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2024年4月29日

ロエベのデザイナーについて徹底解説!歴代から現在のデザイナーまで

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スペインを代表するラグジュアリーブランド、ロエベ。上質な素材と上品なデザインが人気で、幅広い年齢層から支持されています。また、ロエベのアイテムは、シンプルだけど他のブランドと被らない個性と、クラフトマンシップを感じられるデザインであることも特徴です。そんなロエベのデザイナーは、北アイルランド出身のジョナサン・アンダーソン。ファッション界でも注目度が高く、期待されているデザイナーのひとりです。

今回の記事では、今のロエベを支えてきた歴代のデザイナーと現在のデザイナーであるジョナサン・アンダーソンについて徹底解説していきます。ジョナサン・アンダーソンが手掛けた数々のヒットアイテムについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

1.ロエベの歴史

ロエベの歴史は古く、1846年にスペインの職人たちがマドリードに皮革工房を立ち上げたことが始まりです。

1872年にドイツの職人エンリケ・ロエベ・レスベルグがこの工房の評判を聞き、見学に訪れます。エンリケ・ロエベは職人たちの技術の高さ、上質な製品に感銘を受け、パートナーとして工房で働くことに。「ラグジュアリー・レザー・ハウス・ロエベ」の名でハウスを立ち上げ、ブランドとして設立。1892年には、店舗併設型工房「Eロエベ ブティック」を立ち上げます。

1905年に、ロエベの製品はスペイン王室から高い評価を受け、王室御用達の称号を授かります。国内での人気を確立し、1970年代になると海外進出も果たします。また、ロエベの象徴であるアナグラムが誕生したのは1970年のことでした。

1996年に、LVMHグループの傘下となり、レザーアイテムとプレタポルテの2つを中心に事業展開を行います。実力あるデザイナーを迎え入れるようになったことで、今まで鳴かず飛ばずだったプレタポルテの売上も上昇するようになりました。

そして2013年、ジョナサン・アンダーソンがロエベのクリエイティブ・ディレクターに就任。今までの伝統的なクラフトマンシップに加え、先進的なデザインでブランドを一新させます。今までどちらかというと富裕層向けのイメージが強かったロエベでしたが、より若い年代の幅広い客層から支持されるようになりました。そして世界を代表するトップブランドとしてさらに注目されるようになったのです。

2.ロエベの歴代デザイナー

ロエベがプレタポルテを開始したのは1965年のこと。開設当初のデザイナーに「カール・ラガーフェルド」や「ジョルジオ・アルマーニ」が携わったと言われていますが、確かな情報はありません。

実際にロエベのプレタポルテ事業が軌道に乗ったのは、LVMHの傘下に入った1996年以降になります。ここでは1998年以降にクリエイティブ・ディレクターとして迎えられた歴代デザイナーを3人ご紹介します。

2-1.ナルシソ・ロドリゲス(1998-2002)

ナルシソ・ロドリゲスは1961年生まれ、キューバ人の両親を持つアメリカ・ニュージャージー州出身のファッションデザイナーです。

ダナ・キャランやマーク・ジェイコブスなどの著名なデザイナーを輩出した「パーソンズ・スクール・オブ・デザイン」を卒業。ダナ・キャランのアシスタントになった後、カルバンクラインでレディースのデザイナーを務めます。

1995年からはセイ(TSE)でメンズ・レディースのデザインディレクターを担当。1996年にケネディJr.のフィアンセで、元カルバン・クラインの広報だったキャロリン・ベッセット=ケネディのためにデザインしたウェディングドレスが好評となります。

1997年春夏からイタリアのブランド、セルッティ(CERRUTI)のディレクターを務めます。97年米ヒスパニック系協会のファッションデザイナーオブザイヤー、98年にはペリー エリス賞を受賞。1998年に自身のブランド「ナルシソ・ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」を立ち上げました。

そして同じ年の1998年秋冬に、ロエベのクリエイティブディレクターに就任。

ナルシソ・ロドリゲスの特徴は、自分のルーツであるラテンの魂にアメリカ特有の実用的なテーラリングをベースにしつつ、ヨーロッパのアーティスティックなテイストも持ち合わせていることです。

2002春夏を最後にロエベを辞任し、ニューヨークで自身のオリジナルブランドのデザインをすることを決めます。ロエベを去った後の2003年に、資生堂グループのフレグランス企業と提携し、フレグランスのデザインをスタートさせました。

2012年には、フレグランス業界での業績を讃えるフィフィ賞を受賞しています。

第一作目のフレグランス「フォーハー」は、創作から20年を超えた今も、変わらない人気で「ナルシソロドリゲス」を象徴する香水です。

2-2.ホセ・エンリケ・オナ・セルファ(2002-2008)

ホセ・エンリケ・オナ・セルファは、1975年ベルギーのブリュッセル出身。ロエベの創業国でもあるスペイン人の両親から生まれます。

ベルギー国立ラ・カンブル視覚芸術高等専門学校に入学。在学中に知り合ったオリヴィエ・ティスケンスの創作活動を助け、パターンカットやニットウェアデザイナーの経験を積みます。そして1999年に学校を首席で卒業。2000年に、自身の会社「JE Ona Selfa」を設立します。初めての秋冬コレクションは高く評価されました。

そして2002年秋冬からロエベのクリエイティブディレクターに就任します。

ホセ・エンリケ・オナ・セルファの特徴は、エレガントで贅沢かつ、彼のルーツであるラテン系の情熱的なムードが溢れています。スペインの伝統舞踊であるフラメンコの力強さからインスピレーションを受けていて、今までとはまた違う新鮮な雰囲気を見せました。

2007年に、ロエベでの代表作となる「ナッパアイレ」を発表。
バッグルやリングなどの金属を一切使わず、最高級のロエベナッパのみを素材として使用し、軽量化を実現したバッグです。「アイレ」はスペイン語で「空気」を意味する言葉です。その言葉どおり、まさに「空気のように軽いバッグ」になっています。

翌年の2008年春夏コレクションを最後にロエベを辞任。
6年間ロエベのクリエイティブディレクターを務めました。

2-3.スチュアート・ヴィヴァース(2008-2013)

スチュアート・ヴィヴァースは、1973年イギリス出身のファッションデザイナー。

イギリスのウェストミンスター大学でファッションデザインを学び、卒業後はニューヨークに渡り、カルバン・クラインでキャリアをスタートさせます。その後、ボッテガ・ヴェネタ、ジバンシィを経て、マーク・ジェイコブスのもと、ルイ・ヴィトンでアクセサリーのデザインを担当しました。

2004年にイギリスの老舗ブランド、マルベリーのデザイン・ディレクターに就任。今までのキャリアを通じて、ヴィトンなど他のブランドから優秀な人材をマルベリーに招いて強いデザインチームを結成させました。

2006年には、ブリティッシュファッションアワード(BFC)で「アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

そして2008年1月1日付けでロエベのクリエイティブ・ディレクターに就任。
2009年3月にパリで行われたロエベでの初ランウェイの発表では、独創的なアイディアとスタイルで高い評価を得ました。2013年にロエベを辞任することが決まり、その後はコーチ(COACH)のエグゼクティブ・クリエイティブ・デザイナーに就任しました。

コーチでのデザインを評価され、2017年度CFDAファッションアワードにて、アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。今もコーチ(COACH)で活躍しています。

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3.現在のロエベのデザイナー、ジョナサン・アンダーソンについて

2013年、ロエベのクリエイティブ・ディレクターにジョナサン・アンダーソンが、当時29歳という異例の若さで抜擢されました。ここから、ジョナサン・アンダーソンの経歴について解説していきます。

  • ジョナサン・アンダーソンの経歴

ジョナサン・アンダーソンは1984年生まれ、北アイルランド出身のファッションデザイナー。18歳の時、俳優を志しアメリカに渡りますが、役者の仕事に魅力を感じなくなり一度ダブリンに戻ります。そして地元の百貨店で働く中、当時プラダのスタイリングを手掛けていたマヌエラ・パヴェージと出会ったことでファッションの虜に。

ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションに入学し、メンズウェアを専攻します。

在学中は、マヌエラ・パヴェージからイタリアに呼ばれ、プラダのウィンドウディスプレイの仕事を手伝うことも。プラダのビジュアルマーチャンダイザー(デザイナー補佐)というポジションとして働きながら、2005年に大学を卒業。その後ロンドンに戻って、2008年に自身の名を冠したブランド「J.W. ANDERSON」を立ち上げます。

当初はメンズのみでしたが、2011年にはウィメンズをスタート。
ジェンダーレスで斬新なスタイルは大きな話題となりました。

2012年には新進気鋭のデザイナーとして賞を獲得し、若手デザイナーとしてどんどん実力を発揮。イギリスのファストファッションブランド「トップショップ(TOPSHOP)」とコラボしたことでイギリスでの知名度が一気に上がります。

また、イタリアの高級ブランド「ヴェルサーチ(VERSUS)」とのコラボレーションによるコレクションも発表。2013年9月にLVMHは、JWアンダーソンの少数株を取得したことを発表。その一環として2013年、ジョナサン・アンダーソンがロエベのクリエイティブ・ディレクターに就任することとなります。

ロエベ以外にも、日本では2017年秋冬シーズンから始まったユニクロとのコラボ「UNIQLO and JW ANDERSON」で知名度を上げ、今ではすっかり定番となっています。ユニクロのコラボが始まった同じ年の2017年には、アメリカのスニーカーブランド、コンバースとのコラボ「CONVERSE×JW ANDERSON」もスタートしています。

4.ロエベでのジョナサン・アンダーソンの功績

ジョナサン・アンダーソンの主導によってロエベは一新しました。彼の就任は、新生ロエベの始まりと言えます。

ここからは、ロエベでのジョナサン・アンダーソンの功績について見ていきましょう。

4-1.40年以上続くブランドロゴを変えた

ジョナサン・アンダーソンが、ロエベに就任してすぐにしたことは、ロエベの象徴であるロゴを変えたことです。ロエベのロゴは「アナグラム」と呼ばれ、ロエベの頭文字「L」の筆記体が左右対称に4つ合わせたデザインです。1970年にスペインの画家ヴィンセント・ヴェラによってデザインされました。

もともとは、カーフやレザーにエンボスするための刻印だったアナグラムで、「最高級レザー品質保証のクオリティマーク」としても位置付けられています。長年、定着してきたブランドロゴを変えることは、とても勇気のいることです。

デザインはパリのアーティストM/M Parisが手掛け、文字が細く鮮明になることで、よりシンプルですっきりしたアナグラムに生まれ変わりました。このロゴ変更は、ロエベの新たな幕開けの第一歩となったのです。

4-2.ヒットアイテムを次々と生み出す

ジョナサン・アンダーソンが就任後、初めてデザインを手掛けたバッグ「パズル」が2015年春夏コレクションで発表されました。

そして翌年の2016年春夏のパリファッションショーで発表されたのが「ハンモック」。どちらもロエベの新しいアイコンバッグとして定着し、現在も人気を博しています。ロエベの上品な雰囲気にトレンドが効いたデザインがプラスされ、より幅広い年齢層から受け入れられるようになったのです。

ジョナサン・アンダーソンは、この2つのバッグを筆頭に、その後も次々とヒットアイテムを生み出します。

※第5章で、ジョナサン・アンダーソンが生み出したヒット作のアイテムについて、より詳しく解説しています。

4-3.クラフトプライズの設立

ジョナサン・アンダーソンは、クラフトマンシップに重きを置くデザイナーです。

「ロエベ財団 クラフトプライズ」は、現代のクラフトマンシップにおける卓越性、芸術性、革新性を称えるため、2016年に創設。多数の応募作品の中から、ファイナリストの作品を選出し、表彰されます。

世界中のクリエイターを対象としたこの賞によって、未来の新しい時代を築く有望なアーティストが見出されるのです。毎年1回の開催で、審査員はジョナサン・アンダーソンを筆頭に、デザイン、建築、ジャーナリズム、批評家、キュレーションなど各界の第一線で活躍する人物たちが集まります。

ロエベ2020年秋冬コレクションでは、2018年に特別賞を受賞した日本の陶芸家、桑田卓郎氏とのコラボレーションを実現。ドレスの装飾に桑田さんのオブジェを加え、服とアートの融合を見せました。

ロエベは、単なるラグジュアリーブランドであるだけでなく、未来のクリエイターを輩出するための重要なポジションにもなっているのです。

4-4.世界各国で旗艦店をオープン

ロエベの店舗デザインにも、ジョナサンのインスピレーションを見ることができます。店舗デザインは1900年代スペイン国内で事業の拡大を図るなか、ロエベがずっとこだわり続けてきたことでもあります。

2014年、ジョナサン・アンダーソンがロエベに就任して初めて自身のフルコンセプトによって展開された店舗として「カサ ロエベ 表参道」がリニューアルオープン。

その翌年の2015年には、アメリカのマイアミに店舗をグランドオープンさせます。

2016年には、ジョナサン・アンダーソンが手掛けるスペイン初の旗艦店「カサ ロエベ マドリード」をオープン。ロエベの誕生の地であるマドリードで、サラマンカ地区に19世紀に建てられた建物内に位置します。

店内にはジョナサン自身が選んだアート作品が飾られ、英国の教育者でありフローリストであったコンスタンス・スプライの人生と功績にインスパイアされたフラワーショップが併設していることも特徴です。

2018年には、ロンドン旗艦店が移転オープンします。

そして2023年11月に日本国内最大となる「カサロエベ表参道」が場所を変え、再度リニューアルオープンしました。

表参道店ではウィンドウディスプレイは一切なく、ガラスのファサードで店内と外を仕切ったつくりになっています。オープンなレイアウトは日本建築から影響を受けたもの。ジョナサン・アンダーソンの手掛ける店舗デザインは全てのスケールが壮大で、アート作品が並ぶ店内はまるで美術館を訪れた気分になります。近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

4-5.さまざまなコラボレーションで多くのファンを魅了

ジョナサン・アンダーソンは、第3章の経歴でも触れたように、ヴェルサーチ、ユニクロ、コンバースなど、コラボレーションに積極的に取り組んでいるデザイナーです。ロエベでも、さまざまな企業とコラボをしていて、コラボならではのユニークで新鮮なアイテムが多く生み出されています。

その中で最も話題となったのが、2021年1月に始まったスタジオジブリとのコラボでしょう。

第1弾「となりのトトロ」から始まり、2022年の第2弾に「千と千尋の神隠し」、そして2023年の最後となる第3弾は「ハウルの動く城」で締めくくりました。

ジブリのお馴染みのキャラクターが、ロエベのバッグやウェアにあしらわれ、世界中のファンを虜にしました。ジブリとのコラボが終了した年の2023年11月には、次なるコラボコレクション「ロエベ×スナ・フジタ」を発表。

「スナ・フジタ」は日本の京都を拠点とする陶芸家、藤田匠平と山野千里の2人からなる陶芸製作ユニットです。動物や自然の景色からインスピレーションを得て、イメージや子供の頃の思い出、日々の暮らしから生まれた絵柄が、とてもキュートで癒やされます。

その他にも、2019年にディズニーの人気キャラクター「ダンボ」とのコラボや、2022年スイスのパフォーマンスブランドOnのコラボでも幅広い層からの人気を集めました。

5.ジョナサン・アンダーソンが手掛けたロエベのヒットアイテム

ロエベの伝統的なクラフトマンシップを大事にしつつ、シンプルだけど大胆で個性のあるデザインが今の時代にマッチして、多くのヒットアイテムが生まれています。

ここからは、ジョナサン・アンダーソンの代表作と言える5つのアイテムを紹介します。

5-1.パズル

ジョナサン・アンダーソンのロエベでのデビューバッグ「パズル」。

日本の折り紙から着想を得て生まれたデザインで、レザーのパーツをパズルのようにひとつひとつ組み合わせてつくられています。

60以上のパーツを2mm幅にそれぞれ縫い合わせる緻密な作業は、熟練した職人のなせる技。1つのパズルバッグは、10時間かけて出来上がります。独特でありながらも、シンプルで飽きのこないデザインなので、流行り廃りなく長く愛用できるアイテムです。

ショルダーストラップを取り付ければ、ショルダーバッグやクロスボディに。ストラップを外してハンドバッグやクラッチバッグとして持つなど自在にアレンジができます。

5-2.ハンモック

2016年春夏コレクションで発表された「ハンモック」。名前のとおり木陰に揺れるハンモックからインスピレーションされて誕生したバッグです。

サイドパネルの出し入れをすることで、入る荷物の量や印象も大きく変わります。その日の気分や荷物の量によって変えられるのが魅力で、使い勝手も抜群。取り外しが可能なショルダーストラップを使ってショルダーバッグやクロスボディとしても使用が可能で6Wayバッグとしてつくられています。

5-3.バスケット

2017年の春夏コレクションで初登場した爽やかなバスケットバック。

登場以来、夏の定番となっていて、暖かい季節になると街やリゾートで必ずと言っていいほど見かけるバッグです。毎シーズン新作が出ていてラインナップも豊富に揃っています。モロッコ産のラフィアヤシを採用した手織りのボディに、カーフのトップハンドルがあしらわれて、リゾート感と上品さが溢れた雰囲気。

定番のバスケットは、開口部が広く荷物の出し入れがしやすく、トップハンドルは長さの調整ができて実用性にも優れています。新作が発表されるとすぐに売り切れてしまうので、早めに手に入れるのがポイントです。

5-4.フィッシャーマンデニム

2015年春夏のジョナサン・アンダーソンのファーストコレクションで初登場した「フィッシャーマンデニム」。

フィッシャーマンデニムは、名前の通り釣り人からインスパイアされたデニムで、特徴はなんと言っても白の折り返し部分です。折り返し部分は総丈の約4分の1という長さ。長さは調整ができるので、その日のスタイルや気分によって変えられます。

発表以来、ロエベの新定番アイテムとなっていて、アイコニックなアイテムでありながら着飾って見えないカジュアルさが人気です。

白の折り返し部分が、コーディネートのアクセントとなって全体のバランスを取ってくれます。キレイめのジャケットやシャツ、カジュアルなニットやスウェットなど、どんなトップスとも合わせやすく万能なデザインで男女関わらずおすすめできます。

ポケットは後ろと前に2つずつと、前側に2つコインポケットが付いています。折り返し部分は、ロエベの店舗に持っていくと有償ではありますが、貼り直しとクリーニングをしてもらえるので、長く愛用することができるでしょう。

5-5.香水

ジョナサン・アンダーソンがロエベ就任後にプロデュースした香水が「ロエベ001」になります。

ロエベ001は、MANとWOMANのペアフレグランスで、「朝の薄明かりのような無数のはじまり」が着想源。新たに始まる希望に満ちた爽やかな香りが表現されたものです。

MAN、WOMANどちらも、トップノートにタンジェリンとベルガモット、ミドルノートにサンダルウッドがブレンドされています。WOMANには、バニラやアンバーが加わり、ほんのり甘く優しい香りに。MANは、ムスクとパチョリが配合され、ウッディで落ち着きのある香り。

ペアで使うことで2つの香りが重なり合い、新しい香りが生まれるというロマンチックな香水です。どちらもユニセックスな香りなので、男女ともどちらの香りも楽しむことができます。

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6.ロエベの代表バッグ「アマソナ」旧型と新型の違い

新たなコレクションが発表されてどれだけ人気になっても、やはりロエベといったら「アマソナ」と言う人は多いでしょう。
アマソナは1975年に発表されたロエベを代表するアイコンバッグです。

長方形のしっかりしたベースに、4つの角は丸みを帯びたデザインが女性らしいフォルムで長年にわたって愛され続けています。

アマソナはジョナサン・アンダーソン就任後、時代ごとに合わせてバージョンを変えてきているので、以前のものと比較すると違いがいくつか見られます。

「初期型」「中期型」「後期型」の3つに大きく分けて違いを見ていきましょう。

初期型(〜2015年9月)

アナグラムはバッグの中央にあり、型押しではなく、浮き出た立体感のあるデザインで、存在感・高級感が強めです。内側がキャンバス地になっているのが特徴。

中期型

アナグラムは立体的ではなくなり、型押しのようなデザインになっています。大きさも小さくなっているので、ブランドの主張がそこまで強くないです。内側はキャンバス地からレザーに変更しています。

後期型

アナグラムがさらに小さくなって、正面中央から正面の右上の角に変更されました。内側はレザーとスエード生地のコンビネーションに変更。初期型や中期型のデザインは、中古ショップやオークションなどで手に入ります。

好みは分かれると思いますが、アマソナはデザインの変更があっても基本がシンプルなデザインなので、流行りに左右されることなく長く使えるバッグです。

また、角のスレを防止するためレザーがあてがわれていたり、持ち手が太めでしっかりしているなど、機能面にも優れています。

カラー展開、サイズ展開も豊富なため、きっと自分好みのアマソナを見つけられるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ロエベの歴史や歴代デザイナー、そして現在のデザイナーであるジョナサン・アンダーソンについて解説させていただきました。ジョナサン・アンダーソンがロエベに就任して、すでに10年以上になります。

ブランドの再構築を見事に成功させ、これまでにたくさんの名作を生み出してきました。現在のロエベの人気は、ジョナサン・アンダーソンのクリエイティブな発想のおかげと言えるでしょう。

今後もロエベでどのような活躍を見せてくれるのか、目が離せない存在です。

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