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2025年6月19日

【徹底解説】アベンチュリンと翡翠の違い|3つの見分け方や石言葉もご紹介!

翡翠は日本でも産出される宝石で、身近に感じている人も多いでしょう。一方、アベンチュリンはまだあまり知られておらず、名前を聞いたことがない方もいるかもしれません。アベンチュリンは「インド翡翠」と呼ばれることもあるほど翡翠によく似た石で、見た目から翡翠の偽物と思われがちですが、実際はまったく別の石です。

アベンチュリンにはアベンチュレッセンスと呼ばれる美しい輝きがあり、独自の魅力を持っています。今回は、そんなアベンチュリンと翡翠の違いを比較し、色・硬度・価格など3つの見分け方をご紹介します。あわせて、石言葉や相性の良い石・悪い石、見た目が似た別の石についても解説します。

それぞれに異なる個性があり、どちらに惹かれるかは人それぞれ。ぜひ楽しみながら読み進めてみてください。

1.アベンチュリンと翡翠の違いを比較

宝石は自然の中で成長するので、同じ種類の石でもひとつひとつ個性があります。成長する過程で周囲の環境の影響を受けたり、同じ成分でも量が多かったり少なかったりするからです。翡翠で有名なカラーはグリーンですが、白っぽいグリーンの物もあれば、深いグリーンのものもあります。透明度も一つひとつ異なり、不透明の物、透き通って向こう側が見えるような物などそれぞれです。ですが、どれも翡翠であることに間違いはありません。

このように同じ種類の石でも個性がありますから、同じグリーンの石同士であるアベンチュリンと翡翠は、なかなか見分けられないことがあります。一見すると同じ種類の石にしか見えないことも少なくありません。

ですがその特徴をある程度知っておけば、石の種類を見分けるために役に立つでしょう。翡翠とアベンチュリンの異なる点を3つご紹介しますので、参考にしてください。

1-1.見た目の違い

アベンチュリンと翡翠は、どちらも代表的なカラーはグリーン。同じ緑色でも微妙な違いがあり、色合いだけで見分けるのはとても難しいものです。

そこで注目したいのが「アベンチュレッセンス」。これはアベンチュリン特有の輝きで、細かなインクルージョン(内包物)が光を反射してキラキラと光る現象です。本来インクルージョンは石の価値を下げる要因とされますが、アベンチュレッセンスはむしろ美しさのポイント。翡翠には見られない特徴なので、金属的なきらめきが見える石はアベンチュリンの可能性が高いです。

ただし注意点として、アベンチュリンにもアベンチュレッセンスのないものがあります。「輝きがない=翡翠」とは限らないため、見た目だけで断定しないようにしましょう。

1-2.成分や硬度の違い

アベンチュリンと翡翠は見た目だけでなく、成分や硬度にも違いがあります。アベンチュリンは水晶の一種で、「アベンチュリンクォーツ」とも呼ばれ、内部に含まれる鉱物によって緑色に発色します。アメジストやシトリンなどと同じく、水晶のバリエーションのひとつです。

一方の翡翠は「輝石(きせき)」に分類される鉱物で、地中で強い圧力と時間をかけて形成されます。成分の入り方や圧力の違いによって色や透明度が変化し、ひとつの石の中でも濃淡に差が出ることがあります。モース硬度にも差があり、アベンチュリンは7、翡翠は6.5〜7程度。どちらも比較的丈夫な石ですが、翡翠の方が若干幅があるため、成分によって傷つきやすい部分も。保管時は他の宝石との接触にも注意しましょう。

1-3.値段の違い

アベンチュリンと翡翠は、価格にも違いがあります。一般的に、アベンチュリンの方が翡翠よりも手頃な価格で販売されていることが多いです。もちろん、宝石は品質や大きさによって値段に幅があります。高品質なアベンチュリンと、品質の低い翡翠であれば、アベンチュリンの方が高価になることもあります。

「グリーンで気軽に使える宝石がほしい」という方には、アベンチュリンがおすすめです。
比較的大きめのサイズでも、数千円から数万円程度で手に入れることができます。

一方、「翡翠であること」にこだわる場合は、数十万円以上の予算が必要になることも。
あるいは品質に妥協するという選択肢もあります。ジュエリー品質ではない翡翠が、パワーストーンとしてストーンショップで販売されていることもあります。

最高級ではなくても、十分に魅力的な翡翠に出会える可能性がありますよ。

2.アベンチュリンと翡翠の3つの見分け方

ふらっと入ったお店で、思わず見とれてしまうような宝石に出会うこともありますよね。
気に入った石が見つかると、すぐにでも手に入れたくなってしまうもの。でも、ちょっとだけ冷静になってみてください。

普段から通っているショップや、有名で信頼できるお店なら安心ですが、そうでない場合は注意が必要です。中には、品質をごまかして高く売ろうとするショップもあるのが現実。特に翡翠は、見た目の似た石が多いため、偽物や類似品が高値で売られてしまうことがあります。

そんなトラブルを避けるためにも、アベンチュリンと翡翠の見分け方を知っておくと安心です。
今回は、見た目・音・鑑別という3つのポイントから、見分ける方法をご紹介します。

グリーンの宝石=翡翠」と思い込まず、「〇〇翡翠」といった名称にも注意を。
買ってから後悔しないように、購入前にしっかり確認することが大切です。

2-1.見分け方①:見た目で見分ける

前の項でもご紹介しましたが、アベンチュリンには翡翠にはない特有の輝き、「アベンチュレッセンス」があります。

石をよく見た時に内部に翡翠とは違う金属のような輝きがあれば、それはアベンチュリンです。ただしすべてのアベンチュリンに、アベンチュレッセンスがあるわけではありません。見た目でアベンチュリンか翡翠かを見分けるのは、アベンチュレッセンスがはっきりしている場合を除けばとても困難です。翡翠には独特のテリがありますが、普段から翡翠をたくさん見ていなければ、それもピンと来ないでしょう。もし本物の良い翡翠を見る機会があったら、よく見ておいてください。普段から宝石を見る目を養っておくのは、とても良いことです。

2-2.見分け方②:音で見分ける

アベンチュリンと翡翠は見た目がとても似ていますが、実は石の密度が異なっています。密度といってもあまりピンとは来ないかもしれませんね。ですが密度が違うと、何かにぶつかった時の音の響き方が変わります。

金属でたたいた時、アベンチュリンは「ポコッ」というような、鈍い音がします。これに対し翡翠は金属でたたくと「キーン」という高く澄んだ音がするのです。

商品として並べられているものを叩くことはできないでしょうが、もし購入した後に「これはアベンチュリンなのか?翡翠なのか?」と迷うようなら、この方法を試してみてください。

2-3.見分け方③:専門機関に鑑別してもらう

3つめの方法は、石の種類が何なのかを鑑別してくれる専門機関に鑑別を依頼することです。この方法なら、ほとんど確実に石の種類がわかりますし、後々まで悩みを引きずらずに済むでしょう。

ただし、鑑別にはお金も時間もかかります。さらに、どの鑑別機関に依頼するかも重要なポイントです。信頼の置ける鑑別機関かどうか、鑑別料は妥当かを見極めなければなりません。

もし商品が高額であれば、最初からショップに鑑別書が準備してあることもあります。また、ショップによっては購入前でも鑑別機関に依頼することも可能です。料金は多少上乗せされるかもしれませんが、鑑別書が購入前に確認できれば安心ですね。高額な商品であれば、購入前にしっかりとショップと相談することをおすすめします。

3.アベンチュリンの特徴

ここまでは、アベンチュリンと翡翠の違い・見分け方をご紹介しました。ここからはアベンチュリンはどんな石なのか、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。

アベンチュリンは翡翠に比べると知名度や値段が安いことから、翡翠の偽物のように言われることがあります。ですが、石自体が翡翠よりも悪い、劣っているというわけでは決してありません。むしろアベンチュリンはとても美しく、魅力的な石です。アベンチュリンにしかない良さがあり、それを知ることでさらに翡翠や他の宝石の良さも際立って感じられるでしょう。アベンチュリンの特徴を詳しくご紹介しますので、アベンチュリンのことをもっと好きになってくださいね。

3-1.アベンチュレッセンスと呼ばれるきらめき

アベンチュリンの特徴は、なんと言っても石の名前がついた「アベンチュレッセンス」と呼ばれるきらめきです。

アベンチュリンは水晶の一種ですが、他の水晶にはないごく細かな金属のような輝きを見せます。これは内部にヘマタイトやゲーサイトのような鉄鋼のインクルージョンが含まれることによるものです。どれほど輝いて見えるかは石によって違いますが、普通ないほうが美しいとされるインクルージョンが多ければ多いほどきらめいて見えるのは不思議ですよね。

ただしすべてのアベンチュリンで、アベンチュレッセンスが見えるというわけではありません。天然石であるアベンチュリンはひとつひとつが異なるので、アベンチュレッセンスが多い物もあれば、少ない物もあります。

アベンチュリンはグリーンのものが有名ですが、それ以外にもブルーやイエロー、ブラウンなど多くのカラーがあります。自分の好きなカラー、好きなきらめきのアベンチュリンを探してみてください。 

3-2.アベンチュリンの石言葉

石にはそれぞれ、石言葉または宝石言葉と呼ばれる、その石を象徴する言葉があります。石言葉は、石のカラーによるイメージや歴史、古くからどんな使われ方をしてきたかなど、さまざまな要素で決められます。

アベンチュリンの石言葉は「安眠」「精神安定」など。アベンチュリンにはヒーリングの効果があると言われていることに由来するようです。アベンチュリンは、身につけたり身近に置いておくことで持ち主を癒す効果があると言われています。そのようなイメージから、「安眠」「精神安定」という石言葉がついたのでしょう。

原因はわからないけれどよく眠れないという人や、気持ちを落ち着かせたい人に、アベンチュリンはおすすめです。

3-3.相性の良い石・悪い石

宝石は身につけることで、さまざまな影響を持ち主に与えるパワーがあると言われています。天然石がパワーストーンと呼ばれるのはそのためです。

宝石をパワーストーンとして身につける時に、1種類ではなくいくつかの種類を組み合わせることがあります。他の石と組み合わせるのは、石の持つそれぞれのパワーが相乗効果を引き出して、より強力になると言われているからです。

その時に気を付けなければならないのが、石同士の相性です。相性の良い石同士であれば、お互いがお互いの持つパワーをさらに引き出し、1種類だけで身につけるよりも良い影響を与えてくれます。ですが相性の悪い石同士を一緒に身につけると、逆効果になってしまいます。それぞれの石の持つパワーを発揮できず、がっかりしてしまうでしょう。そんなことにならないように、相性の良い石・悪い石についてはあらかじめチェックしておく必要があります。

アベンチュリンはヒーリングの効果が強く、穏やかなパワーを持つ優しい石です。ほとんどの石と相性が良く、持ち主を選ぶこともありません。アベンチュリンは一緒に身につける石の種類も持ち主も問わず、持ち主を優しく癒してくれます。

そんな中でも特に相性が良いと言われているのが、ラピスラズリとラリマーです。アベンチュリンとラピスラズリ・ラリマーを一緒に身につけるとどのような効果があるのか、詳しく解説します。

3-3-1.アベンチュリンと相性の良い石①ラピスラズリ

ラピスラズリは和名で「瑠璃(るり)」とも呼ばれる石で、ネイビーやブルーグリーンの不透明の石です。12月の誕生石としても有名ですよね。「世界最古のパワーストーン」とも呼ばれ、強いパワーを持った石として人気があります。

ラピスラズリは持ち主を成長させ、幸運をもたらすパワーストーンです。身につけることで持ち主をポジティブに成長させ、幸せをもたらすパワーを持っています。ですがラピスラズリは強いパワーを持つ反面、持つ人を選ぶ石としても有名です。持ち主の成長したい、幸福のためにがんばりたいという気持ちには応えてくれるのですが、休みたい、癒されたいという気持ちに寄り添ってくれる石ではありません。ですが、疲れてしまうことは誰にでもありますよね。そんな時にサポートしてくれるのが、アベンチュリンです。アベンチュリンの優しいパワーが、ラピスラズリと一緒にがんばるための元気を補充してくれるでしょう。

3-3-2.アベンチュリンと相性の良い石②ラリマー

ラリマーは「三大ヒーリングストーン」とも呼ばれる、強い癒しのパワーを持ったパワーストーンです。不透明な水色の石で、水の波紋のような、空に浮かぶ雲のような不思議な模様をしています。

アベンチュリンもラリマーもヒーリングの効果を持っていますが、その効果はまったく同じではありません。アベンチュリンは森の中で森林浴をするような、さわやかで明るいイメージ。ラリマーは水辺にいる時のような落ち着いた、包み込まれるイメージです。その両方の癒しを受けることができるので、アベンチュリンとラリマーを同時に身につけると最強の癒しのパワーを受けることができるでしょう。

アベンチュリンは何にでも合わせることができる、優しいパワーを持つ石です。相性の悪い石がないので、その他にも自分が好きな石と組み合わせてもいいですよ。いろんな組み合わせを試してみてください。

4.翡翠の特徴

出典:GIA

翡翠はとても歴史の古い石です。今から5000年以上も前の縄文時代の遺跡から発見されています。もっとも古い翡翠の利用が確認されているのは、実は日本です。日本鉱物科学会によって日本の国石にも制定された、日本人になじみ深い石と言えるでしょう。

翡翠といえばグリーンのイメージが強いですが、実は翡翠にはグリーン以外にも赤や黒、紫、ブルー系など多くの色があります。特に紫色の翡翠は「ラベンダー翡翠」と呼ばれ、欧米ではグリーンの翡翠よりも人気があるほどです。

翡翠には独特のテリがあります。キラキラと眩い輝きはありませんが、最高品質の翡翠は透明度が高く、落ち着いた雰囲気の美しい石です。品質の良い翡翠を身につけていると、それだけで気品の高さを感じさせてくれますよ。

見た目の美しさはもちろん、翡翠にもパワーストーンとしての意味や相性の良い石があります。翡翠の特徴をご紹介しますので、身につける時の参考にしてください。

4-1.翡翠は5月の誕生石

翡翠は縄文時代から使用されてきた、日本人になじみの深い宝石です。過去には日本各地で翡翠が発見されていますし、新潟県糸魚川市の「翡翠海岸」は今でも翡翠が拾える海岸として鉱物や宝石好きによく知られています。

そんな翡翠は、5月の誕生石としても有名です。実は誕生石は国ごとに異なります。誕生石の始まりは18世紀頃のポーランド、キリスト教の聖書に登場する12種類の宝石を元にしたと言われています。そこから長い年月を経て各地に伝わる内に、それぞれの国や地域で人気の石やなじみ深い石が加えられていきました。

日本で誕生石が制定されたのは1958年のこと。既に正式に制定されていたアメリカの誕生石を参考に、日本の誕生石が正式に決められたのです。その際、3月の珊瑚と5月の翡翠が、日本独自の誕生石として加えられました。

数ある宝石の中からわざわざ誕生石として加えるほど、珊瑚と翡翠が特別な石だと考えられていたことがわかりますね。

4-2.翡翠の石言葉

翡翠の石言葉は「長寿」「調和」「幸福」などです。これらの石言葉には、翡翠の歴史が関係していると考えられています。

翡翠は昔から、人を健康にするパワー、死にあらがうパワーがあると人々に信じられていました。中国やインカ帝国の支配者の墓所に翡翠が副葬品として埋葬されていたり、健康のお守りや不老不死の薬として翡翠が使用されていたのです。

そのような歴史から、翡翠には「長寿」という石言葉がついたのかもしれません。翡翠には、健康や長寿を願う祈りが込められているのです。

4-3.相性の良い石・悪い石

翡翠は持ち主の心身の健康を支え、成長をもたらすパワーストーンです。強いヒーリングのパワーを持っていて、持ち主の身体も精神も癒してくれます。翡翠は病魔・心配事・周囲からの嫉妬など、悪い物を遠ざける石です。その効果で心も身体も健康になると言われています。その結果、満たされた身体と落ち着いた精神状態で物事に取り組むので、仕事や勉強などがうまくいくというわけです。

目標や夢を持っている人、人間的に成長したい人に、翡翠はパワーを貸してくれるでしょう。

翡翠には相性の良い石・悪い石があります。

翡翠をパワーストーンとして身につける時に、特に相性の良い石はアメジストとクリソプレーズ。逆に相性の悪い石はオブシディアンです。それぞれ、どのようなところが相性がいいのか、一緒に身につけることによってどんな効果があるのか、反対になぜ相性が悪いのかを具体的に解説します。

4-3-1.翡翠と相性の良い石①アメジスト

アメジストは紫色の水晶で、2月の誕生石としても知られています。

アメジストは恋愛の石としても有名です。「真実の愛を見つける石」と言われていて、恋愛や家族愛などのパワーを持っています。アメジストはよくある片思いがかなう石ではありません。持ち主にとって本当に良い相手、真実の愛の相手を見つけるサポートをしてくれる石なのです。ですが、いくらアメジストがそのパワーを発揮したところで自分自身が未熟であれば、恋愛はうまくいきません。そこで自分自身を成長させるパワーを持つ翡翠と組み合わせるのです。魅力的な人物になれば、見つけた真実の愛を実らせることができるでしょう。

4-3-2.翡翠と相性の良い石②クリソプレーズ

クリソプレーズは、翡翠によく似たグリーンの石です。

優しくポジティブなパワーを持った石で、持ち主に平穏を与えてくれます。クリソプレーズはつらい時・悲しいことがあった時に、持ち主の気持ちを浮上させるパワーを持っているので、落ち込みやすい人におすすめです。

さらに持ち主に勇気と自信を与える石でもあるので、つらいことがあってもくじけず、最後までやり通すことができるようになるでしょう。

いつも途中で心が折れてしまって目標が達成できないと悩んでいる人に、クリソプレーズはパワーを貸してくれますよ。

4-3-3.翡翠と相性の悪い石・オブシディアン

オブシディアンは、「黒曜石(こくようせき)」という和名で知られる、黒色のパワーストーンです。実はオブシディアンは天然ガラスの一種で、鉱物ではありません。クールで大人っぽい印象の見た目で、老若男女問わず人気があります。

人気のパワーストーンであるオブシディアンですが、翡翠との相性はあまりよくありません。それはオブシディアンの持つ強いパワーのためと言われています。オブシディアンは持ち主にとって悪いものを打ち砕き、遠ざける魔除けのパワーを持っています。その攻撃的なパワーが、翡翠とはあまり合わないのだそうです。

それぞれ良い石ではあるので残念ですが、翡翠とオブシディアンを同時に身につけるのは避けたほうが良さそうですね。

5.偽物?翡翠によく似た石

半透明あるいは不透明でグリーンの石は翡翠、という先入観を持つ人は少なくありません。そういった特徴を持つ石で、翡翠ほど有名な石はないからです。そのため翡翠以外の透き通ってないグリーンの石に、「〇〇翡翠」という名前をつけて売られていることがよくあります。本当は翡翠ではないのに、翡翠という名前をつけることで購買意欲が高まることを狙っているのです。そのような名前のことを、フォールスネームといいます。

今回は翡翠によく似た石として、ネフライト、グロッシュラーガーネット、クリソプレーズをご紹介します。この3種類の石は、翡翠と誤解されるようなフォールスネームをつけられることがよくあります。翡翠だと思ってこれらの石を買うと、「偽物を買わされた」「だまされた」と後悔してしまうかもしれません。ですが翡翠ではないだけで、どれも良いところがある魅力的な石です。劣った石というわけではないのに、偽物のように扱われてしまう気の毒な石でもあります。ただ、翡翠と思って購入すると、想像とは違うと後悔してしまうというだけなのです。それぞれの石の良いところを知れば、そのような後悔は避けられるでしょう。

今回ご紹介する3種類の石以外にも、「〇〇翡翠」というフォールスネームをつけられる石はあります。そういった名前で売られている時は、ひとまずショップの人に詳しく聞いてみたり、自分で調べるようにしてください。

販売されている石が、翡翠なのかそうでないのかを確認してから購入することで、購入後の後悔は避けられます。その石の本当の価値を知りきちんと納得してから購入すれば、その後も明るい気持ちで宝石を身につけることができるでしょう。

5-1.ネフライト

ネフライトは「台湾翡翠」と呼ばれる石です。

ネフライトは翡翠の歴史において、長い間いわゆる「本物の翡翠」だと思われていました。

現在は科学技術の発達により、石を詳しく分析することができます。ですがそのような技術ができるまで、石の種類を決める手段は見た目しかなかったのです。そんな時代において、ネフライトはずっと「本物の翡翠」でした。それほど見た目は翡翠にそっくりな石なのです。ネフライトは、見た目ではほとんど翡翠と見分けられません。またネフライトは翡翠よりもモース硬度が低いことから、ネフライトを「軟玉(なんぎょく)」、翡翠を「硬玉(こうぎょく)」と呼ぶこともありますが、見た目からモース硬度はわかりませんよね。

今でも国によっては、ネフライトと翡翠はほぼ同じような扱いをされています。現在でも英語では、翡翠もネフライトも同じ「Jade(ジェイド)」です。もし外国で翡翠(ジェイド)を購入する機会があれば、なおさら混乱してしまうでしょう。そのような時は、「ジェダイド」か「ネフライト」か確認するようにしてください。「ジェダイド」が本物の翡翠ですよ。

ネフライトは翡翠よりは安価な石ですが、決して価値のない、悪い石ということではありません。ネフライトはモース硬度が低いので、かえって翡翠よりも加工しやすいという特徴があります。細かく加工できるのが、ネフライトの長所です。価格は翡翠よりも安いですし、すばらしいデザインに加工されている物もあります。デザインが気に入り、値段にも納得できる物を見つけることができれば、とてもお買い得ですよね。

5-2.グリーングロッシュラーガーネット

グリーングロッシュラーガーネットは、ガーネットの一種です。ガーネットと一言で言っても、実はさまざまな種類があります。ガーネットは、大きく分けると2種類に分けられます。赤やオレンジ色の多いアルミニウムガーネットと、グリーン系が多いカルシウムガーネットです。赤色のイメージが強いガーネットですが、実は赤以外にも、イエロー、オレンジ、グリーンなどのカラーバリエーションがあります。それは、ガーネットがさまざまな物質を含んでいるからです。

グリーンのガーネットは、カルシウムを含むグロッシュラーガーネットの中のひとつです。グロッシュラーガーネットにはさまざまな色や品質のものがあり、中には翡翠によく似たものもあります。翡翠に似たグリーンのグロッシュラーガーネットは、「アフリカ翡翠」「南アフリカ翡翠」というフォールスネームがつけられることがあるのです。

もちろんこのグリーングロッシュラーガーネットは、翡翠とはまったく違う石です。

1月の誕生石で困難に打ち勝つパワーを持っているので、パワーストーンとして身につけてもいいですね。

5-3.クリソプレーズ

クリソプレーズは、「オーストラリア翡翠」とも呼ばれます。

アップルグリーンと言われることもある明るいグリーンで、不透明あるいは半透明の石です。ジュエリーとしてよりはパワーストーンとして使用されることが多く、値段はあまり高くありません。

クリソプレーズは、カルセドニーという鉱物の一種です。カルセドニーの中で、ニッケルを含むグリーンの石だけをクリソプレーズといいます。

クリソプレーズは翡翠によく似ているので、見た目だけでどちらか判断するのは困難です。ですがクリソプレーズはインクルージョンと呼ばれる石に含まれる内包物が多いという特徴があります。石をよく見た時に、黒や茶色の斑点のような物があればクリソプレーズである可能性が高いと言えるでしょう。

クリソプレーズは持ち主の心を落ち着け、自信を与える石です。翡翠と相性が良い石なので、一緒に身につけるとそれぞれのパワーをより感じることができるでしょう。

6.まとめ

今回はアベンチュリンと翡翠の違い・見分け方とそれぞれの石の特徴と、翡翠に似た石をご紹介しました。

アベンチュリンと翡翠の違いは見た目、成分や硬度など石の性質、そして値段です。特にアベンチュリンは内部に輝くインクルージョン、アベンチュレッセンスを含むという特徴があります。アベンチュレッセンスを含まない物もあるので注意が必要ですが、石を見た時に金属のように輝いていればアベンチュリンと考えていいでしょう。また、アベンチュリンと翡翠は見た目だけでなく成分・硬度も違います。そして分かりやすいのが値段の違いです。アベンチュリンと比べると翡翠はとても高価です。

その値段の違いから、アベンチュリンを翡翠と偽って高価で売ろうとする悪質な業者もいます。騙されないためにはある程度の知識が必要です。アベンチュレッセンスがあるかどうか、翡翠特有のテリがあるかといった見た目で見分けられることもありますが、はっきりとわかるような一部を除いてはとても難しいでしょう。叩くと音が違いますが、購入前に商品を叩くこともできないと思います。一番良いのは専門機関に石の種類を鑑別してもらうことです。特に高価な品物の時は、購入前に鑑別書を確認するようにしてください。

アベンチュリンと翡翠は見た目がとても似ています。アベンチュリンはインド翡翠というフォールスネームをつけられることもあり、翡翠の偽物のように扱われることもありますが、翡翠よりも悪い石・劣った石というわけではありません。

アベンチュリンにはアベンチュリンの、翡翠には翡翠の長所があります。購入する人の好みや予算、使用場面に合わせて購入することができれば、それが一番です。それぞれの良さを知って、自分が今欲しいのはアベンチュリンなのか翡翠なのか、よく考えてみてくださいね。

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