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2023年8月31日

フレデリック・コンスタントとは?リーズナブルでも高い評価を受ける理由。

時計

最近の高級時計界隈をのぞいている人なら一度は目にしたことがあるフレデリックコンスタントは1988年創業の新進気鋭なスイス時計ブランドです。ブランドが大きく成長したキッカケとして知られるてんぷの動きを文字盤側から鑑賞できるハートビートの開発やマニュファクチュールムーブメントの量産、シチズン時計からの買収など、大きなニュースとなりました。

今回はフレデリックコンスタントの歴史、魅力、代表シリーズ、着けている芸能人、おすすめモデルについてご紹介します。

目次

1.スイスの伝統を守り続ける。フレデリック・コンスタントの歴史

1-1.1904年に創業者の曽祖父コンスタント・スタースが時計工房を設立

1904年に創業者ピーター・スタースの曾祖父コンスタント・スタースが時計工房を設立しました。フレデリック・コンスタントの前身にあたるブランドとなります。コンスタント・スタースと妻のフレデリック・シュレイナーによって興された工房で、ブランド名の由来となっています。またブランドのロゴはスタース家の家紋を元につくられています。

1988年にピーター・スタース、妻のアレッタ・バックスによってフレデリック・コンスタントを創業しました。1994年に文字盤に小窓をつくることでてんぷの動きを文字盤側から鑑賞できるハートビートを発表しました。しかし商標登録を怠ったことで他社に模倣されてしまったと言われています。(実際には名称を変えたり工法を変えたりして近いことになっていたと思われます)日本での取り扱いは1999年から始まっています。

2001年にマニュファクチュールムーブメントの開発を宣言しました。ETA問題が発生してから動き出すブランドも多かった中、先見性をもって独自性のあるムーブメントの開発にと取り組んだブランドです。開発には今もフレデリック・コンスタントの開発を担っているピム・コスラグが携わっています。当時20歳だった彼によってマニュファクチュールムーブメントの開発が始まりました。

1-2.2006年スイスプラレワットに自社工場を設立

2002年に休眠状態だったスイス時計ブランドのアルピナを買収し傘下に置きました。以降、アルピナの時計はフレデリック・コンスタントと同じ工場で製造されています。2004年にマニュファクチュールムーブメントを搭載したハートビートマニュファクチュール(現行のクラシックマニュファクチュールシリーズに相当)を発表。この年のバーゼルワールドで500本を販売し、全てピム氏が組み立てたとのインタビューが残っています。

同年、イギリスのスポーツカーブランドのオースティン・ヒーリーのスポンサーとなっています。ヒーリーとのコラボレーションモデルも定期的に発表されており、フレデリック・コンスタントのもつクラシックな世界観とスポーティーな雰囲気がマッチしたモデルとなっています。

2006年にスイスのプラレワットに自社工場を設立しました。ブランドロゴの下に「GENEVE」と入れているからにはジュネーブで製造したいとのこだわりとのこと。また、ジュネーブにはパテック・フィリップを代表とする多くのビッグブランドがひしめき合っており、まずは立地から肩を並べていきたいと考えてのことと言われています。ちなみに同地域内には高級時計ブランドのパテック・フィリップ、ロレックス、ヴァシュロン・コンスタンタン、ピアジェなどが歩いていける距離に建っています。

1-3.2015年スイスで初めてアナログ表示のスイス製スマートウォッチを発表

2007年にシリシウム製のがんぎ車を使用してメンテナンス性を向上させたムーブメントを開発しました。翌年2008年にはシリシウム製がんぎ車を使用した完全自社製ムーブメントを搭載したマニュファクチュールトゥールビヨンを188本限定で発表しました。

2015年スイスで初めてアナログ表示のスイス製スマートウォッチのオロロジカル・スマートウォッチを発表しました。機械式時計さながらの仕上げの美しさをもったスマートウォッチで、「スマートウォッチ=質感は二の次のデジタル時計」といった概念を崩した先進的なモデルです。2016年にシチズン時計により買収され、傘下となっています。

シチズン時計買収後は乱立していたシリーズをある程度まとめ、マニュファクチュール・ハイライフ・クラシックの3つに大きく分けています。デザインについてもかなりの変化球となる文字盤カラーやコラボレーションモデルも展開されていましたが、現在では比較的落ち着いたデザインや人気のカラーリングにまとまっています。

2018年には複雑機構の永久カレンダーとトゥールビヨンを搭載したコンプリケーションモデルの『FC975』を発表したことによって、時計業界でさらに高い評価を得ることに成功。ラグジュアリースポーツラインのハイライフを発表し、これまで届かなかった層にも届くようになっており、今後も大きく発展していくと見られます。

2.世界から高い評価を受けるフレデリック・コンスタントの魅力

2-1.手の届くラグジュアリーのモットー通りの価格の安さ

フレデリック・コンスタントはモットーにかかげている「手の届くラグジュアリー」を実践するようにリーズナブルな価格帯でユーザーを拡大することに成功しました。ただし全体tがリーズナブルなわけではなく、こだわりを持ってつくりこまれたマニュファクチュールシリーズと基本のムーブメントを搭載したリーズナブルなシリーズに大きく分かれています。

例えば基本のムーブメントを搭載したクラシックラインと、同じ世界観でマニュファクチュールムーブメントを搭載したクラシックマニュファクチュールラインとなっています。同様にハイライン、スリムラインについても基本のラインとマニュファクチュールラインに分かれており、世界観は同じままリーズナブルなモデルとハイエンドなモデルから選ぶことができます。

基本のラインからも選べるモデルは数多くあり、フレデリック・コンスタントの時計を複数所有する方が多いのもこうしたラインナップによるものです。また、マニュファクチュールシリーズといえど複雑機構を搭載せずに基本のモデルを選ぶことで、ビッグブランドの基本ラインくらいの価格帯でこだわりの一本を手に入れることも可能です。

マニュファクチュールムーブメントだからかけ離れた高額、とならないように開発している経緯もあり、フレデリック・コンスタント全体が高級時計界隈では比較的手に入れやすい価格帯となっています。

2-2.伝統的なスイス時計からブレない世界観

フレデリック・コンスタントは伝統的なスイス時計から世界観がブレないのも魅力的なポイントです。元々独立系として創業者により運営されてきており、スイス時計をつくるならジュネーブとプラレワットに工場を建設するほど、スイス時計・伝統に重きをおいています。

新たなシリーズや機能への取組みも積極的に行いますが、いずれも伝統的なスイス時計の世界観は崩さないもので、むしろハンターケースを携えたオフィサーモデルやボンベ型文字盤など、レトロな機能を現代の技術とセンスでリバイバルしています。シリコン製のオシレーターやスマートウォッチなど、新たな取組みと最新の技術を上手く融合させるのが上手なブランドといえます。

特徴的なデザインや安い価格で買えることから、ネットでは「ダサい」「恥ずかしい」などの声も上がったりしていますが、スイス時計の世界観を忠実に守っているブランドなのでそんなことはありません。

シチズン時計による買収後もそれらの動きには変わりはなく、伝統的なスイス時計を貫いています。グループによる買収が行われる場合、方向性が変わってしまうケースもあるのですが、フレデリック・コンスタントについては今の時点ではこれまで通り伝統的なスイス時計とこれまでにない技術革新が楽しめそうです。

2-3.自社ムーブメントを大量に開発する積極性と技術

フレデリックコンスタントは自社製ムーブメントの開発を積極的に行っています。ラインナップは基本シリーズのクラシック、スリムライン、ハイライフですが、それらの世界観をベースにしながらマニュファクチュールムーブメントを搭載したバージョンアップ版も展開されています。各モデルごとにムーブメントは逐一開発され、少しずつ機能や脱進機の改良を行っています。

ここまで多くのマニュファクチュールムーブメントの開発を担っているのがピム・コスラグです。現在30半ばですが、フレデリック・コンスタントの自社製ムーブメントの開発とディレクション、同社が擁する複雑系に特化したアトリエ・ド・モナコというブランドを束ねています。時計学校で組み立て・技術を学んでいた際に、創業者のピーター・スタースが「ハートビートの小窓を6時位置に設けるまだ誰もやっていない開発を手伝ってくれる人はいませんか」との投げかけに未知ながら乗ったとの逸話があります。元々卒業後にはパテック・フィリップからのお誘いもあったようですが、自分で開発を進めたいとの意向からフレデリック・コンスタントを選んだそうです。

マニュファクチュールムーブメントを開発するにあたり、点ではなく線で開発したと言われています。基礎となるマニュファクチュールムーブメントは追加モジュールを付与することで様々な展開が可能になること・種類を広げることが容易になることを予め想定して開発されています。そのため多くのマニュファクチュールムーブメントが展開されていますが、ベース+αでできている分、他社よりもコストをかけずに開発できています。

3.フレデリック・コンスタントを支える9つの代表シリーズ

3-1.クラシックマニュファクチュール

クラシックマニュファクチュールはフレデリック・コンスタントのアイコニックなシリーズです。スイスの伝統的なデザイン、代名詞ともいえるハートビート、マニュファクチュールムーブメントといった要素が全て詰まっています。

3針+日付表示のシンプルなクラシックマニュファクチュール、ワールドタイマー、ハートビートといったように機能を広げすぎず、ブレない世界観を表現しています。2段のステップベゼルやたまねぎリューズ、基本的にシースルーバックになっておりマニュファクチュールムーブメントの鑑賞も楽しめます。針はブレゲ針とスペード針、アルファ針をモデルによって使い分けています。

ハートビートクラシックマニュファクチュールはクラシックシリーズよりも開口部が大きくとられています。また、てんぷを文字盤側から固定することで風防に非常に近い位置でてんぷの動きを、広がった開口部でインパクト大きく鑑賞することができます。

3-2.スリムラインマニュファクチュール

スリムラインマニュファクチュールは装飾を減らすことでミニマルなデザインに仕上げたスリムラインシリーズにマニュファクチュールムーブメントを搭載したシリーズです。分の目盛りは極力なくし、長いリーフ針で時刻読み取りをするシンプルながら品質の高さを感じるつくりが魅力です。文字盤によっては端が落ちるボンベ型になっており、針も追いかけるように先端が曲げられているモデルも。

日付表示とムーンフェイズをツーカウンター文字盤で表現したモデルや、レトログラード式でパワーリザーブ表示を行ったモデルなど、新しい試みが搭載されるのもスリムラインシリーズの特徴です。

中でも話題となった毎時288,000振動を誇る通常の機械式時計の10倍もの振動数で駆動するシリコン製のオシレーターを搭載したモノリシックシリーズもスリムラインシリーズから発表されました。ハートビートのような開口部からはシリコン製オシレーターの細かな振動が鑑賞できます。世界的にも最先端の技術力を堪能できるのもフレデリック・コンスタントならではといえるでしょう。

3-3.ハイライフマニュファクチュール

2020年にシリーズ入りしたハイライフのマニュファクチュールラインです。1970年代に流行したラグジュアリースポーツウォッチを彷彿とさせるレトロモダンな雰囲気をこだわり抜いたマニュファクチュールムーブメントで楽しめます。

2023年時点ではワールドタイマー、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンパーペチュアルカレンダーのみのラインナップです。複雑系の突然のラインナップですが、クラシックシリーズで使用したムーブメントのノウハウを流用していると思われるため、次に出てくるのはハートビートやフライバッククロノグラフかもしれません。年齢層や性別にとらわれることなく、レディースモデルも展開されているのでペアウォッチとしてもおすすめです。

他ブランドでもラグジュアリースポーツラインは世界的に高い人気のデザインで、フレデリック・コンスタントにおいても同様になると考えられます。今後の展開が楽しみなシリーズです。

3-4.クラシックカレ

クラシックカレはフレデリック・コンスタントが大きく成長したキッカケとなったシリーズです。とりわけ日本での人気が高かったと言われています。スクエアケースに正統派のローマンインデックス、6時位置の日付表示ですが、やはり12時位置のてんぷが見える小窓、ハートビートの存在が大きいです。ただクラシックなデザインの時計なら他ブランドでも多く見かけますが、てんぷの動きを鑑賞できる楽しみと王道デザインの組み合わせ、かつスクエアケースでの展開はフレデリック・コンスタントくらいでしょう。

2010年から限定カラーも販売されており、高い人気となっています。ブラウン、ダークグリーン、ネイビー、マザーオブパール、バーガンディー、ゴールドとなっており、いずれも世界限定本数で展開されすぐに完売してしまう人気ぶり。最近では落ち着いたカラーリングでの日本限定カラーが展開されており、日常使いしやすくまとまっています。

主に38.7×30.7mmの細長いタイプと33.3×30.4mmの少し太目のタイプで展開されています。文字盤カラーも少しずつ違うので、手首への馴染みやスタイルで、好みのデザインを探すのがおすすめです。

3-5.クラシックインデックス

クラシックインデックスはシチズンによる買収の前か後かで大きくデザインが変わったシリーズです。以前は元々ピックアップされるシリーズではなく、クラシックなデザインがメインとなるフレデリック・コンスタントの中では、バーインデックスやドーフィン針を使い比較的コンサバなデザインで目立つほうではありませんでした。

買収後は幅広のラグやアルファ針、ハートビートやスケルトン文字盤を採用することで、クラシックなラウンドタイプと区別されています。コンサバ、モダンなデザインを求める場合はクラシックインデックスから選ぶのがおすすめです。

3-6.クラシック

クラシックカレに見られる正統派のローマンインデックス、6時位置の日付表示、12時位置のハートビートをラウンド型にしたシリーズです。限定の文字盤カラーもカレに少し遅れて展開され、美しい放射状のグラデーションカラーが際立っています。

ラウンドタイプなのでユーザーを選ばないケースデザインで、革ベルト・ブレスレットの両方で使えるため永く使えます。モデルによってリーフ針やブレゲ針、アルファ針など細かな仕様が年代によって変わっています。シチズンによる買収後はシックなデザインにまとまっているので、好みによって中古市場を覗いてみるのもおすすめです。

3-7.スリムライン

スリムラインシリーズはスイス伝統のデザインのクラシックに対し、ミニマルなデザインに仕上げたシリーズです。立体的な装飾を排除したフラットな文字盤で、分の目盛りも排除したデザインが多くなっています。

文字盤の端が沈み込んだボンベ型文字盤に長めのリーフ針の組み合わせで、針は先端が曲げられているため時刻の読み取りは容易です。むしろシンプルなデザインに仕上げてある分、複雑な機能もなく時刻を知る機能として優秀な時計です。ハートビートを搭載したモデルも展開されており、ミニマルなデザインとのバランスが取れています。

残念ながら現行では展開されておらず、DNAを受け継いだスリムラインマニュファクチュールが展開されています。シンプルな機能から選べば十分リーズナブルな価格から選べるため、マニュファクチュールとはいえ敷居が低くなっています。

3-8.ハイライフ

2020年からシリーズ入りしたハイライフは、これまでフレデリック・コンスタントにはなかったラグジュアリースポーツラインです。満を持して発表されたハイライフはクラシックと同列に通常ラインとマニュファクチュールラインの両方でラインナップされています。

ハイライフはラグを一体化したケースと地球をモチーフに球を描いた文字盤が特徴です。レトロさとモダンさの両方を感じるオーバルなラインのケースは1970年代に流行したラグジュアリースポーツウォッチさながら。ワンタッチでストラップの交換が可能なインターチェンジャブル仕様なので、気軽に雰囲気を変えられます。

現行ではクロノメーター認定取得をした3針(単なる3針ではなくクロノメーター認定取得の付加価値をつけるニクさ)、ハートビート、クロノグラフ、スケルトン文字盤がラインナップされています。

3-9.オロロジカルスマートウォッチ

オロロジカル=時計学を意味しており、伝統的なスイス時計の考え方と最新技術のスマートウォッチを融合させた意欲作です。スマートウォッチというとデジタル表示で、タッチパネル式でメール通知や睡眠管理などのアプリと連動しますが、フレデリック・コンスタントのスマートウォッチは一見すると通常のアナログ時計です。しかし内部には最新のセンサーを搭載したムーブメントが搭載されており、活動や睡眠パターンなどを記録することができるようになっています。睡眠時は文字通り肌身離さず寝るときも傍に置いてあげる必要があります。

デザインについては機械式時計の技術がそのまま使用されており、ミニマルな初代では長めのリーフ針、2代目はアルファ針とフレデリック・コンスタントがクラシックシリーズやインデックスシリーズで使っているデザインを流用しています。つまり、高級時計と同じデザインをスマートウォッチで楽しめるということで、他のブランドではない試みということで業界で注目を浴びていました。「時計学≠伝統的なスイス時計の観点」によるスマートウォッチ、ということです。

大きく分けて2種類発表されており、初代の2015年では簡単なコーチングと睡眠管理でしたが、2018年には大きく進化。文字盤のインデックス・目盛りの先端に4種類のマークが記されており、着信のたびに秒針と分針が指し示します。電話が来れば震えとともに電話マークへ針が動く、といった寸法です。初代はミニマルなデザインに白文字盤と黒文字盤の2種類でしたが、2代目ではアナログインデックスと楔形インデックス、レイルウェイの組み合わせでクラシックに仕上がっています。

4.フレデリック・コンスタントの時計を着けている有名人5選

4-1.俳優 水谷豊 クラシックカレ Ref.FC-303MS4C26

俳優 水谷豊さんが着けているのはクラシックカレ Ref.FC-303MS4C26です。水谷さんは時計愛好家として知られており、主にスクエアケース、トノーケースの時計を着けています。いずれもジラール・ペルゴのヴィンテージ1945やハミルトンなど、クラシックなデザインです。

フレデリック・コンスタントで選んだRef.FC-303MS4C26もやはりスクエアケースのカレです。12時位置のハートビートはないもののローマンインデックスや6時位置の日付表示、文字盤中央のギョーシェなど、世界観はそのままでさらに落ち着いた雰囲気をもつ時計です。スクエアケースの正統派デザインは意外に少ないので、フレデリック・コンスタントが選ばれたと思われます。

4-2.俳優 片岡愛之助 フライバッククロノグラフマニュファクチュール Ref.FC-760V4H4

俳優 片岡愛之助さんが着けているのはフライバッククロノグラフマニュファクチュール Ref.FC-760V4H4です。片岡さんは時計愛好家で、ブローバアキュトロンやフランクミュラーなど、一風変わった時計を着けています。フランクミュラーが好みのようで、数本持っているようです。

Ref.FC-760V4H4は6年かけて開発した自社製のフライバッククロノグラフ機能を搭載したムーブメントを使用しています。楔形インデックスとバランスの取れた横三針文字盤、レイルウェイとさりげないタキメーターなど、主張の強いパーツがなくともシンプルなクラシックさを感じさせる大人なデザインです。プッシュボタンが四角なのもレトロな雰囲気にマッチしています。元々ヒーリー等のコラボレーションモデルでクロノグラフモデルは定期的に開発されていたため、自社製ムーブメントとしては初めてですが、クロノグラフモデルとしての実績は長いです。

4-3.タレント 城島茂 クラシックインデックス Ref.FC-310MS5B6

タレント 城島茂さんが着けているのはクラシックインデックス Ref.FC-310MS5B6です。城嶋さんは時計を着ける機会が多くないのかフレデリック・コンスタント以外の時計を着けている情報が見当たりませんでした。

Ref.FC-310MS5B6はシチズン買収前のクラシックでオーソドックスなラウンドケースモデルです。12時位置にてんぷの動きが見えるハートビート、ローマンインデックスとバーインデックスの組み合わせ、控えめなリーフ針とクラシックなデザインにまとまっています。

4-4.俳優 辰巳琢朗 ハイライフオートマチックCOSC Ref.FC-303S4NH6

俳優 辰巳琢朗さんが着けているのはハイライフオートマチックCOSC Ref.FC-303S4NH6です。辰巳さんは普段時計を着けないのか、フレデリック・コンスタント以外の情報が見当たりませんでした。

Ref.FC-303S4NH6はハイライフシリーズの最もシンプルな3針モデルです。クロノメーター認定を取得しており、精度の高さが保証されています。レトロモダンなケースデザインに夜光処理された針とインデックスとラグジュアリースポーツウォッチの代表的なデザインとなっています。文字盤には地球モチーフの球が描かれています。

4-5.俳優 小野武彦 クラシックハートビート Ref.FC-315M4P6

俳優 小野武彦さんが着けているのはクラシックハートビート Ref.FC-315M4P6です。小野さんは時計を着ける機会が多くないのか、フレデリック・コンスタント以外の時計を着けている情報が見当たりませんでした。

Ref.FC-315M4P6はオーソドックスなラウンドモデルで、フレデリック・コンスタントを象徴するクラシックなローマンインデックスとステップベゼル、12時位置のハートビートなどが一通りそろっています。6時位置に日付表示もあり、ケースサイズ40mmとデイリーユースに適した取り回しの良さが特徴で、時計にあまり慣れていない方でも気張らずに着けられる手軽さが魅力です。

まとめ

5-1.クラシックムーンフェイズマニュファクチュール Ref.FC-715S4H6-N

クラシックムーンフェイズマニュファクチュール Ref.FC-715S4H6-Nはムーンフェイズ機能を搭載したマニュファクチュールムーブメントを搭載したクラシックシリーズの一本です。開閉可能なハンターケースを裏蓋にもつオフィサーモデルです。蓋を開けるとマニュファクチュールムーブメントを鑑賞できます。

楔形インデックスと大きな剣針が特徴のシンプルでクラシックなデザインです。ケースサイズは41mmと少し小振りですが蓋つきのため少し厚みがあり、ヴィンテージウォッチのような雰囲気をもっています。クセのないデザインなので流行に影響されず永く使える時計です。

5-2.クラシックワールドタイマーマニュファクチュール Ref.FC-718WM4H6

クラシックワールドタイマーマニュファクチュール Ref.FC-718WM4H6はマニュファクチュールムーブメントを搭載したワールドタイマーモデルです。クラシックシリーズをベースとしているので、立体感のある段付きベゼルやたまねぎリューズは健在です。

世界の都市名が描かれたインナーリングをまわすことで時差表示インナーリングと同期させ、24都市の時刻を一目で知ることが可能です。時差表示インナーリングは24時間表示かつ白地か青地かで昼夜の判別が直感的に可能です。文字盤に大きく描かれた世界地図は立体的に彫られており、見れば見るほど楽しみが増える時計です。裏蓋からはマニュファクチュールムーブメントの鑑賞も可能です。

5-3.スリムラインムーンフェイズマニュファクチュール Ref.FC-705N4S6B2

スリムラインムーンフェイズマニュファクチュール Ref.FC-705N4S6B2はフラットな文字盤にマニュファクチュールムーブメントを搭載したモデルのブレスレット仕様です。(リファレンス末尾のB2はブレスレットの意味)機能はシンプルで6時位置で日付とムーンフェイズ表示です。

文字盤はシンプルに仕上げており、バーインデックスのみで分の目盛りも省略されています。しかし長めのリーフ針が文字盤いっぱいに設定されているため時刻の読み取りはむしろスムーズです。文字盤の端が沈み込むボンベ型で、針も追いかけるように先端が曲げられています。38mmケースのFC-703も展開されていますが、42mmケースのこちらのモデルは見た目のインパクトがあり人気です。

5-4.ハイライフパーペチュアルカレンダーマニュファクチュール Ref.FC-775S4NH6

ハイライフパーペチュアルカレンダーマニュファクチュール Ref.FC-775S4NH6は1970年代に流行したラグジュアリースポーツウォッチを彷彿とさせるラグが一体化したケースが特徴です。レトロモダンなデザインに最新のマニュファクチュールムーブメントを搭載しています。

365日駆動している限りズレのないパーペチュアルカレンダー機能を搭載しており、インダイヤルはそれぞれ、12時位置では年と月、3時位置では日付、6時位置ではムーンフェイズ、9時位置では曜日表示となっています。文字盤の装飾は控えめで、ハイライフシリーズ共通の地球モチーフの球が描かれている程度なので、多機能ですが視認性が高いモデルです。

5-5.クラシックトゥールビヨンマニュファクチュール Ref.FC-980G3H9(2023年新作)

クラシックトゥールビヨンマニュファクチュール Ref.FC-980G3H9はリファレンスの通りCal.FC-980を搭載したモデルです。FC-980はフレデリック・コンスタントが初めて自社製ムーブメントでトゥールビヨンを搭載した記念すべき逸品です。フレデリック・コンスタントが創業35周年となる2023年にこのムーブメントを搭載した限定モデルを発表しました。

ケースサイズは39mmと少し小振りにしながら、文字盤6時位置に座すトゥールビヨンはこれまでよりも大きな開口部で、インパクトのある動きが目を惹きます。ダークグレーのソレイユ文字盤とゴールドの針、インデックスがエレガントな雰囲気を演出しています。シリコン製のガンギ車、アンクルを採用することで耐磁性、温度変化に優れており、最先端の技術力を楽しめます。

6.【手の届くラグジュアリー】フレデリック・コンスタント

フレデリック・コンスタントの歴史、魅力、代表シリーズ、着けている有名人、おすすめモデルについてまとめました。創業からわずか35年で世界に知られ渡り、技術力の高さと先見性は、シチズン時計に買収されたことで注目度の高さを裏付けるものとなったと思います。これまでになかったフライバッククロノグラフムーブメントやハイライフシリーズなど、今後が楽しみなブランドとなっています。もし街中でフレデリック・コンスタントの時計を見かけたらぜひ一度手にとってみてください。

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