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ショーメの記事
結婚を考える多くの方にとって、婚約指輪は愛の証しであり、一生に一度の大切な選択です。ショーメのような高級ブランドの指輪は、特別な瞬間をさらに輝かせますが、その価格や選び方には頭を悩ませる方も少なくありません。そこで今回は、ショーメの婚約指輪の相場、人気デザイン、選び方などについて詳しく解説したいと思います。ショーメは、フランスで創業した老舗ジュエラーであり、王室御用達ブランドとしても知られています。伝統的なデザインから現代的なデザインまで、幅広い婚約指輪を取り揃えています。 この記事を読めば、ショーメの婚約指輪について深く理解し、自分たちにとって最適な指輪を選ぶためのヒントを得ることができます。きっと、一生に一度の婚約をより特別な思い出にできるでしょう。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。 1.ショーメの歴史と特徴 ショーメのジュエリーは、その繊細なデザインと卓越したクラフトマンシップで、多くの人々の心を捉えてきました。しかし、その美しさの背後には、どのような歴史があり、どのような特徴があるのでしょうか? このブランドが世界的に愛される理由は何なのでしょうか? 1-1.ナポレオン皇后ジョゼフィーヌを愛した240年以上の歴史 ショーメは、240年以上の長い歴史を持つジュエリーブランドです。その歴史は、ナポレオンの時代に始まり、華やかなフランスの歴史と文化を彩ってきました。 1780年、マリ・エティエンヌ・ニトがパリに「ニト父子商会」を設立しました。彼はナポレオンの皇后であるジョゼフィーヌの御用達ジュエラーとなり、その美しいジュエリーはナポレオンの戴冠式にも使用されました。 ジョゼフィーヌは、2世紀以上にわたり、ショーメの気品と個性あふれる作品にインスピレーションをもたらしてきました。彼女の愛情深い心は、ショーメが製作した数多くのセンチメンタルジュエリーで表現され、不朽のものとなりました。その後、ジョセフ・ショーメがブランドを引き継ぎ、ショーメの名を冠することとなりました。彼の時代には、ジュエリーが大好きなウージェニー后妃のために多くのジュエリーが製作されました。 ショーメのジュエリーは、その卓越した技術力は、ヴァンドーム広場12番地のハイジュエリーアトリエに在籍する宝飾職人、セッティング職人、研磨職人、宝石切り出し職人によって、メゾンの卓越したクリエーションに生命を吹き込まれています。 1-2.愛の象徴であるティアラをモチーフにしたデザイン ショーメのジュエリーは、「永遠の愛と絆の証」と称されるほど、そのデザインには愛や絆の象徴が込められています。特にティアラは3000個以上を製作し、王侯貴族の結婚式などで用いられることで知られています。 これは、ブランドが長年にわたって培ってきた王室との関係や、ティアラが持つ「高貴でエレガントな美しさ」を象徴しています。ショーメのティアラは、結婚式など特別な日の装いを華やかに彩るアイテムとして、多くの女性に選ばれています。 1-3.繊細な彫刻と卓越した技術 ショーメの技術は、200年以上にわたり、ダイヤモンドや希少な宝石の数々を時計と組み合わせてきました。その技術は綿密で限りなく繊細であり、ケース、ダイアル、ブレスレットの美しいボリュームを引き立てます。 また、ウォッチ製作には、あらゆる職種の専門職人による密接な連携が必要です。 ショーメの作品には、エングレービング、ギョーシェ装飾、エナメル装飾、セッティングなどの装飾専門技術が用いられています。これらの技術ひとつひとつの裏には、ショーメの作品に独自の価値を生み出している細部へのこだわりがあります。 さらに責任あるジュエラーとして、国連決議及びキンバリープロセス認証に準拠し、厳選されたダイヤモンドを使用しています。これにより、倫理的かつ持続可能な宝飾品の製造に貢献しているのです。 2.理想の輝きを見つけよう!ショーメの婚約指輪の価格相場 ショーメの婚約指輪は、30万円台から100万円以上とデザインや素材によって価格差が大きく、予算を決めるのも難しいですよね。ここでは、ショーメの婚約指輪の価格帯を徹底解説したいと思います。 2-1.手が届く贅沢:30万円台から始まるショーメの世界 ショーメの婚約指輪の中でも、30万円台で購入可能なものがいくつかあります。その中でも、「ビー マイ ラブ」コレクションのハニカムリングは、30万円台から購入可能で、ショーメの定番デザインを持つ婚約指輪です。 シンプルなデザインでありながら、ダイヤモンドの輝きが引き立つ美しいリングで、結婚指輪との重ね付けもしやすいという特徴があります。ショーメの婚約指輪は、その品質とデザインで世界的に高い評価を得ています。特に、ダイヤモンドのクオリティが高く、その美しさと輝きは他の追随を許しません。また、その独特のデザインが特徴で、フランスの伝統を感じさせる洗練された形状が多くの人々を魅了しています。 2-2.選ぶ楽しみ:40万円から100万円で見つける理想の一品 メインの相場は40万円から100万円に設定されています。この範囲内では、さまざまなデザインや素材から選ぶことができ、個々の好みや予算に合わせたリングを見つけることができます。 40万円台では、ショーメの「ビー マイ ラブ」コレクションから、ハニカムリングやソリテールリングなどが選べます。これらのリングは、シンプルでありながらも洗練されたデザインが特徴で、結婚指輪との重ね付けにも適しています。 2-3.特別な瞬間のためのリング:100万円を超えるショーメの婚約指輪 多くのデザインは40万円から100万円の相場に集中していますが、100万円を超えるデザインもあり、これらは特に豪華な装飾や大きなダイヤモンドが特徴です。 価格は使用されるダイヤモンドのカラット数や品質によって変動します。 100万円を超えるショーメの婚約指輪としては、「セレナード」コレクション エンゲージメントリングがあります。プラチナ製の台にダイヤモンドとブリリアントカットダイヤモンドのパヴェセッティングが施されたデザインで、ショーメならではの優美なラインをそのままに、面取り加工とパヴェセッティングを取り入れ、より華やかさと独特のボリューム感を感じさせるソリテールリングです。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 3.【予算から選ぶ】ショーメの結婚指輪 ここでは、30万円台、40万円台、50万円台、70万円台、100万円以上という5つの予算別におすすめの婚約指輪を紹介したいと思います。それぞれの指輪のデザインや特徴などを詳しく解説しているので、予算と好みに合った指輪を見つけてくださいね。 3-1.【30万円台】ビー マイ ラブ コレクション ハニカムリング このリングは、ショーメの定番デザインである「ビー マイ ラブ」コレクションにダイヤモンドをセットしたシンプルな婚約指輪で、結婚指輪との重ね付けもしやすいデザインです。「ビー マイ ラブ」コレクションは、ハチの巣をモチーフにしたシンプルなハニカム型のデザインが特徴。この金額で憧れのショーメの婚約指輪が手に入るのは魅力的といえるでしょう。 3-2.【40万円台】ビー マイ ラブ コレクション ソリテールリング このリングは、一粒のダイヤモンドをセットしたシンプルなデザインで、ピンクゴールドのリングに、厳選された美しいダイヤモンドが輝きます。40万円台で購入できるこのコレクションのソリテールリングは、シンプルながらも洗練されたデザインで、結婚指輪との重ね付けにも適しています。ピンクゴールド製のリングには、0.30カラットのダイヤモンドがセットされており美しく輝きます。 3-3.【40万円台】ジョゼフィーヌ コレクション トリオンフ ドゥ ショーメ リング 40万円台の予算で選ぶなら、「ジョゼフィーヌ」コレクションの中でもトリオンフ ドゥ ショーメ リングがおすすめです。このリングは、ピンクゴールドを基調とし、ペアシェイプとブリリアントカットのダイヤモンドを組み合わせたデザインが魅力的です。フェミニンで柔らかな印象を与えるため、多くの方に愛されています。 3-4.【40万円台】セレナード コレクション エンゲージメントリング 「セレナード」コレクションのエンゲージメントリングは、プラチナ製で、ブリリアントカットのダイヤモンドが0.3カラット以上セットされています。ロマンティックなデザインが特徴で、細部にまでこだわったデザインが魅力です。 3-5.【40万円台】トルサード シンプル ソリテールリング 「トルサード」シンプル ソリテールリングは、一風変わったデザインを好む女性におすすめのエンゲージリングです。その名前の通り、アームに刻まれた模様はらせんのようで、回り巡る愛をイメージさせるでしょう。4つの爪で留められたブリリアントカットのダイヤモンドは存在感を放ち見る者を魅了します。 3-6.【40万円台】フリソン ソリテールリング このリングは、まるでメレダイヤがプラチナのアームにふちどられたようなデザインの一風変わったリングです。ダイヤをふんだんに使っていますが、引っかかりが少ないデザインのため、毎日つけても邪魔になりません。中央に向けてくびれているアームは、4つ爪で留められたブリリアントカットダイヤを強調しています。実用性と個性の両方を兼ね備えた婚約指輪を探している方におすすめです。 3-7.【50万円台】ジョゼフィーヌ コレクション トリオンフ ドゥ ショーメ リング 「ジョゼフィーヌ」コレクションは、ショーメの中でも人気のあるラインです。このコレクションは、ナポレオンの皇后であったジョゼフィーヌにちなんで名付けられました。ピンクゴールドを基調とし、ペアシェイプとブリリアントカットのダイヤモンドを組み合わせたデザインが魅力的です。フェミニンさを求める方におすすめのデザインとなっています。 3-8.【50万円台】リアン・ダムール ソリテールリング プラチナ リアン・ダムール ソリテールリング プラチナは、絆を表現する人気シリーズ「リアン・ドゥ・ショーメ」のソリテールリングです。 半周にメレダイヤが埋め込まれたアームは、まるで愛する2人を結びつけるために輝きを放つ鎖のよう。 アームそのものが細く華奢なので、半周のダイヤもくどくありません。メレダイヤならではのキラキラとした愛らしい輝きが、4つの爪で留められたブリリアントカットダイヤの透明感と美しさを際立てます。 3-9.【50万円台】プリュム マルチ ソリテールリング このリングは、ショーメの伝統的な美学と現代的なデザインが融合した、まさに芸術作品のようなジュエリーです。「プリュム」コレクションは、羽のように軽やかで洗練されたデザインが特徴で、ショーメが長年培ってきた職人技と芸術性の表れと言えるでしょう。 3-10.【100万円以上】ジョゼフィーヌ コレクション エグレットリング 100万円台の予算で選ぶなら、「ジョゼフィーヌ」コレクションの中でも「エグレットリング」がおすすめです。このリングは、ショーメの象徴的なデザインであり、洗練された美しさが魅力で力強くも繊細な印象を与えるデザインが特徴です。 エグレットリングは、プラチナやホワイトゴールドで作られ、中央には大きなダイヤモンドが輝いています。ダイヤモンドの周りには小さなダイヤモンドが配され、まるで星のように周囲を照らします。このリングは、特別な日の記念にふさわしいアイテムと言えるでしょう。 3-11.【100万円以上】ジョゼフィーヌ コレクション エグレット パヴェ リング このリングは、ペアシェイプカットのダイヤモンドとV字型のエグレット(頭や帽子に付ける羽根付きの宝飾品)の洗練されたコンビネーションで、「ジョゼフィーヌ」コレクションの本質を表現しています。リングのデザインにもそのエレガントさが反映されています。 3-12.【100万円以上】ジョゼフィーヌ コレクション アムール デグレット リング このリングは、ショーメ特有のティアラリングで、ブリリアンカットされたダイヤモンドが一際大きな存在感を示しています。中央に大きなダイヤモンドを配し、周囲を小さなダイヤモンドで飾ったデザインが魅力です。 4.ショーメの婚約指輪の選び方 ショーメの婚約指輪は、その美しさと品質で世界中の人々から愛されています。しかし、どのようにして自分たちにぴったりの一つを見つけるのでしょうか? 4-1.自分の予算を決める 予算を決める際には、自分の経済状況を考慮し、無理のない範囲で設定することが大切です。ショーメの婚約指輪は、品質の高いダイヤモンドを使用しており、価格はダイヤモンドのカラット数やクオリティによって変動します。予算内で最も美しいデザインを選ぶためには、カラット数やクオリティを比較検討することが推奨されます。 また、バリエーションが豊富なこともあって、40万円から100万円がメインの価格帯となっています。この価格帯であれば、デザインの選択肢が多く、自分の好みにあった婚約指輪が選びやすいでしょう。ショーメの婚約指輪は、その高品質と美しいデザインで、一生の思い出にふさわしい選択となるでしょう。 4-2.好みのデザインを選ぶ まず大切なのは、自分やパートナーの好みに合ったデザインを選ぶことです。ショーメには様々なコレクションがあり、それぞれに特徴的なデザインが存在します。 例えば、「ビー マイ ラブ」コレクションは、ハニカム(蜂の巣)をモチーフにしたユニークなデザインが特徴です。また、「ジョゼフィーヌ」コレクションは、エレガントで洗練されたデザインが多く、ショーメの中でも特に人気があります。重要なのは、指輪が持つ意味とそれを選ぶ際の心情です。愛する人との絆を象徴するリングをショーメで見つけてくださいね。 4-3.正しいサイズを選ぶ 婚約指輪は一生に一度の大切なアイテム。そのため、選ぶ際にはデザインだけでなく、サイズ選びも重要なポイントとなります。 指輪がきつすぎると指が痛くなり、ゆるすぎると指輪が落ちてしまう可能性があります。また、指の形状によっても最適なサイズは変わります。指の形状は大きく分けて、ストレートタイプ、節太タイプ、先細りタイプの3つに分けられます。ストレートタイプは指の太さが均一で、好みの着け心地のサイズを選べば問題ありません。節太タイプは関節が太く、関節を基準にサイズを選ぶと良いでしょう。先細りタイプは指が先に向かって細くなっており、つけ根のサイズで選びます。 万が一、婚約指輪のサイズが合わなかった場合でも、購入したお店で後日サイズ直しをしてもらうことが可能です。ただし、デザインや製法によってはサイズ直しができない場合もありますので、購入前に確認しておくことをおすすめします。サイズ選びの際には、自分の指にぴったりなサイズを知っておくこと、外れにくいややキツめのサイズを選ぶこと、サイズ直し可能な指輪を選ぶことがポイントとなります。 指輪のサイズは体調や季節によって変わることもあるため、何度かサイズを測ることをおすすめします。 5.ショーメの婚約指輪に関するFAQ ここからは、ショーメの婚約指輪に関するよくある質問をまとめました。指輪選びの際の不安を解消し、最適な一品を見つけるための知識が得られるでしょう。 5-1.ダイヤモンドの品質は? 使用されるダイヤモンドは、その品質が非常に高いことで知られています。ショーメでは、最も無色に近い、DグレードからGグレードのダイヤモンドを使用しており、ダイヤモンドは無色に近いほど高価です。GIAが制定する国際基準では、D(完全に無色)からZ(色味ありまたは薄い黄色)までのカラーの評価基準があります。 ショーメの婚約指輪は、着け心地の良い滑らかなアームに素人目でもわかるくらい綺麗なダイヤモンドがセッティングされており、質の良さを感じます。また、日本人にも広く受け入れられるシンプルなデザインと、毎日着用するにふさわしい優しい着け心地が特徴です。 5-2.オーダーメイドと刻印サービス ショーメでは、お客様一人ひとりのために特別な指輪を作るオーダーメイドサービスを提供しており、お客様のセンスやご希望に合わせて、幅広いデザインとダイヤモンドから選ぶことができます。予算に応じて、理想の指輪を実現するためのアドバイスも行っています。 また、指輪の内側に愛する人へのメッセージや記念日などを刻印するサービスもあります。ショーメブティックにて、愛する人へのメッセージや出会った日、婚姻の日、誕生日など、お好きな内容をリングの内側に刻印が可能です。さらに、指輪購入時に依頼をすれば無料で刻印が入れられます。 5-3.購入に必要な年収は? ショーメの婚約指輪の最安は30万円台から。そして、ショーメの婚約指輪のメイン価格帯は40万から100万円となっています。 また、一般的にどの年収も20~30万円台の婚約指輪を購入している割合が多いとされています。ショーメの婚約指輪を選ぶときは、まず自分の好きなデザインを決めてから、予算に合わせてダイヤモンドを変えるのがおすすめです。同じデザインのリングでもダイヤモンドのカラット数によってイメージが大きく変わるため、可能であればショーメのブティックなどで実物を見ながら選ぶとよいでしょう。 5-4.ショーメで人気のリングは? ショーメは、ジョゼフィーヌコレクションやビー マイ ラブコレクションが人気です。これらのコレクションは、優雅さと洗練されたデザインが特徴で、多くのカップルに選ばれています。 【ジョゼフィーヌ コレクション】 エレガントなデザインが特徴で、プラチナやダイヤモンドを使用したリングが揃っています。このコレクションの中でも、エグレットリングやアンペラトリス カットリングが特に注目されています。 【ビー マイ ラブ コレクション】 ハニカム模様が特徴的なデザインで、ホワイトゴールドやピンクゴールドを使用したリングが人気です。このコレクションは、モダンながらも時代を超えた美しさを持つリングが多いです。 ショーメのリングは、ダイヤモンドのカラット数やグレードによって価格が異なります。しかし、どのリングも最高品質の素材を使用しており、長い歴史と伝統に裏打ちされた確かな品質を保証しています。 5-5.サイズ直しは可能? 購入から1ヶ月以内であれば、初回のサイズ直しは無料で対応します。しかし、2回目以降のサイズ直し、または購入から1ヶ月以上たってからの初回サイズ直しについては、1回15,000円で対応しています。サイズ直しを行う際には、いくつかの注意点があります。 まず、デザインや素材、どの程度サイズ直しをするかにより、作業ができない場合もあります。また、サイズ直しを行うと、指輪の内側にある刻印が消えてしまう可能性があります。そのため、刻印を残したい場合はサイズ直し前に確認しておきましょう。 ショーメは、一流の接客に定評があるだけでなくアフターサービスも充実しています。サイズ直し以外にも、クリーニングや歪み直し、ダイヤモンドの落ち・紛失補償など様々なサービスを提供しています。これらのサービスを利用することで、大切な指輪をいつまでも美しく身に着けることができるでしょう。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 6.ショーメ以外のおすすめ婚約指輪ブランド ショーメ以外にも、素晴らしい選択肢があることをご存知でしょうか?ここでは、ショーメに匹敵する品質とデザインを持つ、他のおすすめ婚約指輪ブランドを紹介したいと思います。 6-1.ハリーウィンストン:王道の選択 ハリーウィンストンは、その名を「ダイヤモンドの王様」として世界に知られるブランドです。そのエンゲージメントリングは、全世界の女性が憧れる美しさと品質を誇り、最高級のダイヤモンドを配した製品で、その輝きは世界最高峰と言われています。 その中でも、クッションカットやエメラルドカットなど、様々なスタイルのリングが揃っています。ウェディングバンドもまた、ハリーウィンストンの代表的なアイテムです。これらのバンドは、ダイヤモンドに対するブランドの変わらぬ情熱と愛を体現しています。 以上のことから、ハリーウィンストンの最高級のダイヤモンドと独特のデザインは、一生に一度の大切な瞬間をより特別なものにしてくれます。 6-2.ティファニー:永遠の定番 ティファニーは、世界的に有名なジュエリーブランドで、特に婚約指輪の分野でその名を知られています。その魅力は、洗練されたデザインと高品質なダイヤモンドにあります。特に20代半ばから30代前半の方に人気があり、銀座ダイヤモンドシライシやラザールダイヤモンドと並んで高い評価を受けています。 また、シンプルながらもエレガントなデザインが特徴で、どんな装いにも合わせやすいです。中でも特に人気のあるコレクションには、ティファニーソレストやティファニーハーモニーなどがあります。 これらのデザインは、それぞれ特有の美しさを持ち、多くの人々から選ばれています。さらに、購入後のアフターサービスも充実しています。無料のクリーニングサービスやサイズ直し、刻印サービスなどが提供されており、長く愛用することができます。 6-3.カルティエ:洗練されたデザイン カルティエは、シンプルでダイヤの美しさが際立つ「1895 ソリテール」をはじめ、女性らしい優美な曲線と唯一無二のデザインでカルティエらしさが光る「バレリーナ」、またジュエリーの代名詞との呼び名も高い「ラブ」シリーズなどのアイコニックなコレクションがあります。 婚約指輪を選ぶ際のポイントは、まず予算と照らし合わせておおまかな価格帯をチェックし、次に人気のコレクションを把握した後、最後に素材やダイヤについて細かく絞り込んで行くと、とてもスムーズです。カルティエの婚約指輪は、幸せな結婚を夢見る多くの女性にとってまさに憧れの指輪といえるでしょう。その美しさと品質は、世界中の人々から高い評価を受けています。 6-4.ブルガリ:イタリアンラグジュアリー ブルガリは、イタリア製の高級ジュエリーブランドで、そのエンゲージリングは世界中の人々から愛されています。エンゲージリングは、希少な透明度の完ぺきなダイヤをあしらった、この世界にひとつだけのクラシックなダイヤモンドリングです。 ブルガリの婚約指輪は、「愛」という最も崇高な感情を讃えるジュエリーコレクションの一部で、2つの魂の結びつきを讃えます。その独創的なデザインと最高級ダイヤが融合したエンゲージメントリングは、永遠の愛の誓いにふさわしい一品です。その美しさと品質の高さから、世界5大ジュエラーとも呼ばれています。その素敵な婚約指輪&結婚指輪は、多くの花嫁さまから憧れの的となっています。 6-5.ヴァン・クリーフ&アーペル:可憐な花モチーフで彩る ヴァン・クリーフ&アーペルのエンゲージメントリングは、すべてのリングにヴァン・クリーフ&アーペルの厳格な基準に従い注意深く選ばれた0.30カラット以上のラウンドカット ダイヤモンドがセットされます。 プラチナやホワイトゴールド、またはローズゴールドがダイヤモンドの炎のような輝きを際立たせ、時を超える美しさを放ちます。中でも特に人気のあるデザインには、「ボヌール ソリティア」、「ロマンス ソリティア」、「エステル ソリティア」、「ペルレ ソリティア」、「イコーヌ ソリティア」、「クチュール ソリティア」、「テタテット ソリティア」などがあります。 ヴァン・クリーフ&アーペルは、その独自のデザインと高品質な素材使いで、多くの人々から愛されているブランドです。 【まとめ】ショーメの婚約指輪で永遠の愛を誓おう! ショーメの婚約指輪は、永遠の愛を象徴するアイテムです。 その洗練されたデザインと卓越した品質は、特別な瞬間を永遠に刻むための完璧な選択と言えるでしょう。 ショーメの婚約指輪は、単なる装飾品ではありません。ひとつひとつに込められた深い愛情とストーリーが、ふたりの絆をより強く結びつけてくれます。また、ダイヤモンドの選定からカットまで、すべて自社で行っています。熟練の職人たちの手によって、最高品質のダイヤモンドが、最高の輝きを放つようにカットされます。 さらに、ショーメ独自の「ブリリアントカット」は、ダイヤモンドの火を最大限に引き出し、比類なき美しさをもたらします。ショーメの婚約指輪は、あなただけの特別なストーリーを刻むかけがえのない宝物となるでしょう。今すぐショーメのショップを訪れ、運命のリングを見つけてくださいね。
ルイ・ヴィトン、モエ・ヘネシー、ディオールなど数多くのブランドを傘下に収める『LVMH』をご存じでしょうか? 高級ブランドやファッションが好きな人であれば、一度は聞いたことがある方もいると思います。 ファッション業界を中心にジュエリーや酒類など様々な事業を手掛けるブランドを傘下に置き、現在では就活生などに向けた若手ファッションデザイナーの育成や支援を行っているようです。 今回はそんな世界的に有名なLVMHの傘下ブランドや年収について深堀りしていきます。 これから就職を控えている方、ブランド業界に詳しくなりたい方は必見です。 1.LVMHとは LVMHとは数多くの事業を買収し、ファッション業界の世界3大コングロマリットとして知名度を誇るブランド業界を代表するグループ会社です。 LVMHとは一体何なのか・・・同じようなコングロマリットの『ケリング』や『リシュモン』との違いについて合わせて解説していきます。ぜひ最後まで目を通してみてください。 1-1.ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併した『LVMH』 正式名称:LVMH Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton SE 略して『LVMH』 LVMHとは、フランスのパリを拠点としており、ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーの2社が合併して生まれた世界最大級の多業種複合企業体(コングロマリット)です。 コングロマリットとは様々な業種や産業など複数の企業が統合し1つの巨大な企業グループを作ることを言います。コングロマリットの最大のメリットは様々な事業を展開することにより、リスクを分散することができる点です。 LVMHは全世界で16万人以上を雇用しており、2023年12月通期決算では売上高が861億ユーロ(約13兆7900億円)と過去最高と発表。 高級ブランドのアイテムは、昨今のインフレから価格が下がることはなく上がり続けている状態により需要が高まっています。日本や欧米、その他アジアの各地域で大きく売上高が伸びているのです。 LVMHのCEOである『ベルナール・アルノー』は、2024年についても高級ブランド品の需要の高さに確信を持っていると決算説明会で語るほどです。今後も期待できること間違いなし。 高級品はなぜ価値が下がらず上がるのか。 それは職人が最高級の品質を膨大な手間と時間を使い、徹底に仕上げているから価値が下がることなく上がっています。 世界中のインフレ、経済成長によりブランド品を所持する人が増え、需要がかなり高まったことによりブランド品の価値や相場が高い水準で維持されております。 1-2.ケリング、リシュモンに並ぶ『世界3大コングロマリット』 LVMHとは、ケリング(KERING)やリシュモン(Richemont)と肩を並べる“世界3大コングロマリット”と言われています。ここではケリングとリシュモンについて解説していきます。 グループ名 売り上げ 従業員数 LVMH 約13兆円 約163,000人 ケリング 約3兆円 約38,000人 リシュモン 約2兆円 約34,000人 ケリング LVMH同様フランスのパリを拠点としており、全世界で3万5000人以上を雇用している世界最大級のコングロマリット。グッチやサンローラン、バレンシアガなど誰もが知る有名ブランドを傘下に収めており、LVMHの次に大きな企業グループです。 グッチ(GUCCI)を主力としているケリングの売上高は、2023年12月決算では195億6600万ユーロ(約3兆1305億円)です。 売上高の半分程度を占めるグッチは、5.9%減の98億7300万ユーロ(約1兆5796億円)となっています。北アメリカ市場の低迷や全体的なラグジュアリー需要の低下により苦戦が続いたそうです。 ケリングは2007年にドイツのスポーツアパレル企業『プーマ』を傘下に収めましたが、2018年に手放しました。グッチやバレンシアガといったラグジュアリーブランドに注力するために、保有してるプーマの株式を大量売却したのです。 この大量売却によりケリングが持ち続けているプーマの株式は16%となりました。残りの株式は、ケリングの会長兼最高経営責任者(CEO)であるフランソワ・アンリ・ピノーの持株会社であるアルテミス(ARTEMIS)が29%、浮動株式が55%になります。 ちなみに、フランソワ・アンリ・ピノーはプーマの取締役会メンバーから外れたことによって、「ケリングがプーマを売却するのでは?」という噂が世間では当時浮上していたそうです。 …噂通りケリングはプーマを売却。プーマの現状については、売上は右肩上がりで収入も安定しているようです。 詳しくはコチラ リシュモン スイス・ジュネーヴを拠点としており、リシュモンは全世界で3万人以上を雇用している世界最大級のコングロマリット。カルティエやパネライなど幅広い有名ブランドを傘下に収めており、LVMH、ケリングに続く大きな企業グループです。 ジュエリー部門のカルティエやウォッチ部門パネライを主力としているリシュモンの売上高は、2023年3月決算では199億5300ユーロ(約2兆9929億円)です。 地域別の売上高では以下のデータがあります。 ・アジア太平洋地域:79億3700万ユーロ(約1兆1905億円) ・南北アメリカ44億6700ユーロ(約6700億円) ・ヨーロッパ:43億7100万ユーロ(約6556億円) ・日本:16億1600万ユーロ(約2424億円) ・中東及びアフリカ:15億6200万ユーロ(約2343億円) このデータをアジアと他の地域と比べて見るとアジアの売り上げは2倍以上高いことがわかります。これはアジアでの高級時計の人気が高いことが理由の一つだと考えられます。 ちなみに・・・ 世間ではLVMHはリシュモンやカルティエの買収を考えているのではないかという件が浮上しているようです。リシュモンは「いずれも売るつもりはない」と突っぱねる発言をし、「ベルナール・アルノー氏(LVMH CEO)からはそういった誘いを直接受けてはない」と話しています。 この章ではLVMHについて軽く解説させていただきました。次の章からはブランド毎の特徴や年収など、掘り下げて解説させていただきます。 2.【事業別】LVMHの傘下ブランド一覧 ラグジュアリー業界の最大手であるLVMH。 ファッション&レザーグッズ ウォッチ&ジュエリー パフューム & コスメティクス ワイン&スピリッツ セレクティブ・リテーリング その他 上記のように様々な事業を手掛けるLVMH。 この章ではLVMHの傘下ブランドについて事業別に表でまとめてご紹介していきたいと思います。恐らく、知っているブランドがあると思うので是非ご覧ください。 2-1.ファッション&レザーグッズ LVMHの中心となっているのが『ファッション&レザーグッズ 長い歴史のあるブランドから新進気鋭のブランドまであり、幅広い層から人気。 まさにLVMHを支える 「鉄壁」と言わんばかりのブランドたちが揃っています。 LOUIS VUITTON (ルイ・ヴィトン) CHRISTIAN DIOR (クリスチャン・ディオール) LOEWE (ロエベ) BERLUTI (ベルルッティ) FENDI (フェンディ) RIMOWA (リモワ) PATOU (パトゥ) CELINE (セリーヌ) LORO PIANA (ロロ・ピアーナ) KENZO (ケンゾー) MARC JACOBS (マークジェイコブス) GIVENCHY (ジバンシィ) MOYNAT (モワナ) EMILIO PUCCI (エミリオプッチ) 2-2.ウォッチ&ジュエリー LVMHグループの中でも、最も新しい事業『ウォッチ&ジュエリー』 昔はカルティエやパネライを傘下に置くリシュモンと比較すると、少し劣っていたウォッチ&ジュエリー部門。今では、ティファニーやウブロなど名高いブランドが加わったことにより、圧倒的な存在感を放っているブランドばかりです。 TIFFANY&CO. (ティファニーアンドコー) TAG HEUER (タグ・ホイヤー) BULGARI (ブルガリ) CHAUMET (ショーメ) HUBLOT (ウブロ) FRED (フレッド) ZENITH (ゼニス) REPOSSI (レポシ) 2-3.パフューム & コスメティクス LVMHのフレグランス、スキンケア、メイクアップ市場を支える『パフューム & コスメティクス』 伝統あるブランドから今後伸びしろがあるブランドまで揃っています。 化粧水や香水は「美」を追求するのに必須アイテム。現代では、性別問わず化粧やスキンケアに重きを置いている時代。これからの成長に期待ができます。 GUERLAIN (ゲラン) PARFUMS CHRISTIAN DIOR (パルファン・クリスチャン・ディオール) ACQUA DI PARMA (アクア ディ パルマ) OFFICINE UNIVERSELLE BULY (オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー) LOEWE PERFUMES (ロエベ パルファム) GIVENCHY PARFUMS (ジバンシイ パルファム) MAKE UP FOR EVER (メイクアップフォーエバー) KENZO PARFUMS (ケンゾー パルファム) FRESH (フレッシュ) BENEFIT COSMETICS (ベネフィット コスメティックス) OLEHENRIKSEN (オーレ・ヘンリクセン) STELLA BY STELLA MCCARTNEY (ステラ・マッカートニー) KVD BEAUTY (KVD ビューティ) CHA LING (チャリン) FENTY BEAUTY BY RIHANNA (フェンティ ビューティ バイ リアーナ) MAISON FRANCIS KURKDJIAN (メゾン フランシス クルジャン) 2-4.ワイン&スピリッツ 世界的に知れ渡る『ワイン&スピリッツ部門』 有名ブランドが揃っており、LVMHの売上の約20%を担うほど充実しています。 世界189カ国の調査によると、アルコール消費量は増加傾向というデータがあり、ワイン&スピリッツ部門はこれからさらに伸びるであろう事業です。 MOËT & CHANDON (モエ・エ・シャンドン) HENNESSY (ヘネシー) DOM PÉRIGNON (ドン ペリニヨン) DOMAINE DES LAMBRAYS (ドメーヌ・デ・ランブレイ) RUINART (ルイナール ) CHÂTEAU D’YQUEM (シャトー・ディケム) CHÂTEAU GALOUPET (シャトー ガルペ) ARDBEG (アードベッグ) VEUVE CLICQUOT (ヴーヴ・クリコ) KRUG (クリュッグ) GLENMORANGIE (グレンモーレンジィ) CHÂTEAU CHEVAL BLANC ( シャトー・シュヴァル・ブラン ) JOSEPH PHELPS (ジョセフ・フェルプス) MERCIER (メルシエ) CHANDON (シャンドン) CLOUDY BAY (クラウディー ベイ) COLGIN CELLARS (コルギン・セラーズ) NEWTON VINEYARD (ニュートン・ヴィンヤード) TERRAZAS DE LOS ANDES (テラザス・デ・ロス・アンデス) BODEGA NUMANTHIA (ボデガ・ヌマンシア) BELVEDERE (ベルベデーレ) AO YUN (アオ ユン) VOLCAN DE MI TIERRA (ボルカン・デ・ミ・ティエラ ) CHEVAL DES ANDES (シュヴァル デ アンデス) EMINENTE (エミネンテ ) WOODINVILLE (ウッディンビル) 2-5.セレクティブ・リテーリング ひとりひとりに合わせたショッピングを提供する『セレクティブ・リテーリング』 この事業では「ショッピングを特別な体験にすること」を目標としています。言葉の通りセレクティブ(選りすぐりの)リテーリング(小売業)を指します。 ※リテーリングという言葉は日本ではファーストリテイリング株式会社(ユニクロ)が有名です。 ルイヴィトンではフランス最高職人章を持つ職人のパンを販売したり、品揃え豊富な旅行代理店があるなど、ブランド事業以外の小売を事業としております。心が躍るようなひとときを堪能できるのが魅力です。 DFS (ディーエフエス) SEPHORA (セフォラ) 24S (24エス) LE BON MARCHÉ RIVE GAUCHE (ル ボン マルシェ ゴーシュ) LA GRANDE EPICERIE DE PARIS (ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ) 2-6.その他 LVMHのその他の活動では、文化や芸術、それぞれの生き方に情熱を注いでいる多様な人々を結びつけています。ミシュランの星を取得したレストランがある有名ホテル(ベルモンド)や、オランダの伝統を守る高級ヨット製造業者(ロイヤル・ヴァン・レント)など様々なブランドを展開しているのです。 ROYAL VAN LENT (ロイヤル・ヴァン・レント) JARDIN D’ACCLIMATATION (ジャルダン・ダクリマタシオン) COVA (コヴァ) LE PARISIEN (ル・パリジャン) LES ECHOS (レゼコー) CONNAISSANCE DES ARTS (コネサンス・デ・ザール) INVESTIR (アンヴェスティール) RADIO CLASSIQUE (ラジオ・クラシック) BELMOND (ベルモンド) CHEVAL BLANC (シュヴァル・ブラン) いかがだったでしょうか? モノグラムやダミエが特徴であるルイ・ヴィトンや女性に屈指の人気を誇るディオール、深い味わいを出し、「宝石」のようなチョコレートを販売しているブルガリなどなど。 これらの有名ブランドを傘下に置くLVMHは、ラグジュアリー業界のトップに君臨し、世界を代表する世界3大コングロマリットと言われているのも納得でしょう。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 3.数多くの有名ブランドを傘下に収めるLVMHの歴史 世界的に有名なブランドが集まり、13兆円もの売り上げを作るLVMH。このような巨大な企業になったのにはどのような歴史があったのか。。。 そこには合併からの失敗、そこからの復活があり今に至ってます。そんな失敗と復活について、この章では詳しく説明させていただきます。 3-1.ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併し『LVMH』が生まれる 1987年、ブランド業界の頂点「ルイ・ヴィトン」とスピリッツ業界の大手「モエ・ヘネシー」が合併して『LVMH』が誕生。この合併はルイ・ヴィトンにとって転機を迎える重要な変革となりました。設立当初それぞれの経営陣が対立し、好調な滑り出しにはなりませんでした。 ファッションブランドの「ルイ・ヴィトン」とシャンパンメーカーである「モエ・ヘネシー」は、異業種ということもあり、意見が合わず対立することも必然なことなのかもしれません。 そんな中、2023年長者番付1位の実業家ベルナール・アルノー氏がLVMHの経営状況を変えます。1984年にディオールを買収していたベルナール・アルノー氏、当初は業務提携という形でLVMHの経営に参画。その後グループトップに就任することにより、経営が軌道に乗り始めました。 元々不動産業を営んでいたベルナール・アルノー氏はブランドに全く興味がなかったようです。たまたまアメリカで乗車したタクシーの運転手の「フランスのことは全然知らないが、ディオールは知っている」という一言により、ブランドへの凄さを痛感したと共に、ビジネスの可能性を感じ、ディオールを当時保有していたマルセル・ブサック・グループごと買収し、LVMHも業務提携で経営に参画したのでした。 3-2.ベルナール・アルノーが高級ブランドの買収を本格的に始動 ベルナール・アルノーがディオールを買収したことにより、1990年代から高級ブランドの買収を本格的に始動。 ここでは、LVMHが何年にどんなブランドを買収したのか解説していきます。 年代 買収したブランド 特徴 1993年 KENZO(ケンゾー) ・大きな虎のロゴ ・鮮やかな色の組み合わせ 1993年 BERLUTI(ベルルッティ) ・渋い男から愛されている ・カリグラフィ 1994年 GUERLAIN(ゲラン) ・フレグランス界の大御所 ・ビーボトル 1996年 LOEWE(ロエベ) ・質の高い革 ・ロエベナッパ 2000年 EMILIO PUCCI(エミリオプッチ) ・エレガンスなデザイン ・プッチ柄 2001年 FENDI(フェンディ) ・個性的なデザインが多い ・ズッカ柄 2011年 BULGARI(ブルガリ) ・色石といえばブルガリ ・セルペンティ 2016年 RIMOWA(リモワ) ・高級スーツケースの王様 ・優れた機能性や耐久性 2021年 TIFFANY&CO.(ティファニー) ・セレブにも愛されている ・ティファニーブルー 1993年、大きな虎がアイコンのKENZO(ケンゾー)を買収。また、同年に高級革製品を使用し、渋い男性から長く愛され続けているBERLUTI(ベルルッティ)も傘下に置きました。 その後も1994年、多くの女性が憧れるフランスのコスメブランドGUERLAIN(ゲラン)や1996年、最高品質の皮を使用しているLOEWE(ロエベ)など様々な有名なブランドを買収し勢力を拡大。 1999年、LVMHはファッションブランドだけにとどまらず、ウォッチ&ジュエリー部門を新たに作ります。カルティエやパネライを傘下に置くリシュモングループと比較すると、ウォッチ&ジュエリー部門が少し劣っていましたが、2021年TIFFANY&CO.(ティファニー)が加わり、ウォッチ&ジュエリー部門もその勢いに追いつくかのように拡大していきました。 ちなみにLVMHがティファニーを買収する目的は、「ブランドポートフォリオの拡大」を狙ったものによるでしょう。ブランドポートフォリオの拡大とは、企業やグループが所有するブランドの集合のことを言います。ケリングやリシュモンなど競争が激しいラグジュアリー業界の中で、売上を伸ばすために世界で一定数のファンが定着しているブランドを傘下に置くべく、ティファニーの買収に至りました。 こうして数多くのブランドを傘下に収めたフランスの実業家ベルナール・アルノーは、「フランス・ファッション界の帝王」、「ファッションの法王」などの異名を持つようになりました。現在も、世界屈指のラグジュアリーブランドであるLVMHの会長兼CEOとして務めているのです。 4.【LVMHで働きたい方必見】5つの有名ブランドイメージや特徴、年収を解説 これまでLVMHの売上やどのような傘下ブランドがあるのか触れてきましたが、ブランドの特徴や年収について気になる方も少なくないのではでしょうか。 ・ファッション&レザーグッズ|ルイヴィトン ・ウォッチ&ジュエリー|ティファニー ・パフューム & コスメティクス|パルファン・クリスチャン・ディオール ・ワイン&スピリッツ|モエ・エ・シャンドン ・セレクティブ・リテーリング|ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ この章では上記5つのブランドのブランドイメージや特徴、年収について解説していきます。ブランド知識を増やしたい、LVMHで働きたいと思っている方は必見です。 4-1.ファッション&レザーグッズ|ルイヴィトン ブランドの頂点に君臨し続けるルイ・ヴィトン。ブランドに興味ない人でも知っている、世界中で人気のブランドです。 ルイ・ヴィトンと聞くと思い浮かぶのはモノグラムやダミエではないでしょうか?ダミエは江戸時代の日本で生まれた市松模様をモチーフとし、コピー対策として作成されました。 ※ちなみに、人気アニメ「鬼滅の刃」の鬼殺隊の羽織も市松模様です。 さて、ルイヴィトンの特徴やイメージ、年収についてですが、調べてみると以下のような情報が出てきます。 ブランド 特徴 年収(新卒) ルイヴィトン ・世界トップのブランド ・常に高い売り上げ ・約420〜620万円 日本での新卒社員の平均年収が250万円となるので、他の企業と比べるとかなり高い給料水準だと言えます。また、店舗で働くイメージの強いルイヴィトンですが、マーケターなどの職もあるようで給与は920万円というデータもあり高給に期待ができそうです。 ルイヴィトン以外の一般的で有名なブランドの年収例は以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) ベルルッティ ・世界トップの高級革ブランド ・男の憧れとして愛されている ・約350~480万円 フェンディ ・エレガント ・遊び心があって個性的 ・約330~500万円 セリーヌ ・上品でシンプル ・女性に人気 ・約300~480万円 このようにルイヴィトン以外のブランドでもかなり高水準となります。新卒でLVMHで働くことが出来れば自分自身のスキルアップはもちろん、キャリアチェンジなどにも期待ができそうです。 4-2.ウォッチ&ジュエリー|ティファニー カルティエ、ブルガリ、ハリーウィンストン、ヴァンクリーフ&アーペルと肩を並べ、世界5大ジュエラーと呼ばれるティファニー。世界中の女優やアーティストなどからも愛されている、世界を代表するジュエリーブランドです。 ティファニーと聞いて思い浮かべるのはティファニーブルー(■#0ABAB5)。柔らかい色合いのターコイズブルーで美しい色を主張しており、「幸せを呼ぶ鳥」と言われる「コマドリ」の卵が由来とされています。ティファニーのシンボルカラーとして有名で、ティファニー以外でも使われるカラーとなっています。 幸せを呼ぶ鳥・・・なんと素敵な言葉なのでしょうか。 ティファニーの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) ティファニー ・アメリカを代表するジュエリー ・イエローダイヤを一般化した実績 ・世界5大ブランド ・約300~450万円 販売スタッフを目指す方がいるかと思いますが、ティファニーでは営業企画といった部署もあるようです。年収800万円というデータもあり、高収入が期待できます。 ティファニー以外の一般的な有名なブランドの年収例は以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) タグホイヤー ・バランスに優れた高級時計 ・クロノグラフが得意 ・約320~420万円 ブルガリ ・色石といえばブルガリ ・ブルガリの象徴「蛇」 ・約300~450万円 ウブロ ・スイスの高級時計メーカー ・独創性の高いデザイン ・約320~420万円 4-3.パフューム & コスメティクス|パルファン・クリスチャン・ディオール ファッションはもちろんのこと、香水、化粧水でも存在感を出しているディオール。 そのコスメティックラインを担うのが、パルファン・クリスチャン・ディオールです。女性の「美」を追求し、ニーズを細かく分析することで、肌や匂いに気を使っている男女に根強く愛されています。 また、現代では男性でも化粧をする時代。「メンズメイク」は近年、非常に注目されており、女性が化粧するように男性が化粧するのも日常化されている時代になっています。俳優、モデル、接客業者の間で増えてきているようなので、清潔感を出したい人や見た目を重視する人はパルファン・クリスチャン・ディオールの化粧水、香水、メイク用品などは必見です。 パルファン・クリスチャン・ディオールの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) パルファン・クリスチャン・ディオール ・「美」を追求しているブランド ・女性に人気 ・約300~450万円 化粧品販売職の印象がありますが、管理営業職・マネージャーの道に進めば年収約730万円というデータもあり、高収入が期待できそうです。 パルファン・クリスチャン・ディオール以外の一般的で有名なブランドの年収例は以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) ゲラン ・フランスの高級化粧品 ・花づなの模様が特徴的 ・約250~500万円 アクア ディ パルマ ・イタリアのライフスタイルブランド ・エレガントなフレグランス ・約300~420万円 メイクアップフォーエバー ・プロフェッショナルのためのブランド ・メイクアップフォーエバー アカデミーを持つ ・約260~420万円 4-4.ワイン&スピリッツ|モエ・エ・シャンドン シャンパンで世界的知名度を誇っているモエ・エ・シャンドン。「通称:モエシャン」 世界で1番飲まれているシャンパンと言われています。 モエシャンといえば、良質なブドウから多彩なベースワインが作られており、フルーティーでやや甘口の果実味を感じられるのが特徴です。 「シャルドネ」、「ピノ・ノワール」、「ピノ・ムニエ」の3種類のブドウが使用されており、それぞれが特別な味わいを引き出しています。 スッキリなのにダイナミックなシャンパンは、料理にも非常に合うことからパーティーや夜の街などでも大活躍。モエシャンのシャンパンは一度飲んだら虜になり、死ぬまで飲んでいたいと言っている人たちもいるようです。 モエ・エ・シャンドンの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) モエ・エ・シャンドン ・世界で愛されているシャンパン ・良質なブドウを使用 ・約400~600万円 モエ・エ・シャンドンの販売・サービス、営業系やマーケティング部などがあります。営業職系の人で年収1300万円というデータもあり、ファッションブランドと比べると、かなり高収入な印象です。 モエ・エ・シャンドンは、LVMHグループの洋酒部門を担うモエ・ヘネシーと世界有数のプレミアムアルコール飲料企業であるディアジオの合弁会社「MHD | モエ ヘネシー ディアジオ」のブランドの一つ。 MHD | モエ ヘネシー ディアジオのブランドは、シャンパン、ワイン、スピリッツの3種類に分類されており、ヘネシーやドン ペリニヨンなどのブランドも含まれています。モエ・エ・シャンドン同様、年収は約400〜600万円となるのでLVMHのワイン&スピリッツ事業のブランドで働くことができれば、かなり高収入を狙えそうです。 4-5.セレクティブ・リテーリング|ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ ラ・グランド・エピスリー・ド・パリは、「食の殿堂」としてヨーロッパで最も充実したお店。 パリの中心部にあり、エレガントな賑わいに囲まれているラ・グランド・エピスリー・ド・パリは、高品質なオリジナル商品や選りすぐりの商品を毎日提供しており、お店の中を歩くだけで心がワクワクするようなひとときを体験できます。 圧倒的な品揃えが魅力で、パン、スイーツ、惣菜などを店内で調理してくれてココでしかできない美食体験や他では手に入らないものが多く、大人から子供まで幅広いお客様から愛されているお店です。 ラ・グランド・エピスリー・ド・パリの特徴・年収 ブランド 特徴 年収(新卒) ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ ・ヨーロッパで最も充実した店 ・他と違う美食体験を楽しめる ー ※フランス・パリを中心に活躍しているブランドの為、年収は不明。 就職を機に海外進出を考えている人にはLVMHのセレクティブ・リテーリングがお勧めです。 ラ・グランド・エピスリー・ド・パリ以外の一般的で有名なブランドは以下の通りとなります。 ブランド 特徴 年収(新卒) ル ボン マルシェ ゴーシュ ・パリを代表する世界初の百貨店 ・芸術に触れられる ー 24エス ・フランスのオンラインショップ ・唯一無二のセレクションを提供 ー セフォラ ・パリ発のコスメセレクトショップ ・いつでも美容体験ができる ー ※フランス・パリを中心に活躍しているブランドの為、年収は不明。 5.未来の才能を選出する『LVMHプライズ』とは?応募方法と2024年ファイナリスト 常に才能あふれる未来の若手ファッションデザイナーを育成・支援を行うLVMHプライズ。 この章では、LVMHプライズについて深堀りしていきます。LVMHで働いてみたい方、自分の可能性を発揮してみたい方は必見です。ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。 5-1.賞金が出るコンテストで賞を貰えばLVMHから直接指導も。 LVMHプライズとは、才能あふれる若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的としていて毎年開催されています。ファッション業界の可能性を広げて、活力と創造性を国際レベルで育成することに意欲を持ち、才能ある若者に支援を行っているのです。 LVMHプライズ専門家委員会による投票とオフィシャルサイトでの一般投票によりファイナリストを決定します。LVMH傘下ブランドのアーティスティック・ディレクターが審査を行って選出しているので、特に優れた才能を持っている若手ファッションデザイナーが表彰されるのです。 【各賞の賞金】 ・LVMH賞:30万ユーロ ・カール・ラガーフェルド賞:15万ユーロ 今は亡き「モード界の皇帝」カール・ラガーフェルド。 カール・ラガーフェルドとは、シャネルやフェンディ、クロエなどのデザイナーを務めたファッション界の偉大なデザイナーでした。長年ファッション界を牽引していたことから「生きるレジェンド」とも言われていました。 また、各賞共にLVMHのファッションデザイナーから直接指導を受ける権利を得ることができるようです。ファッションデザイナーを目指す学生にとっては、どちらも手に入れたい名誉ある賞と言えますね。 5-2.日本から「KHOKI」が準決勝の切符を掴む 第11回LVMHプライズは、過去最多の2500名以上の応募がありました。準決勝に進むことができるのは、なんと20名とかなり倍率が高くなっております。 初めて選出されたメキシコ、トーゴ、モルドバを含む18か国の人たちがいる中で、日本からKHOKIのデザイナーKoki Abe氏が準決勝の切符を掴んでいます。 【セミファイナリスト一覧】 ブランド デザイナー 国 KHOKI Koki Abe 日本 AUBERO Julian Louie アメリカ WHO DECIDES WAR Everard Best & Tela D’Amore Best アメリカ ELENA VELEZ Elena Velez アメリカ NICCOLÒ PASQUALETTI Niccolò Pasqualetti イタリア JIYONGKIM Jiyong Kim 韓国 CHIAHUNG SU Chia Hung Su 台湾 PONDER.ER Derek Cheng & Alex Po 中国 AGBOBLY Jacques Agbobly トーゴ FIDAN NOVRUZOVA Fidan Novruzova モルドバ KAROLINE VITTO Karoline Vitto ブラジル DURAN LANTINK Duran Lantink オランダ YA YI Yayi Chen Zhou スペイン MARIE ADAM-LEENAERDT Marie Adam-Leenaerdt ベルギー CAMPILLO Patricio Campillo メキシコ STANDING GROUND Michael Stewart アイルランド HODAKOVA Ellen Hodakova Larsson スウェーデン VAUTRAIT Yonathan Carmel イスラエル PAOLO CARZANA Paolo Carzana イギリス PAULINE DUJANCOURT Pauline Dujancourt フランス 以上20ブランドが準決勝者となりました。 ここから決勝に進めるのは8ブランドだけ。果たしてどのブランドが優勝するのか・・・ 注目が高まる一方です。 5-3.LVMHプライズ応募条件 才能ある若者を選出するLVMHプライズの応募方法は以下の通りです。 【応募条件】 ・18歳~40歳までの世界中のファッションデザイナー ・ウィメンズウエア、メンズウエア、ジェンダーレスのプレタポルテコレクションを2つ以上制作していること ※以上2つが応募条件になります。 【応募方法】 LVMHプライズの公式サイトで応募が可能となっております。 ファッションデザイナーになりたい方は参加してみてはいかがでしょうか?このコンテストは夢を掴む大きなチャンスだと思います。日本人初のルイヴィトンのデザイナーになるのはあなたかもしれないです。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 6.若い才能の原石を磨く『INSIDE LVMH』 LVMHグループの未来のために提供している「INSIDE LVMH」 INSIDE LVMHとは、ファッション業界はどのような課題に取り組んでいるのか、専門知識などを学べるLVMHのプログラム(プラットフォーム)です。わかりやすく一言で説明すると、LVMHがオンラインで開く学校のようなものと言えます。 この章では、INSIDE LVMHについて解説していきます。自分のキャリアアップにつなげたい方やLVMHのことをもっと深く知りたい方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。 6-1.世界中の若者が8週間で学べる質の高い海外のプログラム 1991年、LVMHは業界で初めてラグジュアリー専門の講座を開きました。現在ではINSIDE LVMHとして、才能ある世界中の若者や学生に向けて質の高い海外のプログラムを提供。 記事や動画、ポッドキャスト、セミナーなどのコンテンツを8週間かけて学び、グループの価値や専門知識を習得することができます。また、学習後はクイズが用意されているので、きちんとLVMHについて学べているのか実感できるのも魅力の一つです。 6-2.履歴書でアピールできる「終了証」 世界規模のプログラムで学んだ才能ある若者や学生は、履歴書に記載することができる終了証を取得することができます。LVMHとラグジュアリー業界について知識を深めながら、さらに就活でのアドバンテージを手に入れることは。まさに一石二鳥ですね。 毎年5月~7月と10月〜12月の2回の期間で修了書の取得が可能。2021年以降、すでに78,000人の若者や学生がINSIDE LVMHの修了証を取得し就活に役立てています。 筆者は終了証や資格などアピールできるところが少なく、就活に手こずっていたことをふと思い出します。こうならない為にも、INSIDE LVMHに少しでも興味がある方は終了証を取得することをおすすめします。 6-3.採用に繋げることができるイベント INSIDE LVMHでは、オンラインや対面形式のイベントを開催しています。学生が採用担当者やマネージャーと関係を作れる貴重なイベントです。 イベントではLVMHの人事、各メゾンのマネージャーなどを招いてセミナーを行ったり、提携スクールとのグループセッションを実施するなど、LVMHで働く際に必要な知識や行動を身につけることができます。 提携スクールはファッション学校のみではなく、パリ政治学院、エコール・ポリテクニーク、ボッコーニ大学など、政治・数学・商業・芸術に長けた学校での構成となります。日本で言う東京大学、慶應大学などの高学歴の人とのセッション。イベントを通じてLVMHの課題、成功の秘訣など参加者に気づきを与えてくれるのです。 INSIDE LVMHはファッション業界で働くにあたり、必ず成長できる場だと言えます まとめ いかがだったでしょうか?約13兆円という売り上げの企業規模に驚いた方も多いかと思います。 LVMHとは、ディオールやセリーヌ、ティファニーなど数多くの名高い高級ブランドを傘下に置く世界最大級の多業種複合企業体(コングロマリット)です。1987年にルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが合併したことで誕生し、フランス・パリを拠点としています。 LVMHでは、才能ある若者に対して積極的に育成や支援を行っているので、これから就職活動を控えている方は一度目を通すことをおすすめします。すでにファッション業界に興味がある人はもちろん、学校で経営学やマーケティングなどを学んでいる学生も就職活動に役立つこと間違いなしです。 この記事がみなさんにとって、参考になっていたら幸いです。
「ショーメとは」で検索したあなたは、婚約指輪のブランドに迷っていませんか?そもそも「CHAUMET」の読みから難解なので、ジュエリー好きでない方にとっては初めて耳にするブランドかもしれません。 ショーメは創業から240年を誇るパリの老舗ジュエラーです。世界中の名だたるセレブリティを顧客にもつ高いブランドイメージは、大切な婚約指輪を選ぶのにふさわしいといえるでしょう。 ここでは「ショーメってどんなブランド?」の問いに答えがみつかるよう徹底解説していきます。 ショーメのブランドステータス(格付け)や歴史に焦点をあてていくので、どんなブランドか興味がある方は最後まで読んで参考にしてみてください。 1. ショーメってどんなイメージ?ブランドの立ち位置。 ここではショーメが宝飾ブランドとして、どういう立ち位置にあるかについて解説していきます。 1-1.グランサンクの代表格 ショーメのブランドステータスについて語るとき、パリの五大ジュエラーを指すグランサンクを外すことはできません。1947年、パリのヴァンドーム広場に店をかまえる宝飾店(ジュエラー)の5つの店によって結成されました。グランサンクはLes Grand Cinqと表記され、フランス語で「偉大な5つ」を意味します。創業の古い順にあげていきます。 ・1613年 メレリオ・ディ・メレー(現メレリオ) ・1780年 ショーメ ・1827年 モーブッサン ・1858年 ブシュロン ・1906年 ヴァンクリーフ&アーペル ショーメは世界最古のジュエラーとして名高いメレリオに次いで、2番目となる長い歴史を持っています。長きにわたりフランス王室や王侯貴族たちを顧客にしてきた彼らは、世界のジュエリー業界を牽引してきた存在です。そのグランサンクの発起人となったのがショーメの創業者であるマリー・エティエンヌ・ニトでした。 その後、経営者が代わり店名を改めてショーメとして歩みはじめますが、グランサンクとしての誇りは受け継がれていきます。現在、欧米をはじめアジア圏にいたるまで、その確かな品質で信頼を得ているショーメ。グランサンクの代表格として最高のジュエリーを作り続けています。 1-2.世界中のセレブから愛される一流ジュエラー ルイ王朝時代、パリはファッションの都として知られていました。そして、ファッションの一部として欠かせないジュエリーもまた、パリが中心となって発展していきます。戦乱のあと、皇帝となったナポレオンⅠ世は、再びパリをファッションの都にしたいと熱望します。ニトは、ちょうど彼の戴冠式で用いる剣と法王のティアラを制作していました。戴冠式の日、制作したティアラが気に入られ皇室御用達ジュエラーとして正式に任命されたのです。これがナポレオンⅠ世の最初の后、ジョゼフィーヌとの運命的な出会いとなります。その後、ナポレオン一族や王侯貴族たちはもちろん、ヨーロッパ周辺の貴族たちも顧客となり成功をおさめていきます。さらに19世紀には、ヨーロッパ様式を好むインドのマハラジャから新たなオーダーを受けるようになります。また映画界からはフランスの国民的スター、女優のミスタンゲットやラナ・マルコーニらが新たに顧客に加わりました。 20世紀にはハリウッド映画のスターたちが、こぞってショーメのジュエリーを求めるようになります。特に、スターたちを虜にしたのはショーメのクラシカルでありながら洗練されたデザインでした。その創造性はジュエリーにとどまらず、ウォッチ制作においても発揮されるようになります。2010年、スウェーデン王室ヴィクトリア皇太子のロイヤルウェディングにおいてショーメのティアラが話題になりました。 これはジョゼフィーヌの孫娘であるスウェーデン王妃から受け継がれたものです。7つのカメオをあしらった伝統的なデザインはロイヤルウエディングに花を添えました。さらに近年、経済発展がすすむアジア圏の著名人らからも人気を集め顧客層を拡大し続けています。 240年前から現代に至るまで、ショーメは世界中のセレブから愛されています。 2.栄華を極めたショーメ。歩んだ歴史と名前の由来。 創業者であるニトから店名を改め、栄華を極めたショーメ。ここでは創業からのストーリーを解説していきます。 2-1.始まりは一人の宝石商 マリー・エティエンヌ・・ニトが当時修行を積んだのは、アンジュ・ジョゼフ・オベールという宝石職人でした。彼はマリー・アントワネットの専属ジュエラーとして仕え、パリで最も実力がある職人の一人だったのです。数年後に独立を果たし、サントノーレ通りに店をかまえ、息子のフランソワ・ルノー・ニトと一緒に店を切り盛りしていきます。 この頃、ナポレオンの戴冠式で剣と法王のティアラを制作担当したことから、皇室および皇后ジョゼフィーヌの御用達となります。その存在を国内外に知らしめ、トップジュエラーとして歩みはじめるチャンスをつかんだのです。 2-2.ショーメとしての歩み 1809年にマリー・エティエンヌ・・ニトが亡くなると、息子のフランソワ・ルノー・ニトが跡を継ぎ、ヴァンドーム広場15番地に店を移転します。しかしナポレオンの帝政時代は終わり、不安定な政治情勢はジュエリー業界に暗い影を落とします。経営は、孫であるジュール・フォッサンやプロスペール・モレルらに引き継がれていきました。1885年、プロスペール・モレルの娘マリーが宝石商ジョゼフ・ショーメと結婚して、本格的に経営に参画するようになります。 ジョゼフ・ショーメは、非凡なる才能を発揮してジュエリー作りに邁進します。当時はベルエポック期にあたり、植物や動物といった自然からインスピレーションを得たモチーフが主流となっていました。彼は華やかさを取りもどしたパリで、毎夜開かれる舞踏会にふさわしいパリュール(ネックレス、ブレスレット、くし形の髪飾りなどのセットジュエリー)やティアラを作り熱狂的な人気を博します。この当時の作品はスミソニアン博物館に所蔵され、工芸品として価値が認められているものが多くあります。現代ではオークションに出品されると高値で取引される人気の作風です。 ティアラはショーメが最も得意とするジュエリーですが、当時の上流社会ではエグレットもまた流行の最先端アイテムでした。シラサギを意味するエグレットは、羽飾りを模して表現したヘアーアクセサリーです。現存するものはパリのショーメ本店で大切に保管管理されています。 ショーメでは、こうしたコレクションを一般に公開するため世界各国でジュエリー展を催しています。日本では2018年に丸の内にある三菱一号館美術館で開催され、平日でも行列が絶えないほどの盛況となりました。直近では2021年に横浜の三渓園で開催されています。テーマを「フランス文化と日本文化の対話」とし、日本の盆栽や刀剣と一緒に展示を行いました。余白の美しさを表現した展示は訪れた人に深い感銘を与えたのです。 1907年、アトリエをヴァンドーム広場12番地に移転します。時代は自動車の普及によって人々を旅に誘います。パリを訪問中のマハラジャの王子から特別な注文を受けるようになります。ちょうどその頃、ジュエリーの素材にプラチナを使いはじめていたショーメは、持ちこまれたダイヤモンドの台座にしてネグリジェネックレスを仕上げました。これがもとで、インド王国との親睦は深まっていきます。首から肩を美しく飾る、サリー用(インドの女性用民族衣装)アクセサリーの出来栄えは、ダイヤモンドとエメラルドの輝きが豪華の一言。ショーメはインドの女性王族たちを美しく、ゴージャスな装いへのアシストを果たしました。 1920年代はアールデコが花開いた時代です。ショーメでも幾何学模様や色のコントラスト、東洋的なエッセンスを盛り込んだジュエリーを制作し、その多くはコレクションとして写真や現物が残されています。モダンなデザインは現代から見ても素晴らしい作品といえるものばかりです。 特に半貴石(カラーストーン)を採用した作品は、色彩への新たな挑戦といえるでしょう。当時の作品として「中国のジャンク」は、プラチナを台座に大胆なカッティングを施したインペリアルジェイドの緑色、オニキスの黒で引き締めた枠取り、ルビーの紫色が見事なコントラストとバランスを見せています。 1950年代を迎えると直線的だったアールデコの流行から、再び曲線的で優美なデザインが採用されるようになりました。また、新たにウォッチ部門を立ち上げて幅広い顧客の開拓に乗りだしていきます。ジョゼフ・ショーメの後継者となるルネ・モランやピエール・ステルエらがデザイナーとして様々な取り組みを始めたのです。 さらに1970年代は、シグネチャーラインの「リアン」コレクションを発表。愛の絆をテーマとして、人と人の結びつきを交差したデザインで表現しています。現代でも人気のショーメを代表するコレクションです。 1999年にショーメはLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)グループ傘下に入ります。経営が安定した2000年代になると、2010年に「ジョゼフィーヌ」、2011年に「ビーマイラブ」コレクションを立て続けに発表します。また、2017年の北京から始まった展覧会を世界各地で催すことで、ブランドの再周知に余念がありません。先に述べた通り日本では、すでに2回の開催を行っていて日本文化との親和性は相変わらず高いといえるでしょう。 2-3.ショーメとジャポニズム フランスと日本文化は、あらゆる場面で相互に影響を及ぼしあってきました。現代ではアニメや漫画、コスプレといったサブカルチャーをも網羅しているほどです。日本から発信することが多い印象ですが、漫画「ベルサイユのばら」は池田理代子氏がフランス革命の史実から創作した作品である事は、あまりにも有名ですね。東西に離れた国であるにも関わらず、お互いへのリスペクトが強いため、距離を感じさせない親しみにあふれています。その範囲は美術や工芸、料理、ファッションなど多岐に及びます。 これは日本が初めて参加した1867年のパリ万博で好評を博したことが、きっかけと言われています。日本は江戸時代末期、幕末の年でした。薩摩藩が中心となり、様々な工芸品を出品して国内外に威光を示そうとしていたのです。幸いにも熱狂をもって迎えられ、予想以上の成果をあげます。ジャポニズム(日本様式)という大きなうねりは、ヨーロッパの美術や工芸に多大なる影響を与えました。 ゴッホやモネといった画家たちが浮世絵に夢中になり、多くの名作が生みだされます。浮世絵の遠近法を採らない手法は西洋では珍しく、斬新な構図として受け入れられました。彩度の高い、明るい色使いを好意的に受けとめたゴッホは、浮世絵自体を背景に描きこんだ「自画像」を残しています。もちろんジャポニズムはショーメを含むジュエリー業界にも大きな影響をもたらしています。 当時、西洋デザインの主流はシンメトリー(左右対称)でしたが、ジャポニズムのアシンメトリー(左右非対称)に新鮮な発見をしたのです。浮世絵だけでなく、草花や鳥、樹木を伸びやかに描いた陶磁器からもインスピレーションを得てジュエリーが作られました。七宝焼からは豊かな色彩とツヤ感が高い評価を受けて、ヨーロッパで一時期廃れていたエナメル加工の復古へつながっています。それらの作品の多くはコレクションとして、ショーメ本店で今なお大切に保管されています。 2-4.復活への軌跡 ショーメとして歩みを始めてから100年以上を経た1987年、最大の危機を迎えます。日本円にして約1.5兆円となる損失を抱え、倒産の瀬戸際に追いこまれます。幸いにも投資会社インベストコープの買収を受けて難を逃れ、1999年にMHLVグループ傘下となり、復活の時を待つことになります。 2010年ごろから新しいコレクションをラインナップしつつ、培った技術や作品を展覧会で発表するなどして再建に力を注ぎました。この事実はヨーロッパでは大きく報道されたものの、それほど影響を受けなかったアジア圏にマーケットの軸足を移すことができました。ちょうど中国の経済発展がつづいた2000年代だったこともあり、この選択がショーメ復活の後押しとなったのです。 ショーメ初の展覧会に中国の紫禁城を選んだことからも、中国マーケットを重視していたことが伺えるでしょう。現在までに中国本土の店舗は30店を超え、アジア最大の店舗数を誇っています。またジュエリー業界では、いち早くネット販売に着手して新たな客層を獲得しました。ECサイトの充実が中国、日本などの若手富裕層の好感を得てショーメのファンを拡大することに成功したのです。 価格帯も見直され、以前は見られなかった10万円台から買えるリングなどがラインナップされるようになりました。もちろん、ハイエンドのものは1000万円前後の価格帯もあってブランドらしさは失われていません。 近年多くの方は、商品をまずサイトで価格・仕様を確認してから発注したり、店舗に足を運んだりする購入方法をとられているのではないでしょうか。そうした買い方の変化に対応できたことは特筆すべきでしょう。さらに予約して店舗を訪れると、丁寧な接客と豊かな商品知識をもつ専門アドバイザーから納得のいくショッピングが叶います。 また近年、芸能人のアンバサダー採用を積極的に行っていて多様なメディアへの露出に努めています。中国では女優リウ・イーフェイ、韓国ではチャ・ウヌがアンバサダーとなっています。日本では川口春奈さん、武井咲さんなどが選ばれていて、20代から30代を中心とした女性たちの注目を集めることに成功しています。 こうした企業努力の結果、ショーメは見事復活をとげることができました。 現在、ショーメとしての伝統と高い技術を保ちながらジュエリー制作をつづけています。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 3.一流ジュエラーのショーメ。ブランドの代表作について。 ショーメはジュエラーとして、その時代に求められる価値観や顧客に寄り添い、作品に反映させてきました。ここではショーメの代表作について解説していきます。 3-1.王族貴族のティアラ ショーメは創業から現在に至るまで、王侯貴族たちのティアラ制作を行ってきました。そのためショーメのアトリエアーカイブには、制作に関わる全ての資料が保存されています。歴史の資産ともいえる、これらの資料には大量のデザイン画や注文帳、書簡なども含まれているのです。ショーメの職人たちの中には、多くのローマ賞受賞者が在籍していました。 ローマ賞とは1663年、ルイ14世がフランスの若手芸術家を奨励するために設立したものです。当時のフランスでは、ローマ賞受賞者が在籍していることがアトリエにとって最大の栄誉として認識されていました。ショーメの職人たちが、いかに優秀であったかが伺えるのではないでしょうか。 ティアラ制作の過程は、まずデッサンを起こすことから始まります。次にニッケルシルバーで模型を作成して頭のサイズや着用感を確かめます。この作業はオートクチュールでいうと仮縫いにあたり、微調整がおこなわれて完成品と同じ模型を作りあげる大切な作業です。この段階の模型がショーメには700点以上も保管されていて、今もティアラ制作の源になっていることに驚かされます。 さらに成型、解体してダイヤモンドのセッティング準備に入ります。ダイヤモンドの研磨と再カットを行い、一つ一つ丁寧に石留めをしていきます。とてつもない根気と細かな作業が終わると、地金の純度を示す刻印とショーメのブランド名の2種類の刻印を彫刻します。 ショーメでは組み立てを終え、仕上げをほどこして完成するまでに2ヶ月から6ヶ月の時間を要する作業工程としています。ショーメの優れた技術と卓越したノウハウの蓄積は、これからもティアラ制作のパイオニアとしての地位を揺るがすことはないでしょう。 3-2.ジョゼフィーヌ ショーメを代表するコレクションといえば、やはり「ジョゼフィーヌ」です。ジュエラーとしての成功は、皇后ジョゼフィーヌから絶大な信頼を受けたことから始まったショーメ。 意外にもコレクション化は2010年からで、ジョゼフィーヌが当時愛用していたティアラとエグレットから着想を得て、現代的に再解釈したデザインが人気を集めています。象徴的なVシェイプのパヴェラインに、ペアシェイプ(洋ナシ型)カットのセンターストーンをあしらうスタイルをリングやネックレス、ブレスレットなどに展開。さらに重ね付けを考慮してTPOに合わせたボリューム調整ができるので、さまざまなシーンに着用可能です。 直線と曲線の見せ方が絶妙なデザインは、単品で着用しても視線を集めることは間違いなさそうです。ペアシェイプ型のセンターストーンはダイヤモンドはもちろん、アクアマリンやルベライトなどの上質なカラーストーンなどもあって、選択の幅が広いコレクションになっています。価格帯は100万円以下のものが多く、同素材の他のブランドより、比較的手に取りやすいと言えるでしょう。 しかし、このコレクションの真骨頂はアンぺリアルラインのハイジュエリーであると言って過言ではありません。 特にネックレスは芸術品と見まごうばかりで、ティアラをそのまま首元に添えたようなデザインは、ラグジュアリーな雰囲気を醸しだしてくれます。曲線的なデザインはクラシカルな優美さが際立っていて、フォーマルなパーティーでロングドレスを着用する機会がある方におすすめの逸品ぞろいです。 リングも象徴的なデザインで統一されていて一目でショーメと分かります。またエクララインは、すっきりとしたデザインながら、センターストーンにペアシェイプのダイヤモンドとクッションカット(丸みを帯びた四角形)の貴石の組み合わせが都会的な雰囲気を演出してくれます。 より現代的でありながら宝石の良さが際立つデュオエターナルラインは、首にフィットする着用感が高く評価されています。アシメントリーで空間を持たせたデザインは、より個性的に首元を演出してくれるでしょう。まさにショーメの代表作といえるコレクションになっています。 3-3.リアン ショーメで最初に発表されたコレクションである「リアン」人と人の結びつきである絆を祝福する意味があります。ショーメは1977年に発表したリアンに、愛するものたちの運命の糸を結ぶというブライダルジュエリーを展開しています。近年はブライダルに限らず、友情や思いやりといった人の絆にも解釈を広げています。日常のシーンにさり気なく身に着けてほしい、そんな思いが込められたリアンは人気の高いコレクションです。 その一つであるジュドゥリアンラインは十字型の角度をかえた横長クロスを単独で、あるいは異素材の地金と組み合わせたシンメトリーなデザインが特徴です。しかし、新作ではローマ字のXに見えるアシンメトリーなデザインに変化して、過去のデザインとは一線を画しています。ネックレスではホワイトゴールドやイエローゴールドなどの地金にダイヤモンドをパヴェセッティングしたり、マザーオブパールやオニキス、カーネリアンなどで色彩豊かに仕上げたりする変化に富んだバリエーション。デザインの進化が、これからも期待できるラインになっています。 また、リングの多くがマリッジリングとして購入されるリアンエヴィダンスはシンプルさが際立ちます。地金に空間をとって隙間をつなぎとめるようなデザインは洗練された印象です。素材とサイズがバリエーション豊富なので必ず好みのリングがみつかるでしょう。同じラインからブレスレットとのペア使いも素敵です。 3-4.ビーマイラブ ショーメの「ビーマイラブ」は、蜜蜂の巣から着想を得て制作されたコレクションです。六角形のハニカムを永遠の象徴としてモチーフに採用した、遊び心のあるデザインが特徴になっています。 もちろん、蜜蜂も採用されていて新作イヤリングではユニークさが話題となりました。奇をてらわないのに個性的に見える地金は、ショーメの確かな技術と品質の証といえるでしょう。細かいピースの集合体に微妙な高さでダイヤモンドをセッティングして、より輝きが増す効果を狙っています。鏡面仕上げとダイヤモンドセッティングのピースを交互に組み合わせてテクスチャーに変化を持たせつつ、全体の統一感と蜜蜂の巣を忠実にみせるデザインはショーメのクラフツマンシップを存分に楽しめるラインです。 ショーメでは昨今の価値観にあわせて、メンズ着用を想定したジュエリーの提供をはじめています。ビーマイラブコレクションは性別を問わず使えるラインとして若年層を中心に注目を集めています。重ね付けにも対応しやすいので、使えるシーンが幅広く、コストパフォーマンスが良いといえるでしょう。グラフィカルなデザインは、スタイリッシュな印象にまとまるのでオフィスシーンにおすすめです。全体的に価格は抑えめなので、ファーストショーメとしてもおすすめしたいコレクションです。 3-3.腕時計においても高い評価。 ショーメが初めて時計制作を手がけたのは1813年、皇帝ナポレオンのためでした。創業者の息子フランソワ・ルノー・ニトにより制作されてから200年あまりの時を経た今、スイスのアトリエで今日も時計制作に邁進するショーメ。その製造はジュエリー制作と同様に、丁寧な手作業によって行われています。実は、ショーメは時計分野においても高い評価を受けるブランドです。新作を作りあげるのに、およそ一年を要する工程をかけています。 ショーメのウォッチとして代表的なのは「ジョゼフィーヌ」「オルテンシア」の2つが挙げられます。 フェイスの形状がペアシェイプとなっている独創的なジョゼフィーヌコレクション。エグレットから着想を得たVシェイプとの組み合わせは、ジュエリーとリンクするデザインです。高精度スイスクオーツ搭載で文字盤自体がペアシェイプ型、丸型のものと2種類あります。後者はアンぺリアルラインとロンド・ド・ニュイラインで使われ、ベゼルをペアシェイプ型にしています。27.3㎜×20.2㎜の華奢なサイズ感はエレガントな女性らしさを演出できるでしょう。空間のあるデザインなのでベルトはバックル式ではなく、手首のサイズを選んで着けるタイプです。ダイヤモンドをふんだんに用いた仕様は豪華に、地金使いならスタイリッシュにと変幻自在なデザインは、ショーメで最も人気を集めるコレクションになっています。 オルテンシアはジョゼフィーヌの娘の名前を冠したコレクションです。イタリア語でアジサイの花を意味するオルテンシア。その名前の通り特徴的なのは、ベゼルに配された花と裏蓋の彫刻にアジサイを採用していることです。22.4㎜の円形の文字盤に同素材のベルトで統一感のあるデザインですが、ワンタッチでベルト交換ができて印象を好みに変えられます。ベルトは追加付属する仕様になっています。ロマンティックな可愛らしさとクールでスタイリッシュな印象まで、思い通りのイメージチェンジが可能です。 ショーメの時計はレディースウォッチがメインですが、レ・ピエール・ドゥ・レーヴ・ドゥ・ショーメといったユニセックスラインもあります。 また、ショーメではシークレットウォッチとして各コレクションに文字盤をおおう蓋付きの時計を展開しています。ブレスレットに時計を付けたもの、として解釈すれば2way仕様といえるかもしれません。このラインはジュエラーとしてのショーメらしい時計で様々な素材に切り嵌めやレース、エナメルなどの加工をほどこしてストーリー性を持たせています。 4.婚約指輪ならショーメ!ブランドが持つ3つのこだわり。 婚約指輪といえば、ダイヤモンドリングを指すことが多いのではないでしょうか。一生に一度の大切な品をショーメで選ぶべき理由について解説していきます。 4-1.最高級のダイヤモンド ダイヤモンドは永遠の愛を示す宝石として世界で最も人気があります。鉱物として掘削されるようになり、その品質を表す基準が定められました。それは米国宝石学会(GIA)が認定する世界基準で、4Cから評価されています。4Cとはカラー、クラリティ、カット、カラットから構成される基準です。ショーメは、その評価を厳守した最高品質のダイヤモンド(0.3カラット以上のみ)に肉眼で見えない個別の証明書番号を刻印しています。これがショーメで使用されるダイヤモンドが最高品質であることの証となって信頼を得ているのです。 特にショーメは、4Cの中でもカラーに強いこだわりを持っています。最高ランクのD(完全なる無色)からZ(着色の白、または淡い黄色)で表す基準のうち、D~Gの4ランクのみを選択しています。これはかなり厳選されていて、無色透明に近いダイヤモンドしかショーメでは扱っていないと言えます。また、クラリティが示す内包物の有無にいたっては、FL(内包物無し)〜VS(非常にわずかに含まれる)のみです。 さらに1919年、物理学者のマルセル・トルコウスキーが発表した、ダイヤモンドの理想のカット比率について国際基準が設定されました。現在も使われているExcellent(完璧なカット)からPoor(平凡)まである基準値からショーメが選ぶのは、最上級のExcellentとVerygoodの2段階だけとなっています。これらの基準はダイヤモンドの重量が上がるほど困難になり、そのために希少価値が高まっていきます。ショーメでは全ての基準で最高ランクのダイヤモンドであることを鑑別書にて保証しています。 4-2.伝統のカッティング ショーメはダイヤモンドのカッティングに細心の注意をはらい、より美しく輝くように加工をほどこしています。婚約指輪の主役となるダイヤモンドにはラウンドブリリアント、プリンセス、クッションなどの数種類のカットがあります。 しかしショーメといえば、ジョゼフィーヌにオマージュを捧げたペアシェイプカットを外すことはできません。この洋ナシ型のカッティングはダイヤモンドの虹色の輝きを最大限に引きたててくれます。丸みを帯びた部分と突起している先端部が奥行きを醸しだし、大きく見える効果も期待できるでしょう。 ショーメで婚約指輪を購入するときは、おすすめしたい伝統のカッティングです。 4-3.ハイスペックな地金 ショーメで婚約指輪と結婚指輪をおそろいで購入する場合、その地金の良質さに驚かれるかもしれません。ショーメでは結婚指輪にプラチナ、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールドを使用しています。プラチナはプラチナ950で最高比率の地金を使用しているので、経年劣化が起きにくい仕様です。 近年はプラチナ以外を選択する方が増えたため、合金の比率を最適にしてニーズに応えています。合金にするのは純度が高いと柔らかく、耐久性が落ちてしまうからです。耐久性と美しさ、いずれも満たす最適解の比率があります。たとえばショーメのイエローゴールドは、金75%、銀12.5%、銅12.5%の割合で構成されています。 人気の高いローズゴールドは金75%、銀6%、銅19%で独自のローズピンクカラーを生みだしました。さらにホワイトゴールドは金75%、銀12%、パラジウム13%としています。ホワイトゴールドは、さらにロジウムコーティングによって独特の光を放つようになります。 他のゴールドに比べるとデリケートなので、光沢が鈍くなった時は再度のロジウムコーティングが推奨されているので、メンテナンスに応じているショーメの店舗に問い合わせてみてください。ショーメでは結婚指輪だけでなく他の全てのジュエリーに、この地金が使われています。安心して長く使えるのでおすすめします。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 5.ショーメの永遠のアイコン、皇后ジョゼフィーヌ ショーメが敬愛してやまない皇后ジョゼフィーヌとは、一体どんな人物だったのか興味はつきません。ある時は捕虜、母親であり、皇帝ナポレオン一世の后といった顔を持つ女性として歴史に名を残しました。 1763年、ジョゼフィーヌは当時のフランス領である西インド諸島で誕生します。貴族階級にあった彼女は16歳になると最初の結婚をして子どもを授かったものの、4年後には離婚しています。その後ナポレオンと運命的な出会いから結婚、皇后へと昇りつめていきました。ジョゼフィーヌは権威を示すためティアラの着用を求める夫に従順に従いつつも、自らの審美眼に忠実でした。 ショーメに制作させたティアラは当時の主流だった直線的なデザインとは一線を画す、麦の穂を表現した柔らかで優美なデザインです。植物や自然を愛した彼女らしい作風は、またたく間に流行の最先端となりました。現代のインフルエンサーのような役割を果たしていたのでしょう。女性たちをコルセットから解放したのも、またジョゼフィーヌです。 ゆったりとしたシルエットのドレスで、身体を締めつけない着心地は当時の女性たちに大流行をもたらしました。プライベートでは、子どもたちにカラーストーンの頭文字でメッセージを表現したブレスレットの制作をショーメに依頼しています。(現在もアクロスティックアムールブレスレットとして商品化されています) 自由を愛するためか、ジョゼフィーヌは結婚後も奔放な恋愛を続け、ついにはナポレオンと離婚してしまいます。しかし、ナポレオンはジョゼフィーヌから皇后の称号をはく奪しませんでした。そればかりか城を与え、オーストリアからマリー・ルイーズを新しい皇后に迎えたあとも、友人として生涯親しい関係を続けたのです。複雑な男女の心の機微といえばそれまでですが、ナポレオンは心から彼女を愛していたのでしょう。 ジョゼフィーヌが亡くなる時、最後に彼の名前を呼んだことは流刑地にいたナポレオンの慰めになったかもしれません。 6.ショーメが卓越している証、ブーケ・ドゥ・ラ・クールについて ゲランとショーメがコラボレーションして話題となったブーケ・ドゥ・ラ・クール。カスタマイズパフュームを詰める香水瓶をショーメが手がけ、芸術品として昇華を遂げたのです。ショーメは同じ時代の価値観を共有したゲランの記念すべきビーボトル170周年を祝福しました。金細工のメッシュを優雅にまとうゴールドのボトルは、ハニカムピースが88個も使われたラグジュアリーなデザインです。ボトルキャップに2カラットのダイヤが輝いて堂々たる風格を感じさせます。蜜蜂を彫金した側面と相まって、花の恵みである香水を表現しているのでしょうか。最高の贅沢を五感に響かせるような趣が見事です。 ゲランは1828年に調香師ピエール・フランソワ・パスカル・ゲランが創業しました。ほどなくして、時の皇帝ナポレオン三世の妻ウージェニーに献呈したオーデコロンアンペリエールが気に入られて御用達となります。その200年の歴史は5世代にわたって受け継がれ今日に至ります。調香師として香りの創作に挑み続け、数々の名作香水を生みだしてきたクラフツマンシップはショーメと共通するところです。花を素材にするとき、蜜蜂の存在は欠かせません。1853年に蜜蜂をモチーフにした、カスタムメイドパフュームのビーボトルを特別に作りました。当時はガラス製でしたが、2023年に迎えた記念の年にショーメとのコラボレーションが実現したのです。ショーメのビーマイラブコレクションと共通する、蜜蜂へのリスペクトから最高の競作が叶えられたのではないでしょうか。 7.ショーメとはグランサンクに数えられる一流ジュエラー 今回は、ショーメのブランドステータスや歴史について解説してきました。 ショーメは創業から240年を誇るグランサンクジュエラーであること、皇后ジョゼフィーヌとの深い関わりや創業から現在まで高品質のジュエリー作りに力を注ぎ続けていることなどがお分かりいただけたでしょうか。 「ショーメってどんなブランド?」の問いに「ショーメとは歴史、ステータス、品質を満たす一流ジュエラーである」と答えるのが最適解といえるでしょう。 もし、大切なジュエリーをショーメで購入するか迷ったら参考にしてみてください。
現存する歴史あるジュエリーブランドの中でも、指折りの歴史の長さを誇る「ショーメ(CHAUMET)」。ナポレオンの時代に花開いたショーメは、華やかなフランスの歴史と文化を時代を汲んだ感性で彩ってきました。 「パリ5大宝飾店」にも数えられるショーメですが、日本では他のブランドに比べて少しマイナーなイメージもあります。「高級なイメージはあるけれど、実際にショーメってどんなブランドなのか?」「その歴史や魅力はどんなところに?」「ショーメのブランドイメージとは?」という疑問について徹底解説していきたいと思います。 ショーメを知っているとちょっと自慢できてしまうかもしれません。ショーメの歴史やジュエリーへのこだわりについて知りたい方には必見です。 ショーメの代表作やブライダルラインにも焦点を当てていきますので、ショーメのジュエリーが気になっている方や、結婚指輪や婚約指輪のブランドで迷われている方はぜひ最後までご覧になってみてください。 1.ナポレオンの御用達ジュエラー 1-1.マリ・エティエンヌ・ニトがパリに創業 ヴェルサイユ宮殿でマリー=アントワネットが華やかな生活を謳歌していた18世紀後半、彼女のためのきらびやかで美しいジュエリーやドレスが製作されました。のちにフランス革命が起き、ナポレオンが台頭するまさにフランス「激動の時代」と重なるこの時期にショーメの前身となる店舗が誕生します。 マリー=アントワネットのお抱えジュエラーであったアンジュ=ジョセフ・オベールのもとで修業を積んだ、宝石職人のマリ・エティエンヌ・ニト。彼は息子 フランソワ・ルニョー・ニトとともに1780年「ニト父子商会」を パリに店をオープンしました。 ニトが店をだして間もないころ、店の目の前で突然馬車の馬が暴れだしたといいます。馬をなだめ暴走を阻止し、助けたのはなんとあのナポレオン。ニトの店に並ぶジュエリーに魅了された皇帝ナポレオンは、感謝を示すとともに、ニト親子を王室御用達ジュエラーに任命したと言われています。 ニトとナポレオンの奇妙な出会いが、240年以上に亘るショーメの歴史の始まりだと伝えられています。 1-2.ナポレオンの依頼 フランス革命後、実権を握ったナポレオン1世は、宝飾品を政治的な権力を表すものと考え、フランスを再び高級品やファッションの中心地にしたいと考えました。そこでナポレオンは、自身の戴冠式の王冠や剣、教皇ピウス7世のためのティアラの製作をニト親子に任せました。 彼らが製作したジュエリーは、ジャック=ルイ・ダヴィッドの名画『ナポレオンの戴冠式』にも描かれており、その精巧な造りは細やかな筆遣いにより見事に表現されています。ピウス7世のティアラは現存しており、今もヴァチカンで大切に保管されています。 ニトの製作したジュエリーは現存するものが多数存在し、博物館などで今もお目にかかることができます。アメリカのスミソニアン博物館にも、ニトが製作した涙型のファセットが特徴のブリオレットカット・ダイヤモンドのネックレスが展示されているほどで、その技術や歴史的評価の高さがわかります。 1-3.ヴァンドーム広場にアトリエを移転 1812年、息子フランソワ・ルニョー・ニトは父の後を継ぎ、ヴァンドーム広場15番地にアトリエを移転しました。これより80年ほどのちの時代になってようやくヴァンドーム広場は、ジュエラーをはじめ世界中のハイブランドがあつまるラグジュアリーの聖地として知られることになりますが、歴史的には実はこのショーメがヴァンドーム広場初のジュエラーだったと言われています。 1815年には、職人頭のジャン・バティスト・フォッサンが店を引き継ぐことになりました。フォッサンも時代の流れを汲んだ魅力的なジュエリーを得意とし、多くの顧客から信頼を獲得しました。ロマン主義を反映したジュエリーをはじめ、ゴシック風、ルネサンス風、古代の作品からインスピレーションを受けたヒストリーシズムの先駆者のような作品など、きわめて多彩な作品を残しています。 顧客からの様々な要望に応える器用さを持ち合わせたフォッサンは、ナポレオン三世の妃 ウージェニーとも古くからの懇意で、王室からの信頼も厚かったといわれています。 1-4.受け継がれるショーメの前身 帝政時代が終わると、ニトの後継者であるフォッサンとフォッサンの息子 ジュール・フォッサン、次いでジャン・ヴァレンタン・モレルとプロスペール・モレル達は、様々なインスピレーションを汲んだジュエリーを製作してきます。鮮やかなエナメルで草花などありのままの自然を表現した、ロマンティックスタイルの素朴で優美なジュエリーが賞賛されました。フォッサンからの関係を引き継いだモレルは、ジュエリーが大好きなウージェニー后妃の為にたくさんのジュエリーを製作しました。 1854年、ジュール・フォッサンはジャン・ヴァレンタン・モレルを店の支配人に登用したのち、1862年に店の経営を任せます。その後のちのショーメは「モレル商会」へと名前を変え1885年まで経営を続けました。 2.ジョセフ・ショーメの時代 親子相伝のジュエラーが多い中、ニト、フォッサン、モレルと複数の経営者によって受け継がれてきた異例の経歴をもつショーメ。その時の一番技術力の高い職人によって受け継がれ100年以上にわたって継承されてきた宝飾店に、ここでようやくショーメの名を冠するジョセフ・ショーメが登場します。 ここからは、ショーメを語る上では欠かせない、ジョセフ・ショーメの時代について解説していきたいと思います。 2-1.ヴァンドーム広場12番地に移転 1885年にモレルの娘婿であったジョセフ・ショーメが入社し、彼がアトリエの責任者として経営を引き継ぎました。創業から7代目に当たるジョセフ・ショーメは、自身の名前である「ショーメ」へと店名を一新しました。 1907年には、音楽家のショパンが最後に暮らしたと言われるヴァンドーム広場の12番地に店舗を移転しました。この15番地には現在、世界的に有名なホテル オテル・リッツがあり、ココ・シャネルやヘミングウェイが暮らし、ダイアナ妃が最後の食事をした歴史的な人物にゆかりの地です。 ヴァンドーム広場に集まるジュエラーのうち、歴史的にも認められた5つのブランドが「グランサンク」あるいは「パリ5大ジュエラー」と呼ばれています。『メレリオ・ディ・メレー』『モーブッサン』『ブシュロン』『ヴァンクリーフ&アーペル』そして『ショーメ』です。どのブランドも100年以上の歴史ある老舗ジュエラーで、歴史や功績が認められた特別な称号です。ショーメはこの中でも、メレリオ・ディ・メレーに次いで二番目に歴史の長いブランドになります。(メレリオは1613年創業で、現存するジュエリーブランドのなかで最も老舗と言われています) 荘厳な歴史的建造物に世界中のハイブランドがこぞって店舗を構えるラグジュアリーの都とも呼ばれるヴァンドーム広場。現在もこの場所でショーメはブティックとアトリエを構えています。 2-2.多様化するショーメの顧客 活気づいてきたヴァンドーム広場での移転に伴うように、ショーメの顧客も多様化していきます。輸送や交通の発達により、世界中の富豪達が自身の保有する宝石を持ち込み豪華な宝飾品をこぞって注文しました。ヨーロッパのスタイルを好むインドのマハラジャをはじめとするプリンスたちや宝飾品収集家、アメリカからの超富裕層 アスター、モルガン、ヴァンダービルトやロシアの貴族たちのために、きわめて正統的なジュエリーを製作しました。 2-3.芸術が花開いた時代のジュエリー 19世紀末、ジュエリーの新たな素材としてプラチナが登場します。軽くて柔軟性があるプラチナはレースのように繊細に加工することができ、今までにない表現を可能にしました。プラチナの白い輝きはダイヤモンドの輝きをひときわ際立たせ、まるで全てがダイヤモンドでつくられているかのような印象を与える美しさで人々を魅了しました。 アールデコやキュビズム、未来主義など様々な前衛的な芸術の影響を受け、色や素材も大胆な組み合わせが考案されました。1920年代にギャルソンヌ・ルックが流行すると、『華麗なるギャッツビー』を彷彿とさせるファッションに、ロングネックレスやグラフィカルなヘッドピースが好まれました。夜のパーティーを彩る洗練されたジュエリーが時代を象徴します。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 3.新しいスタイルの提案 3-1.ウォッチ部門の創設 1950年にはウォッチ部門が誕生します。実はショーメの時計作りの歴史は1807年にさかのぼり、ほかの有名時計ブランドと肩を並べる歴史の長さを誇ります。 ブランドとして初めて製作された時計は、皇后ジョゼフィーヌの義理の娘であるバイエルン王国王女 アウグステの為のものでした。ゴールドをベースにパールやエメラルドの装飾を施した、ブレゲ製のムーブメントを使用した豪華な時計だったといわれています。 現在まで続く時計部門ではスイス製のムーブメントが採用され、細部までこだわったジュエラーならではの仕様となっています。 3-2.Arcade をオープン 1970年、ショーメはヴァンドーム広場本店の横に常識を覆す新しいコンセプトブティック Arcade(アーケード)をオープンしました。ジュエリーがより一般の人々に身近になってきた時代に、新しい風を吹き込むカジュアルでモダンな最新施設でした。 内装に音響機器や中国漆を採用した当時の内装はその雰囲気を残しつつ、最新の家具を備え、ショーメのジュエリーをカスタマイズして楽しめる新しい空間として今も利用されています。 3-3.LVMHへ参入、そして現在 1999年、Investcorpに属していたショーメはLVMHグループにより買収されました。ルイ・ヴィトン、ディオール、セリーヌ、ブルガリ、ウブロなど75ものメゾンを擁する世界最大のファッションブランドの複合会社に加わったことで、時計やジュエリーの新しい技術を取り入れブランド力の強化を図ることになりました。 2017年から2019年には、北京・東京・モナコとショーメの世界観を紹介する展覧会が各国で開催されました。世界各国の美術館から300を超えるショーメの作品があつまった大規模な展示会は、ショーメに受け継がれる伝統と歴史を物語るものでした。 2020年には、創業240年に合わせてヴァンドーム広場12番地の本店がリニューアルオープンしました。歴史的建造物である建物はそのままに、伝統的に敬意を払いながらもモダンで洗練された内装に生まれ変わりました。ジュエリーのブティックのほかにも、ショーメのアーカイブやティアラの展示などを行うスペースや、ドレスを着ながらティアラやハイジュエリーを試着できる「サロン・マルメゾン」が併設された、スペシャルな空間になっています。 4.ショーメが240年で創り上げた卓越した技巧 創業から現代まで240年以上の歴史を誇り、今もトップジュエラーであり続けるショーメ。古くから貴族に愛され続けてきた伝統は、信頼性の裏付けとも言えるでしょう。なぜショーメのジュエリーは選ばれ続けているのか?卓越した技術やこだわりについて深掘りしていきたいと思います。 4-1.ティアラの伝統 ショーメと聞いて、ティアラをイメージする方も多いのではないでしょうか?代表作 ジョゼフィーヌをはじめ、ショーメの歴史はティアラと深く結びついています。 1780年の創業以来、王侯貴族のためにショーメは2000以上ものティアラを製作してきました。 ティアラの製作の為には、まずデザイン画を起こし、銅と鉛を合わせたニッケルシルバーを用いて成形・解体・セッティングの準備・研磨・ダイヤモンドの再カット・セッティング・純度を保証する刻印・ショーメの刻印・最終組み立てと、仕上げまでに数多くの工程を必要とします。立体模型をつくり身に着ける人の頭の形に合わせて製作するため、一つのティアラを作製するのにおよそ500時間から1500時間、つまり2か月から6か月という膨大な時間がかかると言われます。メゾンのハイジュエリー製作の職人による卓越した技術「サヴォワールフェール」を以てショーメのティアラは製作されています。 ドレスでも着ない限り、ティアラを目にしたり身に着けたりする機会はそうそうありませんが、ショーメのヴァンドーム広場本店にはティアラが壁一面に飾られた夢のような特別展示室が設けられているので、本店に足を運べばティアラを眺めてうっとりした時間を過ごすのも夢ではありません。 4-2.厳選されたダイヤモンドとカラーストーン ショーメのダイヤモンドは4CというGIA(米国宝石学会)の国際基準に則って最高品質のダイヤモンドを厳選しています。さらに独特なのは、ショーメのダイヤモンド専門家による独自の「石の調和」を最終的な判断基準としているというところです。光や拡大鏡、顕微鏡を使用して、通常の4Cと輝き・ファイヤに加え、「ダイヤモンドが呼び起こす特定の感情」にまでも基づいて厳選されるというから驚きです。 4Cのうちカラーにおいて、ショーメはDからGまでの極めて白いダイヤモンドを使用しています。クラリティに関しても、FLからVSまでのグレーディングのものが選ばれ、肉眼で内包物が見えることはありません。非常に小さな内包物がある場合は、ダイヤモンド証明書にどの位置にあるのかが明記されます。カットは、プロポーションと角度の角度が最高の精度でカットされた、エクセレントとべリーグッドの2つの最高のカットからのみ選ばれます。 余談ですがヴァンドーム広場本店改装の際に、ショーメの基準にかなわなかった古くからのダイヤモンドが一掃されたといいます。中には75年以上も前から残されていたものもあったそうです。いくら高価だからといっても、本当に美しいダイヤモンドしか選ばないというショーメのこだわりと伝統は、今も受け継がれています。 0.3カラットを超える全てのショーメのダイヤモンドには、目に見えないほど小さな証明書番号が刻印とGIAの証明書が付与されます。ショーメのジュエリーであることが完全に保証されているのも安心です。 ショーメのダイヤモンドはどれも最高の水準を満たしており、しかもダイヤモンド専門家によって一個一個のフィーリングまでも考慮されているという品質への徹底ぶり。240年以上にわたって世界中の王族の眼鏡に叶うジュエリーを製作してきたジュエラーとしてのこだわりを感じます。 またショーメでは、カラーストーンも大切に考えています。エメラルド・ルビー・サファイヤの貴石はもちろんのこと、色付きの半貴石についてもひとつひとつを「特別な魂」と呼び、上質な石のみを慎重に選び作品に使用しています。 4-3.ゴールドとプラチナへのこだわり ショーメのゴールドは18カラット=18金のゴールドのみを仕様しています。イエローゴールド・ローズゴールド・ホワイトゴールドの3種類があります。ゴールドもプラチナも純金では柔らかすぎるため、ほかの金属と組み合わせることでジュエリーとして安心して使用できる硬度を実現します。 イエローゴールドは金75%、銀12.5%、銅12.5%、ローズゴールドは金75%、銀6%、銅19%、ホワイトゴールドは金75%、パラジウム13%、銀12%で構成されています。 プラチナに関しても、950のほぼ純粋なプラチナで構成されています。 割金の割合まで公表しているブランドは多くはないのでその点も安心です。 4-4.エンゲージメントリング ショーメの創作の根幹には「幸福」があるといわれています。 エンゲージメントリングに使われるダイヤモンドは全て、ハイジュエリーのダイヤモンドと同様に厳しい4Cの条件をクリアしており、さらにショーメ独自の5番目の基準である黄金比にしたがって美しいダイヤモンドが選別されます。 加えてショーメが求める完璧なダイヤモンドに不可欠な、「感情」との調和が見事にそろった原石のみが、ショーメのエンゲージメントリングに飾られます。つまりショーメのエンゲージリングのダイヤモンドは全て、長年ダイヤモンドを鑑定してきた職人によって「美しい上に幸福感が感じられるダイヤモンドである」というお墨付きをもらっていることになります。 ハイジュエリーを作り上げる最高峰の技術をあますことなく反映させ、フィーリングまでも大切に考えるショーメのエンゲージメントリングは、見るたびに幸福感を呼び起こす不思議な力を持っているかもしれません。 エンゲージリングを入れるリングケースにもこだわりがあります。上向きの観音開きになっていて、重厚感のある留め具を開くと正面にリングが登場する、ちょっとロマンティックな仕掛けで幸福感を演出することができます。ロイヤルブルーのリングケースは高級感たっぷりで、箱を見ているだけでも幸せな気持ちが甦りそうな仕様です。 ショーメの公式HPには”Crown Your Love”という、好みのエンゲージメントリングをデザインやダイヤモンドのシェイプから自由にカスタマイズし、3Ⅾイメージを作成してくれるサービスもあります。色味や形など、あれもいいなこれもいいなとわくわくしながらイメージを膨らませることができます。無料で気軽にできるので、一度お試ししてみるのもおススメです。 5.ショーメを代表するジュエリー ここまでショーメの歴史とメゾンのこだわりについてお話してきましたが、ここからはショーメを代表するシリーズを解説していきたいと思います。 5-1.ジョゼフィーヌ(JOSEPHINE) ナポレオンの后妃 ジョゼフィーヌは美しく上品で、ナポレオンが生涯愛した女性です。世間で伝えられているイメージこそ様々で、波乱万丈の人生を送ったといわれている彼女ですが、実際は気取らない性格で愛情に満ちた人物であったと伝えられています。 皇后ジョゼフィーヌは、体を極端に固定する下着やコルセットを取り払い、モスリンや絹などの薄い素材を使った自然で自由なスタイルを好みました。このスタイルは皇帝の妃が愛したということに由来し、現代ではエンパイア・スタイルと呼ばれています。自由で大胆な発想のジュエリーを好んだジョゼフィーヌは、今も昔もファッションアイコンとしてショーメの作品のインスピレーションの源であり続けています。 彼女に贈られたティアラや、髪に着ける羽根飾りがついたエグレットから着想を得た「ジョゼフィーヌ」コレクション。ジョゼフィーヌがペアシェイプを愛したという逸話に加え、エグレットの羽根を思わせる、V字にペアシェイプのストーンを冠したデザインは、ショーメの歴史を物語る代表作です。 ショーメのジョゼフィーヌといえば、一度見たら忘れられないエレガントなデザインが印象的です。結婚式や特別なパーティーでない限り、普段からティアラを身に着ける機会に恵まれる方はそういないと思いますが、ショーメのジョゼフーヌを身に着けると、指先にまるでティアラをまとったかのような気品にあふれ、普段の仕草までもエレガントになってしまう・・・そんなパワーが秘められているジュエリーです。 お姫様を連想させるティアラですが、可愛い過ぎるということはありません。洗練された本物のエレガンスを体現したジョゼフィーヌは、普段は「お姫様」とか「可愛い」デザインに抵抗がある大人の女性にこそ、身に着ける価値があるデザインです。リング、ネックレス、イヤリング、ブレスレット、時計などジョゼフィーヌのシリーズも様々な商品展開があるのも魅力です。 Vのダイヤモンドのラインにパールをあしらった片耳用のジョゼフィーヌのピアスは、パールのしっとり控えめな輝きと存在感を両立する、他のピアスとは差をつけられるデザインです。 婚約指輪としても人気の高いジョゼフィーヌは、センターストーンのサイズや形を選ぶことができ、好みにカスタマイズができます。真ん中のストーンのサイズによって値段が変わってくるので、見た目の好みや予算にあわせて自分だけのエンゲージメントリングが用意されます。 結婚指輪もジョゼフィーヌのエンゲージメントリングにぴったり重なるデザインが用意されています。ダイヤモンドのパヴェが美しい「ジョゼフィーヌ コレクション エグレット リング」は、深いVのラインが指を長く美しく見せてくれる高貴なデザインです。 また男性の結婚指輪としては「TRIOMPHE DE CHAUMET」が、ジョゼフィーヌとのさりげないお揃い感を演出してくれます。平打ちのすっきりとしたフォルムに、上下の切り込みがシャープな印象を与えます。シンプルだけど少しエッジの効いたデザインが特徴的です。 耳に沿うように後ろからパールとダイヤモンドで飾られた片耳用のピアスも、ほかにはない目を惹くデザインです。 「ジョゼフィーヌ コレクション エグレット イヤリング」 少し背伸びをしていつかは身に着けたい、そんな憧れが詰まったショーメの正統派プリンセスジュエリー ジョゼフィーヌ コレクション。年齢を問わず、むしろ年齢を重ねるほどに素敵に身に着けられる、本物志向の方へおすすめのコレクションです。 5-2.リアン(LIENS) 人と人との結びつきや「絆」を意味するリアン コレクション。もともと19世紀に流行した個人的な感情や思い出を込めて表したジュエリー「センチメンタルジュエリー」から着想を得ています。クロスしたデザインは交差する絆が思い起こされ、大切な思い出に重ねて身に着けたいシリーズです。 ぷっくりとした丸みのあるクロスモチーフのリアンは、オンオフ問わず普段使いがしやすいのが魅力的で「ジュ ドゥ リアン ブレスレット」はクロスモチーフを4本のチェーンで支えるデザインで、シンプルながらも重ね付けしているような印象を与えます。パールやターコイズ、オニキス・マラカイトなど色味の展開も鮮やかで楽しく、お値段も20万円台からと手が届きやすい価格帯なのも嬉しいポイントです。 サークルの中にクロスがあしらわれた「リアン ハーモニー ペンダント」は、統一や完全をあらわす「円」がモチーフに加わっています。メダル型をしたサークルの裏側には文字を刻印することができ、感謝の気持ちや愛情を彫れば、思いを伝える特別なジュエリーに相応しい贈り物にすることができるでしょう。 ナポレオンの妃 ジョセフィーヌは、娘たちの名前 ウジェーヌとオルタンシアになるようにカラーストーンを組み合わせたブレスレットを愛用したといわれています。リアンにもジョゼフィーヌのように、好きな言葉を並べたブレスレットを作成できるサービスがあります。 「アクロスティッシュ ブレスレット」ウェブ上で9文字以内の言葉を入力すると、その場で頭文字のカラーストーンをあしらったブレスレットのデザインが生成されます。自分や大切な人の名前、感謝の言葉などを入れてどんな組み合わせになるのかを試すだけでも楽しくて、思わず欲しくなってしまいそうです。 リアンのマリッジリングは男女ともにお揃い感があります。つなぎ目が印象的なデザインは、ダイヤモンドなしでも高いデザイン性によって、二人が洗練されたおしゃれなカップルだということを印象付けます。 こちらもまたジョゼフィーヌと切り離せない着想源をもつ「リアン」。思いを乗せて身に着けたり、大切な人に贈ったり、誰かと一緒に身に着けたくなるコレクションです。 5-3.ビーマイラブ(BEE MY LOVE) ミツバチは巣の中に蜜を貯めることから、古代から幸運を運ぶと言われてきました。富や繁栄のモチーフでもあるミツバチは、ナポレオン一族を象徴するショーメゆかりのモチーフです。 正六角形のハニカムに、ダイヤモンドと表面のポリッシュ仕上げがキラキラと輝くビーマイラブには、自然界に備わる構造的な美しさが感じられます。ビーマイラブ同士を合わせると、六角形の辺と辺が見事に組み合わさり、色違いで何本も集めて重ねたくなるようなデザインです。計算されつくした美しさには、自然の生み出す造形物への賛美が表現されています。 ビーマイラブには、組み合わせる楽しさがあります。特にリングはダイヤモンドのセッティングのパターンがいくつもあり、婚約指のビーマイラブとはもちろん、色違いやダイヤの数違いで何パターンものきらめきを楽しむことができるのが魅力です。 表面が全てポリッシュ仕上げの結婚指輪にも、実は内側にシークレットダイヤモンドが一石隠れています。ダイヤモンドは照れくさいけれど・・・という方にも、肌に直接触れる部分にダイヤをセッティングすることで、困難を乗り越える力を持つというダイヤモンドのパワーを享受できそうです。 ビーマイラブには、リングのほかにネックレス・イヤリング・ブレスレット・ブライダルと豊富な商品ラインナップがあります。シンプルながらも存在感があるジュエリーはジェンダーレスにおしゃれに身に着けられます。ハイジュエラーならではの細やかな技巧を施した、生命力あふれたミツバチを形どったコレクションもあり、幸福感に満ちたお守りジュエリーとして身に着けていくことができそうです。 5-4.トルサード(TORSADE) ショーメゆかりの地、ヴァンドーム広場の中央に建つ円柱の表面の装飾からインスピレーションを受けたという、フランス語で「らせん状にねじったもの」を意味する「トルサード」。空中でリボンをくるくると回した時のように、今にも動き出しそうな自然でランダムな曲線は、間に含まれた軽やかな空気感までもが表現されています。 「240年以上も続くハイジュエラーならば技術が高いのは当然」と考えるメゾンの職人たちによって作り出されるジュエリーは、デザインの奇抜さや技術の高さを押し付けることなく、ひと目見ただけで見る人の心を動かす力を持っています。 らせんの内と外、両方にセッティングされたダイヤモンドをたどってみると、まるでメビウスの輪がどうなっているのかを観察しているように、まじまじと見入ってしまう造形です。アッシャーカット、ローズカット、クッションカット、ブリリアントカットなど様々なカットのダイヤモンドを使い、さまざまな種類の光をとりこみ輝きます。 ハイジュエリーと同じシリーズのマリッジリング「トルサード」も人気です。らせん状にぐるりと一周続く斜めのラインは、永遠に続いていく二人の愛と絆を表現しています。一粒、あるいは半分にダイヤモンドがあしらわれたデザインからも選ぶことができ、少し太めの男性用のリング幅も用意されているので、幅感やダイヤの違いでお揃いで身に着けることもできます。 「シンプルだけどちょっとひねりのあるデザインが欲しい!」という方にトルサードの結婚指輪はとてもおススメです。 5-5.ジャルダン(JARDINS) 「ジャルダン」コレクションは、ショーメが創業当初から大切にする豊かな自然からインスピレーションを受けています。 ジャルダンコレクションがインスピレーションを受けてデザインされているのは以下のとおりです。 ローリエ 月桂樹として知られる植物で「勝利」「権力」「不死」のシンボルと考えられており、ナポレオンとジョゼフィーヌが大切にしていたと言われています。 エピ ドゥ ブレ 「豊作」や「大地の恵み」のシンボルである「麦の穂」をモチーフにしたデザインは、皇后ジョゼフィーヌのお気に入りでした。風になびく軽やかで自然なデザインは「エピ ドゥ ブレ」シリーズで現在も継承されています。 ウィエ 「ウィエ」はフランス語でカーネーションを表し、19世紀にショーメがつくったカーネーションのティアラをモチーフにしていると思われます。現代ではジェンダーレスに身に着けられるブローチとしてラインナップされています。 アトラップ モワ 「アトラップ モワ」はフランス語で「私を捕まえて」という意味があります。幸運を掴むというミツバチをはじめ昆虫をモチーフにしたデザインで、日常的に身に着けることができる遊び心あるデザインです。 ジャルダンコレクションは、自然の持つ生命感や躍動感、軽やかさをジュエリーに表現することが得意なショーメの真骨頂を発揮するコレクションです。 5-6.アンソランス(INSOLENCE) クラシカルなリボンのデザインからインスピレーションを受けた「アンソランス」 ホワイトゴールドとピンクゴールドの2色のゴールドを使い、リボンを結んだときの柔らかな質感がゴールドで表現されています。デザインと色使いが可愛らしく、そのネーミングの意味する「傲慢」からは、「今日は可愛い気分で・・・」といくつもの顔を使い分ける奔放な女の子がウィンクしながら身に着けている、そんな姿が浮かびます。 今にもほどけそうな軽やかさには、絶対にほどけない堅い絆をデザインしてきたショーメとは違う面がうかがえますが、理想だけではなく、現実の人間の気まぐれや二面性をユーモアたっぷりにジュエリーに表現する、ショーメだからこそ可能な愛すべきデザインです。人生の喜びを謳歌するかのような、端にあしらわれた大粒のダイヤモンドも魅力的です。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 6.ショーメのウォッチ バイエルン王国王女 アウグステのための時計を製作して以来、ショーメは200年以上にわたり時計を造り続けており、数ある有名時計ブランドのなかでも歴史的な長さを誇るブランドです。 現在ではレディースウォッチを中心にラインナップされており、フェミニンなジュエラーらしいデザインが展開されています。ショーメのレディースウォッチについてご紹介していきます。 6-1.オルタンシア(HORTENSIA) ジョゼフィーヌの娘 オルタンスに敬意を込めて名付けられた「オルタンシア」は、フランス語で紫陽花を意味します。22.4mm、28mmから選べる小さめのケースには紫陽花の小花が飾られており、立体感と丸みのある形が女性らしい印象です。ケースの裏にはオルタンシアの花が刻印されています。 さらにこの時計、可愛らしいのみならず、ワンタッチでストラップを交換できる実用性も兼ね備えています。カジュアルな気分の時はカーフレザー、お出かけならサテンストラップなど、気分や装いによって時計の雰囲気を簡単に変えることができるのも魅力です。 ベゼルと紫陽花の花、そして文字盤に施されたダイヤモンドは、ジュエリーと同じG VS以上のクオリティを保証されたダイヤモンドが使用されています。 ハイジュエラーならではの高級感がありながらも、普段使いしやすい大きさとデザインのオルタンシアは、ブレスレット感覚でビーマイラブやリアンなどのブレスレットと一緒に軽やかに身に着けるのも素敵です。 デイリーに使えるステンレススチールに、ベゼルにぐるりと一周ダイヤモンドがあしらわれたオルタンシアは、同じ素材を使った他のブランドのクォーツウォッチと比べてもコストパフォーマンスがとても高く、ハイジュエラーの美しい時計を身に着けたいという方には一押しのモデルです。 6-2.ジョゼフィーヌ(JOSEPHINE) ショーメのミューズ 皇后ジョゼフィーヌが愛したといわれる象徴的なペアシェイプを形どったジョゼフィーヌ。ジョゼフィーヌのケースにはステンレススチールがなく、18金のホワイトゴールドかピンクゴールドの2種類の展開のみになっており、本物指向のジュエリーウォッチといえます。文字盤には細い線でエングレービングがほどこされており、まるでガラスとあわせて文字盤全体が立体的な大きなペアシェイプのようにみえるデザインです。 ケース上部のダイヤモンドをあしらったエグレットを冠したデザインも、エレガントな雰囲気を底上げしています。実はこの時計、ブレスレットを固定する尾錠やバックルがなく、このエグレットを含む部分を腕に巻き付けることによってブレスレットのように身に着ける新しい仕様を採用しています。光沢を抑えたストラップは長さのバリエーションが豊富で、自身の腕に合わせた長さを選ぶことができるというものです。 またジョゼフィーヌには、ブレスレットを全てダイヤモンドでつなげ、大きなペアシェイプのダイヤモンドやロイヤルブルーのサファイアをあしらった、目も眩むほどの時計も展開されています。ダイヤモンドを留める爪が非常に小さく、文字盤まで全てダイヤモンドで埋め尽くされているため、光そのものを纏っているかのような輝きの中に「時計の針があしらわれています」と言いたくなるほどゴージャスな時計です。 数千万はくだらないものから、手が届く価格帯までラインナップされているジョゼフィーヌ。先ほど紹介した時計も18金のケースにダイヤモンドセッティングでありながら、他ブランドと比べても非常にコストパフォーマンスが高いと言わざるを得ません。ジュエラーとしての気品を纏う洗練されたジョゼフィーヌは、ちょっと背伸びをして素敵な自分に近づくための気持ちを後押ししてくれるかもしれません。 6-3.レ ピエール ドゥ レーヴ ドゥ ショーメ(LES PIERRES DE REVE DE CHAUMET) ピエール ドゥ レーヴはフランス語で「夢の石」を表します。アジアの言い伝えに由来するこのコレクションは、天然石のつくりだす文様を文字盤に採用しています。 ピクチャージャスパー・ロードナイト・テンドリックオパール・ラピスラズリ・シャタッカイトなど12種類の石を使用した、世界限定36本の限定モデルです。二つとない美しい色や文様はまるで山脈や砂漠、海や雪景色を連想させる絵画のようなダイヤルを、ダイヤモンドのベゼルやリューズが額縁のように飾ります。大地の作り出す自然の造形に畏敬の念を込めた作品です。 35㎜と大きすぎず男女問わず使えるサイズ感で、スイス製自動巻きムーブメントを内蔵、ケースバックはスケルトンで時を刻む様子が見えるのも魅力的です。 象徴的なパワーに基づいて厳選されたストーンをあしらった時計は、大地のパワーをもらいながら世界の一つのお守りとして身に着けられそうです。 7.ショーメのブランドイメージと知名度とは ナポレオンも御用達の歴史あるジュエラーオブジュエラーである、ショーメ。一般的にはどのくらい知られているのか?またどんなブランドイメージを抱かれているのでしょうか? この章では、ショーメのブランドイメージについて深く解説していきたいと思います。 7-1.知る人ぞ知るジュエラー ブルガリ・ティファニー・カルティエなど、若い人でも知っている他のジュエリーブランドと比べると、ショーメの知名度はそれほど高くないかもしれません。 しかしジュエリー好きな人にショーメを知らない人はいないというくらい「知る人ぞ知るジュエラー」であると言えるでしょう。 もしあなたがショーメを気に入って、ショーメのジュエリーや時計を身に着けていても、若い同世代の友人たちにショーメの名を伝えてもピンとこない可能性があるかもしれません。 歴史あるジュエラーでありながら、ショーメは自身のブランドの凄さを主張しすぎない『控え目』なブランドで、淡々と伝統的な良いジュエリーを作り続けている、そんな印象です。 ショーメを選ぶデメリットがあるとすれば「名前だけは聞いたことがある」「へーそうなんだ!(よく知らないな)」という感じで話が終わってしまうさみしさがあるかもしれません。しかしジュエリーはそもそも誰かの為ではなく、自分のために身に着けるものなので、誰になんと言われようと自分を高めてくれるブランド・ジュエリーを身に着けるべきだと思います。 その点ショーメは歴史ある名門中の名門ジュエラーであり、数あるジュエラーの中でも「格が高い」分類に入るのは間違いありません。ジュエリー好きの人ならば絶対に「良いブランドを選んだね!」と言ってくれるでしょう。 わかるひとにはわかるブランドに気づいてもらえた時のほうが嬉しいかも知れませんね! 7-2.格調高いデザイン もともと王族や貴族を相手にジュエリーづくりを続けてきたショーメのジュエリーは、ティアラやエグレットなど、ドレスと一緒に身に着けることのできる伝統的な「格調高い」デザインが特徴です。ジョゼフィーヌも愛したペアシェイプや深いVのデザインは、ジュエリーが好きな人が見ればひと目見て「ショーメかな?」とわかるくらいショーメを象徴するデザインです。 普段の生活でドレスを身に着けたり、ティアラを身に着けたりということは普通の人にはまずありませんが、リングや時計などに格調高いエッセンスを落とし込んだショーメのジュエリーは、デイリーにそしてカジュアルに毎日身に着けることが可能です。 洗練された格調高いデザインと品質を兼ね備えたショーメのジュエリーは、身に着けるとピンと背が伸びるような品格を感じさせます。 7-3.エレガントで可愛らしい エレガントなショーメのジュエリーは格調高いだけでなく、憧れや可愛らしさも持ち合わせています。子供のころに憧れたお姫様やティアラは、大人の女性の心を今もくすぐるモチーフです。憧れを本物のジュエリーで再解釈したようなショーメのジュエリーは、決して可愛すぎないフェミニンな美しさを表現しています。 ショーメは自然・造形物・人の心や目に見えないアイディアも含めて、そのものに備わった美しさの本質をシンプルにジュエリーで表現するのが得意なブランドだと思います。 240年にわたって洗練されたジュエリーは高い技術力を駆使しながらも軽やかで、高貴な人々のためだけではなく、現代のリアルな女性たちのために作られ続けています。 8.ショーメを愛用している芸能人 8-1.山下智久さん 山Pこと俳優の山下智久さんは、普段からショーメの「ビーマイラブ」のブレスレットを愛用しているようです。インスタグラムや雑誌の撮影でたびたび登場することから、日常的に身に着けていることがわかります。面がキラキラと輝くビーマイラブのブレスレットは、一本でも抜群の存在感を放ちます。男性が身に着けてもとても素敵ですね。 8-2.小嶋陽菜さん 元AKB48のメンバーで、現在はアパレルブランドの社長でもあるこじはること小嶋陽菜さん。4月の自身のお誕生日の購入品紹介では、ショーメの「ジョゼフィーヌ」ティアラのモチーフのダイヤモンドのリングを紹介していました。マリッジリングのラインですが、自身のブランドのロゴマークとも重なるデザインが気に入って購入を決めたそうです。ペアシェイプのダイヤモンドがついたジョゼフィーヌも愛用していました。 8-3.魔娑斗さん&矢沢心さん 格闘家の魔娑斗さんと女優の矢沢心さんが、結婚の記者会見で披露したのがショーメのエンゲージリングでした。コレクションはわかりませんでしたが、1カラット超えの大きなダイヤモンドがあしらわれていました。また矢沢さんは、普段からショーメのジュエリーを愛用されているようです。 まとめ いかがだったでしょうか? 今回は、ショーメの歴史と魅力について深く解説させていただきました。 フランスが誇る名門ジュエリー ショーメは、歴史・デザインへのこだわり・技術力の高さなどなど、知れば知るほど奥が深いブランドです。洗練されたデザインと控え目なボリューム感のショーメのジュエリーは、日本人の奥ゆかしい雰囲気にも似合うと言われています。 他のブランドに比べると知名度は高くないかもしれませんが、格式高い老舗ジュエラーであり、一生もののジュエリーとして後悔のないブランドだといえるでしょう。 このk時が、皆さんにとっての知識となっていれば幸いです。 最後までご覧いただきありがとうございました。
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