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2025年1月17日

12月の誕生石はどれが正しい?ターコイズやジルコンなどをご紹介!

12月生まれの人が自分の生まれた月の誕生石について調べてみると、もしかしたら驚いてしまうかもしれません。なぜなら、ターコイズやラピスラズリなど、たくさんの宝石が12月の誕生石として紹介されているからです。

結論から言うと、12月の誕生石は「4種類」あります。その4種類とは、ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンです。1月から12月までそれぞれの月に誕生石はありますが、その数は同じではありません。4種類も誕生石があるのは、3月と12月だけです。

4種類もあると「どれが本当の誕生石なの?」「正しい誕生石がどれかわからない!」と混乱してしまうでしょう。どれを購入したらいいのか迷ってしまうかもしれませんね。そこで今回は4種類の12月の誕生石について、詳しくご紹介していきます。それぞれの誕生石について詳しく知って、どの誕生石が一番好きか、一番自分に合っているかを探っていきましょう。

1.誕生石とは?

出典:GIA

「誕生石」という言葉を一度も聞いたことがないという人は、あまりいないのではないでしょうか。雑誌の占いやジュエリーショップなど、さまざまは媒体や場所で、誕生日は取り上げられることがあります。それらをなんとなく見たり聞いたりしたことがある、という人も多いでしょう。

多くの種類がある誕生日の中で、自分の生まれた月の誕生石だけは知っているという人も多いと思います。そして何かジュエリーを買う時に、なんとなく誕生石を選んで買った経験があるという話も珍しくはありません。ではなぜ、人は誕生石を身に付けるようになったのでしょうか。

まずは誕生石を身に付ける理由と、その効果を解説していきます。

1-1.誕生石の歴史

誕生石の始まりはいつ、どこでなのか、実は詳しくはわかっていません。おそらく18世紀頃、ポーランドで生まれたのではないかと言われていますが、詳しい由来などはわかっていないのです。

その由来として有力な説はふたつあります。ひとつは旧約聖書の「出エジプト記」に登場するイスラエルの祭司長の胸あてに施された12種類の宝石。もうひとつは新約聖書の「ヨハネの黙示録」に登場する、聖なる都エルサレムの城壁に飾られた12種類の宝石です。おそらく西洋で生まれた誕生石がキリスト教に深く関係しているのは、なんとなく納得できますよね。

その後、誕生石はさまざまな国に伝わったと言われています。誕生石が広まるのにしたがい、それぞれの国で人気のある宝石や馴染みのある宝石が、自然と加えられていったようです。そのため現在でも、国によって誕生石は異なります。たとえば日本で誕生石である3月の珊瑚や5月の翡翠は、アメリカやイギリスでは誕生石ではありません。逆にイギリスでは、水晶が4月の誕生石です。そんなふうに、誕生石は国ごとで違う場合があります。

日本では1958年に全国宝石卸商協同組合が、19種類の宝石を正式に誕生石を制定しました。その後2021年に新たに10種類の石が誕生石に加えられ、現在では29種類の宝石が日本の正式な誕生石とされています。

1-2.誕生石の効果

誕生石は1月から12月それぞれに割り振られた、その月を象徴する宝石・鉱石です。誕生石にはふたつの効果があります。

ひとつ目は、その月に生まれた人のお守りになるという効果です。1月ならガーネット、2月ならアメジストを身に付けていると、1年中いつでもその人を守ってくれる効果があると言われています。この効果はよく知られているので、生まれ月の誕生石を1年中身に付けているという人は多いです。生まれた時に、親が子どもに誕生石をプレゼントする習慣がある国もあります。

ふたつ目はその人の生まれ月に関わらず、1月にはガーネット、2月にはアメジストを身に付けるとお守りになるという効果です。この効果はあまり知られていないので、自分が生まれた月以外の誕生石は自分には関係ないと思っている人も多いでしょう。ですが、誕生石はその月を象徴する石なので、すべての人にパワーを与えてくれます。

もし誕生石の効果を最大限に活かしたいと思うなら、自分の生まれ月の誕生石とその月の誕生石を2種類身に付けると良いでしょう。

1-3.1月から12月の誕生石

1月から12月まで、それぞれの月に1種類~4種類の宝石が誕生石が制定されています。各月の誕生石は以下の通りです。

1月…ガーネット

2月…アメジスト・クリソベリルキャッツアイ*

3月…アクアマリン・珊瑚・ブラッドストーン*・アイオライト*

4月…ダイヤモンド・モルガナイト*

5月…エメラルド・翡翠

6月…パール・ムーンストーン・アレキサンドライト*

7月…ルビー・スフェーン*

8月…ペリドット・スピネル・サードオニキス*

9月…サファイア・クンツァイト*

10月…トルマリン・オパール

11月…トパーズ・シトリン

12月…ターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト*・ジルコン*

(*がついているのは2021年に新たに追加された誕生石です)

まずは自分の誕生石をチェックしておきましょう!

今回のテーマである12月の誕生石は、ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンの4種類です。

1-4.12月の誕生石は4種類!

12月の誕生石はなんと4種類もあります。「4種類もあるの!?」と驚く人もいるかもしれませんね。誕生石はそれぞれの月に1~4種類制定されています。4種類の誕生石があるのは、3月と12月だけです。

12月の誕生石は、「ターコイズ」「ラピスラズリ」「タンザナイト」「ジルコン」です。

「どれが正しい誕生石なの?」「どれを身に付けたらいいかわからない」という人もいるでしょう。

4種類の誕生石は、すべて正式に制定された正しい誕生石なので、どれを身に付けても間違いではありません。4種類の誕生石をそれぞれ見て、直感で気に入ったものを身に付けてもいいでしょう。ですが見た目だけでは決められない、どれを身に付けるか迷うので何か決め手が欲しいという時には、この記事が役に立つかもしれません。それぞれに違った個性・特徴や、スピリチュアル的な意味があるので、今回はひとつずつについて、じっくりご紹介していきます。

誕生石についてより詳しく知ることで、どの誕生石を選ぶかの手助けになるでしょう。次の章から、それぞれの宝石について詳しくご紹介していきますので参考にしてください。

2.オリエンタルな魅力の12月の誕生石「ターコイズ」

出典:GIA

ターコイズは別名「トルコ石」とも呼ばれる、不透明なブルーもしくはグリーンの石です。

繊細なジュエリーに加工されることもありますが、革や麻の紐などを使ったインディアンジュエリーとしても用いられるので、オリエンタルなイメージを持つ人も多いでしょう。フォーマルからカジュアルまで使用できる、幅広い石です。

2-1.ターコイズってどんな石?

ターコイズという名前とは別に、「トルコ石」という宝石もよく知られているので、ターコイズとトルコ石は別の宝石だと誤解している人もいますが、実はこのふたつは呼び名が違うだけでまったく同じ宝石です。

ターコイズはブルーかグリーン、あるいはその中間の色合いをしています。どのような色になるかを決めるのは、石に含まれる成分です。ターコイズは銅が多いとブルー、鉄が多いとグリーンが強く発色します。天然のものですから、どのような色合いになるかは一つひとつ異なりますが、それもターコイズの魅力のひとつですね。

ターコイズは元となる成分が岩石の隙間や穴に入り込んでできる宝石で、ごく小さな結晶の集まりです。宝石の硬さをあらわすモース硬度は5~6程度。多くの宝石よりももろく、傷つきやすい宝石です。窓ガラスとほぼ同じくらいの硬さと言えばイメージしやすいのではないでしょうか。他の宝石と擦りあうと傷ついたり欠けたりしますので、保管には注意が必要です。

もうひとつ気を付けなければならないのは、ターコイズの変色です。ターコイズは小さな結晶の集まりと言いましたが、そのため表面には見えない小さなサイズの穴がたくさん開いています。その穴のせいで、ターコイズはさまざまな外的要因によって影響を受けてしまうのです。

ターコイズは水分や人の皮脂、紫外線に影響されます。身に付けた後はやわらかい布で拭く、保管する時は直射日光やエアコンの直風に当たらない場所を選ぶなど、使用・保管には注意しましょう。

2-2.ターコイズの特徴「マトリックス」とは?

ターコイズには「マトリックス」と呼ばれる特徴的な模様が入っているものがあります。マトリックスとは黒や茶色などの、線や模様のことです。ターコイズは母岩となる岩石の隙間や穴に成分が入り込んでできています。ターコイズの母岩や不純物が、マトリックスという模様となってあらわれるのです。

ターコイズには、マトリックスが含まれないものもあります。ターコイズから岩石や不純物をすべてカットすることで、マトリックスが含まれないターコイズにするのです。その場合どうしても細かくカットすることになります。マトリックスが含まれないターコイズは小粒のものか、大きければとても高価です。

マトリックスが含まれないターコイズは高価ですが、マトリックスがあるから価値が低いというわけではありません。美しいマトリックスは神秘的で個性的なので、コレクターにはとても人気があります。マトリックスは天然のものですから、色や種類はさまざまです。まったく同じマトリックスは、ふたつとありません。どのようなマトリックスが入っているのかは、ターコイズの価値を大きく左右します。

一般的に価値が高いとされるマトリックスは、細かく均一なマトリックスです。そのようなマトリックスは「スパイダーウェブ(蜘蛛の巣のような網目状)」と呼ばれ、高く評価されています。

マトリックスの色は黒、茶色、褐色、白などのほか、濃い色のターコイズがマトリックスになって薄い色のターコイズに入っていることもあります。そのようなマトリックスはウォーターウェブと呼ばれます。まるで水の波紋のような、美しいマトリックスです。ターコイズのマトリックスはさまざまですが、どれも神秘的でとても美しいですよ。

2-3.ターコイズの産地

ターコイズの産地はインド、アメリカ、エジプト、中国などです。ターコイズは産地によって、石の色やマトリックスなどが異なります。ターコイズを選ぶ時はとにかくたくさんの石を見て、どの産地のターコイズが一番自分の好みに合うかを探してみるといいでしょう。

特にアメリカ産のターコイズは鉱山によって特徴があり、その鉱山の名前で呼ばれています。

有名なのはナンバーエイト、ローンマウンテン、ランダーブルーなどの鉱山です。たくさんのターコイズの中から、自分が一番良いと思うものを探しましょう。

2-4.ターコイズのスピリチュアル的な意味と効果

ジュエリーとしてだけではなくインディアンジュエリーとしても多く用いられるターコイズは、さまざまな国や地域で、神聖な石として扱われてきました。

その昔アメリカに住んでいた人たちは、ターコイズのブルーは空を象徴しているとして「スカイストーン」と呼んでいたそうです。スカイストーンは天空の神々のパワーを集めた石だと信じられていました。ターコイズを粉末にして雨乞いの儀式を行う際に絵を描いていた部族や、神の声を聞く儀式に用いていた部族もあったそうです。

南アフリカ大陸では病気に効果があるとされ身に付けられていたり、兵士がお守りとして使用されていたこともありました。

ターコイズは世界の多くの場所で、神聖な石、特別なパワーを持つ石と信じられていたのです。

2-4-1.ターコイズの石言葉

ターコイズの石言葉は「成功」「幸運」「繁栄」などです。

ポジティブなパワーを持っていて、古くからお守りとして使用されていたターコイズは「成功」「幸運」という石言葉がぴったりですね。

また、ターコイズが親から子へと受け継がれる石でもあったので「繁栄」という石言葉がついたのでしょう。

2-4-2.ターコイズの持つ効果と守護石

ターコイズのもっとも大きな効果は魔除け・厄除けです。持ち主の周囲に悪いものを寄せ付けず、良くないものが近付いてくると割れたり変色したりして持ち主に知らせてくれるとも言われています。どちらかというと、悪い物を攻撃してはじき返すというよりは、悪いものを近付けずに避けてやりすごすのがターコイズです。

ポジティブなパワーを持っているターコイズは、持ち主のやる気をアップさせる効果も持っています。物事にチャレンジする勇気をふるいたたせ、一歩踏み出すきっかけをくれるパワーストーンです。

チャレンジしたいことがあるのに勇気が出ないという人には、ターコイズが力を貸してくれるでしょう。また、日本では月ごとに異なる誕生石がメジャーですが、ヨーロッパでは星座ごとに異なる「守護石」もお守りとしてよく用いられています。

ターコイズは12月の誕生石でもありますが、いて座とやぎ座の守護石でもあるのです。

いて座は11月23日から12月21日生まれの人、やぎ座は12月22日から1月19日生まれの人の星座なので、ターコイズは12月生まれの人にぴったりな石ですね。

2-4-3.ターコイズと相性の良い石

パワーストーンはその石だけで使用してもいいのですが、複数のパワーストーンを組み合わせて使うこともあります。石ごとに持っているパワーが違うので、それぞれのパワーを増幅させたり補い合ったりすることで、さらなる効果が期待できるからです。相性の良い石同士を組み合わせることで、より良い効果を得ることができるでしょう。

ターコイズと相性がいいのは、1月の誕生石としても知られるガーネットです。ガーネットは深い赤色のイメージが強いと思いますが、実は赤以外にもイエローやグリーンなどのカラーバリエーションがあります。

ガーネットは「実り」「勝利」「情熱」などの石言葉を持っています。持ち主を精神的に成長させてくれる石で、成長を促すパワーを持っているパワーストーンです。持ち主のやる気をアップさせるターコイズと組み合わせれば、挑戦する勇気をもらい成功へと導いてくれるでしょう。

ターコイズは2月の誕生石であるアメジストとも相性が良いです。アメジストは恋愛のパワーストーンとしても有名ですが、持ち主の精神を安定させ、成長させる効果を持っています。強いヒーリングのパワーで落ち込んでいる時や癒されたい時にぴったりのパワーストーンです。ターコイズの魔除け・厄除けのパワーと合わさると、悪いものを遠ざけてからゆっくりと癒されることができるでしょう。

3.世界最古のパワーストーンで有名な12月の誕生石「ラピスラズリ」

出典:GIA

12月の誕生石、2つ目は濃いブルーのラピスラズリです。ラピスラズリは日本では「瑠璃(るり)」とも呼ばれています。仏教の「七宝(しっぽう)」という7つの特別な宝のうちのひとつとされ、特別な宝石と考えられていました。

スピリチュアル的にもラピスラズリは重要な石で、世界で最初にパワーストーンとして認められた石とも言われています。

3-1.ラピスラズリってどんな石?

ラピスラズリは私たちの目にはひとつの石に見えますが、厳密に言うと4種類の鉱物の集まりです。その4種類とは、ラズライト、アウィン、ソーダライト、ノゼアンです。それぞれ、ジュエリーやパワーストーンとして名前を聞いたことがあるという人もいるでしょう。その集合体が、ラピスラズリなのです。

ラピスラズリはブルーの石ですが、色の濃さには個体差があります。ラズライトが多いほど濃いブルーのラピスラズリになるのです。4種類の鉱物の集まったラピスラズリは、あまり丈夫な石ではありません。モース硬度はターコイズよりもさらに傷つきやすい5~5.5程度です。使用時・保管時には注意してくださいね。

ラピスラズリにはパイライトという鉱物が含まれるものがあります。パイライトはキラキラとした鉄のかたまりのように見える鉱物です。パイライトを含むラピスラズリは、表面がキラキラとして見え、個性的なのでコレクターには人気があります。ですが一般的に価値が高いとされるラピスラズリはブルーの色合いが均一なものです。パイライトは見た目は美しいのですが、ジュエリーとしての価値はあまり高くはありません。

3-2.ラピスラズリの3つの使用法

ラピスラズリは、紀元前4000年頃のメソポタミアで既に使用されていたそうです。古くから人々の近くにあったラピスラズリは、さまざまな方法で使用されていました。その使用方法は、大きく分けて3つです。

ひとつ目は、現在でももっともポピュラーな使用方法。つまり、ジュエリーやパワーストーンといった、装飾品としての用いられ方です。ラピスラズリは古くから神聖なパワーを持った石だと信じられていました。人々はラピスラズリを加工し、装飾品やお守りとして身に付けていたそうです。宝石を身につけるのは、今も昔も変わりませんね。

ふたつ目の使用方法は、薬です。昔の人は、ラピスラズリを砕いたものが薬になると信じていました。眼病や、ヘビの毒に効く薬として、ラピスラズリは用いられていたそうです。

そして3つ目の使用方法は、絵の具です。現在のようにお店に行けばチューブの絵の具が売られているというわけではなかった時代には、人々はさまざまなものを絵の具として使用していました。土や貝などと並んで、ラピスラズリもそのひとつだったのです。ラピスラズリは砕くと濃いブルーの粉になります。ラピスラズリの粉末は、美しいブルーの絵の具として使用されていました。

有名なフェルメールの絵、「真珠の耳飾りの少女」をご存知ですか?耳飾りを付けた少女が頭に巻いているターバンの青には、ラピスラズリが使用されているそうですよ。

3-3.ラピスラズリの産地

ラピスラズリの産地の中で最も有名なのは、アフガニスタンです。アフガニスタンはラピスラズリが人々に使用され始めた紀元前4000年頃から現在に至るまで、良質なラピスラズリを産出し続けています。アフガニスタンは現在も、ラピスラズリの産出量が世界一です。

アフガニスタンで産出されるラピスラズリは、色合いが均一で深いブルーの色合いをしています。この最高品質のラピスラズリは、アフガニスタンでしか産出されません。特にバダクシャン州のサリ・サング鉱山のラピスラズリは品質が良いと言われています。

ラピスラズリの産地としてはチリも有名です。アルゼンチンとの国境付近にあるコキンボという地域は、ラピスラズリの一大産地です。チリではパイライトを含むキラキラとしたラピスラズリが多く産出されます。

3-4.ラピスラズリのスピリチュアル的な意味と効果

世界で最初のパワーストーンと言われているラピスラズリは、身に付けたり身近に置いておくことで、持ち主にパワーを授けると言われています。

特に強いパワーを持つと言われているのは、ブルーの色合いがより濃いラピスラズリです。ですが、ラピスラズリを持つときには注意も必要です。

ラピスラズリの持つスピリチュアル的な意味と効果や、注意点についても解説していきます。

3-4-1.ラピスラズリの石言葉

ラピスラズリの石言葉は「成功」「幸運」「健康」などです。

ラピスラズリは神聖なパワーを持つ石だと古くから信じられていました。「幸運」や「健康」のお守りとして、多くの人がラピスラズリを身に付けていたのです。

3-4-2.ラピスラズリの持つ効果と守護石

強いパワーを持ったパワーストーンであるラピスラズリ。その効果を詳しく解説する前に、ラピスラズリを持つ際の注意点をお伝えしたいと思います。ラピスラズリは強いパワーを持っているのですが、パワーが強すぎるのでそれを使いこなせる人とそうでない人がいます。ただ単に相性が悪かったり、その時の持ち主の体調や精神状態なども重要なです。ラピスラズリを受け入れる準備ができているかどうか、ラピスラズリを買う前に少し立ち止まって考えてみてください。

もしもラピスラズリが欲しいと思ってショップで探しても、なんとなくピンと来ないと感じたり、身に付けた時に違和感があるならば、ラピスラズリを使用するのを控えたほうがいいでしょう。ガッカリするかもしれませんが、人によっては体調が悪くなったりすることもあるといいますので、無理せずに慎重に見極めてください。少し時間を置いたり、体調を整えることも重要です。ラピスラズリを使う準備が整うのを待ちましょう。ラピスラズリを身につけるのは、問題がなくなってからでも遅くはありません。

さて、肝心のラピスラズリの効果について詳しく見ていきましょう。ラピスラズリの主な効果は、ふたつあります。ひとつは邪念を払って持ち主に幸運をもたらすこと、そしてもうひとつは持ち主を成長させることです。ラピスラズリは持ち主に向けられる嫉妬などの邪念や、持ち主の心の中のネガティブな気持ちなどを追い払ってくれます。周囲の悪意ある気持ちを打ち消して、ポジティブな気持ちで行動できるようになるでしょう。

そのうえで、ラピスラズリは持ち主に試練を与えます。幸運をつかみ取るための、乗り越えるべき試練です。ラピスラズリの試練を無事に乗り越えることができれば、持ち主は大きな幸運をつかみ取ることができるでしょう。そしてラピスラズリの与えた試練を乗り越えることができれば、持ち主は人間的にも成長できるということなのです。

またラピスラズリは、おとめ座といて座の守護石でもあります。おとめ座は8月23日から9月22日生まれの人、いて座は11月23日から12月21日生まれの人です。ラピスラズリは12月生まれの人の誕生石であるだけでなく、8月・9月生まれの人の守護石でもあるんですね。

3-4-3.ラピスラズリと相性の良い石

ラピスラズリと相性の良い石は、水晶です。水晶はクリスタルとも呼ばれていますね。占いで使ったり、お守りとして持つ人も多い、スピリチュアルなパワーが強い石です。

水晶の最も強いパワーは魔除け・厄除けです。ラピスラズリと合わせて持てば、その効果はとても強いものになります。スピリチュアルな魔除けだけでなく、周囲からの悪意を向けられていて困っているような時にもおすすめです。

ラブラドライトも、ラピスラズリと相性の良いパワーストーンです。ラブラドライトは揺らめくような不思議な輝きを放つ石で、神秘的な魅力を持っています。パワーストーンとしては、インスピレーションを高める、洞察力をアップさせるという効果があります。ラピスラズリと組み合わせて持つと魔除けの効果も合わさって、強力なお守りになるでしょう。悪いものの影響を受ける前に、あらかじめ避けることのできる組み合わせです。

4.新しい12月の誕生石①:「タンザナイト」

出典:GIA

タンザナイトは2021年に新しく制定された誕生石のひとつです。

1967年にタンザニアで発見された比較的新しい宝石で、華やかな雰囲気を持っています。

ですが実は、タンザナイトは最初「ブルーゾイサイト」と呼ばれていました。すでにあったゾイサイトという宝石の、青色のものという意味です。なぜそれがタンザナイトと呼ばれるようになったのか、タンザナイトはどんな宝石なのかを、詳しく解説していきます。

4-1.タンザナイトってどんな石?

タンザナイトが発見されたのは1967年。タンザニアのメレラニ鉱山というところで、地元のマサイ族の男性が鮮やかなブルーの宝石を発見したのが最初です。当初タンザニアで発見された時は、青い宝石ということでサファイアだと思われていました。ですがその後その石は詳しく検査され、サファイアではなくブルーのゾイサイトという宝石だということがわかったのです。

ブルーのゾイサイトが見つかったのは世界でも初めてだったのですが、その当時はそう大して価値がないということで、あまり話題にはなりませんでした。タンザナイトはケイ酸塩鉱物という鉱物の一種で、特にバナジウムという物質を含む物のことを言います。

タンザナイトには「多色性」という特徴を持っています。多色性とは、見る角度を変えると色合いが変わるという特徴です。角度によって、深いブルーから菫色に色を変える微妙なニュアンスのカラーがタンザナイトの人気の理由のひとつでもあります。色合いの濃淡はさまざまですが、特に濃い色のものが価値が高く、高価です。ところがタンザナイトは、濃いブルーや菫色で産出される石はそう多くありません。タンザナイトの原石の多くは、イエローや褐色の色合いで産出されます。タンザナイトの原石に熱処理を加えることで、鮮やかなブルーのタンザナイトに変色するのです。

タンザナイトが初めて発見された時、その場では雷が鳴っていたと言われています。一説にはその雷によって山火事が起きていたそうです。最初に見つけられたサファイアと間違うようなあざやかなブルーのタンザナイトは、偶然にも自然によって熱処理が加えられたのではないかともいわれています。

4-2.名付け親はティファニー

出典:Tiffany&Co.

宝石としてはあまり価値がないとされていた当時のブルーゾイサイトが注目を集めたのは、発見の翌年、ティファニーがタンザナイトに注目してからのことです。

ティファニーは、新しく発見されたブルーゾイサイトに目を付け、キャンペーンを打つことにしました。その際ティファニーが、「自殺」という意味の言葉と似た響きだったブルーゾイサイトという名前ではなく、発見された国にちなんで「タンザナイト」と名付けたのです。

ティファニーという人気ジュエリーブランドに取り上げられたタンザナイトは、一気に人気のカラーストーンになりました。

4-3.タンザナイトの産地

タンザナイトの産地だとはっきり言えるのは、今でもタンザニアだけです。当初タンザナイトが発見されたメレラニ地方に、タンザナイトの鉱脈があります。タンザナイトはタンザニアだけで産出される、とても希少な宝石です。

産出量は年々減っていくだろうと予想されていることもあり、タンザナイトの希少性は上がる一方です。もし良質なタンザナイトが欲しいと思っているなら、できるだけ早く購入したほうがいいかもしれません。

実はイタリアやオーストラリアなどでも、ブルーのゾイサイトは産出されます。ですがタンザナイトといえばタンザニアでしか産出されないレアストーンなので、タンザニア以外で産出されたブルーゾイサイトは、タンザナイトとは呼べないのです。

4-4.タンザナイトのスピリチュアル的な意味と効果

タンザナイトを最初に発見したマサイ族の人々は、タンザナイトを発見した時に雷が鳴っていたことから、タンザナイトを「空からもたらされた石」「神の啓示を受ける石」と呼びました。

現在でも特別な石とされているタンザナイトには神秘的なパワーが宿る石とされていて、スピリチュアル的にも、とても重要なパワーストーンです。

4-4-1.タンザナイトの石言葉

タンザナイトの石言葉は「知性」「冷静」「神秘」などです。

タンザナイトの濃いブルーは知性や冷静さを表すカラーとされています。

また見つかった時の状況から、「神秘」という石言葉がつけられたようです。

4-4-2.タンザナイトの持つ効果と守護石

タンザナイトの持つ最も大きなパワーは、持ち主に直感力を授け未来を切り開くというものです。「神の啓示を受ける石」とよばれているタンザナイトは、何かと悩みすぎてしまう人や大事なことを決められない人に決断力を与えてくれます。もちろん、むやみやたらと決断するわけではありません。周囲の状況や人々のようすなどをよく観察し、最適な判断ができるように促してくれるのです。

タンザナイトは、持ち主にとって良いものを引き寄せるパワーも持っています。さまざまな選択肢があって迷っている時に、タンザナイトは良い選択肢を、さらにその先にある幸運を引き寄せてくれるでしょう。「冷静」という石言葉を持つタンザナイトには、現状を変えるというパワーも持っています。困った状況になってしまった時に、冷静に周囲の状況を把握し、現状を変えてくれるのです。

また、タンザナイトのパワーは恋愛面にも及びます。恋人がいても「なんだか違うな」「どうにか良い方向に向かわないかな」と思ってしまうことがありますよね。ですが、なかなか安定した現状を変えられないということも多いでしょう。そんな時にタンザナイトは、持ち主にとって何が一番良いかを判断し、導いてくれます。もしかしたらその過程で、悲しい別れがあるかもしれません。ですが後から見てみると、結果的にはあれで良かったな、と思うことができると思いますよ。

ターコイズとラピスラズリには、それぞれ象徴する星座がありましたが、実はタンザナイトはどの星座の守護石でもありません。タンザナイトが新しい誕生石だからかもしれないですね。

4-4-3.タンザナイトと相性の良い石

タンザナイトと組み合わせることで、さらにパワーを発揮できる石は何か見ていきます。

ひとつめは、カイヤナイトです。カイヤナイトはジュエリーとしてよりも、パワーストーンとして使用されることの方が多い石です。ブルーの輝きを持つ石で、時にはサファイアと間違われることもあります。

カイヤナイトは「ひらめきの石」と言われ、強いパワーを持つパワーストーンです。その中でも特に強いのが、悪縁を断ち切るパワー。タンザナイトと組み合わせることによって、悪い縁を断ち切り、幸運や良い縁を引き寄せることができるようになります。幸運を呼ぶお守りになるパワーストーンは多くありますが、縁切りのパワーストーンは実はそう多くはありません。カイヤナイトとタンザナイトの組み合わせは、新しい一歩を踏み出すのにぴったりな組み合わせと言えるでしょう。

ふたつめにご紹介するのは、ムーンストーンです。「月の光を集めた石」とも呼ばれる、不思議な色合いを見せる石は、パワーストーンの中でも人気があります。古来から、月は女性の象徴でもありました。ムーンストーンも女性にパワーをくれる石と言われていて、特に女性に人気があります。「魅力的な女性になりたい」「恋愛方面のパワーをアップしたい」という人に、力を貸してくれるでしょう。

タンザナイトの現状を変えるというパワーと、ムーンストーンの恋愛のパワーで良い出会いに恵まれるかもしれませんよ。

5.新しい12月の誕生石②:「ジルコン」

出典:GIA

ジルコンは、強い輝きと豊富なカラーバリエーションが人気の宝石です。

タンザナイトと同じく、2021年に新しく12月の誕生石になったばかりなのでまだ知名度は高くありませんが、ダイヤモンドに間違われることもよくあるくらい、強い輝きを放っています。

ジルコンは、知れば知るほど魅力的な宝石です。

5-1.ジルコンってどんな石?

ジルコンにはブルー、ピンク、レッド、オレンジ、イエロー、クリアカラーなど、さまざまな色合いがあります。その輝きはとても強く、ダイヤモンドによく似ているとも言われているほどです。宝石の輝きには「屈折率」が大きく関わっています。ジルコンはその屈折率が、ほかの宝石と比べてとても高い宝石なのです。

屈折率とは、物質に入り込んだ光がどれくらい曲がるかという度合いを示しています。屈折率が高いと宝石の中で光が反射し、キラキラと光って見えるのです。

また、宝石の輝きには「カット」も重要です。どのようなカットを施すかによって加工後のジュエリーの輝きは大きく変わってきます。宝石のカットは非常に繊細で難しいのですが、その難易度には宝石の性質が関わってきます。宝石には「劈開(へきかい)」と呼ばれる割れやすい方向があります。たとえば地球で一番硬いといわれているダイヤモンドも、その方向から衝撃を加えると簡単に割れてしまうのです。どんな宝石も、その劈開に気を付けながらカットしなければなりません。

ですがジルコンには劈開がなく、モース硬度6.5~7程度で、ある程度の硬さがあるのでカットがしやすいと言われています。そのため、とてもきれいに輝くジュエリーに加工できるのです。さらにジルコンの魅力は、その価格です。その輝き、見た目の美しさの割にジルコンは比較的手に取りやすい価格で購入できます。

ダイヤモンドやカラーダイヤモンドに似た宝石で、高級感がありながら安価で購入できるのは嬉しいですね。

5-2.ジルコンとキュービックジルコニアの違い

ジルコンは、見た目と名前が似ているという理由で、キュービックジルコニアと間違われることがよくあります。

アクセサリーが好きな人なら、キュービックジルコニアの名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。キュービックジルコニアは、ダイヤモンドに似せて作られた人工のダイアモンドです。ダイヤモンドに似せて作られただけあって、とてもよく輝きます。もしダイヤモンドとキュービックジルコニアを並べて、どっちか当てろと言われても素人には無理でしょう。それほど似ているのですが、キュービックジルコニアは宝石でもなんでもないので、石自体に価値はありません。

ジルコンは確かに見た目も名前もキュービックジルコニアに似ているので、何か関係があるのではないか、キュービックジルコニアと同じでジルコンにも価値がないのではないか、という誤解を持たれてしまうことがよくあります。ですがジルコンとキュービックジルコニアはまったくの別物で、ジルコンはれっきとした宝石です。

5-3.ジルコンの産地

ジルコンはオーストラリアやカンボジア、ミャンマーなどで産出されます。特にオーストラリアは、もっとも古いジルコンの産地です。現在でも世界のジルコンの3割以上がオーストラリアで産出されています。オーストラリアで産出されるジルコンはカラーバリエーションも豊富で、希少な天然のブルーやレッドのジルコンが産出される産地です。

カンボジアで産出されるジルコンは褐色のものが多いのですが、カンボジア産のジルコンは加熱によってブルーやクリアカラーに色を変えるという特徴があります。

加熱で色を変えるジルコンはカンボジア産のものだけです。

5-4.ジルコンのスピリチュアル的な意味と効果

ジルコンはその美しさ、輝きを注目されることが多いですが、実はパワーストーンとしても私たちに良い効果をもたらしてくれます。

ジルコンは実は世界一古い鉱物で、44億年も前から地球に存在したとも言われているのです。

そんなジルコンのパワーについて見ていきましょう。

5-4-1.ジルコンの石言葉

ジルコンの石言葉は「安らぎ」「生命力」「成功」などです。気が遠くなるような昔から地球に存在するジルコンには、「生命力」という石言葉がぴったりですね。

また、強く輝くことから「成功」という石言葉にもなったようです。

5-4-2.ジルコンの持つ効果と守護石

ジルコンは「運命の石」とも呼ばれている良縁を運んできてくれるパワーストーンです。良い人間関係を築きたいという気持ちに、ジルコンは応えてくれるでしょう。

ジルコンは恋愛・友情・家族愛など、あらゆる方面で持ち主に良い縁を運んできてくれます。ポジティブで誰に対しても前向きになれるので、お互いに成長できるような良い人間関係を築くことができるでしょう。

またジルコンは持ち主の気持ちを落ち着かせ、ストレスをなくすパワーを持っています。毎日の忙しさで心がいらだっている時に、特におすすめのパワーストーンです。優しいパワーで心を癒してくれるので、「最近イライラしているな」と思ったらジルコンを身に付けてください。

ジルコンにも守護石となる星座はありません。タンザナイトと同じく新しい誕生石だからかもしれませんね。

5-4-3.ジルコンと相性の良い石

ジルコンと相性が良いのは、8月の誕生石でもある明るいイエローグリーンのペリドットです。ペリドットはジルコンと似た効果を持っています。持ち主を癒すヒーリングの効果と、人間関係を良くする効果です。ただしペリドットの人間関係に関する効果はジルコンとは少し違います。ペリドットには「再生」という意味があり、人間関係を修復してくれるパワーストーンなのです。

ジルコンと組み合わせれば、うまくいかなくなってしまった人間関係を新たなステップに進めてくれるでしょう。きっと以前よりもよい前向きな関係になれると思いますよ。またジルコンは、同じく12月の誕生石であるターコイズとも相性が良いです。

ターコイズはやる気をアップさせるパワーを持っているので、疲れた気持ちを癒してくれるジルコンと組み合わせれば、活き活きと新しいことに取り組むことができるでしょう。

疲れたりストレスが溜まってしまってやる気を失ってしまうことは、どうしてもありますよね。それでも前に進みたい時には、ジルコンとターコイズを組み合わせて使ってください。

6.【まとめ】4種類の12月の誕生石…どれを選ぶ?

今回は4種類ある12月の誕生石について、ご紹介してきました。12月の誕生石のひとつめはターコイズです。ターコイズは不透明なブルーかグリーンの石で、「トルコ石」という別名を持っています。

フォーマルでもカジュアルでも使用できる、幅の広い石です。強い魔除けの効果で、持ち主をサポートしてくれます。12月の誕生石のふたつめはラピスラズリです。濃いブルーの石で、世界最古のパワーストーンとも呼ばれています。アクセサリーとして身に付けるだけでなく、粉末にして絵具にしたり、薬として眼病やヘビ毒の治療に用いられることもありました。

3つめはタンザナイトです。タンザナイトは1967年に発見されたばかりの、比較的新しい宝石です。タンザニアでだけ産出されるとても希少な石で、これからもっと希少になる事が予想されています。

4つめはジルコンです。ジルコンはとても輝きが強く、ダイヤモンドに似ていると言われることもあります。カラーバリエーションが豊富なので、さまざまな色のキラキラした石が好きな人におすすめです。

12月の誕生石は4種類もあります。それぞれに特徴や個性がありますので、自分の一番気に入ったものを身に付けるといいでしょう。その日のコーディネイトなどに合わせるのも良いですね。どの誕生石もそれぞれきれいで良い効果があります。4種類の誕生石の中から選んだり、迷ったりするのもぜひ楽しんでください!

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