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2024年11月30日

6月の誕生石「パール(真珠)・ムーンストーン・アレキサンドライト」を徹底解説!

6月の誕生石として有名なパール。やわらかい光沢と、冠婚葬祭を問わず使えるオールマイティさが人気の宝石ですよね。6月生まれの人だけでなく、真珠は多くの人に親しまれています。ですが6月の誕生石はパール以外にもあることをご存知ですか?

その2種類というのは、アレキサンドライトとムーンストーンです。

ムーンストーンはパワーストーンとしても人気で、真珠と似たやわらかい雰囲気を持っています。そしてアレキサンドライトは2021年に新しく加えられたばかりの、新しい誕生石です。6月の誕生石としてパールは知っていても、ムーンストーンとアレキサンドライトについてはあまり知らない……という人も多いのではないでしょうか。

今回は3種類の6月の誕生石について、詳しく見ていきます。それぞれに違った魅力やおすすめの使い方をご紹介していきますので、参考にしてくださいね。

1.6月の誕生石は3種類!

誕生石は1種類ではないと聞いて、驚いた人もいるのではないでしょうか。

実は誕生石が2種類以上ある月は、6月以外にもたくさんあります。特に2021年に誕生石の改定があり誕生石が増えたことで、今や誕生石が1種類だけなのは1月だけになりました。

6月の誕生石はパール、ムーンストーン、アレキサンドライトの3種類です。パールとムーンストーンは、日本で正式に誕生日が制定された1958年から6月の誕生石として親しまれてきました。さらに2021年、新たにアレキサンドライトが6月の誕生石に加わり、現在は3種類が6月の誕生石に定められています。

1-1.6月の誕生石で最も有名なパール

出典:GIA

6月の誕生石といえばパールが最も有名です。ショップなどで「6月の誕生石はパール!」と大々的に宣伝されていることもあるので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

パールはやわらかい光沢のある、優しい印象の宝石です。さまざまな場面で使える宝石ということもあり、6月生まれの人だけでなく、また最近では男女問わず人気が高まっています。とりあえず迷ったらパールを選ぶというのも良いでしょう。

1-2.パール以外の6月の誕生石

出典:GIA

6月のパール以外の誕生石は、ムーンストーンとアレキサンドライトです。パールはきれいな宝石ですが、キラキラとしてガラス光沢のある石ではありません。もっと華やかな宝石を身に付けたいという気分の時もあると思います。そういう時は、パール以外の誕生石を身に付けてみてはいかがでしょうか。

ムーンストーンもアレキサンドライトも、パールとは違った魅力のある宝石です。ムーンストーンは半透明の石の中の不思議な色のきらめきが美しいですし、アレキサンドライトはひとつで2色が楽しめます。自分の好みやその日の気分、コーディネートに合わせて身に付ける宝石を選びましょう!

1-3.結局どの誕生石が正しいの?

3種類も誕生石があると、結局どれが正しい誕生石なの?と思うかもしれません。どれかが正しい誕生石で、それ以外は正しくないんじゃないか?と疑ってしまいますよね。ですが3種類の誕生石は、どれも全国宝石卸商協同組合が正式に定めた誕生石です。3種類の誕生石は、すべて正しい誕生石と考えて間違いありません。

そんな風に言われたら迷っちゃうよ!と思う人もいるかもしれませんが、ジュエリーはコーディネートの一部です。その日着ていく服を選ぶ方法は色々ありますよね。学校や仕事に行くのか遊びに行くのか、行く先は真面目な場所なのか、それともはしゃいでいい場所なのか、一緒に行く人は上司なのか、友人なのか、恋人なのか。さまざまな要素を考えて服を選ぶのと同じように、ジュエリーを選んでください。

1-4.誕生石の正しい身に付け方

宝石はさまざまな形に加工されます。リング、ネックレス、ピアスやイヤリングなどのイヤーアクセサリー、ブレスレット……宝石の種類だけでも迷うのに、その上どの種類のジュエリーにするのか?と考えると本当に選択肢は無限にあります。選択肢は無限にありますが、もちろんどれでもいいわけではありません。もちろん好きな種類を、好きなように身に付けても良い場面もあります。友人との気兼ねないお出かけの時は、そのほうが楽しめるでしょう。

ですが時には正しい種類、身に付け方を選ばなければならない場合もあります。宝石にはTPOに合わせた身に付け方があります。たとえば結婚式に「招待されたときは白い服は避けたほうがいい」というような、マナーのひとつです。

その点パールは冠婚葬祭で身に付けることができる、とても使いやすい誕生石と言えるでしょう。宝石を身に付ける時に、特に気をつけたいのがお通夜やお葬式でのマナーです。故人を偲ぶための場所であるお通夜やお葬式には派手なジュエリーは避けるべきだとされています。ですが唯一例外とされているのがパールのジュエリーです。パールは故人を思って流す涙を表しているとされているため、お通夜やお葬式に着けていっても問題ありません。パールのネックレスやイヤーアクセサリーを身に付けて通夜・葬式に参列するひとは多いです。

ただしパールでも、二重や三重になったネックレスは避けてください。二重・三重のネックレスは「悲しみが重なる」とされるので、お通夜やお葬式では避けましょう。

2.6月の誕生石といえばパール

出典:GIA

6月の誕生石といえばパールです。パールはやわらかい光沢があり、華やかですが派手すぎない宝石として人気があります。

ジュエリーショップなどでいろんな宝石を見ている時に、「パールってほかの宝石と違う感じがする」と思ったことはありませんか?丸さ、光り方など他の宝石とは明らかに違いますよね。

なぜパールは、そんなふうに他の宝石と違うのでしょうか?その点を詳しく見ていきましょう。

2-1.パールってどんな石?

宝石は大きく「無機宝石」と「有機宝石」に分けられます。圧倒的に多いのは無機宝石で、ダイヤモンドやルビーなど、いわゆる「石っぽい」宝石で、地中や地表の地殻変動などにより作られます。その一方で、パールや珊瑚、琥珀などは有機宝石と呼ばれます。有機宝石の特徴は、元は生物であるということです。珊瑚は元は海中で生きている珊瑚虫という虫、琥珀は木から出る樹液、そしてパールは生きた貝が作りだす宝石です。

宝石を作り出す貝には何種類かあり、貝の種類によって名前が変わります。アコヤ貝が作るのはアコヤパール、白蝶貝が作るのは白蝶パールなど、同じパールでも細かく分けられています。それぞれに特徴がありますが、共通しているのはパールのでき方です。貝は内部に砂などの異物が入り込むと、その異物から自分の身を守ろうとします。もし悪い物が貝の中に入ってきてしまうと、最悪の場合は生死にかかわってしまうからです。

ではどうやって、貝は自分の身を守るのでしょうか。貝はなんと、その異物を包み込んでしまうのです。貝の内側がキラキラと光るのを見たことがある人は多いと思います。そのキラキラと同じ成分で、異物を包み込むことが、貝にとって最大の防御なのです。貝と同じ成分を何層も何層も重ねられたのが異物が、パールの正体です。

2-2.パールの名前の由来

パールの名前は、ラテン語で梨を意味する「perla(ピルラ)」だと言われています。この場合の梨とは、私たちに馴染みのある和梨ではなく西洋梨のことです。西洋梨は和梨のようにつるりとした楕円形ではなく、表面がぼこぼこした形をしています。

現在ショップで見かけるきれいな丸い形のパールは、ほとんどが養殖です。もともとの天然のパールはいびつな形のものがほとんどでした。そんな形から、パールという名前になったのかもしれません。

2-3.パールの歴史

パールは人類が初めて手にした宝石とも言われています。人々が食用のために採集した貝の中から偶然美しいパールを発見し、それを装飾に用いたのが始まりのようです。5500年も前の縄文時代から、天然のパールの美しさは人々に特別視され、富や地位の象徴とされてきました。パールに関する記述は世界中で見られ、古代ローマやギリシャの文献にもパールのことが書かれています。日本でも古事記や日本書紀に「たま」「しらたま」という名前で、パールに関することが書かれているそうです。

パールは長らく天然の貝から産出されていました。そのためとても貴重で、しかも品質がなかなか安定しませんでした。偶然貝の内部に入り込んでできるわけですから、大きさやその形を均一にするのがどれほど難しいかわかりますよね。丸に近い形の、大きさがそろったパールのネックレスなどを作ろうとするとどれほど高価になるか、想像は難しくありません。そこでなんとか安定的にパールを供給できないかと考えられたのが、パールの養殖の始まりです。

現在のMIKIMOTOの創業者である御木本幸吉氏がパールの養殖に着手したのは、1888年のことでした。試行錯誤の末、1893年に御木本氏は半円のパールの養殖に成功します。その後、養殖パールは海外で「天然パールの模造品ではないか?」と言われ裁判にまでなってしまいました。「パリ真珠裁判」と呼ばれたこの裁判では、結局は養殖のパールが本物のパールであると認められ、結果的に養殖パールが世界にひろく知られることとなったのです。

2-4.パールの産地

パールはその種類によって、産地が異なります。アコヤ貝から採れるアコヤパールはサイズはあまり大きくありませんが、きれいな丸い形のものが多いのが特徴です。日本で多く産出され、愛媛県宇和島、長崎県対馬・壱岐、三重県伊勢志摩が三大産地と言われています。

サイズの大きな白蝶パールは、暖かい海で多く産出されます。オーストラリアやインドネシア、フィリピンなどが主な産地で、日本では鹿児島県の奄美より南の地方が白蝶パールの産地です。

黒っぽいシックな光沢の黒蝶パールは、熱帯や亜熱帯の海が主な産地です。ポリネシア諸島のタヒチ島でその95%が産出されています。

3.パールのスピリチュアル的な意味と効果

出典:MIKIMOTO

パールはジュエリーとしてさまざまな場面で使用できる宝石ですが、ジュエリーとしてだけではなくパワーストーンとしても使用することができます。鉱物であることが多いほとんどの宝石と違って、パールは貝が作った有機宝石です。他の宝石とは違う雰囲気を持つパールは、パワーストーンとしても特別なパワーを持っています。

パールをパワーストーンとして身に付けたいのであれば、その効果をよく知っておきましょう。

3-1.パールの石言葉

宝石にはその石を象徴する石言葉があります。石言葉は、その宝石の歴史やイメージから付けられています。パールの石言葉は「健康」「長寿」「富」などです。もっとも古い宝石であるとも言われているパールは、昔から健康や長寿を願って多くの人に身に付けられていました。

とはいえとても珍しかったパールは、誰でも身に付けられたわけではありません。当然当時の地位の高い人、権力を持った人がパールを身に付けていました。そのことから、パールは「富」という石言葉がついたのかもしれません。

3-2.パールの持つ効果

出典:MIKIMOTO

パールは古くから悪い物を遠ざける効果があるとされているパワーストーンです。多くの人がその効果を期待して、パールを身に付けてきました。

パールは、身に付ける人を海のように優しく包み込んでくれるパワーを持っています。異物から自分の身を守るために作られたパールは、守護のパワーを持っている石です。パールは持ち主を悪い物から守ってくれる、魔除けや厄除けとしての効果を持っています。

また、パールには持ち主の隠れていた魅力を引き出す効果もあると言われています。今よりもっと魅力的になりたい、あたらしい自分になりたいという人の背中を、パールは押してくれるでしょう。

3-3.パールと相性の良い石

パワーストーンは1種類で身に付けてももちろんいいのですが、複数の種類を組み合わせて使うのもおすすめです。それぞれのパワーを増幅させたり、補い合うことでさらに良い効果を得ることが期待できます。といっても、ただ組み合わせればいいというわけではありません。それぞれのパワーやパールとの相性を考えて組み合わせることが重要になってきます。

パールとの相性を考えた時に、特におすすめなのはラリマーです。ラリマーは、世界三大パワーストーンとも呼ばれているほど強いヒーリングのパワーを持っています。水色の石に、波のような白い模様が広がるようすが、なんとも不思議なパワーを感じさせますね。ラリマーはその模様が波のようにも見えることから水の性質を持っているとされ、海の象徴でもあるパールとは相性がいいパワーストーンです。

ラリマーの石言葉は「平和」「安らぎ」「無償の愛」などです。穏やかなパワーで持ち主を包み、癒してくれます。守護のパワーを持つパールと組み合わせて持てば、それぞれのパワーを補い合い、さらに強く持ち主を守ってくれるでしょう。かわいらしい淡いピンク色のローズクォーツも、パールと組み合わせるのにおすすめです。

ローズクォーツはピンク色の水晶の一種で、人間関係や恋愛に効果があるとされています。主張が強すぎずかわいらしいパワーストーンなので、パールとは見た目の相性もぴったりです。自信が持てない、うまく人間関係を築けていないと感じている人は、パールとローズクォーツの組み合わせをおすすめします。パールのパワーで自信を持てるようになった上で、人間関係を円滑にするローズクォーツのパワーを借りることができれば、穏やかな日々を送ることができそうです。

4.月の光を秘めたムーンストーン

出典:GIA

ムーンストーンは、6月の誕生石としてはパールほど有名ではありません。ですが実は、日本で初めて誕生石が制定された1958年から、パールとともに6月の誕生石でした。パールがあまりにも有名なので、ムーンストーンはそこまで知名度が高くはありません。ですがムーンストーンは、不思議な雰囲気の輝きが特徴的な宝石です。

月の光を閉じ込めたような輝きの美しいムーンストーンについて、詳しく見ていきましょう。

4-1.ムーンストーンってどんな石?

ムーンストーンは長石と呼ばれる鉱物の一種で、地中のマグマが結晶化されてできたものです。マグマが冷やされ結晶化してできる鉱物は多く、さまざまな種類のものがあります。ですがたくさんある鉱物の中で、ムーンストーンと呼ばれるのは「シラー効果」という特徴のある、一握りのものだけです。

シラー効果とは、鉱物ができる時に内部が何層もの多重構造になり、見る角度によって不思議な光のゆらめきが起こる現象のことをいいます。もしムーンストーンを見たことがある人は、あのきらめきのことだと思い当たるでしょう。なんとも言えない不思議な光の具合が、ムーンストーンの特徴なのです。

ムーンストーンには、ブルー、ブラック、ピンクなどさまざまな色があります。その中でも最も人気があるのは、ブルームーンストーンです。淡いパステルブルーの輝きがシラー効果と相まって、特別な雰囲気を持っています。ですが現在はブルームーンストーンはほとんど産出されていません。

グレーのムーンストーンも、他の宝石にはない独特の魅力があります。グレーの宝石と聞くと、地味だしパッとしないというイメージを持つかもしれません。確かにグレーのムーンストーンはキラキラと輝くわけではありませんが、その落ち着いた色合いとシラー効果が相まって、大人っぽい魅力があります。あまり派手な装飾品は得意ではない、という人におすすめです。他にもオレンジやグリーンなど、多くの色がムーンストーンにはあります。ぜひ、お好みの色のムーンストーンを探してみてください。

4-2.ムーンストーンの名前の由来

ムーンストーンは約3000年前には人々に使用されていたと思われていますが、正式に名前がつけられたのは1600年代のことです。

ローマ帝国時代の博物学者であり軍人でもあったプリニウスが、著書「博物誌」の中でムーンストーンと読んだのが始まりと言われています。

和名は「月長石(げっちょうせき)」です。月のような輝きの長石ということで、そう呼ばれています。

4-3.ムーンストーンの伝説

出典:GIA

ムーンストーンは古来から、その不思議な輝きから「月の輝きを閉じ込めた石」「月の光が固まってできた石」と言われてきました。古来の人は、月の満ち欠けに対応してムーンストーンは大きさが変わると信じていたそうです。

古代ローマではその不思議な輝きから、ムーンストーンは聖なる石だと信じられていました。危険な場所に行く時などに、多くの人がムーンストーンをお守りとして持って行ったそうです。また、ムーンストーンは「未来が見える石」とも言われていました。「満月の夜にムーンストーンを口に入れると未来を見ることができる」と信じられていたそうです。

現代ほど月に関する知識もない時代、月に似た輝きの石はとても不思議に見えたのかもしれませんね。

4-4.ムーンストーンの産地

ムーンストーンは世界中の広い地域で産出されます。

中でも主な産地はスリランカやインド、ミャンマーなどです。ですがムーンストーンはそれ以外にも宝石を産出する多くの国や地域で産出されています。

5.ムーンストーンのスピリチュアル的な意味と効果

「月の光が固まって出来た石」とも呼ばれているムーンストーンは、パワーストーンとしての意味とさまざまな効果を持っています。ムーンストーンのスピリチュアル的な意味と効果を知った上で身に付ければ、より良い効果を得ることができるでしょう。

どういう時にムーンストーンを選べば良いのかを知っておけば、より良い効果を得ることができるでしょう。

5-1.ムーンストーンの石言葉

ムーンストーンの石言葉は「幸運」「健康」「恋の予感」などです。

古来から太陽が男性、月が女性にたとえられることもあることから、ムーンストーンは古来から、女性を助けるパワーストーンだとも言われていました。持っていると女性の魅力がアップする、女性ならではの不調などに効果があると信じられていたのです。

女性に恋の予感をもたらしてくれるとも思われていました。

5-2.ムーンストーンの持つ効果

ムーンストーンは、パワーストーンとして多くのパワーを持っています。

そのパワーとは、全部で5つ。

・トラウマを癒す
・自分の魅力と恋愛運アップ
・健康面のサポート
・浄化
・直観力を高める

以上の5つのパワーを持っています。一つひとつ、どのようなパワーなのかご説明しますね。

ムーンストーンは優しい月の光を宿すパワーストーンです。太陽のようにギラギラとした圧倒的なパワーではなく、やわらかく包み込むパワーで、持ち主を癒してくれます。忘れられないつらい思い出や過去の失敗の傷を、ゆっくりと癒してくれるでしょう。ムーンストーンは持ち主の魅力をアップさせ、恋愛がうまくいくように導いてくれます。持ち主を癒すムーンストーンのように、相手を包み込むような魅力を授けてくれるでしょう。魅力的な人物になれれば、恋愛も自然とうまくいくはずです。

月の影響を受けると言われるムーンストーンは、月の満ち欠けの影響を受けやすい女性を健康面でも支えてくれるとも言われています。科学的な根拠が示されているわけではありませんが、ムーンストーンを身に付けたり眺めていると楽になるという人も多くいるそうです。そこにあるだけで周囲を浄化するパワーがあると言われているムーンストーン。置物として置いておけばその場を浄化しますし、身に付けていれば持ち主に向けられる悪意を浄化してくれると言われています。ストレスが多いと感じている人にはおすすめのパワーストーンです。

ムーンストーンのスピリチュアル的効果の最後のひとつは、持ち主の感受性を高め、直観力を高めるパワーです。ムーンストーンは未来予知のパワーがあるとも言われているだけあって、持ち主を良い方向に導いてくれます。決断しなければならない時におすすめのパワーストーンです。

5-3.ムーンストーンと他の石の相性

5つの効果を持っているムーンストーン。それだけでも大きなパワーを持っていますが、他のパワーストーンと組み合わせるならどんな組み合わせが良いのでしょうか。

まずおすすめなのが、3月の誕生石でもある珊瑚です。珊瑚は、パールと同じ有機宝石と呼ばれる種類の宝石で、海中で生きている珊瑚虫の骨格が、宝石の珊瑚になります。実は珊瑚は、ムーンストーンと同じく月の影響を大きく受けるパワーストーンです。珊瑚は海中で、満月の夜に卵を生みます。珊瑚は生まれた時から月と関わりのあるパワーストーンなんですね。そういった意味では、ムーンストーンと珊瑚は似ているともいえるでしょう。

そして珊瑚も、女性の健康をサポートするパワーを持っています。月経やホルモンバランスなどで悩んでいる人におすすめのパワーストーンです。特に赤色の珊瑚は血の巡りを象徴しているとされていて、血流を良くするパワーを持っています。健康面で不安を感じる時は、ムーンストーンと珊瑚の組み合わせで体調をパワーストーンの面からも整えていきましょう。

次におすすめするのが、ラブラドライトというパワーストーンです。ラブラドライトはムーンストーンと同じく長石の仲間で、ムーンストーンとは兄弟ともいえるような関係が深い間柄です。ラブラドライトは見る角度を変えると、虹色に光を反射します。そのきらめきが特徴的で、とても人気のあるパワーストーンです。ラブラドライトは一度見たら忘れられない、とても美しい光の反射を見せてくれます。

ラブラドライトは「宇宙のエネルギーを宿した石」とも言われていて、いろんな物事を敏感に察知できるようになる石です。例えばラブラドライトを身に付けていると、「なんとなく、これはいやだな」と思うことがあるかもしれません。これと言った理由がないけれど、なんとなく嫌な予感がする、避けたほうがよさそうな気がすると感じたら、ちょっと立ち止まってみてください。それはもしかしたら、ラブラドライトからのメッセージかもしれませんよ。

そんなラブラドライトと、「未来が見える」ムーンストーンは、最強の組み合わせです。ラブラドライトのパワーを、ムーンストーンならより強くしてくれるでしょう。

2種類のパワーストーンを一緒に身に付けて、これからどうしたらいいのか、じっくりと考えてみるのもいいかもしれません。

6.鮮やかに色を変えるアレキサンドライト

6月の誕生石、最後のひとつはアレキサンドライトです。6月の誕生石のパールとムーンストーンは、どちらかといえば優しい雰囲気を持っています。ですがアレキサンドライトはひときわ強い輝きを放つ宝石で、華やかな場所にぴったりな石です。

アレキサンドライトはとても珍しい特徴を持っています。当たる光の種類によって、はっきりと色が変わるのです。そんな他にはない特徴と魅力を持つアレキサンドライトについて、詳しくご紹介いたします。

6-1.アレキサンドライトってどんな石?

世界三大希少石と呼ばれる宝石をご存知ですか?珍しいことが条件である宝石のなかでもことさら珍しく産出量の少ない、パパラチアサファイア、パライバトルマリン、アレキサンドライトの3種類の宝石が、世界三大希少石と呼ばれています。

アレキサンドライトはクリソベリルという宝石の一種です。クリソベリルは黄色やグリーンなど、さまざまな色がある宝石ですが、その中でも色を変化させる石だけがアレキサンドライトと呼ばれます。クリソベリル自体、産出量が多い宝石ではありませんので、その中でも一種であるアレキサンドライトはなおさら産出量が限られているというわけです。アレキサンドライトの特徴は、なんと言ってもはっきりと色を変えることです。アレキサンドライトは当てる光の種類によって色を変えます。

昼間の太陽の光や蛍光灯のもとでは、アレキサンドライトは青緑色の宝石です。ですがろうそくや白熱光の明かりのもとでは、アレキサンドライトは赤い色の宝石になるのです。実はこのように、光の種類によって色を変える宝石は他にもあります。ですがせいぜい、青から青紫になったり、赤が赤っぽい褐色になったりする程度のものがほとんどです。アレキサンドライトほどはっきりと色を変える宝石はめったにありません。あまりに珍しいので、その変化は「アレキサンドライト効果」と呼ばれるほどです。

とはいえ色の変化の具合はそれぞれ、一つひとつ違います。色の変化がはっきりとしているほど、アレキサンドライトの価値は高くなるのです。

6-2.アレキサンドライトの名前の由来

アレキサンドライトが初めて発見されたのは1830年のロシアでのことでした。

色を変える珍しい宝石は、当時のロシア帝国皇帝であるニコライ1世に献上されます。ちょうどその日は、後のアレキサンダー2世である皇太子の誕生日だったそうです。そのことから新しく発見された石は、皇太子にちなんでアレキサンドライトと名付けられたそうです。

6-3.アレキサンドライトの歴史

アレキサンドライトが発見されたのは1830年と、宝石の歴史から考えればまだ見つかったばかりの宝石です。

最初のアレキサンドライトは、ロシアのウラル山脈で他の宝石に混ざって採掘されました。最初にその石を見た人は緑色のエメラルドだと思ったそうです。ですが夜になるとその石の色が赤く変化したため、エメラルドではないことがわかりました。

その後、色を変える不思議な石は、ロシア皇帝に献上されてアレキサンドライトと名付けられます。当時のロシアはの旗や軍服に赤と緑が使われていたことから、アレキサンドライトはロシアを象徴する宝石だということで、とても人気になったそうです。

その後1887年にブラジルで産出されたことを皮切りに、アレキサンドライトは世界中で人気の宝石になっていきました。ですが産出量は決して多くはなく、ロシア・ブラジル以外の国でアレキサンドライトの鉱床が見つかった今でも、希少石としての価値を保っています。

6-4.アレキサンドライトの産地

最初はロシアで発見されたアレキサンドライトですが、現在はロシアではアレキサンドライトはほとんど産出されません。ロシア産のアレキサンドライトは高品質の物が多く、とても高価です。

ロシア産と同じくらい品質が良いとされているのが、ブラジル産のアレキサンドライトです。ですがブラジル産のアレキサンドライトは産出量が少なく、ほとんど流通していませんし、売っていたとしても高価な物が多いです。もしショップで見かけたらとてもラッキーだと言えるでしょう。

1996年に、インドでもアレキサンドライトが産出されました。ですが一般に、インド産のアレキサンドライトは色の変化が弱いものが多いと言われています。その分お手頃な価格のものも多いので、手にする機会が比較的多いかもしれませんね。

スリランカではサイズの大きいアレキサンドライトが産出されます。ですがアレキサンドライトは大きいほど色の変化が弱くなってしまうので、スリランカ産のアレキサンドライトはあまり品質が良くないとされています。

7.アレキサンドライトのスピリチュアル的な意味と効果

他の石にはないはっきりとした色の変化を見せるアレキサンドライトは、スピリチュアル的にも特別なパワーを持っていると言われています。赤と青という真逆の色を併せ持っているアレキサンドライトは、「変化の石」「二面性の石」とも呼ばれているパワーストーンです。実際に持ち主にどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。

7-1.アレキサンドライトの石言葉

アレキサンドライトの石言葉は「秘めた思い」「情熱」「安らぎ」などです。

昼と夜で色を変える不思議なアレキサンドライトは、どこか掴みどころがないイメージがあります。赤い色の石かと思ったら、青い色を見せるアレキサンドライトになかなか本心が分からず「秘めた思い」という石言葉になったのかもしれませんね。

また、赤い色からイメージされる「情熱」、青い色からイメージされる「やすらぎ」というふたつの石言葉を持っているのも、他の石にはない特徴と言えるでしょう。

7-2.アレキサンドライトの持つ効果

「変化の石」と呼ばれているアレキサンドライトは、持ち主の「変わりたい」「成長したい」という思いに応えてくれるパワーストーンです。アレキサンドライトは持ち主に変化をする勇気を与えてくれます。才能を開花させ、成長するためにサポートしてくれるのが、アレキサンドライトなのです。

アレキサンドライトは、持ち主を成長させるパワーともうひとつ、周囲との調和を取るというパワーを持っています。「情熱」と「安らぎ」という相反するふたつの石言葉を持っているアレキサンドライトは、極端なように見えるふたつのバランスを取れる石なのです。

急に成長すると、周囲の反感を買ってしまったり、あるいは少し自信を持ちすぎてしまったりすることもありますよね。ですがアレキサンドライトは周囲の状況をしっかりと把握し、突出しすぎることを避けるように導いてくれます。

成長しながら謙虚な気持ちも忘れずにいることができるでしょう。

7-3.アレキサンドライトと他の石の相性

アレキサンドライトと組み合わせて相性が良いパワーストーンには、何があるのでしょうか。

まずおすすめしたいのは、ジュエリーとしてもパワーストーンとしても人気の高いダイアモンドです。ダイヤモンドは宝石の中で一番と言ってもいいほど有名で、パワーストーンとしても強力なパワーを持っています。そのためダイヤモンドは持ち主や組み合わせるパワーストーンを選ぶ石でもあるのです。ですがアレキサンドライトは、自身も強いパワーを持っているので、ダイヤモンドにも負けず、お互いのパワーを発揮することができます。

ダイヤモンドは、持ち主の精神を強くするパワーを持っています。持ち主を成長させるパワーを持っているアレキサンドライトですが、成長するためには強さを持っていなければなりません。お互いのパワーが相乗効果を生むので、アレキサンドライトとダイヤモンドはとても相性の良い組み合わせです。

フローライトというパワーストーンも、アレキサンドライトと相性が良いです。フローライトは和名を蛍石ともいう石で、熱や光に反応して光る蛍光性があります。さまざまな色があり、ジュエリーとしてよりはパワーストーンとしての知名度のほうが高い石です。フローライトは「天才の石」と呼ばれていて、持ち主のインスピレーションを高めてくれる石です。無意識に持っていた固定概念を取り払い、自由な発想を与えてくれます。なんとなく行き詰まりを感じているという人の背中を押してくれるでしょう。

アレキサンドライトの、持ち主の成長させてくれるパワーとフローライトのパワーが組み合わされば、目標に大きく近づくことができるかもしれません。さらにフローライトは開運のパワーも持っています。「運も実力のうち」という言葉もありますから、運も味方に付けられそうです!

8.【まとめ】6月の誕生石からパワーをもらおう!

今回は6月の誕生石、パール、ムーンストーン、アレキサンドライトについてご紹介しました。

6月の誕生石は3種類それぞれに違う印象を持っています。落ち着いた光沢のパール、神秘的な印象のムーンストーン、きらびやかなレアストーンのアレキサンドライト。好みやその日の気分に合わせることもできますし、それぞれの持つパワーを得るために身に付けても良いでしょう。

それぞれがどんなパワーを持っているか知れば、よりよい使い方ができそうですね。6月の誕生石を身に付けたい!という時は、この記事を参考にしてください!

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