2022年10月08日
【世界五大時計】A.ランゲ&ゾーネ|歴史・魅力・人気モデルを紹介
時計

世界五大時計ブランドの一つとして知られているA.ランゲ&ゾーネ(正式名称はA.LANGE&SOHNE(A.LANGE&SÖHNE)は、元祖ドイツ時計のブランドです。時計といえばスイスとよく言われていますが、最近ではドイツ時計も人気が高くなってきています。
A.ランゲ&ゾーネはドイツ時計産業の父と言えるブランドで、世界にドイツ時計の独特の哲学や高い品質を知らしめることに成功しました。
この記事ではA.ランゲ&ゾーネの世界観を深く楽しんでいただけるよう、これまでの歴史と魅力、代表的なシリーズ、A.ランゲ&ゾーネの時計を着けている有名人について解説をします。
目次
1.【世界五大時計】A.ランゲ&ゾーネとは?

A.ランゲ&ゾーネとは、ドイツを代表する高級時計ブランドです。パテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンなどと並び、世界五大時計の一角に数えられる存在です。1845年にフェルディナント・アドルフ・ランゲによってドイツ・グラスヒュッテで創業され、精密な時計製造技術を確立しました。
スイス時計とは異なりA.ランゲ&ゾーネの魅力はドイツ独自の設計思想にあります。すべてのムーブメントを自社で開発・製造する体制を貫き、細部まで徹底した仕上げが施されることで、機能性と美しさを高い次元で両立しています。
また、第二次世界大戦の影響により一度ブランドの歴史は途絶えましたが、1990年に創業者の末裔によって再興され、1994年には新たなコレクションを発表。わずかな期間で世界的な評価を取り戻した点も大きな特徴です。
現在では、伝統的な手作業による仕上げと革新的な機構開発を融合させた時計づくりにより、多くの時計愛好家から支持を集めています。こうした背景から、A.ランゲ&ゾーネは“復活を遂げた最高峰ブランド”として確固たる地位を築いているのです。
このように、A.ランゲ&ゾーネはドイツ時計ならではの技術と、一度途絶えた歴史を復活させた背景をあわせ持つ、非常に特徴的なブランドです。こうした現在の評価に至るまでには、どのような歩みがあったのでしょうか。次章では、その歴史について詳しく解説していきます。
2.A.ランゲ&ゾーネの歴史
時計といえばスイスとよく言われていますが、最近ではドイツ時計の人気が高まっておりドイツ時計専門の雑誌が発行されることも。ドイツ時計はA.ランゲ&ゾーネが発祥でドイツ時計の歴史のほとんどにA.ランゲ&ゾーネが関わっていることも知られています。
ここでは元祖ドイツ時計 A.ランゲ&ゾーネの歴史についてまとめます。
2-1.国からの支援を得てグラスヒュッテの街で創業
A.ランゲ&ゾーネの創業者アドルフ・ランゲは時計師ヨハン・クリスチャン・フリートリッヒ・グートケスの下で見習いとして時計造りを学びました。その中にはゼンパー歌劇場に取り付ける5分時計がありました。
この5分時計は当時ヨーロッパ最大級のオペラ会場であるドレスデンのゼンパー歌劇場に貴族を招いた際に、懐中時計を開く音かあるいは暗い空間でのリピーター機能による音かは定かではありませんがとにかく煩かったようで、ザクセン王は音を止めたがったようです。誰もが見やすい時計を用意するというテーマに対し、時と分の表示を分けて、しかも分は5分置きのデジタル表示にすることで見やすくしました。大型の日付表示機能のアウトサイズデイトはこの時の5分表示のデザインが基になっていると言われています。
1837年にはアブラアン・ルイ・ブレゲの弟子にあたるヨゼフ・タデウス・ヴィンネルの下で修行を積み、天文学や物理学を学びました。さらにイギリスやスイスでの修行を経て、1841年に帰国し、師であるゲートケスの娘と結婚しました。ランゲは師であり義父であるゲートケスと共に事業を行い成功を収めます。そのうちに時計製造地の中心であるスイスやイギリスへの対抗心や市民としての義務感から、エルツ山脈に時計工房を立ち上げる決心をしたのでした。
アドルフ・ランゲは1843年以降、ザクセン政府に繰り返し書簡を送り、貧しいエルツ山脈の住民のために新しい生業を確立するための支援を訴え続けました。新しいビジネスモデルへの必要な投資額や収益の見込みなどを説明し、1845年にザクセン王国内務省から承認を得ることができました。貧困状態のエルツ山脈の街グラスヒュッテで15人の若者を雇い時計師として育てることを条件に融資を取り付けることができ、こうしてランゲはグラスヒュッテに移り住みました。これがA.ランゲ&ゾーネの原型です。
2-2.戦争の影響でブランドが消滅してしまう
街全体が貧困にあったグラスヒュッテに時計産業を根付かせようとした試みは成功し、いつしかドイツの時計産業の中心地となっていました。
1868年にアドルフ・ランゲの息子リヒャルトが正式に工房の経営者となったタイミングでブランド名を現在のA.ランゲ&ゾーネ(ランゲと息子たち)としました。1871年には次男のエミールも参加、4年後の1875年にアドルフ・ランゲが亡くなると2人は工房の経営を引き継ぐ形となりました。リヒャルトは時計設計技師として、エミールは商才に長けており2人は理想的なコンビでした。
A.ランゲ&ゾーネの時計は貴族たちへの評判も良かったと言われています。パリの万国博覧会で発表した百年紀記念トゥールビヨンは非常に評価が高く、フランスの勲章レジョンドヌール騎士十字章を受賞しました。1898年にドイツ皇帝ヴィルヘルム2世はオスマントルコ帝国を訪問する際に皇帝向けにエナメルで皇帝の肖像画が描かれたランゲの懐中時計を送ったと言われています。ランゲの時計に拘ったのはバイメタル切りてんぷをゴールド製のねじで留め、アンクルやガンギ車もゴールド製の仕様は世界中どこを探しても同じ品質のものが手に入らないからでした。ゴールド製のこれらの部品は歩度調整は困難になりますが、他にはない高級感が愉しめる貴族向けの高級時計でした。
1902年にハインリッヒ・シェーファーからの依頼で製作した懐中時計も歴史に残る逸品です。グランド・コンプリケーションNo.42500はA.ランゲ&ゾーネ史上最も複雑なムーブメントを搭載しており、グランドソヌリ・プチソヌリ・ミニッツリピーター・スプリットセコンドクロノグラフ・フドロワイヤント・60分積算計・永久カレンダー・ムーンフェイズといった機能を搭載しています。ムーブメントはジャーマンシルバー製で香箱も2つ搭載されています。
チェーンフュジー機構を搭載した科学観測用のクロノメーター懐中時計やデッキウォッチを開発したのもこの頃です。航海や科学観測に向けた視認性が高く精度を重要視した時計は、過酷な環境でこそ愛用されました。今でこそどこでも時刻や場所を知ることができますが、当時は正確な時刻を知ることは非常に重要度が高かったのです。
1930年リヒャルト・ランゲは高齢になっていたものの、時計製造技術の開発に未だに取り組んでいました。このときに論文を元に思いついたのがベリリウムをわずかにひげぜんまいに添付することで弾力性を改善するもので、すぐに特許を取得しました。この技術を使用したひげぜんまいを後にスイスの時計師シュトラウマンがNivarox®ヒゲゼンマイの名前で販売し、現在ではほとんどの高級機械時計に搭載されています。
ここからA.ランゲ&ゾーネの苦難が始まります。1945年の戦争終結前夜にA.ランゲ&ゾーネの本社社屋は空襲にあい破壊されてしまいます。この頃アドルフ・ランゲの曾孫ウォルター・ランゲは時計師養成学校にいましたが、卒業を後に回して一族で協力して会社の再建に取り組みました。しかし1948年にソビエト占領地区内にあった会社は東ドイツの政府に取り上げられてしまい、ブランドは消滅してしまいます。
ドイツ軍向けに軍用時計としての製造は以前から行っていましたが、これによってグラスヒュッテ国営時計会社(GUB)に統合されてしまいました。(GUBはのちに民営化し、現在のグラスヒュッテオリジナルとなります)ウォルター・ランゲはこのときに西側に亡命していました。
2-3.A.ランゲ&ゾーネの復活
1989年にベルリンの壁が崩壊し東西ドイツ統一がなされると、翌年1990年にドイツ人でIWCとジャガールクルトのCEOとして実績をもっていたギュンター・ブリュームライン氏と復興の計画を立てます。
2人は繊細な手作業やグラスヒュッテ様式をブランドの哲学として、1994年にA.ランゲ&ゾーネを復興。「ランゲ1」「サクソニア」「アーケード」「トゥールビヨン“プール・ル・メリット”」の4モデルを発表しました。ギュンター・ブルムライン氏との繋がりもありリシュモングループに加入したA.ランゲ&ゾーネは、現在でもその哲学を守る時計を作り続けています。
3.A.ランゲ&ゾーネの魅力
元祖ドイツ時計の歴史を持つA.ランゲ&ゾーネは他のブランドにない魅力がたくさんあります。ここではA.ランゲ&ゾーネの魅力をまとめます。
3-1.元祖ドイツ時計の堅牢で独特な世界観が愉しめる
A.ランゲ&ゾーネは前述した歴史の通り、元祖ドイツ時計として知られています。ドイツ時計はスイス時計とは違った機構が多く、独特な世界観が愉しめます。それらの機構はグラスヒュッテ様式と呼ばれており、そのどれもがA.ランゲ&ゾーネの創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲが考案しました。A.ランゲ&ゾーネおよびドイツ時計によく見られる独特の機構を下記にまとめます。
3/4プレート
ランゲが1845年に工房を開いた後で注力したのが、ムーブメントの構造の改良です。それまでのムーブメントは歯車と軸がそれぞれ別の受けに取り付けられているため、一つを調整すると正確に作動させるには全ての再調整が必要となりました。経年による変化も同様で、一つの歯車あるいは軸などに微量の動きがあるだけで全てに影響し動作しなくなることもありました。ランゲが目標としていたのは誰が調整しても品質のバラつきが少なくかつ安定して動作し続ける堅牢な構造で、20年かけて開発したのが3/4プレートです。
3/4プレートとは重要な歯車を大きな上部プレートで支え、どの歯車、軸も一つのプレートにより固定するものです。これによってそれぞれが独立して軸を持つ歯車を一つ一つ調整していた既存の機構とは違い、すべての歯車を上部プレートで支えることで同じ軸で動かすことができるようになりました。組立時には軸受全てに同時に差し込む器用さが求められましたが、組立時間の短縮や品質の安定に大いに役立ちました。
20年の中で改良を続け今では調速機を取り付けたテンプ受け以外の歯車を固定する上部プレートはムーブメント全体の3/4を覆うものとなっています。この構造はドイツ時計(グラスヒュッテ様式)の基本にあたる部分で、同じグラスヒュッテのヴェンペやノモスといったブランドも採用している構造です。
グラスヒュッテストライプ
ムーブメントに加えられる波状の装飾で、細かな凹凸が加えられており光を当てる角度によって表情を変える美しさを持っています。
生産地によって名前が変わるものでスイスではコート・ド・ジュネーブ、ドイツではグラスヒュッテストライプと呼ばれており、いずれも同じ処理のことです。
ゴールドシャトン
シャトンとは歯車の軸受(主にルビー)を留める金属製のリングのことで、ルビーの加工精度が悪かった時代にスペーサーの役割として使われていました。真鍮や18kのゴールドが使われることが多いのですが、現在では加工精度が向上したためシャトンが必要なのは一部の歯車に対してだけです。
しかし古き良き時代からの時計や高級機にはゴールド製のシャトンが使われることが多く、固定のブルースチールのビスも合わせてエレガントなデザインに仕上げてくれる重要なパーツです。
ジャーマンシルバー
ジャーマンシルバーとは洋銀や洋白と呼ばれる材質で、時間の経過とともにゆっくり色が変わっていく性質を持っています。ドイツ時計でよく使用される材質で、ムーブメントの地板やテンプ受けによく使われるため、グラスヒュッテストライプと合わせた美しさが愉しめます。
実は銀は含まれておらず、銅・ニッケル・亜鉛の合金ですが、銀のような輝きをもつことからジャーマンシルバーと呼ばれています。
3-2.世界五大時計ブランドの一角である希少価値

パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ、ブレゲなどが名を連ねる世界五大時計ブランドの一つとして、A.ランゲ&ゾーネも数えられております。
世界五大時計に数えられるには、歴史、品質、ブランド力などを総合的に評価され、高い結果を得られなければなりません。
A.ランゲ&ゾーネは生産数を年に数千本のみと決め手に入りにくい希少性も価値を上げています。
そしてムーブメントの組み立てや仕上げの装飾は全て手作業で行っており、1つの時計に非常に時間をかけて造り出しているため時計愛好家からも愛されております。
同じ機能の時計やサイズ変更や機能を減らすパターンであっても、別にムーブメントを作り直すのです。そうしたスタンスや技術開発に優れている点が評価されて、世界5大ブランドに君臨しています。
3-3.マニュファクチュールの生み出す複雑機構の数々
A.ランゲ&ゾーネが世界的に評価されている理由に複雑機構があります。前述の通りムーブメントの組み立てや仕上げを手作業で行い1つの時計に時間をかけています。複雑機構についても同様で厳選された一部の職人だけが組立作業や調整を行うため、生産できる数が少なく希少なものとなっています。

ラトラパントパーペチュアルカレンダー Ref.421.032
例えば1815 ラトラパントパーペチュアルカレンダー Ref.421.032はラトラパント(スプリットセコンドクロノグラフ)と永久カレンダーの2つの複雑機構を搭載したモデルです。部品点数は631ケと複雑さを極めています。このモデルのコンセプトとして昔ながらの日付や年を針で示す方法を採用したことで、難しい構造になったと言われています。
4.A.ランゲ&ゾーネの代表的なコレクション8選
ここまで様々な点で魅力的なA.ランゲ&ゾーネについて紹介してきましたが、ここでは一つ一つのシリーズを深堀していきます。
4-1.オデュッセウス
2019年に発表されたオデュッセウスはA.ランゲ&ゾーネ唯一のラグジュアリースポーツラインです。ステンレスケース、ねじ込みリューズ、12気圧防水の点もA.ランゲ&ゾーネ初となっています。ケースはサテン仕上げでマットな印象ですが、エッジの部分は鏡面で立体感が強調されています。インデックスは凹のような形状で、円周状にアジュラージュと呼ばれる溝が彫られています。インデックスが配されている円周、文字盤中央、スモールセコンドはそれぞれ段違いとなっており、いずれも立体感を見せるデザインです。ミニッツサークルは60だけが赤いのも特徴的です。
それまでドレスウォッチを一貫して発表してきたA.ランゲ&ゾーネ。初めてのラグジュアリースポーツラインの発表ともあって、いろいろな声があったようですが現在では買い取り相場が定価を超えるモデルも多いほどの人気となっています。
4-2.ランゲ1
ランゲ1はウォルター・ランゲ氏によって復興したA.ランゲ&ゾーネの初コレクションとして発表した4モデルのうちの1つです。オフセンターの時分針とスモールセコンド、2時位置のアウトサイズデイト、3時位置のレトログラードのパワーリザーブが特徴です。
アドルフ・ランゲが開発してきた3/4プレートやビス留めされたゴールドシャトンや手加工のエングレービングなどグラスヒュッテ様式を体現するようなシリーズで、A.ランゲ&ゾーネのアイコン的な時計です。アウトサイズデイトはかつてアドルフ・ランゲが製作した5分時計が元になるなど、アドルフ・ランゲが目指した時計づくりを孫のウォルター・ランゲが確かに継承した証といえるでしょう。
4-3.ツァイトヴェルク
ツァイトヴェルクはデジタル表示の機械式時計という斬新なデザインのシリーズです。しかしA.ランゲ&ゾーネの最新鋭の技術によりなし得た機構で、デジタル表示の機械式時計は数えるほどしか存在していません。時と分の十の位と一の位の3枚のディスクを回すトルクを生み出すために開発された香箱は特許を取得しています。この技術によって3枚のディスクを回しつつ表示が瞬間で切り替わる機構は、型破りでありつつ非常に高い技術です。
12時位置にレトログラード式パワーリザーブ、3時位置に分表示、6時位置にスモールセコンド、9時位置に時表示となっています。ケースデザインはコンサバで目立った特徴もなく、デジタル表示のパワフルさに惹かれるデザインです。どこか無骨なのに高級感もある美術工芸品のようなシリーズです。
4-4.サクソニア
サクソニアも復興したA.ランゲ&ゾーネの初コレクションのうちの1つです。ランゲ1と同様にブランドを代表するシリーズの一つです。サクソニアの特徴はドレスウォッチで、無駄を省いた時刻を知る道具としての時計を思わせるシンプルなデザインです。
基本は2針あるいは3針のオーソドックスなタイプですが、スモールセコンドやミニッツスケールを省いたサクソニア・フラッハやムーンフェイズやアニュアルカレンダーといった複雑機構を搭載したモデル、あるいはレディースモデルなど、懐深く様々なバリエーションをもつシリーズです。比較的リーズナブルなため、最初に手に取られるシリーズでもあります。
4-5.1815
1815はA.ランゲ&ゾーネの創業者アドルフ・ランゲの誕生年に因んでいます。1815はレイルウェイの分目盛りが特徴で、鉄道の開通によって重要性を増した懐中時計を彷彿とさせるデザインです。同時期にアドルフ・ランゲが工房を開いており、ランゲが生きた時代を写した時計だといえます。ブルースチールの針やアラビアインデックスも昔ながらのデザインといえます。
サクソニアと同様に3針のシンプルなものからラトラパント・パーペチュアルカレンダーの複雑系まで幅広く展開されています。昔ながらのデザインで流行り廃りがなく、長く愛されているクラシックなデザインです。
4-6.リヒャルト・ランゲ
リヒャルト・ランゲはアドルフ・ランゲの長男に因んだ名前となっています。リヒャルト・ランゲはランゲ一族の中でも発明家で科学者としてブランドの技術革新に貢献しました。特に南極探検隊として多くの研究者や科学者が使用していたデッキウォッチは、視認性や堅牢性、高い精度によって愛用されていました。他にもベリリウムをひげぜんまいの合金に添加すると歩度特性が決定的に向上する特許は今日の高級時計の全てに採用されている技術で、高級時計産業全体へ強い影響を与えました。リヒャルト・ランゲはこうした貢献へ敬意を示す意味で名付けられました。
デザインとしては前述のデッキウォッチを元にしており、ローマンインデックスのシンプルなデザインです。シースルーバックから見えるムーブメントは3/4プレートやゴールドシャトンなどグラスヒュッテ様式となっています。
4-7.ダトグラフ
ダトグラフはデイト、クロノグラフの2つの機能を備えていることから名付けられました。ダトグラフ自体は前述のサクソニアの一つですが目立つモデルのため、分けて扱われることが多いです。
サクソニアのシンプルながらラグジュアリーな雰囲気を残しつつ、アウトサイズデイトやクロノグラフ、あるいはトゥールビヨンを搭載するなど、発展性の高さをもつモデルです。シースルーバックからは自社製キャリバーのため、手加工でエングレービングされたテンプ受けやゴールドシャトンなど、グラスヒュッテ様式と上手く融合した複雑なクロノグラフムーブメントを愉しむことができます。
4-8.カバレット
カバレットはA.ランゲ&ゾーネ唯一のレクタングラーシリーズです。シリーズ名はキャバレーが元になっており、日本とは違いドイツでは劇や演芸を見る芸術的な娯楽を愉しむ場所となっています。
12時位置にはアウトサイズデイトが配されていますが、ランゲがかつてドレスデンのゼンパー歌劇場用に開発した5分時計を想起させるものとなっています。ムーブメントはこれまで同様に専用で開発されているためレクタングラーに合わせた四角のムーブメントとなっています。専用で開発するとコストがかかるため四角のケースに他のシリーズで使われている丸型のムーブメントを搭載することが多いですが、ブランドのこだわりが見えるポイントです。
5.A.ランゲ&ゾーネを愛用する芸能人・有名人
世界五大時計と名高いA.ランゲ&ゾーネは奥深く語りたくなる歴史、格式の高さ、デザイン・機構が複雑でありユニークであることから、世界中の芸能人・有名人が好んで着けています。ここではA.ランゲ&ゾーネの時計を着けている芸能人・有名人の情報をまとめます。
5-1.布袋寅泰
ミュージシャンとして活躍している布袋寅泰さんが着けているのはランゲ1 Ref.101.035です。布袋さんは他にもスウォッチの時計を持っていますが、こだわりが強いようで赤黒のタータンチェックの変わったデザインです。
Ref.101.035はベーシックなランゲ1で、プラチナケースにサテンブラックの文字盤の組み合わせとなっています。王道のグラスヒュッテ様式となっており、質実剛健なランゲの雰囲気が愉しめる一本です。
5-2.クリント・イーストウッド
映画監督 クリント・イーストウッドさんが着けているのはランゲ1Ref.101.032です。クリント・イーストウッドさんは時計愛好家で知られており、アンティークロレックス GMTマスター16753を主演のイン・ザ・ライン・オブ・ファイヤーにて着用している姿を見ることができます。
Ref. 101.032もベーシックなランゲ1で、ゴールドケースでシンプルなデザインのモデルです。シンプルながらもA.ランゲ&ゾーネと一目で分かるアイコニックなアイテムで人気が高いです。
5-3.宮迫博之
宮迫博之さんが着けているのはツァイトヴェルク Ref. 140.029です。宮迫さんは時計愛好家で知られており、パテック・フィリップやウブロ、ブレゲなど高級時計を多く所有しています。
パーツ総数451ケの自社製キャリバーL043.1を搭載しており、シースルーバックの裏側から複雑さと美しさを愉しむことができます。12時位置のパワーリザーブ、3時位置の分表示、6時位置のスモールセコンド、9時位置の時表示となっており、ツァイトベルクのスタンダードなモデルです。
5-4.神田正輝
俳優の神田正輝さんが着けているのはサクソニア Ref.105.022です。時計愛好家で知られ、数多くの時計を所有していたようですが、知り合いからサクソニアを譲り受けて以降は絞って使い続けているようです。秒針までハッキリ見えるシンプルさが気に入っているようです。
Ref.105.022は18kイエローゴールドケース、アウトサイズデイト機能付きの3針モデルです。白文字盤にブルースチールの時分針、大型の日付表示窓と実用性が高いドレスウォッチとなっています。
5-5.矢作兼
お笑い芸人 矢作兼さんが着けているのはランゲ1 Ref.191.032です。矢作さんは時計愛好家で知られ、パテック・フィリップやロレックスなど数多くの時計を所有していることが知られています。TV番組で高級時計を買うこともあって、かなりの本数を持っていると思われます。
Ref.191.032は18kピンクゴールドケースのスタンダードなランゲ1ですが、ムーブメントは初期のランゲ1から改良されています。Cal.L121.1は主要な機能こそ同じですが、日付表示の切り替えが瞬間で済むようになっており、さらに使いやすくなっています。
6.【2026年最新版】A.ランゲ&ゾーネのおすすめ人気モデル5選
6-1.ランゲ1 Ref.191.039
A.ランゲ&ゾーネを象徴するモデルとして知られているのが、ランゲ1です。ブランド復活後の1994年に登場して以来、現在に至るまで高い人気を誇るアイコン的存在であり、ブランドを語るうえで欠かせない1本といえるでしょう。
最大の特徴は、左右非対称に配置された独特のダイヤルデザインです。時分表示やスモールセコンド、大型日付表示、パワーリザーブ表示が絶妙なバランスで配置されており、一見個性的でありながらも完成された美しさを感じさせます。このレイアウトは黄金比に基づいて設計されており、視認性とデザイン性を高い次元で両立している点も魅力です。
ケースサイズは約38.5mmで、手巻きムーブメントを搭載。パワーリザーブは約72時間を確保しており、実用性にも優れています。
6-2.ミニッツリピーター・パーペチュアル Ref.607.091FE
A.ランゲ&ゾーネの中でも、特に高度な技術が注ぎ込まれているのがミニッツリピーター・パーペチュアルです。2025年に発表された本作は、ミニッツリピーターとパーペチュアルカレンダーという2つの超複雑機構をひとつにまとめた、極めて完成度の高い1本となっています。
ミニッツリピーターは、現在時刻を音で知らせる機構で、操作によって時・分を異なる音色で表現します。パーペチュアルカレンダーは月の大小やうるう年まで計算し、長期間にわたって日付調整が不要とされる複雑機構です。これらを高精度で両立させるには非常に高度な設計と調整が求められ、ブランドの技術力が凝縮されているポイントといえるでしょう。
ケースは約40.5mmのプラチナ製で、ブラックエナメルの文字盤と組み合わされることで、重厚感のある仕上がりとなっています。複雑機構を搭載しながらもバランスの取れたサイズ感に収められている点も魅力です。
6-3.1815 アップ/ダウン Ref.234.026
落ち着いた雰囲気の中に、実用性の高さを感じさせるのが「1815 アップ/ダウン Ref. 234.026」です。1815コレクションは、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲの生誕年に由来しており、ブランドの原点ともいえる伝統的なデザインを色濃く受け継いでいます。
「アップ/ダウン」と呼ばれるパワーリザーブ表示を備えており、ゼンマイの巻き上げ状態を直感的に把握できる点も魅力といえるでしょう。この機構は19世紀の懐中時計にルーツを持つ伝統的な仕組みです。ケースサイズは約39mmで、手巻きムーブメントを搭載し、約72時間のパワーリザーブを確保。厚さも約8.7mmと比較的薄く、装着感にも優れています。
6-4.ツァイトヴェルク Ref.142.031

ツァイトヴェルクはひと目でそれと分かる独創的な表示方法が特徴のモデルです。
ジャンピングディスクによって時刻が瞬時に切り替わる仕組みは、見た目のインパクトだけでなく高度な技術力の証でもあります。内部には一定の力を安定して供給する機構が組み込まれており、この複雑な表示を正確に動作させている点も大きな特徴です。
ケースサイズは約41.9mmで、手巻きムーブメントを搭載し、約72時間のパワーリザーブを確保。ブラックの文字盤とピンクゴールドケースの組み合わせにより、モダンさと高級感を両立した仕上がりとなっています。
6-5.オデュッセウス Ref.363.068
オデュッセウス Ref.363.068は18kホワイトゴールドケース、ケースサイズ40.5mm、グレー文字盤のモデルです。3時位置の日付窓、9時位置の曜日表示窓も備えています。一見すると装飾はほぼないのですが各所で立体感を見せる仕掛けが施されており、見るほど奥が深いデザインです。
発表当初は賛否両論あったようですが、現在は人気が高く買取相場が定価を超えており現在も価格上昇が続いてます。購入するための難易度が高く、他の時計を買って購入実績を作る必要があることもあります。パテック・フィリップと比較されることが多いA.ランゲ&ゾーネですが、人気が高まってきたことで購入の難易度も近くなってきているのかもしれません。
6.ドイツが誇る最古の時計ブランド「A.ランゲ&ゾーネ」
A.ランゲ&ゾーネの歴史や魅力についてまとめました。A.ランゲ&ゾーネは世界五大時計と言われる格式の高さやドイツ時計の歴史の重厚感を味わえるブランドです。
スイス時計とは違う世界観を愉しめる貴重なブランドで、時計だけでなく歴史を比較するのも面白いかもしれません。
店頭でA.ランゲ&ゾーネの時計を見た際にはぜひ一度手にとってみてください。
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