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2024年6月13日

【9月最新】金価格が上がりすぎ!高騰の理由と今後どうなるかを解説

金・貴金属について

2024年最高値:13,743円 7月17日(水)

今後の金価格の将来に不安を抱えている方も多いかと思います。
本記事では、金価格が上がりすぎた理由を5つのポイントに分けて解説。金の高騰はいつまで続くのか、今後の金価格はどうなるのかを詳しく掘り下げていきたいと思います。

現在の金相場の価格推移と長期的な予測をしながら、今が金を購入するべきタイミングなのかについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.金の価格が上がりすぎ!高騰している4つの理由。

金価格の高騰には大きく分けて4つの要因が絡んでおり、今後の投資戦略を考える上で非常に重要です。

  • 金の供給が追いついていないから
  • 世界情勢が不安定だから
  • 世界的な低金利に陥っているから
  • 各国が金を購入しているから


この章では、金の供給不足、世界情勢の不安定さ、低金利の持続、地政学リスクの増大、そして各国政府による金の積極的な購入という5つの理由を解説していきたいと思います。これらの要因がどのように金価格に影響を与えているのかを詳しく見ていきましょう。

1-1.金の供給が追いついていないから

金価格の高騰には、供給が需要に追いついていないことにあります。

金は地球上での埋蔵量が限られている希少な貴金属であり、残っている金の総量は残り約7万トン前後(プール1.5杯分)とも言われております。新しい金鉱の発見が減少していることも関係して既存の鉱山の生産量も減少傾向。金の供給量が限られている一方で、需要は年々増加している傾向にあります。

現代においての金の需要は宝飾品としての使用だけでなく、投資資産としての需要も高まっています。経済不安やインフレへの懸念が強まると、安全資産として知られている金の魅力が増します。
このように、供給が限られている中で需要が高まると、当然ながら価格は上昇します。

採掘コストの増加も金価格の上昇要因の一つです。

地球上の浅い部分にある金は既に採掘されており、残された金鉱は深部に存在していることから、採掘にはより高度な技術と多大なコストが必要となります。
これが、金の供給不足をさらに深刻化させ、価格の上昇に拍車をかけています。

金の供給が需要に追いつかない現状が金価格の高騰を招いているのです。
金の希少性がさらに高まる事によって、投資家やこれから金を購入している人にとっては魅力的な資産となっています。

1-2.世界情勢が不安定だから

金価格の高騰には世界情勢の不安定さも大きく影響しています。

歴史的に見ても、世界が不安定な状況にあるときの金は「安全資産」としての価値を高めます。現在の国際的な政治経済情勢は、まさにその典型です。

2019年に発生した”新型コロナウイルス”のパンデミックが世界経済に大きな影響を与えました。感染拡大による経済活動の停滞や各国政府の大規模な経済対策などが金の需要を押し上げました。パンデミックの初期には株式市場が大幅に下落し、多くの投資家が安全資産である金に資産を移しました。

他にもロシアとウクライナの紛争や中東地域の緊張など、世界各地での紛争や緊張が投資家を含む世界中の人の不安を煽り、金の需要を高めています。これらの地域での不安定な状況は、金が安全資産として強く認識される一つの要因でもあります。

1-3.世界的な低金利に陥っているから

金価格の上昇の背景には、世界的な低金利政策が大きく関与しています。

金利が低いと銀行に預けた資金や債券から得られる利息が少なくなるため、高いリターンを求めて資産を別のものに変える動きが見られる傾向にあります。金はインフレに対するヘッジ手段としての魅力が高まり、投資アイテムとして再評価されるのです。

世界的な低金利環境が続く中で金の需要が増加し、価格の高騰を招いています。低金利政策がもたらす経済的な影響を理解することで、金がどのようにして安全資産としての地位を確立し、価格が上昇するかを把握することができます。

1-4.各国が金を購入しているから

金価格の高騰には各国の中央銀行が金を大量に購入していることも大きな要因となっています。

もともと各国の中央銀行は金の売り手でしたが、2010年から買い手にシフトチェンジを行いました。経済の安定と通貨の信用維持を図るため、金を積極的に購入しています。

また、新興市場国を中心に金の購入が増加しています。中国やロシアなどの国々は、外貨準備の一環として金の保有量を増やしています。経済的な独立性を高めるために米ドル依存を減らし、金を積極的に購入しています。金市場における需要をさらに押し上げています。

各国の中央銀行が金を購入していることが、金価格の高騰を引き起こす重要な要因となっています。中央銀行の購入は金市場における需要を増大させ、その結果として価格が上昇するのです。金が安定した資産として再評価される理由の一つでもあります。

2.高騰はいつまで続く?今後の金の価値とは。

多くの投資家やこれから金購入を考えている人のなかには、昨今の金価格の高騰に不安を抱いている方も多いのではないでしょうか?

この章では、金価格の長期的な見通しと今後の価値について詳しく探っていきたいと思います。

2-1.長期的に見たら緩やかに伸びる可能性が大きい

金価格の長期的な見通しについて、多くの専門家は緩やかな上昇が続く可能性が高いと予測しています。

金は古くから価値の保存手段として認識されてきました。腐食しづらく、錆びない、そしてその物理的特性が変わらないためです。この特性により、金は長期的な資産保全手段として高く評価されています。歴史的にも経済的・政治的な不安定時期に金価格が上昇する傾向が見られました。

また、金の埋蔵量には限度があることから、ここ数年で価格が大幅に下がるとは考えにくく、宝飾品やテクノロジー面での金の需要もなくなる可能性はほぼないと言って良いでしょう。金の採掘コストも今後は上がると言われており、現在の価格よりも上がる可能性が大いにあります。

このことから、金の価格は10〜20年の長期的視点から見ると今後も緩やかに上昇していく可能性が高いと考えられるでしょう。

2-2.全く価値がなくなる可能性は低い

金は歴史的に見ても、その価値が完全に失われることがほとんどない資産です。

金は通貨やジュエリーとしての役割を果たしてきた歴史があり、現在でも多くの投資家や産業からの需要があります。これは、金が持つ信頼性と価値の安定性に起因しています。

金はその物理的および経済的特性により、全く価値がなくなる可能性は極めて低いと言えます。投資家にとって金が魅力的な資産であり続ける理由の一つです。

3.金価格は今後どうなる?価格推移と長期的な予想。

金価格の上昇が続く中、その将来の動向について関心が高まっています。過去の価格推移を振り返り、これからの長期的な予想を立てることで、投資家はより良い判断を下すことができます。

この章では、過去10年間の金価格の動きと、今後10年間の予測を詳しく解説します。金相場予想や市場分析を基に、金価格がどのように推移するかを探り、投資戦略の参考にしていただければと思います。

3-1.過去10年間の金価格の推移

西暦 最高 最低 平均
2023 9,935 7,909 8,834
2022 8,154 6,680 7,649
2021 6,897 5,930 6,402
2020 7,063 5,214 6,122
2019 5,343 4,521 4,918
2018 4,827 4,207 4,543
2017 4,751 4,410 4,576
2016 4,655 4,140 4,396
2015 4,985 4,184 4,564
2014 4,745 4,142 4,340
2013 5,084 3,852 4,453

参考:田中貴金属

過去10年間の金価格の推移を見ると、いくつかの重要なトレンドや出来事が金市場に大きな影響を与えたことがわかります。

2013年には1グラムあたり5,084円という価格でしたが、。2016年から2018年にかけては、金価格は比較的安定した動きを見せました。

2019年以降、金価格は再び上昇基調に入りました。特に、2020年には新型コロナウイルスのパンデミックが世界経済に大きな影響を与え、1グラム5000円という歴史的な高値を記録しました。パンデミックによる経済的不安と各国政府の大規模な経済対策が金の需要を押し上げたのではないかと言われております。

そして、2024年5月21日には過去最高額である13,477円を記録。

2021年から2022年にかけても、金価格は高水準を維持しました。インフレ懸念や地政学的リスク、そして金融市場の不安定さが、金を安全資産としての価値をさらに高めました。

 

3-2.今後10年間の予測

今後10年間の金価格の予測は、多くの要因によって左右されます。これらの要因を考慮することで、金価格がどのように推移するかの見通しを立てることができます。

まず、経済成長とインフレの動向が金価格に大きな影響を与えると考えられます。経済が成長しインフレが進むと、金はインフレヘッジとしての役割を果たしやすくなります。特に、新興市場国の経済成長が続く中で、インフレが進行すれば、金の需要が高まり、価格は上昇する可能性があります。

金の採掘量が減少する一方で、需要が増加すれば、価格は上昇します。特に、新興市場国での宝飾品需要や、技術分野での需要が増加することが予想されるため、供給不足が続けば価格は上昇するでしょう。

これらの要因を総合的に考慮すると、今後10年間において金価格は緩やかに上昇する可能性が高いと予測されます。インフレや地政学的リスクの増大、低金利政策の継続などが、金の需要を押し上げる要因となります。

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4.相場が暴落する可能性は?下落するタイミング。

金価格の上昇が続く中、多くの投資家は相場の暴落の可能性についても懸念しています。金は安全資産とされているものの、経済や市場の動向によっては価格が急落する可能性も否定できません。

この章では、金相場が下落するタイミングを探っていきたいと思います。

4-1.金の需要が減る時

金価格が暴落する一つの要因として、金の需要が減少することが挙げられます。
需要の減少は、複数の要因によって引き起こされる可能性があります。

世界の経済が安定して成長期に入ると、投資家の不安も薄れてくることから金よりも高い利益を得られる資産にシフトする傾向があります。

例えば、株式市場が好調であれば、投資家は安全資産である金を売却して株式に投資する可能性もかなり高いでしょう。高い利益が期待できる資産への移行が進むと、金の需要は減少し、価格が下落してしまいます。

また、金の需要は時に技術革新や代替材料の発展によっても減少することがあります。例えば、産業用途で金が使われている分野で新しい材料が開発され、金の使用が不要になる場合には産業での金需要が減少します。

4-2.ドルの価値が上がった時

金価格の暴落が懸念されるもう一つの重要な要因は、ドルの価値が上昇する時です。
ドルと金は逆相関の関係にあるため、ドルが強くなると金価格は下落する傾向があります。

国際市場における金の取引は主にドルで行われています。ドルが強くなると他の通貨を使用する投資家にとって金の購入コストが増加します。例えば、ユーロや円で取引する投資家にとって、ドル高は金の価格を相対的に高くし、金の需要が減少します。これが金価格の下落につながるのです。

さらに、ドル高はインフレ期待を抑制する効果もあります。

金はインフレヘッジとしての役割を果たす資産ですが、ドルが強くなりインフレが抑制されると、金のインフレヘッジとしての魅力が低下します。これが投資家の金需要を減少させ、価格の下落を引き起こす可能性があります。

4-3.世界の経済が安定してる時

金価格が下落するもう一つの要因として、世界の経済が安定している時が挙げられます。
経済が安定している時期には、リスク資産への投資が増加し、金の需要が減少する傾向があります。

まず、経済の安定期には、株式市場や不動産市場が活発化し、投資家はこれらのリスク資産に資金をシフトさせることが一般的です。株式市場が好調であれば、企業の業績が向上し、株価が上昇します。この状況下では、金のような安全資産よりも、より高いリターンを期待できる株式に投資する動きが強まります。これにより、金の需要が減少し、価格が下落することになります。

5.今買うべき?金購入で注視したい3つのポイント

金価格の高騰が続く中、今が金を購入するタイミングなのか悩んでいる方も多いでしょう。金は長期的な価値保存手段として評価されていますが、購入には慎重な判断が必要です。

この章では、金を購入する際に注視したい3つのポイントについて解説します。購入時の手数料や配当金の有無、そして盗難・紛失リスクについて詳しく見ていき、投資判断の参考にしていただければと思います。

5-1.売買には手数料がかかる。

金を購入する際には手数料が発生します。取引所や貴金属販売業者を通じて購入することが一般的です。これらの業者は取引のサービスを提供する対価として手数料を請求する場合があります。

また、金を売却する際にも手数料が発生します。売却手数料は、購入時と同様に業者によって異なりますが、基本的にはかかると思っておいてよいでしょう。金の市場価格と実際の売却価格には差額が存在するため、この差額も実質的なコストとして考慮する必要があります。

金の購入には様々な手数料がかかるため、これらのコストを十分に理解し、計算に入れることが重要です。手数料を無視すると、投資の収益性に大きな影響を与える可能性がありますので、慎重な検討が必要です。

5-2.配当金や利子は受け取れない。

金は他の多くの投資対象と異なり、配当金や利子を生み出すことはありません。

株式投資の場合、企業は利益の一部を株主に配当金として分配します。これにより、投資家は株価の上昇に加えて、定期的な収入を得ることができます。しかし、金は企業のように事業を行っていないため、配当金という形での収益はありません。

次に、利子についても同様のことが言えます。債券投資の場合、投資家は定期的に利子を受け取ることができますが、一方で金は借入金ではなく実物資産であるため、保有しているだけでは利子を生み出しません。

また、金の価格は市場の需給バランスや経済情勢、地政学的リスクなどに左右されるため、価格変動のリスクも考慮する必要があります。価格が上昇すればキャピタルゲインを得ることができますが、逆に価格が下落すれば損失を被るリスクもあります。

5-3.盗難・紛失には細心の注意を。

金を物理的に保有する場合、盗難や紛失のリスクが伴います。

これらのリスクは、金の保管方法と管理に大きく依存します。投資家はこれらのリスクを最小限に抑えるために、細心の注意を払う必要があります。

例えば、金を自宅で保管する場合、盗難のリスクが高まります。家庭内での保管には、耐火金庫やセキュリティシステムの導入が推奨されますが、それでも完全に盗難リスクを排除することはできません。金の所在を他人に知られないようにし、家庭外での保管方法を検討することも重要です。

保険の加入も一つの対策です。金の盗難や紛失に備えて、専用の保険に加入することで、万一の場合でも一定の補償を受けることができます。保険料は保有する金の量や保管場所によって異なりますが、リスクを軽減するための有効な手段です。

金の盗難や紛失リスクを管理するためには、適切な保管方法を選択し、セキュリティ対策を徹底することが重要です。これにより、金の物理的保有に伴うリスクを最小限に抑えることができます。

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【まとめ】金価格は今後も上がり続けると予想。

いかがだったでしょうか?
今回は金価格がいつまで上がるのかについて解説させていただきました。

金価格の上昇は多くの要因によって支えられており、世界的な経済不安や地政学的リスクが続く中、金は安全資産としての地位を維持し、投資家の需要が年々高まっています。

皆さんにとっての知識となっていれば幸いです。

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