランドが自社製ムーブメントを開発を行う勢いにロンジンも乗る可能性もあります。その場合、かつてのクロノグラフの銘品に劣らない開発が進む可能性を考えると今後が楽しみです。
2-2.ETAムーブメントを採用することによるコストパフォーマンス
ロンジンは技術力の高さから自社製ムーブメントを積極的に開発し、とりわけクロノグラフに注力していました。しかし1970年代のクオーツショックにより大打撃を受け経営が悪化。スウォッチグループに買収されることとなりました。スウォッチグループはグループ内のプライスレンジ、価格帯をきっちり分けており、ロンジンはミドルプライスのポジションとなりました。
結果、自社製ムーブメントを止めETAムーブメントを使用することとなりました。自社製ムーブメントへの強いこだわりや時計全体への一貫性などが自社製ムーブメントの魅力でしたが、ETA製に変えることで、コストパフォーマンスに秀でることができるようになりました。世界中で使用されている信頼性の高さや改良のし易さ、メンテナンス性の高さなど自社製ムーブメントへ強いこだわりがなければ、信頼性も高く使い勝手のよいETA製もバランスのよい時計つくりができるようになっています。
2-3.復刻モデルが多く展開され、復刻モデルかヴィンテージモデルかを選ぶ楽しみ
ロンジンは、復刻モデルが多く展開されているのも特徴です。クロノグラフで世界的に有名になり、その他にも数々の銘品を生み出してきており、自社製ムーブメントを開発するこだわりと技術力を持っていました。特に1940~1960年代にかけては後世に残る銘品を開発しており、復刻モデルをラインナップするヘリテージシリーズは他ブランドと比べても多くのモデルを展開しています。
反対に当時のヴィンテージモデルを手に入れたい方も多くいます。復刻モデルはETA製ムーブメントのため安定しているものの、自社製ムーブメントの愛好家は当時のオリジナルモデルを求めます。最新の技術で安定したETA製の復刻モデルを選ぶか、自社製ムーブメントにこだわったオリジナルモデルを選ぶか、ロンジンはどちらも楽しめます。
3.【時計博覧会を総ナメにした技術力】ロンジンの代表シリーズ
3-1.ラグランクラシック
「偉大なるクラシック」を意味するラグランクラシックはエレガントな美しさが特徴のシリーズです。ローマンインデックスを基本に、端正な白・黒・ブルーのグラデーション文字盤のシンプルなデザインに仕上がっています。ケースの両端から広がるような変化型のラグを採用しており、細身のブレスレットのようにすら見えるエレガントな雰囲気をもっています。
1950~1960年代のシンプルなドレスウォッチのシンプルさと7連ブレスレットのエレガントさを兼ね備えており、メンズ・レディース共に展開されています。マザーオブパール文字盤やダイヤモンドインデックス、パヴェダイヤベゼルなど幅広いデザインのベースになっており、よりエレガントさが際立つパーツが選ばれることが多いのが特徴です。
3-2.コンクエスト
比較的クラシックなデザインが多いロンジンにおいて、スポーティーなデザインで展開されているのがコンクエストです。12時、6時位置の大きなアラビアインデックス、大ぶりな針といったエレガントさと無骨さを兼ね備えたデザインが特徴です。シンプルな3針だけでなく、クロノグラフやGMTなどの機能も搭載されていますが、スポーティーな印象を阻害しない機能に絞られています。
スポーツ・エレガントなテイストのコンクエストですが、ダイバーズウォッチのハイドロコンクエスト、高精度クオーツムーブメントを搭載したコンクエストV.H.Pといった展開もなされており、スポーツウォッチの世界にも手を広げています。コンクエストV.H.PはVery High Precision、高精度を意味しており、年差±5秒といった高い精度を実現しており、クオーツ時計の新しい領域へのチャレンジと高い技術が伺えます。
3-3.ハイドロコンクエスト
前述の通り、ハイドロコンクエストはコンクエストをベースにダイバーズウォッチに仕上げたシリーズです。ロンジンのもつクラシックな高級感はそのままに、ダイバーズウォッチに求められる機能を揃えています。12・6・9時位置の大型のアラビアインデックスや逆回転防止ベゼル、ねじ込みリューズなど、堅牢な機能が充実しています。
デザインだけではなく高いスペックを有しており、300m防水だけではなく64時間のパワーリザーブや傷のつきにくいセラミックベゼルやシリコンひげぜんまいなど、本格派としてもデイリーユースとしても満足できる機能・スペックを備えています。
3-4.マスターコレクション
2005年に発表されたマスターコレクションは端正な面持ちのデザインと多機能を搭載する懐の大きさが特徴です。デザインの主張はリーフ針と文字盤へのギョーシェといった基本的なパーツに留め、機能を複数搭載することによる視認性とのバランスを取っています。インデックスはローマン、アラビア、バーと変幻自在ですが、機能を軸としたデザインの複雑さの調整役となっています。
3針、日付(時にはポインターデイト)、パワーリザーブ、ムーンフェイズ、クロノグラフなどETA製ムーブメントによる多機能を搭載しています。比較的リーズナブルな価格帯を揃えるロンジンでは、曜日・日付・月を揃えたトリプルカレンダークロノグラフにムーンフェイズ、24時間計を備えたモデルなどのハイエンドモデルがラインナップされているシリーズです。
3-5.サンティミエ
ロンジンの発祥の地の名前を冠するシリーズで、ブランドの原点となるデザインを表現したシリーズです。主に3針とクロノグラフモデルを展開しており、ロンジンの高い技術力で世界中で有名となったクロノグラフを軸としています。
比較的コンサバなデザインで、オールアラビアインデックスか楔形インデックスを採用していますが、いわゆるクラシックウォッチというよりもパイロットウォッチを民間用にモディファイしたようなスポーツクラシックな雰囲気を持っています。二段ベゼルや四角いプッシュボタンなど、クラシックなパーツも揃っており、注意深く見るほど気付きが多く、魅力が増すデザインに仕上がっています。色濃い特徴をもたない分、幅広いユーザーに愛されるシリーズです。
3-6.ヘリテージ
ヘリテージはロンジンのかつての銘品を現代の技術で復刻させたシリーズです。焦点を当てるモデルはジャンルを絞らず、クラシックなモデルからパイロットウォッチ、ダイバーズウォッチなど幅広く選ばれています。デザインはオリジナルモデルに忠実に、サイズ感やムーブメントは現代で使いやすいようにチューンアップさせることが多く、防水性や強度の点でヴィンテージウォッチを選びにくい方にも、ロンジンの長い歴史の銘品を楽しむことができる貴重なコレクションです。
ロンジンを代表するクロノグラフを搭載したモデルや逸話が語られ続けるアワーアングルウォッチなど、1940~1960年代頃の機械式時計全盛期につくられた銘品を復刻させることが多い印象です。ケースデザインや文字盤も当時に忠実でいながら、複雑機構を搭載するもないためリーズナブルな価格帯なのも魅力的です。エレガントなデザインが魅力のタキシードモデルやセクターダイヤルなど、オンオフ問わず使える時計も多いので、スタンダードなラインと合わせて楽しめるシリーズです。
3-7.スピリット
2020年に発表されたスピリットは、かつてチャールズ・リンドバーグやウィームス海軍大佐などの名だたるパイロットに愛されてきたロンジンのパイロットウォッチを現代的解釈を加え復活させたシリーズです。視認性に重きをおくパイロットウォッチたるシンプルなデザインや夜光処理された針とインデックスなどは健在ですが、高級感をプラスし日常使いしやすく仕上がっています。
6時位置(クロノグラフはロゴ下)に5つの星が描かれており、搭載したムーブメントの評価が最高評価の星5を示すもので、精度の高さを象徴しています。名残でリューズは大きめに設計されていますが、ケースサイズは40mmと取り回しのよいサイズ感です。随所にポリッシュ仕上げが施されており、実用に特化したパイロットウォッチをベースに高級感を増し、ロンジンのスピリット(魂)を実用的に楽しむことができるシリーズです。
発表から期間が短く多くのモデルが展開されてはいませんが、フライバッククロノグラフ搭載モデルやグラデーションブルーの文字盤モデルなど力が入っている印象で、今後が楽しみなシリーズです。
3-8.エレガント
2014年に発表されたエレガントはロンジンが掲げるスローガン「エレガンスは生き方に現れる – Elegance is an attitude」を体現するシリーズとして開発されました。エレガントの名の通り流麗でシンプルなデザインに絞って展開されており、バーインデックスかローマンインデックスと細身の針を採用しており、装飾を多用せずに高級感のある雰囲気は1950~1960年代の機械式時計全盛期を参考にしていると思われます。
ほぼ機械式に絞って展開されており、一見レディースウォッチとしての展開はクオーツがメインかと思いきや自動巻きが多数展開されています。レディースモデルはインデックスにダイヤモンドを配置したり、マザーオブパール文字盤採用モデルもありますが、あまり注力されていません。1950年代当時の機械式時計を再現したような硬派なつくりの真面目な時計つくりといった印象のシリーズです。
3-9.ドルチェビータ
1900年代前半にアールデコの影響を受けてつくられた幾何学的なデザインでつくられたレクタングラーモデルを基に1997年に発表されたシリーズです。昔ながらのクラシックなレクタングラーデザインで、ローマンインデックスやレイルウェイといった要素を一通りもっています。ドルチェヴィータ(=甘い生活)の名を冠したエレガントな雰囲気が楽しめます。
デザインバリエーションが豊富で、遊び心の強いアラビアインデックスやダイヤモンドインデックス、マザーオブパール文字盤やシンプルなバーインデックスとバーハンドの組み合わせなど、多岐にわたります。オーソドックスなクラシックデザインのレクタングラーモデルを探す際にリーズナブルな価格帯で展開されるユーザー幅の広いシリーズです。
3-10.フラッグシップ
機械式時計の全盛期といわれる1950~1960年代に人気を博したシンプルでエレガントなデザインを受け継いでいるシリーズです。60年以上の時を経てもなお人気が衰えないのは、完成されたデザインで、ロンジンのもつエレガントな世界観とマッチしているためといえます。
当時の主流の一つだったラグ幅が広めなラウンドケース、ドーフィン針、楔形のインデックスといったシンプルでいて立体感も見せるデザインとなっています。ローマンインデックスの場合は文字盤中央にクラシックなレイルウェイを配置しています。受け継いできたDNAを象徴するような普遍的なデザインと、ヘリテージシリーズとして復刻した銘品としてのポジションは今も健在です。
4.【時計博覧会を総ナメにした技術力】ロンジンの時計を着けている有名人5選
4-1.俳優 千葉雄大 コンクエストVHP Ref.L37162566
俳優 千葉雄大さんが着けているのはコンクエストVHP Ref.L37162566です。千葉さんはあまり時計を着ける習慣がないそうで、グッチのシンプルなモデルやロレックスエクスプローラー1など、シンプルなモデルに絞って着けています。
Ref.L37162566は艶無しのブラックにコーティングされたステンレスケース、ブラックの文字盤、ブラックの針とオールブラックのモデルです。ミニッツレールを文字盤見返し部分に描いているため、ケースサイズ41mmながら大きなインパクトを感じるデザインに仕上がっています。“Very High Precision”(高精度)から取ったモデル名で、年差±5秒、月差±0.5秒の高精度を誇るクオーツモデルです。
4-2.体操選手 内村航平 ハイドロコンクエスト内村航平モデル Ref.L3.781.4.99.6
体操選手 内村航平さんが着けているのはハイドロコンクエスト内村航平モデル Ref.L3.781.4.99.6です。内村さんはパイロットウォッチが好みなのか、ロンジンとブライトリングを着けている情報が見られています。ロンジンとはパートナーシップを結び、コラボレーションモデルを開発しています。
Ref.L3.781.4.99.6は内村さんとのコラボレーションで生まれ、日本で400本限定生産されました。内村さんが気に入っていたハイドロコンクエストをベースに開発されており、レッドとブルー、いわゆるペプシカラーの組み合わせでデザインされています。傷のつきにくいセラミックベゼル、300m防水と高いスペックをもつモデルです。
4-3.元プロ野球選手 中畑清 ラグランクラシック Ref.L4.755.4.51.6
元プロ野球選手 中畑清さんが着けているのはラグランクラシック Ref.L4.755.4.51.6です。中畑さんは普段あまり時計を着けないのか、ロンジンのラグランクラシックの情報だけしか見当たりませんでした。
Ref.L4.755.4.51.6はクラシック、エレガントな世界観のラグランクラシックの一つです。薄口のケースに2針のシンプルさが際立ちます。1950年代頃の古き良き時代の機械式時計を思わせるバーインデックスに細身のバーハンドを組み合わせ、伝統的な美しさを放っています。純正のブレスレットは9連の細かなリンクが特徴的で、エレガントさを強調させています。
4-4.俳優 香川照之 マスターコレクション オートマティック Ref.L2.628.4.51.7
俳優 香川照之さんが着けているのはマスターコレクション オートマティック Ref.L2.628.4.51.7です。香川さんはカールFブヘラのパトラビやロレックスコスモグラフデイトナなど、エレガントさを強調したモデルを多く着用しています。
Ref.L2.628.4.51.7はクラシックなデザインのドレスウォッチモデルです。3針のシンプルさと文字盤全体の細かなギョーシェがエレガントさを印象付けています。黒文字盤の中に白のリーフ針、白のローマンインデックスとミニッツレールを採用することで視認性が高く、実用的な一本となっています。
4-5.俳優 藤木直人 マスターコレクション Ref.L2.629.4.78.6
俳優 藤木直人さんが着けているのはマスターコレクション Ref.L2.629.4.78.6です。藤木さんはクラシックな時計を多く着用しており、ロレックスオイスターデイトやゼニスエルプリメロなどをドラマなどで着けていました。
Ref.L2.629.4.78.6は同様にクラシックなデザインが特徴のマスターコレクションからの一本。ツーカウンターのクロノグラフで、オールアラビアインデックスやリーフ針など王道のクラシックデザインとなっています。シースルーバックのため裏面からムーブメントの動きを鑑賞可能です。
5.【時計博覧会を総ナメにした技術力】ロンジンのおすすめモデル5選
5-1.ハイドロ コンクエスト クロノグラフ Ref.L3.783.4.96.6
Ref.L3.783.4.96.6はロンジンのダイバーズウォッチライン、ハイドロコンクエストの一本です。ダイバーズウォッチに必要な要素は全て詰まっており、逆回転防止ベゼルには操作しやすいように刻み加工がされており、リューズガードも備え外装関連が充実しています。
針は太めで夜光処理が施されており、時針とインダイヤル内の秒針には先端近くの丸やひし形のポイントをうつことで視認性をさらに向上させています。クロノ針、インダイヤル内の積算計といったクロノグラフ関連の針の先端には赤が使用されており、直感的にどのダイヤルを見ればいいかが一目瞭然です。300m防水や64時間パワーリザーブも備え、見た目のシンプルさ以上に実用性に優れた一本です。
5-2..ヘリテージ コラムホイール クロノグラフ レコード Ref.L4.754.4.52.4
Ref.L4.754.4.52.4はロンジンの銘品を復刻させるヘリテージシリーズの一本です。ロンジンが得意とするクロノグラフの中でも高級機に採用されていたコラムホイール式のクロノグラフムーブメントを搭載しています。黒文字盤に白のミニッツレールと赤のクロノ針が効いたスポーティーな印象に仕上がっています。
クロノ針の先端には0から7の副尺が付いており、クロノグラフ計測時に1秒未満の計測が可能になります。一時停止したクロノ針の副尺とメインスケールとの目盛りの位置で正確に時間を割り出すことが可能です。コラムホイールは裏蓋から鑑賞できるので、特徴的なデザインと駆動させた際の動きが楽しめます。
5-3.マスターコレクション クロノグラフ ムーンフェイズ Ref.L2.673.8.78.5
Ref.L2.673.8.78.5は2005年に発表されたクラシックなコレクションを展開するマスターコレクションの一本です。18kピンクゴールドケースにオールアラビアインデックス、視認性の高いブルーの針、多くの機能を搭載したハイエンドモデルです。文字盤全体にギョーシェが施されており、視認性とエレガントさを両立させる手法です。
搭載されている機能はクロノグラフ、12時位置のインダイヤルでは積算計と曜日、月、6時位置のインダイヤルでは積算計とムーンフェイズ、9時位置では積算計と24時間計、文字盤外周でポインターデイトと複数の機能を備えています。採用されているムーブメントはETA バルジュー7751で、世界中で多くのブランドが使っている信頼性の高いムーブメントです。
5-4.ヘリテージ クラシック 1946 Ref.L2.827.4.73.0
Ref.L2.827.4.73.0はロンジンの銘品を現代のエッセンスを加え復活させるヘリテージシリーズの一本です。1946年に発表されたツーカウンターのクロノグラフを基にしており、四角いプッシュボタンや2段ベゼルなどのクラシックさを感じさせるデザインが詰め込まれています。
ブレゲ数字のアラビアインデックスやブルースチールのリーフ針など、オリジナルモデルを忠実に再現しています。12時位置のロゴのフォントも1940年頃に採用していたフォントを使うこだわりよう。40mmのケースサイズやムーブメントは現代のエッセンスを加えており、今使いやすいクロノグラフモデルとしてチューンアップされています。
5-5.スピリット フライバック Ref.L3.821.4.53.2(2023年新作)
Ref.L3.821.4.53.2は2023年新作で、スピリットシリーズからフライバッククロノグラフ搭載モデルとして発表されました。フライバッククロノグラフを搭載した初のモデルは1925年で、1936年には特許を取得しています。ロンジンが特に力を入れていたクロノグラフ搭載モデルを現代のエッセンスを加え復活させたスピリットらしいモデルです。
セラミック製のベゼルは双方向回転が可能で、グローブのままでも操作がしやすいように荒く刻みが入っています。シリコン製ひげぜんまいを採用することで耐磁性やメンテナンス性に優れており、シースルーバックとなった裏蓋から鑑賞できます。スイスクロノメーターを取得しているため精度高く調整されており、サンレイのグラデーションがかった文字盤が高級感を演出しています。
6.【時計博覧会を総ナメにした技術力】ロンジン
ロンジンの歴史、魅力、代表シリーズ、ロンジンの時計を着けている有名人、おすすめモデルについてまとめました。今ではリーズナブルな価格帯で展開されていますが、かつては博覧会を総ナメにする技術力で、自社製ムーブメントの開発に積極的でした。今ではETA製ムーブメントを基本的に使用しますが、今後自社製ムーブメント開発が行われるのを新旧のロンジンのファンが楽しみにしているのではないでしょうか。もし街中でロンジンの時計を見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。