2025年1月17日
ブラックダイヤモンドの石言葉は?意味・効果・価値まで徹底解説!

ダイヤモンドというと、ほとんどの人はまず透明でキラキラと輝く美しい宝石をイメージすると思います。実際、世の中に流通しているダイヤモンドのほとんどが、クリアカラーのダイヤモンドです。ですがダイヤモンドには、クリアカラー以外にもさまざまなカラーバリエーションがあります。
今回はさまざまなカラーがあるダイヤモンドの中でも特に、黒いダイヤモンド、ブラックダイヤモンドのことをご紹介していきます。
ブラックダイヤモンドは、元はジュエリーとしてはほとんど使用されていませんでした。ブラックダイヤモンドは華やかな色合いでないので、アクセサリーとしてはほとんど需要がなかったのです。ですが今では、ブラックダイヤモンドもジュエリーやパワーストーンとして多くの人が身に付ける、人気の宝石になりました。
いったいどのような経緯でブラックダイヤモンドがアクセサリーとして身に付けられるようになったのでしょうか。またブラックダイヤモンドのパワーストーンとしての意味や効果についても詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
1.ブラックダイヤモンドについて知ろう!
まずはブラックダイヤモンドがどんなものなのか、知っていきましょう。ダイヤモンドにはクリアカラーのものも、ピンクやブルーなどさまざまな色がついたものもあります。その中でもブラックダイヤモンドは、他の色のダイヤモンドとはさまざまな異なる点を持ったダイヤモンドです。
ブラックダイヤモンドはどのような点が、他のダイヤモンドと違うのでしょうか。ブラックダイヤモンドの基本的な情報について、見ていきましょう。
1-1.ブラックダイヤモンドの基本情報
ブラックダイヤモンドとは、ダイヤモンドの中でも特に見た目が黒いもののことです。
ダイヤモンドなのでキラキラと輝いてはいるのですが、ブラックなので他のダイヤモンドのような派手さはなく、少し変わったミステリアスな雰囲気を持っています。
もともとクリアカラーであるダイヤモンドがなぜ黒くなるのかというと、内部に硫化物などの異物を含んでいるからです。通常ダイヤモンドは、炭素というたったひとつの元素で出来ています。その中に異物が入り込むことで、ブラックになるのです。黒い物質が輝くことに違和感を覚えるかもしれませんが、そこはやはりダイヤモンド。ブラックでありながら輝くその姿を見ると、確かにダイヤモンドだと確信できるでしょう。同じく黒い宝石であるブラックオニキスやヘマタイトなどとは、まったく輝きが違いますよ。
1-2.ブラックダイヤモンドの歴史
ブラックダイヤモンドには、他のカラーのダイヤモンドとは違う歴史があります。
クリアカラーのダイヤモンドの歴史について軽くご紹介しますと、その始まりは紀元前4世紀頃だと言われています。発見された当初、ダイヤモンドはその硬さから、現在ほどキラキラと輝くような加工はされていませんでした。その頃の技術では、ダイヤモンドほど硬い石をうまく加工できなかったのです。それでも宗教的な儀式に用いられたり、魔除けとして身に付けたりといった使用方法で、人々に用いられていました。
その後、14世紀頃からダイヤモンドの研磨・カット技術が発展しはじめます。ダイヤモンドがより美しく輝くように、さまざまなカット方法の研究などが行われるようになったのです。19世紀には「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーで世界中に知られるデビアス社が、ダイヤモンドを大々的に売り出しました。こうしてダイヤモンドは、宝石の中でも特別なものになったのです。
ダイヤモンドが人気になっても、ブラックダイヤモンドはジュエリーとして用いられることはほとんどありませんでした。他の色のダイヤモンドのような派手さがないブラックダイヤモンドは、そのほとんどが工業用として使用されていたのです。地球上でもっとも硬いと言われているダイヤモンドは、工業用としてもとても重要な役割を担っていました。産出量が多く、他の色のダイヤモンドよりも安価に手に入ることも、工業用として用いられた大きな原因だったと思われます。
工業用として重宝されながらも、ジュエリーとしては日の目を見ることがなかったブラックダイヤモンドですが、1960年代以降、その美しさが徐々に注目されはじめました。ですがブラックダイヤモンドをジュエリーとして使用する人は、やはり多くはありませんでした。
それが変わったのは、21世紀に入ってからです。世界のセレブたちがブラックダイヤモンドの美しさに気付き、身に付けるようになったのです。特に男性には、他のジュエリーのように派手すぎない、大人っぽい魅力を持つジュエリーとして人気が出はじめました。
こうしてブラックダイヤモンドは、ジュエリーとしての人気を確立していったのです。
1-3.ブラックダイヤモンドの原産国
ブラックダイヤモンドは、ダイヤモンドの産地である南アフリカ、コンゴ、ロシア、カナダ、ジンバブエなどで産出されます。その中でもブラックダイヤモンドの産地として特に有名なのはジンバブエです。
ジンバブエのマランジェというところで、ブラックダイヤモンドがたくさん産出されます。
1-4.ブラックダイヤモンドの価値・値段
ダイヤモンドの価値や値段は、さまざまな要素によって決まります。ダイヤモンドは他の宝石と違い、4Cという基準によって厳密に価値が定められるのです。
4Cとはダイヤモンドにだけ適応される、Carat(カラット)、Cut(カット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)の4つの評価の基準です。ブラックダイヤモンドは特殊な色のついたダイヤモンドなので、カラーの基準についてはクリアカラーのダイヤモンドとは異なります。ですがそれ以外の3つのCについては、この基準に当てはめて価値が決まります。
ブラックダイヤモンドの価値について、4つのCに沿って見ていきましょう。
カラットは重さです。カラットとは宝石の重さにのみ用いられる単位で、1カラット=0.2グラムで、大きければ大きいほど価値が高いとされます。どのようなカットを施されるかも、ダイヤモンドの価値に大きく影響します。ダイヤモンドは輝きが命です。ですがカットにこだわりすぎると、余計にダイヤモンドを削ってしまうことがあるので、そのバランスが大事です。
クラリティはその石の透明度です。石の外側に傷がないか、内側に不要な内包物がないかは、ダイヤモンドの価値の基準になります。少なければ少ないほど、石の価値は高いです。
カラーはクリアカラーのダイヤモンドとカラーのダイヤモンドでは、評価の仕方が変わります。クリアカラーのダイヤモンドはより透明なほうが価値が高いですが、色のついたダイヤモンドは色合いが濃く、鮮やかなほうが良いダイヤモンドです。
また、何色のダイヤモンドなのかでも価値は大きく変わります。もっとも価値が高いのはレッドダイヤモンドです。レッドダイヤモンドは世界に数十個しかありません。その他にもピンクやブルーのダイヤモンドも価値が高いです。ではブラックダイヤモンドはというと、実はカラーダイヤモンドの中ではあまり価値は高くありません。ダイヤモンドの中では産出量が多いこと、人気があまり高くないことが理由でしょう。
ブラックダイヤモンドは、値段もクリアカラーのダイヤモンドや他の色のダイヤモンドよりも安いことが多いです。その美しさのわりには比較的手に取りやすいダイヤモンドと言えるでしょう。
2.ブラックダイヤモンドの石言葉
次は、ブラックダイヤモンドの宝石言葉について解説します。宝石を購入する時、または宝石を身に付ける時、さまざまなことを考えますよね。今日はどんな気分なのか、服装に合う宝石なのかなど、宝石を選ぶ基準は人によっても、TPOによっても違います。
そんな時に、宝石を選ぶ基準のひとつになるのが「宝石言葉」です。「宝石言葉」はすべての宝石にあります。宝石言葉を購入の決め手にする人もいるほどです。宝石を身に付ける時は、宝石言葉を知っておいて損になるということはありません。ブラックダイヤモンドの宝石言葉とその意味は何なのか、見ていきましょう。
2-1.石言葉って何?
そもそも宝石言葉とは何か、ご存知ですか?石言葉について知る上で参考になるのは「花言葉」です。花にはそれぞれ花言葉があるのは、有名ですよね。バラなら「愛情」、カーネーションなら「母への愛」など、花言葉を基準にして、花を買ったことがあるという人は少ないと思います。
花言葉のように、宝石にあるその石を象徴する言葉が「石言葉」です。石言葉を知っていれば、自分のジュエリーを購入する時や大事な人にジュエリーをプレゼントする時など、いろんな場面で参考にすることができるでしょう。
2-2.ブラックダイヤモンドの石言葉は?
ブラックダイヤモンドの宝石言葉について見ていきます。ブラックダイヤモンドの特徴のひとつは、ダイヤモンド由来の硬さです。ダイヤモンドは地球一硬いと言われており、宝石の硬さをあらわすモース硬度ではもっとも硬い10で、何にも傷付けられません。
もうひとつの特徴は、黒いのに輝いているというその不思議な色合いです。他の黒い石とは違ったきらめくような輝きが、ブラックダイヤモンドにはあります。それらの特徴を反映した石言葉が、ブラックダイヤモンドにはつけられています。
2-2-1.不屈
ブラックダイヤモンドのひとつめの宝石言葉は「不屈」です。何物にも屈せず、負けることがなく自分を貫くという強いイメージが、ブラックダイヤモンドにはあります。
それはブラックダイヤモンドの硬さから来ているイメージでしょう。ダイヤモンドは今でこそ輝きの強い石の代表と言ってもいいほど、キラキラと輝くジュエリーに加工されています。ですがダイヤモンドは、ずっと昔から現在のようにキラキラと輝く宝石だったわけではありません。14世紀に入って技術が発達し、ダイヤモンドを研磨・加工できるようになるまで、ダイヤモンドはどうやっても加工できない、まさに「不屈」の石だったのです。
2-2-2.征服
ダイヤモンドは「宝石の王様」とも呼ばれています。たしかにダイヤモンドは「王様」と呼ばれるのにふさわしく、人気も知名度も高い宝石です。
そしてブラックダイヤモンドには、王様の名にふさわしい「征服」という宝石言葉があります。「不屈」という宝石言葉もあり、ブラックダイヤモンドには昔から強いイメージがあるのでしょう。
「征服」というと、どちらかというと少し怖いイメージがあるかもしれません。ですがその怖いイメージも含めて、ブラックダイヤモンドなのです。
2-2-3.超越
ブラックダイヤモンドには「超越」という宝石言葉もあります。「超越」とはただ超えているという意味ではなく、いわゆる「普通」と呼ばれる程度を遥かに上回り、ずば抜けているという意味です。
宝石はどれも美しく、貴重なものですが、ダイヤモンドはその中でも最もずば抜けた存在だということでしょう。しかもブラックダイヤモンドは、クリアカラーのダイヤモンドとは違った魅力がある石です。その黒い色は、どこか計り知れない深さがありますよね。
ブラックダイヤモンドはそういった意味でも「超越」という言葉にふさわしい宝石と言えるでしょう。
3.ブラックダイヤモンドのスピリチュアル的な意味と効果
ここまではブラックダイヤモンドの性質や、その美しさについて見ていきました。
ここからは視点を変えて、ブラックダイヤモンドのスピリチュアル的な意味とその効果について、解説していきます。古来から人々は、宝石にさまざまな意味を見出してきました。宝石は宗教的な儀式に使用したり、お守りとして身に付けたりと、特別なパワーを持つ存在だと思われていたのです。
現在では、そのようなパワーを持った石は「パワーストーン」と呼ばれています。そしてもちろん、ブラックダイヤモンドにも特別なパワーがあると信じられているのです。
3-1.ブラックダイヤモンドの持つ意味
ブラックダイヤモンドは「不屈」「征服」といった宝石言葉を持っています。それらの宝石言葉から連想するのは「強さ」です。そしてブラックダイヤモンドは、パワーストーンとしてとても強いパワーを持っていると言われています。何かに立ち向かいたい時、大きなパワーで後押ししてほしい時などに、ブラックダイヤモンドは持ち主をサポートしてくれると信じられているのです。
逆に、疲れている時や癒されたい時などには向かないので、自分の心身の状態を見てあえて身に付けないというのもひとつの方法です。ずっとがんばり続ければいいというわけではありません。そういった意味では、ブラックダイヤモンドはずっと身に付けておく石というよりは、ここぞという時にスポット的に使ったほうがいい石かもしれませんね。
3-2.ブラックダイヤモンドの効果
ブラックダイヤモンドの、具体的な効果について見ていきます。ブラックダイヤモンドは、大きなパワーを持った石です。身に付けたり、身近な所に置いておくことによって、持ち主に大きなパワーを授けてくれるでしょう。
ですがブラックダイヤモンドがどのようなパワーを授けてくれるのかを知らないことには、かえって逆効果になってしまうという場合もあります。ブラックダイヤモンドの効果について、しっかり知っておいてくださいね。
3-2-1.魔除け・厄除け
「不屈」という宝石言葉を持つブラックダイヤモンドには、魔除け・厄除けの効果があります。ブラックダイヤモンドは、悪いものを吸収してくれる石です。持ち主の周りで起きる悪いことや、周囲の人から向けられる嫉妬などのネガティブな感情から守ってくれるでしょう。他人の感情を動かすというのは非常に難しいことですよね。がんばっているのに周囲に足を引っ張られたりということは、男女や年齢に関係なく起こります。そんな時に手を貸してくれるのがブラックダイヤモンドです。
また、ブラックダイヤモンドは吸収したネガティブな感情をポジティブな感情に変えてくれるので、持ち主はかえって精神的に強く成長することができるでしょう。
3-2-2.カリスマ性を高める
宝石の中でも、ブラックの石はあまり多くありません。そして少ないブラックの石の中でも、ひときわ特別な存在感を放っているのがブラックダイヤモンドです。黒いのに輝くブラックダイヤモンドは、一目見ればそれが特別な存在だとわかりますよね。ブラックダイヤモンドは身に付ける人にもそんな特別感、カリスマ性を与えてくれる石です。
ブラックダイヤモンドのそんなパワーは、特にビジネスの場面で活躍します。同じことをしたり、話をしたとしても、自信がなさそうな人だとなかなか信頼してもらえませんよね。そんな時にブラックダイヤモンドを身に付けて、カリスマ性を高めることが役に立つのです。
自信たっぷりに話す人は、それだけで信頼を得ることができます。それほど自信とは、ビジネスにおいては大事なことなのです。
3-2-3.目標達成
ブラックダイヤモンドには「持ち主の目標を達成させる」というパワーもあります。
これには前のふたつの効果にも関わっています。周囲からの悪いものを遠ざければ、前向きに仕事や勉強に取り組むことができるでしょう。さらにカリスマ性を持って周囲にはたらきかければ、目標が達成できるというわけです。
また、ブラックダイヤモンドには持ち主のやる気をアップさせる効果もあります。やる気というのは曲者ですよね。実際始めてしまえばすぐに終わるのに、やる気が出なくてついつい後回しにしてしまうという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。そんな時に自分の背中をおしてくれる存在が、ブラックダイヤモンドなのです。
4.ブラックダイヤモンドの使い方
ブラックダイヤモンドだけに限った話ではありませんが、パワーストーンには適した使い方があります。石の種類によってはあまり深く考えずに身に付けても充分にパワーを受けられるものもあります。ですが逆に使い方に注意が必要で、ようすを見ながら使った方が良いパワーストーンもあるのです。
ブラックダイヤモンドは、充分に注意しながら使ったほうが良いパワーストーンと言えるでしょう。なぜブラックダイヤモンドを使う時には注意が必要なのか、どんなふうに使えばいいのかなどを、詳しく解説します。
4-1.ブラックダイヤモンドを使う時の注意点
ブラックダイヤモンドを使う時に注意が必要な理由は、持っているパワーがあまりにも大きいからです。薬に例えればわかりやすいかもしれません。よく効く薬はその分副作用も強いですよね。それと同じことです。ブラックダイヤモンドは大きなパワーを持っているので、使う時にも注意しなければなりません。
ブラックダイヤモンドを使う時、まずは自分の状態、つまり身体や精神がどんな状態かを確認しましょう。先ほども軽く触れましたが、ブラックダイヤモンドは身体が疲れている時、精神が弱っている時に向くパワーストーンではありません。弱った心や身体がさらに疲れてしまい、良い結果にはならないでしょう。
そういう時に必要なのは「ヒーリング」の効果を持っているものです。ブラックダイヤモンドは、やる気に満ちている時、何か大きなことをしたいと思っているときに使ってください。
4-2.ブラックダイヤモンドと相性が良い石
パワーストーンはそれぞれ、持っているパワーが異なります。「魔除け」「仕事・勉強」「恋愛」「金運」など、その効果はさまざまです。中には同じ種類のパワー、似たようなパワーを持っている石もありますが、まったく異なる種類のパワーを持ったパワーストーンもあります。
パワーストーンから得るスピリチュアルな効果をより高めようと、複数の種類のパワーストーンを使うことは、実は珍しいことではありません。同じ種類のパワーを持つパワーストーン同士を組み合わせればそのパワーがさらに大きくなります。逆に異なるパワーを持ったパワーストーン同士を組み合わせて使うと、それぞれのパワーを補い合うことができるでしょう。
ですがもちろん、どんな組み合わせでもやたらと一緒にすればいいというものではありません。石が持っているパワーによっては、反発しあって逆効果になることもあるのです。
そこで今回は、ブラックダイヤモンドと組み合わせるのに良いパワーストーンを3種類ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
4-2-1.ブラックダイヤモンド×ルビー
まずご紹介するのは、ルビーです。ルビーは7月の誕生石でもある赤い宝石で、世界三大宝石とも呼ばれています。知らない人はいないと言ってもいいくらい、有名で人気も高い宝石です。赤い宝石といえばルビーだと思う人も多いでしょう。実際ルビーの語源はラテン語で「赤」という意味の「rubeus(ルベウス)」です。それほどルビーは、赤い宝石として有名だったのです。
ルビーは「愛」「情熱」などの宝石言葉を持っています。持っているパワーもポジティブなもので、特に恋愛と仕事に対して、パワーを発揮してくれるパワーストーンです。
ルビーは仕事に対して前向きになれるパワーストーンです。持ち主のやる気をアップさせ、カリスマ性をアップさせるという、ブラックダイヤモンドと同じ効果を持っています。とにかく仕事をがんばりたい!カリスマ性でチームを引っ張っていきたいという人に、おすすめの組み合わせです。
4-2-2.ブラックダイヤモンド×ヘマタイト
ヘマタイトというパワーストーンも、ブラックダイヤモンドとは相性が良いです。
ヘマタイトは酸化鉱物の一種で、見た目は黒い鉱物ですがその主な成分は鉄です。磨くと銀色に光る鏡面になります。私たちがイメージする、いわゆる宝石とは少し違った見た目をしているので初めて見た時には驚くかもしれませんね。産出量が多く、カジュアルなアクセサリーに加工されることもよくあります。
勝負運をアップさせるパワーを持っていて、これから勝負事に向かう時、前向きな気持ちで物事に向き合いたい時に持ち主に力を貸してくれます。ブラックダイヤモンドと組み合わせると、仕事や勉強に積極的に取り組むことができるでしょう。大事なテストの前や成し遂げたい仕事がある時に、おすすめの組み合わせです。
4-2-3.ブラックダイヤモンド×トパーズ
ブラックダイヤモンドは、トパーズとも相性が良いパワーストーンです。
トパーズはもとはクリアカラーの石で、さまざまな元素などを含むことで色が変わります。ピンク、ブルー、イエローなどさまざまな色があるのも特徴です。特に有名なのは「インペリアルトパーズ」という黄色とオレンジの間のような色合いの石です。その昔皇帝に献上されたと言われている、魅力的な雰囲気があります。
トパーズは「選択の石」と言われています。良い物を選び、悪いものを遠ざけてくれる石です。ブラックダイヤモンドと組み合わせると、持ち主にとって良い縁を運んでくれるトパーズのパワーと、仕事でパワーを発揮するブラックダイヤモンドがうまく噛み合い、仕事で良い成果を上げることができるでしょう。
5.ダイヤモンドの豆知識①:ファンシーカラーダイヤモンド
ブラックダイヤモンドに関連して、ダイヤモンドの豆知識をいくつかご紹介します。
ダイヤモンド豆知識ひとつめは、ダイヤモンドの色合いについてです。ダイヤモンドはクリアカラーのものが圧倒的に有名で流通している量も多く、人気があります。ですがダイヤモンドにはクリアカラーだけでなく他の色がさまざまあるということは、今回の記事でも何度か触れてきました。
クリアカラー以外の、色のついたダイヤモンドのことを「ファンシーダイヤモンド」または「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼びます。もちろんブラックダイヤモンドも、このファンシーカラーダイヤモンドのひとつです。ファンシーカラーダイヤモンドには、ブラック以外にもピンクやレッド、ブルー、イエロー、グリーンなど、さまざまな色があります。今回は、その中のいくつかをご紹介していきたいと思います。
5-1.ピンクダイヤモンド
ファンシーカラーダイヤモンドの中でも人気があり、ショップなどで見かけることが比較的多いのは、ピンクダイヤモンドです。ピンクダイヤモンドがなぜピンク色になるのか、その理由は実ははっきりとはしていません。おそらく結晶構造になんらかの歪みが生じたものではないかとは言われていますが、はっきり証明はされていないのです。
ピンクダイヤモンドは、その輝きとかわいらしい色合いで人気があります。ですが産出量はとても少なく、希少なダイヤモンドです。クリアカラーのダイヤモンドの1%ほどしかピンクダイヤモンドはないと言われています。
かつてはオーストラリアのアーガイル鉱山で、ピンクダイヤモンドの9割ほどが産出されていました。ですが2020年に閉山してしまい、その後もアーガイル鉱山に代わるピンクダイヤモンドの鉱山は見つかっていません。ピンクダイヤモンドの大きな鉱脈が見つかるようなことがない限り、ピンクダイヤモンドの希少性は上がる一方でしょう。
5-2.レッドダイヤモンド
レッドダイヤモンドは、世界でもっとも希少なファンシーカラーダイヤモンドと言われています。レッドダイヤモンドはピンクダイヤモンドの色が濃く出た物で、ピンクダイヤモンドと同じくなぜ赤色になるのかははっきりわかっていません。レッドダイヤモンドは、世界に30個ほどしかないと言われています。その希少さから、流通している物自体がほとんどありません。目にする機会があったとしても、とても購入できるような値段ではないでしょう。ほんの小さな粒でも数百万円、数千万円もするような石なのです。
ショップで見かけることがほとんどないレッドダイヤモンドを見る方法が、ひつとあります。それはアメリカのスミソニアン博物館に展示してあるレッドダイヤモンドを見に行く方法です。
スミソニアン博物館に展示されているレッドダイヤモンドは「デ・ヤング・レッドダイヤモンド」と呼ばれていて、もとはボストンの宝石商であるシドニー・デ・ヤング氏が所有していました。大きさは5.03カラットなので、なかなかの大粒です。デ・ヤング氏は最初その宝石をガーネットだと思い、なんと帽子の飾りに使っていたそうですよ!
その宝石がレッドダイヤモンドだと判明した後、デ・ヤング氏はこのとても貴重な宝石をスミソニアン博物館に寄贈してくれた、というわけです。
5-3.ブルーダイヤモンド
ブルーダイヤモンドは、ファンシーカラーダイヤモンドの中でも価値が高いダイヤモンドです。色合いが濃いほど価値が高いのですが、はっきりとブルーだとわかるほど色が濃いものは、ほとんどありません。ブルーダイヤモンドと呼ばれているものはごく淡いブルーや、グレーがかったものがほとんどです。
ダイヤモンドの内部にホウ素を含む物がブルーダイヤモンドになると言われています。ですがダイヤモンドができる地底の奥には、ホウ素はほとんどありません。そのためダイヤモンドがブルーになることは滅多にないのです。そのホウ素が多ければ多いほど濃くきれいなブルーになるそうなので、濃い色のブルーダイヤモンドが滅多にないというのも納得ですね。
天然で美しいブルーのダイヤモンドはとても高価ですが、流通しているブルーダイヤモンドはほとんどが加工され色合いを調節されています。天然のものに比べると価格はかなり安くなりますので、手に取りやすくなるのはうれしいですね。もちろん加工された物であっても天然のダイヤモンドであることに変わりはありません。絶対に天然で、無加工の物が良いというこだわりがなければ、美しいブルーダイヤモンドを手に入れることは可能です。
5-4.イエローダイヤモンド
イエローダイヤモンドは、ファンシーカラーダイヤモンドの中では比較的手に入れやすいダイヤモンドです。ダイヤモンドの中に窒素が含まれるとイエローダイヤモンドになります。イエローが薄いと、クリアカラーのダイヤモンドのランクが低い物と言われてしまいますが、はっきりとしたイエローのものはファンシーカラーダイヤモンドに分類され、価値が一気に上がります。
産出量は比較的多く値段も手ごろなので、親しみやすく人気のダイヤモンドです。特にイエローが濃く鮮やかなイエローダイヤモンドは、鳥のカナリアのような色合いということで「カナリーイエロー」や「カナリーダイヤモンド」と呼ばれます。そこまで品質の良いイエローダイヤモンドであれば、いくら手ごろなイエローダイヤモンドといってもかなり高価です。
6.ダイヤモンドの豆知識②:有名なダイヤモンド
ダイヤモンド豆知識のふたつ目は、有名なダイヤモンドについてです。
ダイヤモンドの美しさは、世界中の人が認めています。ダイヤモンドにはさまざまな逸話があり、有名なダイヤモンドも少なくありません。
今回は世界でも有名なダイヤモンドを3つ、ご紹介しますね。
6-1.世界中が所有権を争う『コー・イ・ヌール・ダイヤモンド』
「コー・イ・ヌール・ダイヤモンド」が最初に見つけられたのはいつ、どこでだったのか、正確にはわかっていません。インドで発見された世界最古のダイヤモンドとされ、もともとは187カラットもあったそうです。
1526年に、コー・イ・ヌールはインドのムガール帝国に存在した記録が残っています。1304年に南インドの王国を滅ぼしたときに入手したとの記述がありますから、それが確かなら700年以上前から存在するダイヤモンドということになりますね。ムガール帝国に受け継がれてきたこの大きなダイヤモンドは、1739年にペルシア王国に侵略された時にムガール帝国から奪われてしまいました。その時にあまりにも大きなダイヤモンドを見たペルシア王が「コー・イ・ヌール(光の山)!」と叫んだことから、このダイヤモンドはコー・イ・ヌール・ダイヤモンドと呼ばれるようになったそうです。
その後ペルシアではこのコー・イ・ヌールをとても厳重に保管しました。ですがペルシア王は、後に暗殺されてしまいます。コー・イ・ヌールはペルシアの王位とともに孫にあたる人物に受け継がれますが、隣国に侵略され、コー・イ・ヌールのありかを知るために王はひどい拷問を受けます。ペルシア王は死ぬ前に、恩人であるアフガン王国の建国者にコー・イ・ヌールを譲り渡しました。
次はアフガンで受け継がれることになったコー・イ・ヌール。ですが3代目のザマン王の時代に、実の弟に王位とともにコー・イ・ヌールも奪われてしまいます。結局はその後の王も戦争に敗れ、パンジャブ地方のシク王国という国に逃れました。そしてコー・イ・ヌールはシク王のものになったのです。
パンジャブ地方は後に、イギリスの支配下に置かれます。コー・イ・ヌールは東インド会社という貿易会社に渡り、その後イギリス王室が所有することになりました。
そこでコー・イ・ヌールはリカットされ、105.6カラットの現在の姿になりました。イギリス王室ではコー・イ・ヌールはブローチなどとして使用されていましたが、1937年に王冠に嵌められ、現在に至ります。世界各地を転々としたコー・イ・ヌールは、現在でも多くの国が所有権を主張しています。インドやパキスタン、アフガニスタンなどが、イギリスにコー・イ・ヌールを返還するように要求したことがあるそうです。
美しすぎる宝石は、争いの種になってしまうんですね。
6-2.不幸をもたらす『ホープ・ダイヤモンド』
所有者を不幸にすると言われているホープダイヤモンドは、もとは112カラットもあったブルーダイヤモンドです。現在はカットされ45.52カラットになっていますが、それでもここまで大きなブルーダイヤモンドは滅多にありません。
とても大きく美しいブルーダイヤモンドが『不幸のダイヤモンド』と呼ばれるようになったのには、理由があります。その大きなブルーダイヤモンドが産出されたのは、9世紀頃のインドです。ブルーダイヤモンドを見つけたのは地元の農夫だったそうですが、その農夫はペルシア軍に殺害されてしまったとも言われています。
その後、ブルーダイヤモンドはインドのヒンドゥー教の寺院に預けられていたようですが、詳しいことはわかっていません。ところがブルーダイヤモンドはその寺院から盗み出され、寺院が盗まれたブルーダイヤモンドに呪いをかけたとも言われています。
それから長い間、この大きなブルーダイヤモンドがどこにあったのか、誰が所有していたのかわかっていません。次にブルーダイヤモンドが歴史に登場するのは1668年のフランスです。フランスのルイ14世が、このブルーダイヤモンドの所有者になりました。この頃ブルーダイヤモンドは、「王冠の青」「フランスの青」と呼ばれていたそうです。ところがその時代にフランスの経済は破綻、さらにルイ14世は子どもを亡くしてしまいました。さらにルイ14世の後に、ブルーダイヤモンドを受け継いだルイ15世は天然痘で死去。次の代の国王ルイ16世は、フランス革命によって一家で幽閉、その後処刑されてしまいます。その混乱でブルーダイヤモンドは行方不明になってしまいました。
しばらく行方が分からなかったブルーダイヤモンドですが、1824年に銀行家のヘンリー・ホープ氏が所有していることがわかりました。後にダイヤモンドの名前となるホープ家の所有に、ここで初めてなったのです。ヘンリー氏が亡くなったあと、ダイヤモンドを受け継いだ彼の孫のフランシスは事業はうまくいかずに破産。さらにフランシスは当時の妻と離婚しますが、再婚した新しい妻も亡くなってしまいました。
次にホープダイヤモンドを買い取った宝石商は、精神を病んで自殺。ホープダイヤモンドを購入したアメリカ人一家は、全員が亡くなったとも言われています。この『呪いのホープダイヤモンド』の話は本当なのでしょうか?実は今ご紹介した所有者が不幸になったという話は、いくつかは作り話ではないかと言われています。ついつい話を大げさにしてしまう人や、面白おかしく話をしてしまう人もいたのでしょう。今となっては本当のことはわかりませんが、あまり恐れすぎる必要はないのかもしれませんね。
ホープダイヤモンドは現在、アメリカのスミソニアン博物館に展示されています。現在ではホープダイヤモンドの価値は、少なくとも200億円以上になるそうです。貴重な大粒のブルーダイヤモンドですから、機会があったら見に行ってみてくださいね。
6-3.世界最大『カリナン・ダイヤモンド』
現在世界最大のクリアカラーダイヤモンドと言われている、カリナン・ダイヤモンド。
カリナン・ダイヤモンドは、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見されました。その時の大きさは3106.75カラット。キロになおすと620キロ以上になりますから、信じられないほど大きかったのがわかってもらえると思います。そのあまりの大きさに、最初に発見した人はガラスのかたまりだと勘違いしたとか。確かに、そんなに大きいダイヤモンドがあるなんてちょっと信じられませんよね。その巨大なダイヤモンドはそれ以降カリナン・ダイヤモンドと呼ばれるようになりました。当時カリナン・ダイヤモンドは、世界最大のダイヤモンドでした。現在でも、クリアカラーのダイヤモンドでは、世界最大です。
カリナン・ダイヤモンドは、その後イギリス王室に渡ります。当時の国王エドワード7世は、オランダ・アムステルダムの研磨士アッシャー兄弟に研磨を依頼したそうです。
カリナン・ダイヤモンドアッシャー兄弟によって、大きな9粒と、それ以外の96粒の小粒のものに分けられました。小粒のものは行方が分かっていませんが、9つの大粒ダイヤモンドは、カリナンⅠ~カリナンⅨと名付けられ、現在でもイギリス王室が所有しています。
その中でも一番大きなカリナンⅠは530.2カラットのペアシェイプカット(洋ナシ型)で、イギリス王室の王笏(装飾的な杖)に嵌めこまれて飾られています。カリナンⅠは取り外しができ、2番目に大きい317.4カラットのカリナンⅡとともに、イギリスの王族がブローチとして身に付けたこともあったそうです。
7.【まとめ】ミステリアスな雰囲気のブラックダイヤモンド!
今回は、ミステリアスなブラックダイヤモンドについてご紹介しました。
ブラックダイヤモンドは、もとは主に工業用として用いられていて、ジュエリーとしての需要はほとんどありませんでした。ですが21世紀に入ってからその傾向は大きくかわります。セレブたちがブラックダイヤモンドを身に付けたことによって、「地味で装飾品としては使えない」という評価から、「シックでかっこよく身に付けられる」という評価に変わったのです。今やブラックダイヤモンドは、大人でミステリアスな雰囲気のあるジュエリーとして人気があります。
またパワーストーンとしてもブラックダイヤモンドは人気です。ブラックダイヤモンドは「不屈」「征服」「超越」という宝石言葉を持っていて、強いパワーを持っています。ブラックダイヤモンドを身に付けることで、魔除けのパワーで持ち主を守り、カリスマ性を高めて目標達成へのサポートをしてくれるでしょう。
ブラックダイヤモンドはとても魅力的な宝石です。ただキラキラと輝くだけでなく、身に付け方によってさまざまな雰囲気を演出することができるでしょう。同じブラックでも他の宝石とは違った魅力があり、雰囲気を変えたい時や、気を引き締めたい時などにパワーを貸してくれる宝石です。
ブラックダイヤモンドを身に付けて、ミステリアスな自分になってみてはいかがですか?