2025年2月27日
【2025年新作】オーデマピゲ150周年:伝統と革新の150年の歴史に迫る。
時計

1875年にスイスのジュウ渓谷にあるル・ブラッシュの小さな工房からスタートしたオーデマ ピゲが、ついに150周年を迎えた。高級時計ブランドとして確固たる地位を築きながらも、決して伝統にあぐらをかくことなく、常に時計界に新たな革新をもたらしてきた。その節目となる「2025年」。オーデマ ピゲは改めてブランドの歴史を振り返りつつ、未来への一歩を踏み出している。
本記事では、オーデマ ピゲの150年の歴史を振り返りながら、時計界に与えた影響や革新の歩みを追っていく。そして、150周年を記念して発表された最新モデルや、これからのブランドの展望にも触れていく。単なる歴史の羅列ではなく、オーデマ ピゲがいかにして伝統と革新を融合させ、今なお第一線を走り続けているのか。その魅力を存分に感じてもらえる内容にしていくつもりだ。
さて、150年前にジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲが築いたブランドは、どのようにして今日の名声を手に入れたのか。その軌跡を辿ってみよう。
目次
1875年|オーデマ ピゲの創業
19世紀後半、スイス時計産業は大きな転換期を迎えていた。産業革命による技術革新が進む一方で、時計職人たちは伝統的な手作業による精密な時計作りを守り続けていた。その中で、ひときわ異彩を放つ二人の若き時計師がいた。彼らこそが、後に世界的な名声を得るブランドを創り上げることになるジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲだ。
1875年:ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲがスイス・ル・ブラッシュに時計工房を設立
1875年、スイス・ジュウ渓谷のル・ブラッシュに、ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲが時計工房を設立した。二人はそれぞれ異なる得意分野を持ち、ジュール=ルイ・オーデマは複雑機構の開発に秀で知識も豊富な為、営業に従事。エドワール=オーギュスト・ピゲは開発をはじめ組み立てや精度調整などを担当していた。この役割分担が功を奏し、創業当初から極めて精巧なムーブメントを製作することで、ブランドの基盤を築いていった。
1881年:「Audemars Piguet & Cie」を設立
1881年、ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲは、提携契約を結びさらなる発展を目指し、「Audemars Piguet & Cie(オーデマ ピゲ社)」に設立した。
これにより、オーデマ ピゲは単なる職人の工房から、より本格的な時計メーカーへと進化。従来は他の時計ブランド向けにムーブメントを供給することが中心だったが、1880年代に入ると、自社ブランドとしての時計製造を本格化させていく。
特に複雑機構の開発に注力し、世界的な時計ブランドとしての地位を確立していくこととなる。このころから、ブランドの方向性が明確になり、オーデマ ピゲはさらなる飛躍の準備を整えた。
1882年:複雑機構を備えた懐中時計の製造を開始
1882年には、ブランドのシグネチャーとも言える複雑機構を搭載した懐中時計の製造を本格化。この時代、多くの時計メーカーはシンプルな設計の量産型懐中時計を製造していたが、オーデマ ピゲはミニッツリピーターやクロノグラフといった高度な機構を積極的に取り入れ、熟練の職人による手作業で仕上げることにこだわった。この姿勢が、オーデマ ピゲを単なる時計ブランドではなく、「超高級時計の名門」へと押し上げる礎となったのだ。
また、1882年から1892年の間の約10年間で500個近くの懐中時計を制作したといわれており、そのほとんどに「複雑機構」を搭載していたことも驚きだ。
このように、創業からわずか数年で、オーデマ ピゲは卓越した技術力と芸術的な時計作りで注目を集める存在へと成長していった。次の節では、20世紀初頭に突入したオーデマ ピゲが、どのようにして世界的な名声を確立していったのかを見ていこう。
1892年|世界的な名声を獲得
19世紀末から20世紀初頭にかけて、時計業界は大きな進化を遂げていた。オーデマ ピゲもこの時期にさらなる革新を生み出し、時計製造の歴史にその名を刻むこととなる。高度な技術力と独創的なデザインを武器に、世界中の時計愛好家や富裕層の注目を集め、真の名門ブランドとしての地位を確立していった。
1892年:世界初のミニッツリピーター搭載腕時計を発表
19世紀末から20世紀にかけて、時計技術は大きな進化を遂げていた。そんな中、オーデマ ピゲは1892年に世界初ともいわれるミニッツリピーター搭載腕時計を発表。この機構は、それまで懐中時計にしか搭載されていなかったが、腕時計サイズに落とし込むことで、実用性と携帯性を飛躍的に向上させた。
また、同時期には世界的時計メーカー「オメガ」もミニッツリピーター搭載腕時計を発表している。
この技術革新により、オーデマ ピゲは単なる時計メーカーではなく、複雑機構の第一人者としての地位を確立。現在の高級腕時計に欠かせないコンプリケーションの価値を高める大きなきっかけとなった。
1921年:ジャンピングアワーを採用した先進的な時計の開発
1920年代に入ると、オーデマ ピゲはさらなる革新を追求し、1921年にジャンピングアワー機構を搭載した腕時計を発表した。
ジャンピングアワーとは、時針の代わりに数字のディスクを回転させる方式で、時間が瞬時に切り替わる仕組みになっている。これにより、視認性が向上し、シンプルでありながらも新しいデザインを実現した。この時計は、当時のクラシックなデザインとは一線を画し、オーデマ ピゲの革新性と独創性を象徴するモデルとなった。
1930年代:アールデコの影響を受けたデザインと技術革新
1930年代に入ると、時計業界ではアールデコ様式が流行。幾何学的なデザインやシャープなフォルムが特徴的なこのスタイルは、オーデマ ピゲの時計にも色濃く反映された。
また、この時期には超薄型ムーブメントの開発にも成功し、技術的な進化も遂げる。特に、薄型ケースとアールデコの美学を融合させたモデルは、エレガンスを重視する富裕層から高く評価され、オーデマ ピゲの名声をさらに高めることとなった。更に、1930年には初の腕時計専用のクロノグラフムーブメントの発表も行った。
このように、オーデマ ピゲは20世紀初頭の数々の革新を通じて、単なる時計メーカーから世界的な高級ブランドへと成長していった。
次の章では、1972年に時計業界に革命をもたらした「ロイヤル オーク」の誕生について詳しく見ていこう。
1972年|ロイヤル オーク誕生、時計業界の革命
1970年代初頭、スイス時計産業はクォーツショックと呼ばれる未曾有の危機に直面していた。日本のセイコーが1969年に発表した「アストロン」が始まりともいわれており、伝統的な機械式時計の需要が激減。多くの名門ブランドが存続の危機に立たされる中、オーデマ ピゲはある大胆な決断を下した。それが、世界初の高級スポーツウォッチとして誕生した「ロイヤル オーク」の開発だった。
1972年:ジェラルド・ジェンタがデザインした「ロイヤル オーク」を発表
1972年、オーデマ ピゲはステンレススティール製のラグジュアリースポーツウォッチ「ロイヤル オーク」を発表した。デザインを手掛けたのは、時計デザインの巨匠ジェラルド・ジェンタ。彼はわずか1日でスケッチを完成させたとされ、八角形のベゼル、ビス留めされたベゼルデザイン、一体型のブレスレットという画期的なスタイルを生み出した。
このデザインは、それまでの高級時計の概念を覆すものだった。当時、高級時計といえば貴金属製の薄型ドレスウォッチが主流だったが、ロイヤル オークはステンレススティール製でありながら高級時計と呼べる仕上げを施していた。しかも、ケースサイズは当時としては巨大な39mm。発表当初は賛否が分かれたが、やがてその革新性が評価され、高級スポーツウォッチという新たなジャンルを確立することとなる。
1984年:ロイヤル オークにパーペチュアルカレンダー搭載モデルを追加
ロイヤル オークの成功を受け、オーデマ ピゲはさらなる進化を目指し、1984年にパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)を搭載したモデルを発表。機械式時計の技術力を証明するこの機構は、閏年も自動で調整する高度なカレンダー機能を備えており、ロイヤル オークの複雑時計としての価値を一段と高めた。
このパーペチュアルカレンダーモデルは、スポーツウォッチでありながら高級ドレスウォッチの機能美を兼ね備えた画期的な一本として、多くの時計愛好家やコレクターの注目を集めた。
1986年:自動巻きトゥールビヨンウォッチを発表
1986年、オーデマ ピゲは世界初の自動巻きトゥールビヨン搭載腕時計(Ref. 25643)を発表。このモデルは超薄型ケースで仕上げられ、当時としては驚異的な技術革新だった。
これまでのトゥールビヨン搭載時計は手巻きが主流だったが、オーデマ ピゲは「伝統と革新」の理念に基づき、トゥールビヨンに自動巻き機構を組み込むという新たな挑戦を行った。
現在ではトゥールビヨンは高級時計の象徴的なコンプリケーションの一つとなっているが、当時としては極めて希少な技術であり、このモデルが機械式時計の復興に貢献したといっても過言ではない。
こうして、ロイヤル オークはデザインと技術の両面で革命を起こし、時計業界の新たな基準を打ち立てる存在となった。そして、その後も進化を続け、1993年にはさらなる進化形「ロイヤル オーク オフショア」が登場することとなる。次の章では、このロイヤル オーク オフショアがどのようにして新たな伝説を築いたのかを見ていこう。
1993年|ロイヤル オーク オフショアがスポーツウォッチの新時代を開く
1972年に誕生したロイヤル オークは、ステンレススティール製の高級スポーツウォッチという新たなジャンルを確立し、時計界に革命をもたらした。しかし、オーデマ ピゲはその成功に満足することなく、次なる進化を模索していた。
そして1993年、新たなコンセプトのもとに開発されたのが「ロイヤル オーク オフショア」だ。これは、従来のロイヤル オークをさらに大胆に進化させ、スポーツウォッチの概念を再定義するモデルとなった。
1993年:ロイヤル オーク オフショアの初代モデルを発表
1993年、オーデマ ピゲはロイヤル オークのDNAを受け継ぎながらも、よりアグレッシブなデザインとタフな構造を持つ「ロイヤル オーク オフショア」を発表した。デザインを手掛けたのは、当時わずか22歳だったエマニュエル・ギュエ。彼は、伝統的な高級時計の概念を覆すべく、ケースサイズを一気に42mmへと拡大し、さらに厚みのある重厚なフォルムに仕上げた。
発売当初は、「あまりにも大きすぎる」と賛否が分かれ、「ビースト(野獣)」という異名まで付けられた。しかし、スポーツウォッチの進化を求めるユーザー層に強く支持され、徐々にその評価を高めていくこととなる。
1997年:ケースサイズを拡大し、より力強いデザインに進化
1990年代後半になると、大型時計ブームの波が押し寄せていた。この流れを先取りするかのように、オーデマ ピゲは1997年にケースサイズをさらに拡大し、より力強いデザインへと進化させた。
特にベゼルやプッシュボタン、ブレスレットのディテールがより頑丈な構造となり、スポーティな印象が強まった。この頃から、ロイヤル オーク オフショアは単なる派生モデルではなく、「プロフェッショナル仕様のスポーツウォッチ」としての地位を確立するようになっていった。
2000年代:限定モデルの展開が増え、人気が加速
2000年代に入ると、オーデマ ピゲはロイヤル オーク オフショアのラインナップを拡充し、さまざまな限定モデルを発表するようになった。カーボンやセラミックといった新素材を積極的に取り入れたり、有名アスリートやセレブリティとのコラボレーションモデルを展開することで、より広い層の支持を得ていく。
また、この時期からロイヤル オーク オフショアは、ラグジュアリーとハードなスポーツテイストを兼ね備えた「ステータスシンボル」としての地位を確立。特に、クロノグラフ機能を搭載したモデルは、機能性とデザイン性を兼ね備えたアイコン的存在となった。
こうして、ロイヤル オーク オフショアは、ロイヤル オークが築いた伝統を継承しながらも、新しい時代のスポーツウォッチとして進化を続けていくこととなった。次の章では、オーデマ ピゲが2019年に発表した「CODE 11.59」が、どのようにして新たな挑戦となったのかを掘り下げていこう。
2019年|CODE 11.59の登場、モダンな挑戦
オーデマ ピゲといえば、ロイヤル オークやロイヤル オーク オフショアの印象が強い。しかし、ブランドは決して過去の成功に甘んじることなく、新たな挑戦を続けてきた。その象徴とも言えるのが、2019年に発表された「CODE 11.59 」だ。
伝統的な機械式時計の美学を守りつつ、革新的なデザインと技術を融合させたこのコレクションは、発表当初から賛否を巻き起こした。しかし、オーデマ ピゲがこの新たな試みを通じて示したのは、「伝統にとらわれない革新性」というブランドのDNAだった。
2019年:CODE 11.59を発表
2019年、オーデマ ピゲは「CODE 11.59 」を発表。これはロイヤルオークとは全く異なる新しいコンセプトのコレクションで、ブランドが持つ高度な技術力と独創的なデザインの融合を目指したものだった。
特徴的なのは、その複雑なケース構造。円形のベゼルに八角形のミドルケースを組み合わせることで、クラシカルでありながらモダンな印象を生み出している。また、サファイアクリスタルを大胆に湾曲させたことで、どの角度から見ても美しい視覚効果が生まれるよう設計されている。
しかし、この新コレクションは発表当初、ロイヤルオークのような即座の評価を得るには至らなかった。クラシックなドレスウォッチとしての魅力は備えていたものの、ロイヤルオークに比べるとインパクトに欠けると指摘する声もあった。だが、オーデマ ピゲはこのモデルに自信を持ち、改良を重ねながら展開を続けていくこととなる。
2021年:フライングトゥールビヨン搭載モデルを追加
CODE 11.59の魅力をより一層際立たせるため、オーデマ ピゲは2021年にフライングトゥールビヨン搭載モデルを発表した。
このフライングトゥールビヨンは、ケース内部でムーブメントが宙に浮いているように見える独特の構造を持ち、視覚的なインパクトと高度な時計技術を兼ね備えている。これにより、CODE 11.59はただの新しいコレクションではなく、オーデマ ピゲが培ってきた複雑機構の技術を活かした本格的なハイエンドウォッチであることを証明した。
このモデルの登場によって、「ロイヤルオークの影に隠れた存在」ではなく、CODE 11.59の独自性が徐々に認められるようになっていく。
2022年:CODE 11.59のデザインが一部刷新され、ラインナップが拡充
2022年には、CODE 11.59のデザインがアップデートされ、新しいカラーバリエーションや素材が追加された。特にダイヤルの仕上げには一層のこだわりが見られ、エナメルやスモーク加工のグラデーションダイヤルが採用されることで、よりモダンで洗練された印象を持つモデルが登場した。
また、新たなコンプリケーションモデルが追加されることで、コレクション全体の厚みが増し、CODE 11.59は着実にブランドの主要なラインアップの一つとしての地位を確立していく。
こうして、CODE 11.59はオーデマ ピゲの次世代を担うコレクションとして進化を続けている。伝統を重んじる一方で、革新を恐れないブランドの姿勢が、このシリーズの存在意義を明確にしているのだ。
次の章では、オーデマ ピゲが迎える150周年と、それを記念した特別なモデルやイベントについて掘り下げていこう。
2025年|オーデマ ピゲ150周年、記念イベントと未来への展望
2025年、オーデマ ピゲは創業150周年という大きな節目を迎える。この1世紀半の間、ブランドは数々の革新をもたらし、時計業界における名門としての地位を確立してきた。
この特別な年を祝うべく、オーデマ ピゲは150周年記念の特別展「ハウス オブ ワンダーズ」を開催し、ブランドの歴史と未来を象徴するさまざまなイベントを展開する。また、新CEOのもとでブランドは今後どのような方向に進んでいくのか。その未来への展望にも注目が集まっている。
2025年:「ハウス オブ ワンダーズ」特別展を開催
150年という歴史を振り返るにあたり、オーデマ ピゲは特別な展示イベント「ハウス オブ ワンダーズ」を開催する。
このイベントでは、過去の名作モデルから最新の革新技術までを網羅し、オーデマ ピゲが歩んできた軌跡を体感できる展示が行われる。特に、初期の懐中時計からロイヤル オーク、CODE 11.59に至るまで、ブランドの進化を象徴する時計が一堂に会することになるだろう。
また、150周年記念モデルの発表も期待されており、特別仕様のロイヤル オークやCODE 11.59の限定モデルが登場する可能性が高い。これらのコレクターズアイテムは、時計愛好家にとって特別な一品となることは間違いない。
2025年:ブランドの今後の方向性と、新CEOの取り組み
150周年を迎えるにあたり、オーデマ ピゲは新たな時代に向けた戦略を打ち出している。その中心にいるのが、新たにCEOに就任したイラリア・レスタ氏だ。彼女はオーデマ ピゲの伝統を尊重しつつも、さらなるグローバル展開やデジタル戦略の強化を図ると見られている。
特に、近年の時計市場では持続可能な製造プロセスが重要視されており、オーデマ ピゲも環境に配慮した取り組みを強化していく方針を示している。また、次世代の時計愛好家に向けたデジタル体験の拡充や、オンラインでのブランドエンゲージメント強化など、伝統と革新を融合させた新たな展開が期待されている。
さらに、今後はロイヤルオークやCODE 11.59に続く新たなアイコンモデルの登場も予想される。150年の歴史を誇るオーデマ ピゲが次の時代にどのような革新をもたらすのか、時計業界全体が注目している。
150周年は、オーデマ ピゲにとって過去を振り返るだけでなく、未来へ向けた新たな一歩を踏み出す重要な年となるだろう。次の章では、150周年を記念して発表される特別モデルについて詳しく見ていこう。
2025年|オーデマピゲ150周年記念モデル&新作一覧
150年という長い歴史の中で、オーデマ ピゲは数々の革新的な時計を生み出してきた。そして2025年、ブランドの節目を祝うべく、150周年記念モデルが発表された。これらのモデルは、オーデマ ピゲの伝統と革新を象徴する特別な一本として、時計愛好家やコレクターの注目を集め、伝統的な職人技と最新の技術が融合した、唯一無二の作品に仕上がっている。
ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ステンレススティール
ロイヤル オークは、誕生以来、オーデマ ピゲの象徴的なコレクションとして高い評価を得ている。2025年に発表されたパーペチュアルカレンダー搭載のモデルは、クラシックなステンレススティール製のケースに、特別仕様のブルーダイヤルが採用されている。
このモデルは、オーデマ ピゲの卓越したムーブメント技術を活かした一本で、閏年の調整不要のパーペチュアルカレンダー機構を備えている。
ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー 18Kサンドゴールド
ステンレススティールモデルと並び、発表されたのが18Kサンドゴールド製のロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーだ。18Kサンドゴールドは、オーデマ ピゲが独自に採用する特別な合金で、通常のゴールドよりも落ち着いた光沢を持ち、上品な雰囲気を演出する。
ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー 150周年アニバーサリー
オーデマ ピゲの創業150周年を記念し、限定150本で製作された特別なモデル。41mmのチタンケースに、耐久性と耐食性に優れたチタンとバルクメタリックガラス(BMG)をケースとブレスレットに使用した特別な1本。ムーブメントにはオープンワーク仕様のキャリバー5135を搭載し、ブランドの伝統と革新を象徴する一本となっている。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン
オーデマ ピゲの「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライング トゥールビヨン」は、洗練されたデザインと高度な技術が融合した一本。ケースには18Kサンドゴールドを採用し、落ち着いた光沢が上品な雰囲気を演出している。さらに、ブリリアントカットダイヤモンドを合計235個あしらい、華やかさを加えているのも特徴だ。
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー
ロイヤル オークに加え、CODE 11.59からも新たなモデルが登場。
18Kホワイトゴールド製のケースに、スモークブルーのグラデーションダイヤルを採用し、視覚的な美しさと高級感を際立たせた一本。CODE 11.59の特徴である八角形のミドルケースと、曲面サファイアクリスタルによる独特の光の屈折が、これまでにない奥行きを生み出している。
CODE 11.59 150周年アニバーサリー ブラックセラミック
オーデマピゲ創業150周年を記念して特別にデザインされた「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ
グランドソヌリ カリヨン スーパーソヌリ 150周年アニバーサリ」。
煌びやかな18Kサンドゴールドとブラックセラミックを組み合わせた特別仕様。スケルトン仕様により、複雑なメカニズムを搭載したキャリバー2956を眺めることができるのもポイントだ。ケースバッグには150周年を祝う特別なロゴが刻まれている。
CODE 11.59 150周年アニバーサリー 18Kピンクゴールド
鮮やかな文字盤と18Kピンクゴールドが際立つ「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ グランドソヌリ カリヨン スーパーソヌリ 150周年アニバーサリー」は希少なハーレクインオパールダイヤルが用いられた150周年を祝うアニバーサリーモデルとして登場。
グリーンアリゲーターのストラップを採用しピンクゴールドとの相性は抜群。ケースバックには150周年の特別なロゴが施されている。
まとめ|150年の歴史を経て、オーデマ ピゲの未来へ
オーデマ ピゲは、1875年の創業以来、一貫して独立経営を貫きながら、高級時計の頂点を目指し続けてきた。創業者ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲが築いた精密な時計作りの哲学は、150年の時を経てもなお、ブランドのDNAとして受け継がれている。
オーデマ ピゲはこれまでに時計業界に数多くの革新をもたらしてきた。そして2025年、オーデマ ピゲは150周年を迎え、その節目を祝う特別な記念モデルを発表。ブランドの歴史と革新の融合を体現する作品として注目を集めている。
しかし、150周年は単なる過去の振り返りではなく、新たな未来への出発点でもある。新CEOのイラリア・レスタのもと、オーデマ ピゲは環境への配慮を強化しつつ、伝統的な時計製造技術を守りながら、デジタル技術や新素材の活用にも力を入れている。また、今後はロイヤル オークやCODE 11.59に続く新たなアイコンモデルの登場も期待されており、時計愛好家の関心は更に高まっている。
オーデマ ピゲの哲学は、決して「過去にすがる」ことではなく、「伝統を尊重しながらも常に前進する」ことにある。150年の歴史の中で培われた卓越した技術と革新の精神は、これからの時代にも変わることなく息づいていくだろう。次の100年、オーデマ ピゲがどのような未来を築いていくのか、その動向にこれからも目が離せない。