2025年5月22日
【簡単チェックリスト】本物の真珠の見分け方7選!

ふと目にした真珠。その美しい輝きに、思わず見惚れてしまうこともあるかもしれません。けれど、それは本当に本物でしょうか?
実は、真珠の世界には見た目だけでは判断が難しいものが数多く存在します。天然真珠や養殖真珠といった本物に加えて、ガラスやプラスチックで作られた模造品も巧妙に混ざっているのが現実です。ですが、心配はいりません。大切なのは、本物の真珠の正しい見分け方を知っておくこと。
この記事では、自宅でできる簡単な真珠の見分け方をわかりやすく紹介していきます。輝きの裏に隠された本当の価値を、しっかりと見抜けるようになりましょう。
目次
1.真珠の本物と偽物|基本的な違い

真珠の本物と偽物は、見た目がそっくりなだけに違いがわかりにくいもの。けれど、知識があれば意外と見分け方はシンプルです。まずは、天然真珠・養殖真珠・模造真珠の違いを押さえて、本物の真珠を選ぶための第一歩を踏み出しましょう。
1-1.天然真珠・養殖真珠・模造真珠とは?
真珠には、大きく分けて3つの種類があります。自然の中で偶然に生まれるのが天然真珠。人の手によって育てられるのが養殖真珠。これらはどちらも本物として扱われています。
一方で、ガラスやプラスチックを核にした模造真珠は、人工的に作られたもの。真珠層を持たず、表面だけで美しく見せているのが特徴です。本物の真珠と模造品では、輝きや重さ、質感に大きな違いが出ます。
天然真珠は非常に希少で高価なため、市場に出回っている本物の多くは養殖真珠。いずれにしても、しっかりと見分け方を身につけることで、価値ある真珠を手に取ることができます。
1-2.本物と偽物で何が違う?
本物の真珠と偽物を見分けるうえで注目したいのは、光沢と質感です。真珠の本物は、内側からにじみ出るような柔らかな輝きを放ちます。この奥行きのある光沢を「テリ」と呼び、見る角度によって微妙に表情が変わるのが特徴です。
対して偽物は、表面が均一でどこか単調な輝き。光の反射も平坦で、手に取ったときの重さや冷たさにも違いが現れます。本物の真珠はずっしりとした重みと、触れたときのひんやりとした感触があり、これが大きな見分け方のひとつです。
さらに、価格も大きな判断基準になります。天然真珠や高品質な養殖真珠は、ひと粒でも高額。偽物は数千円で購入できることが多く、価格差も無視できません。こうした違いを知っておくことが、真珠の本物を選ぶための第一歩になります。
2.本物の真珠の見分け方|自宅でできる7つの方法

真珠を本物かどうか見分けるのは難しそうに思えますが、意外にも自宅で簡単にできる方法がいくつかあります。特別な道具を使わなくても、手元にある真珠を確認できるのが魅力です。ここでは、真珠の本物を見分けるための基本的なチェックポイントを7つに分けてご紹介します。どれも簡単に試せるものばかりですので、ぜひ手持ちの真珠で試してみてください。
2-1.こすり合わせテスト
真珠の本物を見分ける最も手軽な方法のひとつが、こすり合わせテストです。本物の真珠同士を軽くこすり合わせると、少しザラッとした感触が指先に伝わります。これは、真珠の表面にある真珠層の細かい凹凸によるものです。
一方で、模造真珠は表面が非常に滑らかで、こすってもザラつきを感じることはほとんどありません。また、歯に軽く当ててみても同様に、本物はザラザラとした感触があり、偽物はツルツルとしています。真珠の本物を見分け方の基本として、まず試してみたい方法です。
2-2.表面のテクスチャをチェック
本物の真珠には、肉眼ではわからない微細な凹凸が存在します。触ったとき、表面がなめらかすぎず、わずかに引っかかるような感覚があれば、それは本物である可能性が高いといえます。
一方、模造真珠はガラスやプラスチックでできているため、手触りが非常になめらかです。真珠の本物を見分け方として、光を当てたときの表面の質感も注目ポイント。自然な光沢とわずかな凹凸感があるものは、本物の可能性が高いでしょう。
2-3.重さを比べる
手に取ったときの重さも、真珠の本物を見分ける重要なポイントです。本物の真珠は内部がしっかり詰まっているため、見た目に反してずっしりとした重みを感じることが多いです。
反対に、模造真珠は中が空洞だったり、軽量な素材で作られているため、持ったときに軽く感じることが多いです。複数の真珠を持って比べてみると、本物か偽物かを判断しやすくなります。重さの違いは目には見えませんが、触れた瞬間に気づける真珠の見分け方のひとつです。
2-4.穴の加工状態を確認
ネックレスやピアスに使われている真珠には、糸を通すための穴が開けられています。この穴の仕上がりも、真珠の本物を見分ける手がかりになります。
本物の真珠は、穴の周囲がなめらかで真珠層が均一に見えます。穴の中をのぞいたときに、層がいくつも重なっているのが確認できることもあります。一方で、模造真珠は表面にだけ塗装が施されているため、穴の縁が剥がれやすかったり、芯材が見えてしまうことも。穴の仕上がりを注意深く観察することも、見分け方のひとつです。
2-5.光沢(テリ)の深みを見る
真珠の魅力は、なんといってもその独特な光沢にあります。特に本物の真珠は、内側からにじみ出るような深い輝きを持っているのが特徴です。これを「テリ」と呼びますが、テリの有無は真珠の本物を見分ける重要なポイントです。
本物の真珠は、光を当てると柔らかく、見る角度によって輝き方が微妙に変わります。対して模造真珠は、均一でのっぺりとした光り方をするため、奥行きが感じられません。光沢の深みを見極めることが、真珠の見分け方として非常に有効です。
2-6.紫外線ライトでチェック
紫外線ライトを使ったチェック方法も、真珠の本物を見分ける手段のひとつです。本物の真珠は、紫外線を当てるとほんのり青白く光る性質を持っています。これは真珠層の構造による自然な反応です。
一方で、模造真珠は紫外線に反応しないものが多く、光り方に違いが出ます。ただし、照明の環境や真珠の種類によっても若干異なるため、あくまで補助的な見分け方として覚えておくと良いでしょう。
2-7.形・色・大きさを確認
最後に注目したいのは、真珠の形や色、大きさの個体差です。本物の真珠は自然の中で作られるため、ひとつひとつに微妙な違いがあり、完璧な球体や均一な色はほとんど存在しません。
対して模造真珠は、機械によって作られるため、サイズも形も均一で整いすぎているのが特徴です。少し不揃いなくらいが、本物らしい魅力につながります。自然な個性を持っているかどうかを観察することも、真珠の見分け方では大切なポイントです。
3.【写真比較】本物の真珠と偽物の真珠の見分け方

真珠の本物と偽物を見分けるうえで、実際に比較してみるのが一番わかりやすい方法です。写真を通して違いを見ることで、言葉だけでは伝わりにくいポイントも理解しやすくなります。
本物の真珠は、まず光沢に違いが現れます。奥行きのある輝きが特徴で、見る角度によって光の表情が変わるのが魅力です。表面には細かい凹凸があり、自然にできたものならではの不規則さを持っています。色味にもわずかなムラがあり、ひと粒ごとに異なる個性が見られます。
一方、偽物の真珠は光沢が均一で、どこか人工的な印象を与えます。表面は滑らかすぎるほど整っていて、形やサイズも不自然に揃っていることが多いです。ぱっと見ではきれいに見えますが、よく見ると本物とは違う単調な輝きに気づくはずです。
実物を手に取れない場合でも、写真で本物と偽物の違いを比較することは、真珠の見分け方を身につけるうえで大いに役立ちます。まずは、違いを目で確かめてみましょう。
4.【FAQ】本物の真珠の見分け方に関するよくある質問
真珠の本物を見分けたいと思っても、実際にどう判断すればいいのか悩んでしまうものです。ここでは、真珠に関するよくある疑問に答えながら、見分け方のポイントをさらに深掘りしていきます。迷ったときの参考にしてみてください。
4-1.真珠は水に浮かべると本物かどうかわかりますか?
真珠を水に浮かべることで、本物か偽物かを見分けられるのでは?と考える人もいますが、実際には確実な方法とは言えません。本物の真珠は中が詰まっているため沈む傾向がありますが、模造真珠でも同じように沈むものが存在します。
水に浮くか沈むかだけでは、真珠の本物を見分けるには不十分です。重さや表面の質感、光沢など、ほかの見分け方とあわせて総合的に判断する必要があります。水を使ったテストは参考程度にとどめておきましょう。
4-2.偽物の真珠は手触りでわかりますか?
手触りは、真珠の本物を見分けるうえで有効なチェックポイントのひとつです。本物の真珠は、表面にわずかな凹凸があり、触ると独特の感触があります。滑らかすぎず、わずかにザラつきを感じるのが特徴です。
一方、偽物の真珠は表面がツルツルしていて、違和感のないなめらかさがあります。真珠を指先で転がしてみたり、軽くこすり合わせることで、本物か偽物かを判断しやすくなります。簡単な見分け方として、まず試してみたい方法です。
4-3.養殖真珠と天然真珠はどうやって見分ける?
養殖真珠と天然真珠の見分け方は、非常に難易度が高いです。どちらも本物であり、見た目に大きな差がない場合が多いからです。一般的には、天然真珠は形がより不規則で、内側に核がないことが特徴です。
しかし、見ただけで判断するのは専門的な知識がないと困難です。真珠層の厚みや、X線による内部検査で初めて判別できる場合もあります。普段の生活の中で見分けるのは難しいため、信頼できる販売店で購入するのが安全です。
4-4.本物の真珠は重さでどれくらい違いますか?
本物の真珠は、手に取ったときに意外な重みを感じます。内部がしっかりと詰まっているため、模造真珠に比べてずっしりとした感触が特徴です。特に、サイズが大きくなるほどこの違いは顕著に表れます。
ただし、重さだけで真珠の本物を見分けるのは難しい場合もあります。偽物でも、重く作られているものがあるからです。あくまで、表面の光沢や手触り、形状などと合わせて確認することが確実な見分け方につながります。
4-5.真珠の見分け方で失敗しないコツは?
真珠の見分け方で失敗しないためには、複数のポイントを総合的にチェックすることが大切です。光沢、手触り、重さ、形状、穴の加工など、ひとつだけで判断せず、いくつかの特徴を合わせて見ることで精度が高まります。
また、価格が極端に安いものには注意が必要です。真珠の本物は、それなりの価格がするのが一般的です。不安がある場合は、信頼できる店舗で購入し、鑑別書が付いているかを確認するのも安心材料のひとつです。
5.まとめ|真珠の本物を見極めて大切に楽しもう
真珠の美しさは、単なる装飾品以上の特別な魅力を持っています。だからこそ、本物かどうかを見極める力を身につけることは、より深く真珠を楽しむために欠かせないポイントです。
この記事で紹介した見分け方を活用すれば、自宅でも簡単に本物かどうかをチェックすることができます。光沢や手触り、重さや形状など、いくつかの特徴を意識して見ることで、真珠の本物を見分ける力が自然と養われていくはずです。
大切なのは、ひとつの方法だけに頼らず、複数の視点から総合的に判断すること。本物の真珠にしかない奥深い輝きや個性を、ぜひ自分の目で見極めてください。
本物の真珠を手にしたときの喜びは、きっと特別なものになるでしょう。