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ユリスナルダンの記事
時計ツウの間で評判のマリンクロノメーターにおいて、世界的な知名度を得ているユリスナルダン。現在ではマリンクロノメーターで培ってきた技術やデザインを腕時計へ活かしており、伝統的なデザインと独自性のある技術で高い評価を得ています。この記事ではユリスナルダンの歴史、魅力、代表シリーズ、ユリスナルダンの時計を着けている有名人、おすすめモデルについてまとめました。 1 【伝統あるマリンクロノメーター】ユリスナルダンの歴史 1-1 1846年多くの時計ブランドが生まれたスイスルロックルで創業 ユリスナルダンは時計職人の父レオナール・フレデリック・ナルダン、マリンクロノメーター製作や天文時計製作の専門家フレデリック・ウィリアム・デュボア、ルイ・ジャンリシャールから時計の技術を学び、1846年にスイスルロックルで創業しました。創業当時から正確さから評価の高かった技術は、より正確さが求められるマリンクロノメーターへと向かいました。 航海において正確な時刻を知ることは現在地を知り、向かう方向を定める役割があり、正確なユリスナルダンのマリンクロノメーターは重宝されていました。1862年のロンドン万国博覧会では金賞を受賞、1975年までに万国博覧会で合計14回のグランプリを獲得するほどで、20世紀に入ってからは海軍用に開発したマリーンクロノメーターは高い評価を集め、確固たる地位を獲得していきました。 1-2 1980年代から90年代 クオーツショックによるピンチを天文三部作で乗り切る 1926年頃、ユリスナルダンのマリンクロノメーターはロンドンのブレゲ生誕100周年記念コンテストで優勝しました。マリンクロノメーターにおいてほぼ独占状態ともいえるほどの成功を収めましたが、逆に腕時計への参入を遅らせてしまったとも言われています。 世界的な成功を収めていたユリスナルダンに陰りが出始めたのは、1970年代のクオーツショックでした。ユリスナルダンに限らず、スイス時計業界全体へのダメージが大きく、多くのブランドが廃業や休業に追い込まれてしまいました。ユリスナルダンは一度も運営をストップすることなく続けることができた稀有なブランドですが、それでも深刻なダメージを受けてしまいました。 そんな中1983年、投資家ロルフ・W・シュナイダーがユリスナルダンの株式の大半を獲得。現在よく見られる投機目的の投資家集団とは違い、ロルフ氏はブランドの存続のために様々な形で尽力します。ユリスナルダンの再建には普通の時計をつくるのでは足りない、とアストロラーベ(天体観測用の機器)にインスピレーションを得て、ルートヴィヒ・エクスリン博士にコンタクト。 博士の尽力もあり開発されたのが天文三部作でした。アストロラビウム・ガリレオガリレイ、プラネタリウム・コペルニクス、テリリウム・ヨハネスケプラーの3本からなる超複雑系天文時計です。機械式時計の複雑さと面白さを全面に押し出したこれらの時計は、ユリスナルダンだけではなくスイス時計業界全体の機械式時計の復権を後押ししたと言われています。 1-3 2024年時点でコングロマリットを抜け、独立経営中 その後もエクスリン博士に力を借りながら2001年にフリークを発表。トゥールビヨンとは違うセンターカルーセル機構を搭載したフリークは、インパクトあるデザインやケースバックで巻き上げる姿が話題となりました。後述しますが、センターカルーセル機構は権利を購入して開発にこぎつけています。 フリークの開発過程でシリコン部品の重要性に気付いたロルフはシリコン製部品メーカーのシガテック社を設立。2011年にはエナメル文字盤に長け、クロワゾネ文字盤の高い技術をもったドンツェ・カドラン社を買収するなど、今後ユリスナルダンに必要な技術をしっかり押さえる先見性がありました。 2014年にジラールペルゴを擁するソーウィンドグループへ買収。2017年にはLVMH、apple出身のパトリック・プルニエがCEOに就任。2022年には独立しており、現在は独立運営されている世界的にも珍しい立ち位置のブランドです。 2 【伝統あるマリンクロノメーター】ユリスナルダンの魅力 2-1 創業170年を超える長い歴史による知名度・技術の高さ ユリスナルダンは創業170周年を超える長い歴史があり、世界でも有数の知名度と技術をもっています。世界的なマリンクロノメーターの権威として知られており、高い視認性と精度を保つ機構は他に類を見ません。現在でもマリンクロノメーターのDNAが息づくマリーンシリーズは時計愛好家を中心に広く愛されています。 高い技術をもっていることでも知られており、クオーツショックから立ち直れていなかったスイス時計業界を一念発起させるきっかけとなったと言われている天文三部作が有名です。誰もが見てわかる複雑な機構とそのデザインに、時計愛好家だけではなく多くの人々に驚きと感動を与えています。今でもフリークシリーズやトゥールビヨンモデルの開発など技術の研鑽に余念がなく、次に発表されるモデルが楽しみなユーザーも多いです。 2-2 世界的に評価されるマリンクロノメーターを手掛けていた実績 ユリスナルダンのルーツともいえるマリンクロノメーターはかつては安全な航海に欠かせないものであり、世界的な需要がありました。海の揺れや定まらない舵など、海上で目的に向かうことは困難を極めており、北極星など星々と時間を組み合わせることで方角や位置を正確に割り出していました。海上において正確な時刻を知ることは現在地を知るための極めて重要な要素でした。 ユリスナルダンは世界的に信頼性のあるマリンクロノメーターのメーカーであり、日本の誇る時計ブランドのセイコーも手掛けていました。正確性や視認性、ムーブメントの作りなど腕時計に通ずるものも多く、高い技術やデザイン性はマリンクロノメーターで培ったといっても過言ではないでしょう。ブランドロゴに錨マークを採用しているのも、ユリスナルダンにとってマリンクロノメーターへの想いの強さを感じさせます。 2-3 天文三部作にみる技術の高さとデザイン性 1970年代のクオーツショックの影響から経営難に陥っていたユリスナルダンを、ひいてはスイス時計業界を再び盛り上げる起爆剤の一つとなったと言われるのが天文三部作です。1980年代〜90年代にルートヴィッヒ・エクスリン博士が指揮を執って開発・発表した天文三部作「ガリレオガリレイ」「プラネタリウム・コペルニクス」「テリウム・ヨハネスケプラー」。小さな腕時計の中に複雑な機械式天文時計の機構を収め、それでいてリューズで多くの操作を行う簡易さなどから今でも伝説として語られています。 標準時、地方時、日食、月食、黄道十二宮、永久カレンダーを搭載し、1つのリューズで調整可能なガリレオ・ガリレイ。第二時間帯、黄道十二宮、ムーンフェイズ、6惑星や月の正確な位置、永久カレンダーのすべて文字盤上に配置し、太陽系の全貌を表現したプラネタリウム。中心に北極上空からみた地球を描き、ムーンフェイズ、永久カレンダー、24時間表示、日食、月食表示を搭載。地球、太陽、月の相関関係を表現したテリウム・ヨハネスケプラーの三部作となっています。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 3 【伝統あるマリンクロノメーター】ユリスナルダンの代表シリーズ 3-1 フリーク 初代フリークの機構はトゥールビヨンの女王の異名を持つキャロル・フォレスティエ=カザピ女史が開発したものでした。現在タグホイヤーのムーブメントディレクターを務める彼女がまだ世に出る前に、トゥールビヨンとは違い60分かけて針を兼ねているムーブメントが回転する機構として発表したセンターカルーセルをユリスナルダンが権利を買い取ったのが始まりです。 設計を担当したのは天文三部作で注目を集めたルードヴィヒ・エクスリン博士で、彼の手によってフリークは様々な進化を遂げていきます。ハイビート化したフリーク 28,800V/h、パーツの一部にシリコンを使用したフリーク ダイヤモンシル、フリークイノヴィジョン、センター カルーセルに、フライングトゥールビヨンを載せたフリークディアボロ、ブリッジをスケルトン化したフリーククルーザーなど、次々と新モデル・新機構を発表していきました。 現行ではこれまでケースバックを回すことで行っていたのをリューズへ変更し使いやすくなったフリークX、原点回帰したフリークワンを代表に新作がつくられています。ブランドでも注力しているシリーズで、今後の展開が楽しみです。 また、時計界で初めてシリコンを用いたモデルとしても知られています。脱進機に人工ダイヤモンドを使ったモデルを開発した際にシリコンの優位性を知り、シリコンパーツ製造会社の「シガテック」を設立したことで、数々の進化を支えています。 3-2 クラシコ クラシコはその名の通り、クラシックなデザインに仕上げたシリーズです。針をメインにしたシンプルなモデルを集めており、リーフ針やローマンインデックスで仕上げたドレスウォッチです。薄口で取り回しもよく、トレンドに左右されないシンプルさが永く愛されている理由です。 ここまでは一般的なブランドでもよくあるシリーズ展開ですが、ユリスナルダンは一味違います。自身が得意とするエナメル文字盤を使用したモデルも展開しています。後述するサンマルコシリーズとはケースデザインが異なり、クラシコはよりクラシックなデザインが強調されています。 3-3 マリーン 世界的に高い評価を得ているユリスナルダンのマリンクロノメーターにトリビュートしデザインされたマリーン。暗い海上でも有効な視認性と高い精度を生むシンプルな機能で、多くのモデルが縦の2カウンター文字盤で展開されています。大ぶりなローマンインデックスと長く大きいスペード針を中心に、クラシックなデザインにまとまっています。トゥールビヨンやアニュアルカレンダーモデルなどのハイエンドモデルも発表されており、富裕層向けのアプローチも用意されています。 現行では既存モデルとなるケースサイズ45mmのマリンクロノメーターに対し、42mmのマリーントリピュールが展開されています。取り回しよく、視認性や機能性も維持され、シリシウム製の脱進機を備えた最新の技術が搭載されたムーブメントを採用するなど、ブランド内の期待も高いシリーズです。 3-4 ダイバー ユリスナルダンによる唯一のダイバーズウォッチシリーズがダイバーです。マリーンはマリンクロノメーターにインスピレーションを得てデザインされたシリーズで防水性は日常生活+α程度ですが、ダイバーは200m以上の防水性を確保した本格ダイバーズウォッチです。クラシックな趣の強いマリーンに対し、ダイバーは現代的で機能性をしっかり確保したツールのような印象です。 現行では「X」型にブリッジを残したスケルトンモデルを複数シリーズで展開するダイバーX、クロノグラフ機能を付与したダイバークロノグラフ、大ぶりな44mmケースサイズにマリーンクロノメーターの流れを汲む縦2つ目デザインのダイバー44mm、3針でモダンなデザインのダイバー42mmと細かく分かれています。 レディースモデルとして39mmも展開されており、ベゼルいっぱいにダイヤモンドを配置したモデルも展開されています。上手く選べばペアウォッチのように楽しむことも可能です。 3-5 ブラスト ブラストは航空機、中でもステルス機からインスピレーションを得たケースデザインが特徴のシリーズです。レーダーに捕捉されないように多角形で正面を捉えられない複雑な面取りが施されており、一線を画すケースデザインとなっています。機能的で幾何学的なケースが採用され、スケルトン文字盤によりムーブメントの動きを鑑賞できるモデルがメインとなっています。 代表的なのはスケルトンXで、Xの形状を背骨にし輪列もそれに合わせて整頓。向こう側が大きく見えるほどに空間が空いたデザインが特徴的です。幾何学的で最新鋭なデザインを活かし、トゥールビヨンやアワーストライカーといった複雑機構を搭載する余白があるのもブラストの特徴です。アールデコのもつ工業的な雰囲気というよりも、まるで兵器のような世界観をもつ独特なシリーズです。 3-6 ミケランジェロ クラシックなトノーケースが特徴のミケランジェロ。アルファ針や独特なインデックスのフォントなどレトロな雰囲気を纏いつつ、白・黒・赤のカラーリングでスポーティーな世界観も感じさせます。3針・UTC(GMTと同機能)・クロノグラフなど幅広い機能で展開されているのも特徴的です。 トノーケースがメインですが、過去に立体的なケースのレクタングラーモデルも発表されており、3針やトリプルカレンダームーンフェイズといったクラシックな機能を搭載しています。人と違う時計を選びたい方にはぴったりなシリーズです。 3-7 サンマルコ サンマルコはベネチアの守護聖人であり、新約聖書の福音書を記したマルコ(聖マルコ)に由来しています。キリスト教がメインの欧州らしいネーミングかもしれません。時計はというとクラシックなラウンドタイプで、文字盤へのギョーシェやリーフ針、丸みを帯びたベゼルなど、伝統的なデザインパーツで構成されています。機能展開は3針とGMT表示に絞られています。 サンマルコの最も特徴的なのは、エナメル文字盤による絵画のようなモデルです。ユリスナルダンは2011年にエナメル文字盤を手掛けるドンツェ・カドラン社を買収しており、特にクロワゾネ文字盤の仕上がりに磨きがかかりました。航海の様子や街中の様子を海と共に描く文字盤は時計業界屈指の美しさで、マリンクロノメーターに並ぶユリスナルダンにとってのアイデンティティとなっています。 3-8 その他複雑系 ユリスナルダンは複雑系モデルの開発にも力を入れています。特に有名なのは天文三部作で、誰もが複雑さに驚く機構とデザインで注目を集めました。トゥールビヨンの開発にも力を入れており、各シリーズでもトゥールビヨンモデルを発表しています。トゥールビヨンの延長とでもいうべきか、センターカルーセル機構を備えたフリークの開発など様々な複雑機構を備えたモデルが開発されています。複雑系に含めるか難しいのですが、複数シリーズでエナメル文字盤を使ったモデルも発表されています。 これらを支えるのが豊富な資金で、センターカルーセルの使用権利を購入してフリークの開発を進めることやその過程でシリコンの開発に注力するためにシガテック社を設立するなど、可能性があると思ったポイントへの投資を行うのも特徴です。ドンツェ:カドラン社を買収しエナメル・クロワゾネの可能性を広げたのも同様です。自社開発の技術も高いですが、資金でグループを大きくしていく手法は、ユリスナルダンの可能性を無限に広げているといえるでしょう。 4 【伝統あるマリンクロノメーター】ユリスナルダンの時計を着けている有名人5選 4-1 Amazon CEO ジェフ・ベゾス デュアルタイム マニュファクチュール Ref.3343-126-7/91 Amazon CEO ジェフ・ベゾスさんが着けているのはデュアルタイム マニュファクチュール Ref.3343-126-7/91です。ジェフ・ベゾスさんはプレゼンに出席する際に時計を着けているのを一般に見られますが、オメガスピードマスターとユリスナルダンの時計を着けているのをよく見られているようです。 Ref.3343-126-7/91はジェットセッターにぴったりのデュアルタイム機能付きのモデルです。基本的な視認性を維持しながら、2時位置のビッグデイトや9時位置のローカルタイムなど直感的に分かる表示窓など、デザイン性と機能性が両立した一本です。 4-2 俳優 梅宮辰夫 ソナタ Ref.670-85 俳優 梅宮辰夫さんが着けているのはソナタ Ref.670-85です。梅宮さんは時計愛好家で、アンティークロイスやカルティエなど、クラシックなモデルを好んで着けていたようです。 ソナタ Ref.670-85はユリスナルダンによる複雑系ハイエンドモデルです。従来モデルはソナタ・カテドラルゴングで、更に脱進機をシリシウム製にすることで耐磁性の向上などが図られています。24時間設定可能なアラーム、カウントダウン・タイマー、デュアルタイム表示を備えたコンプリケーションモデルで、1時位置インダイヤルのアラーム・4時位置に日付表示・6時位置にデュアルタイム・9時位置にアラームのオン・オフ切り替え・10時位置にカウントダウンタイマーの設定となっています。 4-3 ドイツ・サッカー連盟(DFB) ラインハルト・グリンデル マリーンクロノグラフ Ref.1533-150 ドイツ・サッカー連盟(DFB) ラインハルト・グリンデルさんが着けているのはマリーンクロノグラフ Ref.1533-150です。ラインハルトさんは記者や国会議員を経てドイツサッカー連盟会長に就任した方のためか、時計を着けている情報が見当たりませんでした。 Ref.1533-150はマリンクロノメーターからインスピレーションを得てデザインされたマリーンのクロノグラフ搭載モデルです。視認性を高める特徴的な針やクラシックな印象のツーカウンターのインダイヤル、レイルウェイにデザインされたミニッツマーカーなど、伝統的なマリンクロノメーターのデザインを踏襲しています。 4-4 ロシア連邦政治家 ドミートリー・メドヴェージェフ マキシ マリーン ダイバー リミテッド・エディション Ref.260-32-3A ロシア連邦政治家 ドミートリー・メドヴェージェフさんが着けているのはマキシ マリーン ダイバー リミテッド・エディション Ref.260-32-3Aです。メドヴェージェフさんは時計愛好家のようで、他にもフランクミュラーカサブランカなど少し人とは変わったモデルを着けているようです。 Ref.260-32-3Aはユリスナルダンを代表するダイバーズウォッチシリーズの一本です。マリンクロノメーターにインスピレーションを得てデザインされた12時位置のパワーリザーブとレイルウェイのスモールセコンドは時代を超えて愛されるデザインです。500本限定モデルです。 4-5 俳優 キム·ジェウォン マキシマリーンクロノメーター43 Ref.263-67-7M/40 俳優 キム·ジェウォンさんが着けているのはマキシマリーンクロノメーター43 Ref.263-67-7M/40です。キムさんは時計愛好家のようで、他にも多くの高級時計を所有していると言われています。 Ref.263-67-7M/40はケースサイズ43mmのマキシマリーンクロノメーターです。マリンクロノメーターの伝統ある縦2つ目文字盤にアルファ針とブレゲ針を組み合わせた視認性の高い針デザインのクラシックで機能的な一本です。控えめなローマンインデックスやリューズガードなど、ところどころで現代的なエッセンスも加えられており、デイリーユースしやすいモデルに仕上がっています。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 5 【伝統あるマリンクロノメーター】ユリスナルダンのおすすめモデル5選 5-1 マリーン クロノグラフ アニュアルカレンダー Ref.1533-150-3/E0 Ref.1533-150-3/E0はユリスナルダンの代名詞ともいえるマリンクロノメーターにトリビュートしてデザインされたシリーズの一本です。横2つ目のインダイヤルの配置で、マリンクロノメーターを踏襲しつつ、腕時計としての機能もしっかり考えられています。白文字盤に青字で、海を想起させる爽やかなファーストインプレッションが特徴です。 シンプルな文字盤に多くの機能がつまっています。3時位置のインダイヤルはクロノグラフの積算計、6時位置の窓は日付表示、9時位置のインダイヤルは月と60分積算計となっています。アニュアルカレンダーなので、閏年の認識がなく1年に一度だけ日付調整が必要となります。ベゼルのコインエッジや独特のラグ形状など、ユリスナルダンならではの腕時計のマリンクロノメーターの表現が楽しめます。 5-2 フリーク ヴィジョン Ref.2502-250LE/01 Ref.2502-250LE/01は針を兼ねたムーブメントのセンターカルーセルが60分かけて一周する機構が特徴のフリークの一本です。様々なモデルが発表されたフリークですが、こちらは初の自動巻きモデルです。ベゼルで時刻調整、ケースバックで巻き上げを行う斬新な機構で、デザインと合わせ発表時に注目を集めました。 18kローズゴールドケースにシックなブラックの文字盤、歯車の複数備えたセンターカルーセルがインパクトあるデザインに仕上がっています。世界99本限定の希少性やフリークの進化の過程を見れる貴重なモデルです。 5-3 クラシコ エナメル サンタマリア Ref.8150-111-2/SM Ref.8150-111-2/SMはクラシコシリーズに用いられるケースやムーブメントを採用しながら、クロワゾネ技法による唯一無二の美しさをもつモデルです。ユリスナルダンは元々クロワゾネ文字盤の高い技法を持っていましたが、2011年にドンツェ・カドラン社を買収しさらに磨きがかかりました。 描かれているのはコロンブスが1492年に大西洋横断航海で使ったサンタマリア号。細身のリーフ針やドットインデックスなどの文字盤を邪魔しないデザインを選び、文字盤の美しさを堪能できるように工夫されています。クロワゾネは線画の中に何度もエナメルを流し色を重ねる技法で、一本当たりにかける時間は途方もありません。まるで貴族の持ち物のような一本です。 5-4 エグゼクティブ デュアルタイム Ref.246-00-3/42 Ref.246-00-3/42はユリスナルダンの中でもハイエンドとなる機能やデザインで展開されるシリーズエグゼクティブのデュアルタイムモデルです。大味な文字盤デザインの印象は複雑機構を搭載する余白が設定されているためで、ケースデザインやセラミックベゼルなどの外装でエグゼクティブだと分かるシルエットでデザインされています。 デュアルタイムは比較的シンプルな部類の機能で、一見3針に見えますが9時位置の窓にローカルタイムを設定することで一目で分かるようになっています。GMT針やインダイヤルを使わずに最小限の表現で第二時間帯を表示しており、黒文字盤とローズゴールドケースのエレガントな雰囲気を邪魔していません。 5-5 ダイバーNET アズール 44mm Ref.1183-170-2B/3A(2023年新作) Ref.1183-170-2B/3Aは海と関わりの深いユリスナルダンによるダイバーズウォッチシリーズの2023年モデルです。世界海洋デーを記念して製作されたモデルで、海のような紺碧の色を表現したアズールブルーをテーマカラーにデザインされています。 マリンクロノメーターにインスピレーションを得てデザインされた縦2つ目の文字盤は現代的なエッセンスと上手く融合しています。水滴のようなデザインのパワーリザーブ針、複合カーボンを素材とした逆回転防止ベゼル、シリコン製ひげぜんまいを使用したムーブメントCal.UN-118を搭載するなど、マリンクロノメーターのデザインから歴史を尊重しつつも、最新の技術を遺憾なく発揮したモデルとなっています。 6 【伝統あるマリンクロノメーター】ユリスナルダン ユリスナルダンの歴史、魅力、代表シリーズ、ユリスナルダンの時計を着けている有名人、おすすめモデルについてまとめました。高い技術やデザイン性により時計愛好家たちから高い人気を持つユリスナルダンですが、創業当時からマリンクロノメーターの権威として活躍するなど、世界的な知名度と評判の高さをもっていました。トップクラスのハイブランドでありながら斬新なことにもチャレンジするスタイルで、今後も新たな技術や機構の開発が楽しみなブランドです。もし街中でユリスナルダンの時計を見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。
2024年4月に『WATCHES & WONDERS GENEVA 2024/ウォッチアンドワンダーズ』が待望の開催。昨年よりも一般公開日が1日長くなったことによって、ひとりでも多くの時計ファンが新しい時計を見ることができるようになりました。 根強い人気を誇るユリスナルダンの新作発表を切望していた方も多いのではないでしょうか?? さて、この記事では、今回のウォッチアンドワンダーズで発表されたユリスナルダンの新作を一挙紹介。わかりやすくまとめていますのでぜひ最後までご覧ください。 1.フリークSノマド 2513-500LE-4A-GUI/1A 2513-500LE-4A-GUI/3A 出典:ユリスナルダン 定価 ¥21,901,000 ケース径 45㎜ 本体素材 チタン、カーボンファイバー ブレスレット レザー キャリバー UN-251 パワーリザーブ 72時間 2022年に初めて登場したフリーク Sをベースとしたモデル『フリーク S ノマド』が新登場。デザイン・技術の両方の面でさらに高みを目指して生まれたモデルとなっております。 また、本体素材にはチタンとカーボンファイバー素材が採用されていることから、ちょっとした遊び心を感じます。文字盤はダイヤモンドの形に彫刻されたギョーシェ文字盤となっており、ユリスナルダンの繊細な技術力も感じ取ることができます。 まとめ いかがだったでしょうか? 今回は、ユリスナルダンの2024年新作を紹介させていただきました。 皆さんにとって参考となっていれば幸いです。
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