2025年1月11日
廃盤でも人気のエルメスのブルージーンは古い?多彩なコーデも紹介!
エルメスの人気カラーとして知られるブルージーンは、2003年に地中海の美しい青をイメージして制作されました。カジュアルな魅力と洗練された高級感を兼ね備えたこの色調は、バーキンやケリー、ピコタンロック、エヴリンといった人気の高いバッグから、様々な財布まで幅広く採用されています。また、素材によって異なる表情を見せる点も、多くのファンを魅了する要因となっています。
本記事では、ブルージーンが採用されている素材やバッグ、財布を詳しく紹介しています。また、現在では廃盤となっているこのカラーに似た色味や、新たに展開されているニューブルージーンについても解説を加えました。
ブルー系は一見すると、ファッションとの組み合わせが難しく感じられるかもしれません。しかし、適切に取り入れることで、むしろコーディネートの可能性が大きく広がります。本記事では、ブルージーンの特徴や魅力とともに、相性の良いスタイリングについても詳しく解説します。
目次
1.エルメスのブルージーンとは?
エルメスは2003年、地中海の美しい青をイメージした新色「ブルージーン」を発表しました。高級感とカジュアルさを絶妙なバランスで表現したこの色は、エルメスの代表的なブルーとして多くのファンを魅了してきました。
デニムのような親しみやすさと高級レザーの気品を兼ね備えたブルージーンは、エルメスの色使いの中でも特別な存在です。カジュアルになりすぎず、かといって堅すぎない絶妙な色合いが、多くの方々から支持される理由となっています。
ケリーやバーキンをはじめとする人気バッグには、白いステッチとシルバーの金具を組み合わせることで、爽やかさと品格を両立したデザインが施されています。この組み合わせによって、ブルージーンの魅力がより一層引き立つのです。
また、ブルージーンは、15年以上の歳月をかけて開発された世界初の青い胡蝶蘭にも同じ名前が付けられています。その花言葉は「奇跡のめぐり逢い」となっており、特別な価値があることを示しています。
1-1.ブルージーンは廃盤
カジュアルシーンで活躍しながら高級感もあるブルージーンは、エルメスの人気色でしたが、現在では廃盤となっています。使い勝手のよい色合いだったことから、多くのファンを魅了していただけに、その廃盤は惜しまれています。そのため、ブルージーンのアイテムを入手するには中古市場を利用するしかありません。それに伴い、中古市場におけるブルージーンのアイテムの希少性は高まっていると言えます。
また、ブルージーンには、時間とともに色が変化する特徴があります。使い込むことで少しずつ黄色味が増していき、独特の味わいが生まれるのです。この自然な色の変化を楽しめることも、ブルージーンの魅力の一つとなっています。
1-2.ブルージーンは古い?今さら?
エルメスのブルージーンは廃盤となり、現代のファッションシーンにおいても色褪せない魅力を放ち続けていますが、一部では「古い」「今さら」という声も聞かれます。しかし、ブルージーンは、現代のトレンドと見事に調和する特徴があるのです。
現在のファッショントレンドにおいて、ブルージーンはブラックやベージュ、グレージュ、ホワイトなど、様々な色と美しく調和します。この多彩な組み合わせの可能性から、洗練されたカラーとして高く評価されているのです。
街中でもブルージーンのバッグを持つ方を見かけることからも、このカラーが定番として広く認識されていることがよくわかります。現在では新品での入手が難しい希少なカラーとなっていることから、大切に使い続けているオーナーの姿勢にも好感が持たれているのです。「古い」「今さら」という声もありますが、時代を超えて愛され続けているという事実は、このカラーが決して時代遅れではなく、むしろタイムレスな魅力を持っていることの証となっています。
2.ニューブルージーンとは
エルメスは2023年秋冬シーズンに、新たなカラー「ニューブルージーン」を発表しました。年間テーマ「驚きの発見」にふさわしい新色として、穏やかながらも存在感のある青色が特徴となっています。ブルージーンと同様にデイリーユースに適していることから、バッグや小物など、幅広いアイテムで展開されています。
2-1.ブルージーンとニューブルージーンの違いは?
両カラーの最も大きな違いは、その色味にあります。ブルージーンが持つ爽やかで開放的な青に対して、ニューブルージーンは落ち着きのある深い青を特徴としています。この違いからは、エルメスが現代の嗜好に合わせて、より洗練された印象を追求したことが伺えるでしょう。
経年変化の面でも特徴的な違いが見られます。ブルージーンは使い込むことで黄色みを帯び、独特の風合いが生まれることで知られています。対して、ニューブルージーンは発売から日が浅く、その経年変化については、今後の様子を見守る必要があります。
3.ブルージーンを採用した主な素材
エルメスのブルージーンは、使用される素材によって異なる魅力を放ちます。革の質感や艶により、カジュアルからエレガントまで、幅広い選択が可能です。ここでは、ブルージーンを採用した主な素材と特徴を紹介します。
3-1.トリヨンクレマンス
やわらかな質感が特徴のトリヨンクレマンスは、デイリーユースに最適な素材です。この素材とブルージーンの組み合わせは、気取らない上質さを演出します。使い込むほどに革が馴染み、色味も深みを増していくため、長く愛用できる魅力があります。
3-2.トゴ
程よい硬さを持つトゴは、バッグの形状を美しく保ちながら、ブルージーンの鮮やかさを引き立てます。表面の自然な型押しが、青の色味に独特の深みを与えるため、カジュアルながらも品格のある仕上がりとなります。
3-3.エプソン
細かい型押しが施されたエプソンは、実用性に優れた素材です。ブルージーンとの組み合わせでは、表面の繊細な凹凸により、青色が落ち着いた印象に変化します。日常的な使用に耐える丈夫さも、この素材の特徴です。
3-4.ボックスカーフ
上質な光沢を持つボックスカーフは、ブルージーンの爽やかさを最大限に引き出します。なめらかな表面が生み出す艶により、清涼感のある上品な青色へと昇華されます。小物や財布などで特に人気のある組み合わせです。
3-5.クロコダイル
最高級素材として知られるクロコダイルは、ブルージーンに格別な品格を与えます。繊細なウロコ模様と艶のある表面が、爽やかな青色を気品溢れる表情へと変化させます。特別な場面で映えるラグジュアリーな一品となります。
4.ブルージーンを採用した人気バッグ
エルメスのバッグは、ブルージーンとの組み合わせにより、独自の表情を見せます。この色味は、高級感とカジュアルさのバランスが絶妙で、バッグの形状によってさまざまな魅力を引き出すことが可能です。ここでは、ブルージーンを採用した人気バッグを紹介します。
4-1.ボリード
エルメス初のファスナー付きバッグとして、1923年に登場したボリードは、移動の時代に対応した画期的な製品でした。自動車での使用を考慮して作られたことから、当初は高級車メーカーにちなんで「ブガッティ」と名付けられました。丸みを帯びた優美なフォルムと機能性を融合させた設計は、現代でも色褪せない魅力を放っています。
ブルージーンは、この伝統的なデザインに新鮮な印象をもたらし、日常的な使用感とエレガントさを両立させてくれます。
4-2.バーキン
女優との偶然の出会いから生まれたバーキンは、使い手の要望に応えて作られた理想のバッグです。機能性を重視しながらも、エルメスの美意識が詰まった逸品として、世界中で愛されています。
ブルージーンは、このバーキンに親しみやすさを加えながら、品格は損なわない絶妙な色味となっています。特に革の質感との相性が良く、使い込むほどに味わい深い表情を見せるのが特徴です。
4-3.ピコタンロック
一枚革の端正な美しさを活かしたピコタンロックは、シンプルながらも存在感のあるバッグです。カジュアルな要素を含みながら、確かな品質と技術に裏打ちされた作りは、エルメスならではの魅力を感じさせます。ブルージーンは、このバッグの持つ本質的な美しさをより引き立て、日常使いの楽しさを広げています。
4-4.エヴリン
実用性を追求したショルダーバッグのエヴリンは、カジュアルラインの代表格として知られています。Hマークのパンチング加工は、遊び心とブランドアイデンティティを表現する象徴的なデザインとなっています。ブルージーンは、このバッグの持つカジュアルな魅力をさらに引き出し、爽やかで親しみやすい印象を演出しています。
4-5.ジプシエール
メンズライン発のショルダーバッグとして知られるジプシエールは、バーキンの要素を受け継ぎながら、独自の個性を放つモデルです。実用的な収納力と調整可能なストラップにより、様々なスタイルに対応可能なため、女性からの人気も高いバッグです。ブルージーンモデルは流通量が少なく、定価の高さも相まって、中古価格も高値で取引される傾向にあります。
4-6.ヴィクトリア
ボストン型の大容量バッグとして親しまれるヴィクトリアは、使い勝手の良さが魅力です。外側の上質な革と内側の機能的な素材の組み合わせにより、軽やかな使用感を実現しています。ブルージーンの色味は、このバッグの持つ機能美をより引き立て、日常的な使用から旅行まで、幅広いシーンで活躍します。
4-7.リンディ
ユニークな構造が特徴のリンディは、ハンドルとショルダーストラップが一体となった革新的なデザインのバッグです。柔軟な革の質感により、使用時の荷物に合わせて形を変える面白さも魅力です。ブルージーンは、このバッグの持つ独特なフォルムをより親しみやすい印象へと変え、ファッションの差し色としても活躍するでしょう。
5.ブルージーンを採用した人気財布
ブルージーンは、多くの財布にも採用されており、人気カラーとして知られています。カジュアルでありながら高級感のある色合いは魅力的です。ここでは、ブルージーンを採用したエルメスの人気財布を紹介します。
5-1.ドゴン
1997年のデビュー以来、エルメスを代表する財布として愛され続けているドゴンは、手帳のような二つ折りのデザインが特徴です。ベルトと金具による留め具には、「HERMES PARIS」の刻印が入り、ゴールドやシルバーが展開されています。3種類のサイズ展開も魅力で、それぞれの用途に合わせて選べます。
素材は主にトゴが採用されており、適度にやわらかく手触りがよいのが特徴です。ブルージーンカラーとの組み合わせでは、カジュアルな印象でありながら品格を感じられます。
5-2.ベアン
エルメスのベアンは、正面のH金具が象徴的な財布です。主に型崩れしにくい硬めのレザーを使用していることから、高い実用性を備えています。開閉にはベルトを使用する構造となっており、長財布やコンパクトウォレット、キーケースなど、様々なサイズやタイプで展開されています。
ブルージーンは、ベアンの洗練されたデザインと相性が良く、知的で落ち着いた印象を演出します。
5-3.アザップ
アザップは、ロゴや装飾を極力抑えたミニマルなデザインが特徴的なラウンドファスナータイプの財布です。シンプルなデザインは高級素材の質感と丁寧な仕立ての美しさが際立ち、年齢や性別を問わず長く愛用できる逸品となっています。クラシックとシルクインの2種類があり、クラシックは内外ともレザー仕様の統一感が魅力です。一方シルクインは、内装にエルメスのスカーフ柄を取り入れることで、開くたびに華やかさを感じられる仕様となっています。
素材はトゴやエプソンが採用され、カラーバリエーションが豊富なことも魅力です。ブルージーンの色合いをダイレクトに楽しみたい方におすすめの財布となっています。
6.ブルージーンに似た人気カラー
エルメスで展開されているブルーカラーは10色以上あり、それぞれ絶妙な色合いを放っています。同じブルーと言っても印象が違い、それぞれの特徴をもっています。ここでは、ブルージーンに似た人気カラーを紹介します。
6-1.ブルーニュイ
「夜」を意味するブルーニュイは、深みのあるネイビー調のカラーです。黒に近い色味でありながら、重たい印象を与えることなく、知的で落ち着いた雰囲気を演出します。スーツやフォーマルな装いとの相性も良く、ビジネスシーンでの活用にも適しています。
バッグでは特に、ピコタンロックにおいて高い人気を誇るカラーとなっています。
6-2.ブルーラン
亜麻の花をイメージしたブルーランは、爽やかな印象の淡いブルーカラーです。白いステッチが特徴的で、清潔感のある柔らかな表情を持っています。ブルージーンと同様の白いステッチを採用しながら、より繊細な表情を持つことから、上品で優しい印象を求める方に特に人気があります。
6-3.ブルーノール
ブルーノールは、ブルーデュノールやブルードノールのように呼ばれることもある、エルメスのブルーカラーです。フランス北部の爽やかな海辺をイメージしたブルーノールは、青空と波のような透明感のある色合いが魅力です。主張を抑えた優しい色調は、カジュアルな装いから上品なスタイルまで自然に溶け込みます。
ブルージーンよりも柔らかな印象で、初めてエルメスを選ぶ方にも親しみやすい色として注目を集めています。
6-4.ブルーアトール
2015年に発表されたブルーアトールは、南の島々を取り巻く環礁の海をイメージしたカラーです。夏の空と海を思わせる爽やかな色調が特徴です。素材によって、色味が異なるのも魅力となっています。
6-5.ブルーブリュム
ブルーブリュムは、2020年のコレクションで発表された比較的新しいカラーです。白を基調としながら、かすかな青みを帯びた繊細な色合いが特徴となっています。登場からの期間が短いことから市場での流通量も限られており、エルメスのブルー系カラーの中でも特別な存在として注目を集めています。
6-6.ブルータラサ
地中海の深い青さを表現したカラーです。白いステッチが海面の輝きのように映え、深みと鮮やかさを併せ持っています。他のカラーとの組み合わせでも、その存在感を失わない魅力を放ちます。
7.ブルージーンに合うおすすめコーデ
出典:purseblog
ブルージーンはブラックやベージュ、グレージュ、ホワイトなど、多彩なカラーと相性が良いのが特徴です。一見すると、ブルー系のアイテムはファッションの組み合わせが難しいと感じるかもしれませんが、うまく使えば活躍の場が広がります。ここでは、ブルージーンに合うおすすのコーデを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
7-1.コーデ①シンプルスタイル
ブルージーンは、シンプルなモノトーンコーディネートと見事に調和します。白いブラウスと黒のパンツというシンプルな組み合わせに、このカラーのバッグを合わせると、洗練された印象が生まれます。
たとえば、襟元にデザイン性のある白ブラウスを選び、ゆったりとしたシルエットで抜け感を出し、スリムな黒パンツと合わせることで全体がすっきりとまとまり、ブルージーンの爽やかさが際立ちます。また、シルバーアクセサリーを加えることで、より統一感のある装いとなるため、おすすめです。
7-2.コーデ②同系色を取り入れる
同系色のブルーを重ねる着こなしも、ブルージーンの魅力を最大限に引き出すスタイリングといえます。たとえば、爽やかなライトブルーのベストにビビッドなブルーのパンツを組み合わせることで、統一感が生まれます。そこにシンプルな白のインナーを合わせれば、ブルートーンの美しさを引き立てながら、清潔感あふれる装いとなるでしょう。
さらに、足元をパンプスで品よく仕上げることで、オフィスシーンにも相応しい上品なコーディネートとなります。このような同系色での装いは、カジュアルすぎない大人の着こなしとして、ブルージーンの新たな可能性を見せてくれます。
7-3.コーデ③差し色として活用
落ち着きのあるブルージーンは、差し色としても効果的な活用が可能です。全身をブラックでまとめたスタイリングに合わせると、洗練された印象を演出できます。たとえば、ブラックのワンピースにシルバーアクセサリーを添えると、ブルージーンに施された白いステッチと調和し、統一感のある上質な装いが完成するでしょう。
また、全身ホワイトのコーディネートとも相性が良いです。ブルージーンは主張の強すぎない落ち着いた色合いのため、ワントーンコーデのアクセントとして自然に溶け込みます。そのため、カラーコーディネートに迷いがちな方にとっても、取り入れやすい着こなしとしておすすめです。
7-4.コーデ④カジュアルスタイル
ブルージーンは、エルメスならではの上品さと、ジーンズカラーのカジュアルさを絶妙なバランスで備えています。そのため、普段使いのカジュアルコーディネートにも違和感なく溶け込み、フォーマルからデイリーユースまで幅広く活躍してくれるのです。
特に、シックなシャツや柄物のトップスにジーンズを合わせたコーデが魅力的です。足元は気分やシーンに応じてサンダルやパンプスを使い分けることで、一つのアイテムでありながら多彩なスタイリングを楽しむことができるでしょう。
7-5.コーデ⑤小物を使ってアレンジ
ブルージーンのバッグを、チャームやクロシェット、カルメンチータ(ボンボン)などの小物でアレンジすることで、さらに魅力的なスタイリングを生み出せます。同系色の小物を添えてシンプルなコーデに合わせたり、多彩な色使いのスカーフをハンドルに巻いてアクセントにしたりと、様々な楽しみ方が可能です。
たとえば、バーキンやケリーは丈夫なハンドル構造によりスカーフアレンジが映える一方、ピコタンロックやエヴリンはチャームとの相性が抜群です。また、ブルー以外のカラーを小物に取り入れることで、コーディネートの可能性が大きく広がります。これにより、普段のファッションスタイルに自然に溶け込ませながら、バッグの個性を引き立てることができるでしょう。
8.ブルージーンは希少性の高い魅力的なカラー
ブルージーンは、2003年に地中海の美しい青色をイメージして発表されたエルメスの人気カラーです。カジュアルなジーンズを思わせる青色でありながら、洗練された高級感を併せ持つ魅力的な色調として、多くのバッグや財布に採用されてきました。
現在は惜しまれつつも廃盤となっており、一部では古びた印象という声も上がっています。しかし、中古市場での需要は依然として高く、街中でブルージーンのアイテムを持つ人を見かけると羨望の眼差しを向ける方も少なくないでしょう。
ファッションとの相性を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ブラック、ベージュ、グレージュ、ホワイトなど、様々なカラーと調和するのが特徴となっています。本記事でご紹介したコーディネートを参考に、ブルージーンの魅力を最大限に引き出すファッションを楽しんでいただければと思います。