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2024年9月04日

エルメスのカバックとは?魅力や刻印、使い勝手など徹底解説!

1837年、パリで創業したエルメスは、高品質、優れたデザイン、機能性を追求し、多くの製品を発表してきました。この姿勢が、長年にわたり多くのファンを魅了し続けています。エルメス製品の中でもバッグは特に人気が高く、レザーバッグはエルメスの代名詞とも言えます。

一方で、キャンバス素材のバッグも高い需要と人気を誇っています。今回は、キャンバス素材を使用し、機能性に優れたバッグ「カバック」に焦点を当てて詳しく解説します。

カバックは2024年8月現在、廃盤アイテムとなっており、入手には中古市場を利用する必要があります。しかし、廃盤後も中古市場での出品が続いており、一定の需要を保ち続けている人気バッグです

本記事では、廃盤となった今でも高い人気を誇るカバックの魅力を探ります。使い勝手やサイズ展開、刻印の位置、素材、カラーなどを解説します。魅力あふれるカバックについて、少しでも知っていただければ幸いです。

1 カバックとは?廃盤でも人気!

カバックは、2種類のハンドルが設置されているのが特徴的なバッグで、2wayでの使用が可能です。短いハンドルと長いハンドルにより、ハンドバッグとショルダーバッグの両方で使用できる、高い機能性を備えています。

また、キャンバス素材を採用しているため、大容量の荷物を収納しても耐久性があり、身体への負担も軽減されます。カバックは、エルメスらしさを感じさせる細やかなデザイン、荷物の量に応じて調節可能なサイドのスナップボタン、比較的手頃な価格帯など、多くの魅力を兼ね備えているバッグです。

カバックは現在、エルメスの公式での販売は終了していますが、中古市場では依然として取引が行われており、多くのファンから人気を得ています。新品での入手は難しくなりましたが、むしろそれがカバックの希少性と価値を高めているとも言えるでしょう。

2 カバックの魅力や特徴9選!定価や使い勝手とは?

カバックは、多くの魅力あふれるエルメスの人気バッグです。ここでは、カバックの魅力と特徴を9つのポイントにわけて詳しく解説します。これらのポイントでは、定価や使い勝手についても説明していますので、ぜひ参考にしてください。

2-1 2種類のハンドル完備で2wayでの使用が可能

カバックの最大の特徴は、2種類のハンドルを備えていることです。短いハンドルでハンドバッグとして、長いハンドルでショルダーバッグとして使用できる2way仕様となっています。これにより、高い機能性と使い勝手の良さを実現しています。

両方のハンドルは取り外し不可で、状況に応じて即座に使い方を変更できるため、非常に実用的なバッグとなっています。さらに、ショルダーバッグとして使用する際は、短いハンドルをバッグ内に収納できる機能も備えており、デザイン面でも配慮がなされています。

2-2 2つの内ポケットを配置

カバックは大容量の収納スペースを確保するため、内装は比較的シンプルに設計されています。しかし、機能性を高めるため、側面に2つの内ポケットが配置されています。

これらのポケットは、スマートフォンや財布、ICカードなど、すぐに取り出したい小物や貴重品の収納に最適です。2つのポケットは、1つはオープンポケット、もう1つはファスナー付きとなっており、仕様が異なります。この2種類のポケットは、荷物を用途や重要度に応じて分けて収納できるため、使い勝手に優れています。

2-3 機能性を高めるサイドのスナップボタン

カバックのサイド上部に設置されたスナップボタンは、機能性とデザイン性を両立させています。このボタンにより荷物の量に応じてバッグの容量を調節できるため、少量の荷物の時でも、たっぷりと荷物を詰め込んだ時でも、美しいフォルムを保つことができます。

また、ボタンを留めた状態と開けた状態では、バッグのシルエットが変化します。この特徴により、使用状況や好みに合わせて異なる印象を演出できるのも、カバックの魅力のひとつと言えます。

2-4 ハンドル金具にエルメスの文字

カバックのハンドルとバッグの接合部はキャンバス生地で覆われており、その側面に丸い金具が設置されています。この金具には「HERMES PARIS」の文字が刻まれており、さりげなくエルメス製品であることを示しています。

カバックは一見してエルメスらしさを強調したデザインではないため、多くの人はエルメス製品だと気づきにくいかもしれません。しかし、このハンドル金具のさりげない刻印は、ハイブランドのエルメスを感じられる重要な要素となっています。このデザイン特性は、エルメスの名を控えめに主張したい人や、知る人ぞ知る高級ブランドの所有感を楽しみたい人にとって魅力的です。

2-5 キャンバス素材を使用しているため軽量

カバックは、ボディ部分にキャンバス素材を採用しているのが特徴です。このキャンバス素材により、エルメスの代名詞とも言えるバーキンやケリーのようなオールレザーのバッグと比べて、軽量化されています。

バッグ自体が軽いため、多くの荷物を入れても身体への負担が少なくなります。また、長時間の使用でも疲れにくいという利点があります。この軽量性は、日常使いはもちろん、旅行や外出時など、長時間バッグを持ち歩く場面で特に重宝します。

2-6 大きく開く開口部

大きく開く開口部も、カバックの魅力のひとつです。この設計により、バッグの中身が一目で見渡せるため、探している荷物を素早く見つけることができます。また、大きな荷物でも容易に出し入れできるので、使い勝手が良いのが特徴です。

2-7 中央ラインのステッチの美しさ

カバックのデザインには、ハンドルの取り付け位置に合わせて、キャンバス素材にラインが施されています。このラインには、エルメスの熟練職人が手作業で丁寧に縫製したステッチが見られます。ステッチの美しさは、エルメスの品質へのこだわりを感じることができます。

2-8 日常使いに最適

カバックは、キャンバス素材を採用していることから、日常使いに最適なバッグとなっています。キャンバス素材は、レザー素材に比べて耐久性が高く、傷つきにくいという特徴があります。そのため、毎日使用しても長期間にわたって美しさを保つことができ、長年愛用できる点が魅力です。

また、デザインがシンプルなため、ビジネスシーンで愛用する人も少なくありません。カジュアルな普段使いはもちろん、ビジネスシーンでも違和感なく使えるため、用途に応じてバッグを分けたくない方にもおすすめです。

2-9 比較的リーズナブルな価格・定価は?

エルメスはハイブランドとして知られ、人気の高いバーキンの定価は100万円を超えます。一方、カバックはキャンバス素材を主に使用していることや、現在は廃盤となっており中古品のみが流通していることから、エルメスのバッグの中では比較的リーズナブルな価格で購入できます。

カバックはすでに廃盤となっているため、当時の正確な定価は不明ですが、中古市場ではおよそ5万円から10万円台で取引されています。中古品とは言えど、このようなリーズナブルな価格帯でエルメスのバッグを手に入れられることは大きな魅力です。

3 カバックのサイズ展開・最適な使用シーン

カバックは3つのサイズで展開されており、それぞれが大容量で、2wayでの使用が可能という特徴を持っています。ここでは、各サイズの寸法、収納可能な荷物量、適した使用シーンなどを解説します。

3-1 カバックPM

カバックPMは、日常使いに最適なサイズで、小柄な日本人女性にとっても使いやすい大きさです。寸法はおよそ横幅32×高さ25×マチ12cmで、十分な収納力を持っています。このサイズは、スマートフォン、財布、キーケースなどの必需品はもちろん、雑誌や化粧ポーチのようなかさばる荷物も収納できる容量があります。

ハンドルの長さは、短いものが約30cm、長いショルダーストラップが約62cmです。おすすめの使用シーンとしては、普段使いはもちろん、ちょっとした外出やショッピングなどがあり、幅広い場面で活躍します。

3-2 カバックGM

カバックGMの寸法は、およそ横幅40×高さ38×マチ16cmとなっており、日常的に必要とする荷物に加えて、大きな物も持ち運びたい方に適したサイズです。ノートパソコンやA4書類を収納できる大きさで、短期の旅行にも重宝します。このサイズは男性が使用しても違和感がないため、カップルや家族での旅行時に2人分の荷物を入れるのにも適しています。

ハンドルの長さは、短いものが約34cm、長いショルダーストラップが約90cmとなっています。

3-3 カバックエラン

カバックエランは、横長のフォルムが特徴的なモデルです。寸法はおよそ横幅39×高さ24×マチ15cmで、短いハンドルが約32cm、長いショルダーストラップが約58cmとなっています。このサイズは、500mlのペットボトルや弁当箱など、様々な形状の荷物を収納できる容量があります。

横長のデザインは、縦長のバッグと比べて、中の荷物が見えやすいという利点があります。そのため、小さめの荷物でも探しやすく、効率的に荷物を収納できます。このバッグは、多彩な大きさの荷物をたくさん収納したい方や、マザーズバッグとして使いたい方におすすめです。

4 カバックの刻印の位置は?

カバックの刻印は、レザーハンドルに位置しており、「HERMES PARIS」の文字が刻まれたバッグ金具の近くで確認できます。中古市場で購入する際、この刻印の位置を知っておくことはバッグの真贋評価の参考になるため、覚えておくと便利です。

4-1 刻印は何を表している?分かることは?

エルメスの刻印は、製造工場、制作した職人、製造年を表しています。製造工場や職人を示す刻印の詳細は非公開で、エルメス店舗のスタッフにも分からないとされています。

一方、製造年はアルファベットで表されており、例えば2022年はU、2023年はB、2024年はWとなっています。1971年〜1996年はアルファベットが丸で囲まれ、1997年〜2014年は四角で囲まれています。

刻印の全体的な特徴として、製造工場や職人を示す部分には規則性がなく、アルファベットと数字が混在しています。(例:ARM、M1206606など)このような複雑な刻印システムにより、一般の人がエルメスの正規品であるかを判断するのは非常に難しくなっています。

そのため、カバックを手放す際は、ブランド品の鑑定士が在籍する買取専門店を利用することをおすすめします。これらの専門店は、真贋判断はもちろん、その時の市場相場やアイテムの状態なども考慮して適正な価格を設定しています。専門家の知識と経験を活用することで、安心して取引を行うことができるでしょう。

5 カバックの主な素材

カバックのボディ部分には、キャンバス素材が採用されているのが特徴です。ここでは、カバックに主に使われている2つの素材を紹介します。

5-1 トワルアッシュ

トワルアッシュは、エルメスを代表するキャンバス素材として知られており、多くのアイテムに採用されています。「トワル」は、フランス語で布や綿を意味します。

この素材の特徴は、2本の糸で平織りされていることです。2本の糸のうち、1本は染色していないナチュラルなカラー、もう1本は染色された糸です。熟練した職人が丁寧に縫製するトワルアッシュは、美しい色合いと質感の良さが特徴です。

さらに、トワルアッシュは耐久性が高く、傷がつきにくいという実用的な特性も持ち合わせています。

5-2 トワルオフィシエ

トワルオフィシエは、1本の細い糸で縫製されているのが特徴のキャンバス素材です。1本の糸を使うため、豊富なカラーバリエーションに対応できます。また、しっとりしたツヤを感じられ、滑らかな手触りも魅力です。

エルメス製品の中では、ガーデンパーティにも使われており、トワルアッシュより歴史の浅い素材です。

6 カバックの人気カラーとおすすめコーデ

カバックは鮮やかな発色が特徴のキャンバス素材を採用しており、豊富なカラーバリエーションが魅力です。バッグの色は第一印象を左右する重要な要素となるため、カラー選びは慎重に行う必要があります。ここでは、カバックの主な人気カラーの中から5つを厳選し、おすすめコーディネートと共にご紹介します。

6-1 ブラック

ブラックは、カバックに限らずバッグ全般で高い人気を誇るカラーです。ブラックのバッグは、ファッション全体に統一感をもたらします。日常使いからビジネスシーン、旅行まで幅広く活用できるカバックにとって、ブラックは万能なカラーと言えるでしょう。また、汚れが目立ちにくいという実用的な利点もあります。

スタンダードなブラックカラーは、どのようなファッションスタイルにも調和します。そのため、自分の服装とバッグの色の組み合わせに自信がない方や、コーディネートに悩む方などにおすすめです。

6-2 ブラウン系

ブラウン系のカラーも、カバックの人気色のひとつです。ブラウンカラーは柔らかい印象を与え、季節を問わず使用できるのが魅力です。また、暖色系のファッションとの相性が良く、柔らかい色調のブラウンが全体をうまくまとめてくれます。

6-3 グレー系

エルメスの人気グレー系カラーとして、エトゥープは外せません。エトゥープは独特な色合いが特徴で、ベージュともグレーとも言えるバランスのよい色合いとなっています。

グレー系のバッグは、エレガントなファッションや、コンサバ系のファッションを好む方との相性が良いです。上品で控え目な雰囲気をもつグレー系は、落ち着いた色合いの洋服が多い方におすすめです。

6-4 オレンジ

オレンジはエルメスを象徴するカラーとして広く知られており、ビタミンカラーとしても人気を集めています。オレンジには鮮やかなビビットカラーから落ち着いた色調まで、様々な選択肢があります。

ビビットなオレンジは、一見ファッションに合わせにくいと感じるかもしれません。しかし、シンプルで癖のないスタンダードなファッションの差し色として使うと、効果的です。このスタイリングは、日々のコーディネートの時間を短縮できるかもしれません。

一方、落ち着いたオレンジは、ワンポイントアクセントとして活躍し、年中使えるカラーとして重宝するでしょう。オレンジはエルメスファンにとって欠かせないカラーであるため、今後も人気の高さは続くと予想されます。

6-5 バイカラー

カバックには、2色を組み合わせたバイカラーのモデルも存在します。これらは中古市場での取引数が少なく、希少性が高いと言えます。バイカラーの組み合わせは多様で、例えばブラウン×オレンジのような同系色を用いたモデルや、ブラック×イエローのように明暗をはっきりと分けたモデルなどが展開されています。

一見、バイカラーは合わせるファッションを迷いそうと思われる方もいるかもしれません。しかし、バイカラーは2色使用されているため、どちらかの色を服装に取り入れると、全体の統一感が生まるというメリットがあります。バイカラーのカバックは、個性的なバッグを探している方や、1つのアイテムで2つのカラーを楽しみたい方におすすめです。

7 カバックは2種類のハンドル完備で使い勝手抜群

カバックは、2種類のハンドルを備え、ハンドバッグとショルダーバッグの2wayで使用できる使い勝手の良いバッグです。キャンバス素材を採用しているため、耐久性と軽量性を兼ね備え、多くの荷物を入れても身体への負担が少ないのが魅力です。

機能面では、大きく開く開口部と内ポケットが機能性を高めています。同時に、ハンドル金具のHERMES PARISの刻印や、熟練職人による丁寧なステッチはエルメスブランドであることを感じさせます。

そんなカバックは現在廃盤となっていますが、中古市場での需要は依然として高いです。豊富なカラーバリエーションがあるため、自分のファッションスタイルや使用シーンに合わせて選ぶことができます。また、購入や売却の際は、刻印の確認が重要です。

カバックは、幅広いシーンで活用できる使い勝手抜群の2wayバッグです。本記事を通して、カバックについて理解を深めていただけたなら幸いです。

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