2025年11月02日
アコヤ真珠と本真珠の違いとは?値段の違い・見分け方・お手入れ方法を解説

真珠を購入しようと思った時、多くの人を迷わせるのが真珠の種類の多さです。ただ真珠が欲しいと思っただけなのに、いざお店に行くとそこには「本真珠」「アコヤ真珠」「シロチョウ真珠」などいろんな名前の真珠があるので混乱してしまったという経験がある人もいるでしょう。
そこで今回は、本真珠とは?アコヤ真珠とは?真珠の種類の違いについて詳しく見ていきます。真珠の中でも種類によって違う価値・値段や偽物の見分け方、真珠を長持ちさせるためのお手入れ方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
結論から先に言うと、本真珠とは本物の真珠のことで、アコヤ真珠は本真珠の中のひとつです。その他にも真珠の種類やその特徴をご紹介しますので、最後まで読んでくださいね。
目次
1.本真珠とアコヤ真珠の違いは?

ショップで真珠の表示を見てみたら、同じ真珠に見える商品に「真珠」「本真珠」「アコヤ真珠」「シロチョウ真珠」など違うことが書いてあって混乱した、という経験がある人もいると思います。
大きく分けると同じ真珠でも、似ているものもあれば似ていないものもあり、値段も数千円から数十万円までと幅広く、混乱してしまうのも当然です。
そこでまずは真珠の種類について、詳しく見ていきます。「本真珠」「アコヤ真珠」「南洋真珠」「淡水真珠」は、すべて真珠の種類の名前です。ですが、それらはまったく同じ真珠ではありません。どのように違うのか、詳しく解説していきますね。
1-1.本真珠とはすべての本物の真珠のこと
まず、ショップなどでよく見かける「本真珠」とは何かをご説明します。真珠にはさまざまな種類がありますが、すべてが本物とは限りません。美しく高価な真珠には偽物も存在し、そうした偽物と区別するために使われるのが「本真珠」という呼び方です。本真珠とは、一言で言えば“すべての本物の真珠”のこと。真珠は自然の中で貝が体内に作り出す宝石で、偶然発見されたものを天然真珠と呼びます。これは間違いなく本真珠です。
その後、真珠ができる仕組みが解明され、人の手で養殖されるようになりました。現在流通している多くはこの養殖真珠で、天然と同じ過程で作られるため、これも本真珠に含まれます。「本真珠」と呼ばれるのは天然真珠と養殖真珠の2種類です。一方、人がプラスチックやガラスで作る模造品はイミテーションパールと呼ばれます。中には形がいびつな本真珠もありますが、それも自然が生み出した本物ならではの魅力です。
1-2.本真珠にはたくさんの種類がある
本真珠と一言で言っても、その種類はたくさんあります。
真珠は、貝が内部に侵入してきた異物に対抗する手段として、その異物を貝の内側と同じ成分で包んで出来上がったものです。真珠は貝の内側と同じ成分が何層にも重なってできます。
真珠のその働きは、一種類の貝特有のものではありません。真珠を作り出す貝は複数種類あり、その内側は貝によって違います。貝の内側が違うということは、作り出される真珠も違うということです。つまり真珠の種類の違いは、真珠を作る貝の種類の違いでもあるのです。
また真珠は、貝の違いだけでなく真珠を作る貝の生育場所の違いによって呼び分けられることもあります。真珠の種類は貝の違い、もしくは貝の育つ場所の違いなのです。
1-3.アコヤ真珠とは
アコヤ真珠とは、アコヤ貝という種類の貝から採れる真珠です。アコヤ真珠の9割が日本で養殖されたもので、私たちがもっとも目にする機会が多い真珠と言えるでしょう。
流通しているアコヤ真珠の大きさは6~8ミリ程度の物が多く、きれいな球の形をしています。
アコヤ真珠は同じアコヤ貝から採れた真珠でも、さまざまな色合いがある真珠です。その色を大まかに分けると、イエロー系、ブルー系、ブラックに分けられます。ブルー系は真珠ができる過程で異物が混入して変色したもの、ブラックは染料や薬品、放射線などで加工された真珠です。イエロー系はさらに色の濃さでゴールド、イエロー、クリーム、ホワイトに分けられ、ホワイトの中には人の手によって着色されたピンク、無着色のナチュラルホワイトとナチュラルピンクに分けられます。真珠の色合いを整える加工は昔から行われており、価値を大幅に下げることはありませんが、まったく加工されていない真珠のほうが希少で、価値があるとされます。
1-3-1.グレードの高い花珠真珠
花珠(はなだま)真珠、という名前を聞いたことがありますか?花珠真珠とは、アコヤ真珠の中でも特にグレードの高い、最高品質のもののことです。
アコヤ真珠にはさまざまな色のものがあるとご紹介しましたが、その中でも花珠真珠と呼ばれるのはホワイト系のものだけ。さらに傷の状態や巻きと呼ばれる真珠層の厚さ、形などを評価されたごく一部のものだけが花珠真珠と呼ばれます。
さらに最近よく見るのが「オーロラ花珠」「オーロラ天女」という真珠です。これらは花珠の中の、さらにごく一部。オーロラ花珠は真珠の下半分に反射の輝きが見えるもの、そしてその中でもごく一部の、特に輝きが美しいものだけがオーロラ天女です。
ここで気を付けなければならないのが、現状花珠という名前は誰でも簡単につけられるということです。花珠真珠と名乗るためのきちんとした決まりはないので、品質が悪くても高く売るために花珠真珠と名付けて売られている真珠は、実際にあります。つまり名前だけで判断するのではなく、自分の目で見てしっかり判断する必要があるということです。
また、真珠には品質の鑑別書がついていることがあります。信頼できる鑑別機関が発行した鑑別書なら信頼してもいいでしょう。ただし鑑別機関の信頼度には差があるので、鑑別書があるから無条件に信じられるわけでもありません。鑑別書を発行した鑑別機関は、信頼できるところなのか?きちんと調べる必要があります。
1-4.南洋真珠とは
南洋真珠とは、インドネシアやネパールなど、暖かい地域の海(南洋)で養殖される真珠のことです。シロチョウ貝から採れるシロチョウ真珠、クロチョウ貝から採れるクロチョウ真珠の2種類があり、どちらもアコヤ真珠よりも粒が大きいという特徴があります。アコヤ真珠はやわらかい色合いなのでオールマイティに使いたい人向け、南洋真珠は華やかなパールジュエリーが欲しい人に向いています。
1-4-1.シロチョウ真珠
シロチョウ真珠の特徴は、なんと言ってもその大きさです。数ある真珠の中でも特に大きくて、10ミリから、大きなものでは20ミリにもなります。一粒でも十分に存在感があるので、一粒のジュエリーや大ぶりのイヤーアクセサリーとしても人気です。色合いはイエロー・ゴールド系とホワイト・シルバー系に分けられます。輝きには重厚感があり、「真珠の女王」と呼ばれるほどの美しさです。
1-4-2.クロチョウ真珠
クロチョウ真珠はクロチョウ貝から採れる真珠で、他の真珠とは違うと一目でわかる輝くブラックの色合いをしています。名前に「クロ」という色の名前が入っているので真っ黒な真珠なのだと思われることもありますが、その輝きは赤系、グリーン系、イエロー系に分けられ、それぞれ違った表情を見せるのが特徴です。また、クロチョウ真珠はドロップ型とよばれる涙のしずくのような形のものが多いという特徴もあります。縦長のシルエットがイヤーアクセサリーやネックレスにぴったりです。
ブラックの色合いからお葬式などで身につけるものだと誤解されることもありますが、クロチョウ真珠はさまざまな場面で使用できます。クールな印象があるので、大人っぽいジュエリーとしても人気です。
1-5.淡水真珠とは
淡水真珠とは、川や湖などで養殖される真珠です。アコヤ真珠はアコヤ貝、シロチョウ真珠はシロチョウ貝から採れますが、淡水真珠の母貝にはイケチョウ貝、カラス貝などさまざまな種類があります。形はきれいな球のものもありますが、楕円形やゴツゴツしたジャガイモのような形など実に多種多様で、とても個性的です。この世にたったひとつだけの、他の人とは違うパールジュエリーが欲しい人にぴったりですよ。
養殖しやすく大量生産が可能なのでお手頃な価格で購入することができるのも、淡水真珠のメリットです。気取らない普段使いのパールジュエリーとして使用できますよ。
2.真珠の種類ごとの価値・価格

真珠と一口に言っても、その種類によって価値や価格は大きく異なります。淡水真珠はもっとも養殖しやすく大量生産が可能なため、比較的お手頃な価格で手に入ります。品質にもよりますが、数千円から1万円前後で購入でき、初めて真珠を買う人や普段使いのアクセサリーを探している人におすすめです。
アコヤ真珠は10万円前後のネックレスが一般的で、花珠真珠やオーロラ花珠といった最高品質のものはさらに高額になります。日本産のアコヤ真珠は品質が高く、特有の美しい光沢が魅力です。淡水真珠より高価ですが、冠婚葬祭など幅広い場面で活躍します。さらに、シロチョウ真珠やクロチョウ真珠といった南洋真珠は20万円以上することも多く、大粒で華やかな見た目が特徴です。希少性が高く、身につけるだけで特別感を味わえるジュエリーといえるでしょう。
3.真珠には偽物がある

真珠にはいろんな種類があります。アコヤ真珠、シロチョウ真珠など、本物の真珠のすべてが「本真珠」です。そして本物の真珠があるということは、偽物の真珠もあります。偽物の真珠でも「〇〇真珠」「〇〇パール」という名前で売られているので、真珠に詳しくない人は本物の真珠だと勘違いしてしまうかもしれません。偽物にはいくつかの種類がありすぐに偽物だとわかるようなものもありますが、近年では精巧に作られている偽物も多く一見しただけで本物か偽物かを見分けるのは難しいものもあります。
そこでこの項では、真珠にはどのような種類の偽物があるのか、本物の真珠と偽物の真珠の見分け方をご紹介します。本物の真珠を間違いなく手にするためにも、知っておいてくださいね。
3-1.偽物の種類
真珠の偽物にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や見分けやすさが異なります。偽物と聞くと、「粗悪品」「劣化版」と思うかもしれませんが、中には偽物とわかっていて、あえてその商品を楽しむという人もいます。それぞれにメリットとデメリットがあり、どれを重視するかは人によって違うということですね。真珠の偽物にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
3-1-1.コットンパール
コットンパールは綿(コットン)を圧縮したものをパール塗料でコーティングしたものです。形は丸いものが多いですが表面がでこぼこしていてなめらかではないので、見た目ですぐに本真珠ではないとわかるでしょう。またとても軽いのも特徴で、実際に手に持ってみればその重さの違いははっきりとわかります。
コットンパールは大きさや色などさまざまなものがあり、ハンドメイドの材料としても人気です。コットンパールを使用する人の多くは、イミテーションだと分かった上で楽しんでいます。気軽にさまざまなデザインのアクセサリーを楽しめるのが、コットンパールのメリットです。デメリットははっきりと偽物だとわかることで、結婚式やお葬式などの格式高い場所には向きません。
3-1-2.プラスチックパール
プラスチックパールはプラスチックの土台を、合成の真珠箔でコーティングしたものです。本真珠と比べると光沢が少なく軽いという特徴があります。安価で売られていて、また重さもなく身に付けやすいので「一見真珠に見えるけど、安くて気軽に使えるイミテーション」として使用する人が多いです。メリットは軽いので長時間つけていても疲れないこと、デメリットは光沢が弱いので、真珠に詳しいひとにはプラスチックパールだと分かってしまうかもしれないこと。また、本真珠と比べるとどうしても安っぽく見えてしまうので、身につけていても少し物足りない気がしてしまうかもしれません。
3-1-3.ガラスパール
ガラスの土台を真珠箔や塗料でコーティングしたものが、ガラスパールです。プラスチックパールよりも重厚感があり、光沢も強いので人気があります。土台はガラスなので球以外にもさまざまな形のものを作れるのがメリットです。個性的なデザインのアクセサリーを手頃な価格で購入できるので、普段使いのイミテーションとして人気がありますよ。
気を付けたほうがいいのは、ガラスパールはコーティングがはがれてしまうことがあるということ。長期間の使用には向かないので、割り切ったうえで購入してください。
3-1-4.貝パール
貝パールはイミテーションパールの中で、もっとも本真珠に近いと言えるでしょう。核になるのは養殖真珠に使われる母貝です。貝の核に真珠箔でコーティングをしたものなので、見た目も重さも本物の真珠に近く、本真珠と見分けるのはとても難しいでしょう。もしイミテーションでかまわないので本真珠に近いものが欲しいなら、貝パールがもっともおすすめです。じっと見られたり、実際に触られたりすることがなければ、身につけていてイミテーションとばれることはないでしょう。
3-2.偽物の見分け方
イミテーションパールをイミテーションとわかっていて楽しむのは、もちろん何の問題もありません。本真珠は品質はいいですが価格が高く、予算の関係で手が出ないこともあるでしょう。そんな時にお手軽な価格で楽しめるイミテーションパールは、消費者の強い味方です。
ですが、問題はそうとは知らずにイミテーションを購入してしまうこと。コットンパールやプラスチックパールは見た目や重さでイミテーションだとわかりますが、ガラスパールや貝パールを何の知識もなく本物か偽物か見分けることは不可能です。ですが知識があれば、完璧にとはいきませんがある程度偽物を見分けることができるようになります。この項では実際に真珠の偽物を見分ける方法をご紹介します。
素敵なパールジュエリーを見つけたらすぐに購入するのではなく、ショップの迷惑にならない範囲で納得できるまでよく観察するようにしましょう。また、もしすでに購入したもので本物かどうか不安な真珠などがあれば、試してみるのもいいと思いますよ。
3-2-1.ブラックライトを当てる
その真珠が本物かどうか見分けたいと思ったら、一番簡単な見分け方はブラックライトを当てることです。ブラックライトは紫外線を出すライトで、真珠だけでなく宝石の見分けで使用されることがよくあります。誰でも持っているものではないですが、ブラックライト自体はそう高いものでもないので、まだ持っていない人は購入しても良いと思いますよ。
本真珠にブラックライトを当てると、強い青、または緑に蛍光します。逆に言うと、蛍光していないものは偽物というのが分かります。
ただし気を付けなければならないのは、蛍光していればそれがすなわち本物だというわけではない、ということです。偽物の中でも特に精巧なイミテーションには、蛍光塗料が塗ってあることがあります。そのため、「蛍光する=本真珠」というよりは「蛍光しない=イミテーションパール」と認識しておきましょう。
3-2-2.手で触って確認する
本真珠には熱伝導率が高いという特徴があり、触るとひんやりします。一方でブラスチックなどで作られたイミテーションは、体温であたたかく感じるので、本真珠を触ったことがあれば違いに気付けるかもしれません。
また、真珠同士を擦りあわせるという方法もあります。擦りあわせた時に偽物だとツルツル、本物だとざらざらするので分かりますよ。ただし、店の商品ではできない方法ですし、自分の物でもあまり試したくない方法なので、あまりおすすめはしません。
3-2-3.真珠の穴を見る
ネックレスなどの真珠であれば、糸や金具を通すために穴があけてある言が多いです。実はその穴をよく確認してみると、本真珠かイミテーションかわかることがあります。
真珠のネックレスを作る時には糸を通す穴をあける必要がありますが、本真珠であればその切り口はとてもきれいです。ですがイミテーションの場合は穴を開けてからコーティングが行われるので、穴がガタガタしているものが多いと言われています。
とはいえ、どの見分け方も完璧ではありません。その他にも重さを確認する、粒のそろい方(あまりにも大きさが均一すぎるものは怪しい)を見ることも、偽物の見分け方として有効です。複数の見分け方をチェックし、総合的に判断するようにしてください。
4.真珠のお手入れ&保管方法
素敵なジュエリーを購入できたら、次に気を付けてほしいのが真珠のお手入れ方法です。
ジュエリーのお手入れ方法・保管方法は石の種類によって異なります。石の性質によっては適切な取り扱い方が違うので、中には良かれと思ってしたことが、かえってその石のためによくないことだったということも……。
そんなことにならないために、真珠のお手入れ方法・保管方法をご紹介します。これさえ覚えておけば、真珠をいつ購入しても安心ですよ。
4-1.毎日のお手入れ方法
真珠のジュエリーは、汗や皮脂などの汚れが知らないうちに付着しています。そのままにすると真珠を傷める原因になるため、使用後はやわらかい布で優しく拭く習慣をつけましょう。眼鏡拭きなどでも十分ですが、宝石用クロスを使う場合は研磨剤が含まれていないものを選んでください。研磨剤入りのクロスやティッシュは真珠の表面を傷付けてしまうおそれがあります。やわらかい布で表面を拭くだけで、その日についた汚れは十分落とせます。水洗いや超音波洗浄は内部に水が染み込んだりヒビの原因になるため避けましょう。
また、ネックレスの糸替えも忘れずに行いたいポイントです。真珠のネックレスは5~10年に一度の糸替えがおすすめです。糸は時間とともに劣化し、切れると真珠が落下して傷付くこともあります。使用頻度が高い場合は早めの交換を意識し、購入店やジュエリーショップで相談してみると安心です。
4-2.真珠の保管時の注意
宝石がついたジュエリーは、その石に合わせた保管をする必要があります。真珠の場合気を付けなければならないのは、まず直射日光を避けることです。真珠は長時間、直射日光を浴び続けると退色することがあります。いろんな色がある真珠の中からせっかく一番気に入るものを選んだのに、色が変わってしまったらショックですよね。変色・退色を避けるために、保管時は直射日光を避けてください。
また、高温多湿も真珠にとってはよくありません。窓際など湿度が高くなりやすいところに、真珠を置いておくのはやめましょう。エアコンの直風が当たるような場所も避けてください。
また、真珠は他の宝石と比べても、特に傷つきやすいということも覚えておいてください。いろんなジュエリーをジュエリーボックスなどにまとめて保管するという人もいますが、真珠の場合はあまりおすすめできません。なぜなら真珠はとてもやわらかいので、他の宝石とぶつかると簡単に傷ついてしまうからです。せっかくきれいな本真珠を買ったのに、傷ついてしまったらとても残念ですよね。真珠に傷がつくのを避けるために、ひとつずつ購入した時のケースに入れて保管するのが良いでしょう。
5.まとめ
今回は「アコヤ真珠と本真珠の違い」や、「本真珠の種類・価値・偽物の見分け方」について詳しくご紹介しました。ショップに行くと「本真珠」「アコヤ真珠」「シロチョウ真珠」などさまざまな名称が並び、違いがわかりにくいと感じた方も多いのではないでしょうか。真珠の名前は、真珠を作り出す貝の種類や生息する環境によって付けられています。アコヤ貝から採れるのがアコヤ真珠、シロチョウ貝から採れるのがシロチョウ真珠、そして川や湖で育つのが淡水真珠です。これらのように、貝の中で作られるすべての本物の真珠を「本真珠」と呼びます。
一方で、プラスチックパールやガラスパールなどのイミテーションも存在します。ブラックライトを当てたり、糸穴を確認することである程度見分けがつくこともあります。真珠は冠婚葬祭などあらゆる場面で使える万能な宝石で、品質の良い本真珠をひとつ持っておくと一生ものの価値があります。身につけるだけで品格を感じさせてくれる特別な存在だからこそ、自分にぴったりの真珠をじっくり選んでくださいね。


