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ショパールの記事
代表モデル アルパインイーグルの登場から4年経過した2023年。カッコいいケースのデザインとは真逆の文字盤カラー『モンテローザピンク』が誕生。古くからショパールを支える『L.U.C 1860』が復活したことも時計界に大きな衝撃を与えました。 そんな衝撃のショパールの新作ウォッチコレクションの発表から1年たった2024年4月。『Watch & Wonders/ウォッチアンドワンダーズ』が開催されました。今年もアルパインの新色に期待を寄せる筆者です…(笑) この記事では、今回のウォッチアンドワンダーズ2024で発表されたショパールの新作を一気に紹介していきたいと思います。 1.【2024年 新作】アルパイン イーグル 41 XP TT Ref.298630-3001 出典:Chopard 定価 - ケース径 41㎜ 本体素材 チタン ブレスレット チタン キャリバー L.U.C 96.17-S パワーリザーブ 65時間 ショパールきっての代表的なモデルであるアルパインイーグルから、スケルトン仕様で作られた超薄型モデルが新作として初登場。素材にはチタンが採用され、高い耐久性を誇りながらも軽量となっています。これぞラグジュアリースポーツウォッチのお手本と言っても過言ではないでしょう。 また、文字盤がスケルトンとなっていることから、ショパールが作り上げた複雑な機構を眺める楽しみも増えました。 2.【2024年 新作】アルパイン イーグル 41 フローズン サミット Ref.295395-1001 出典:Chopard 定価 - ケース径 41㎜ 本体素材 ホワイトゴールド ダイヤモンド ブレスレット ホワイトゴールド ダイヤモンド キャリバー 96.41-L パワーリザーブ 65時間 メンズのアルパインイーグルからジュエリーウォッチが生まれました。 この攻めたデザインの腕時計を生み出すことができるのはショパールならでは。。。 ダイヤモンドがセッティングされている本体素材にはホワイトゴールドが採用。高級感あふれる見た目を持つデザインです。定価は今のところ不明ですが、中古相場はきっと跳ね上がるのでしょう…。 3.【2024年 新作】アルパイン イーグル 33 フローズン Ref.295384 -1003 出典:Chopard 定価 - ケース径 33㎜ 本体素材 ホワイトゴールド ダイヤモンド ブレスレット ホワイトゴールド ダイヤモンド キャリバー 09.01-C パワーリザーブ 42時間 メンズのアルパインイーグルに次いで、レディースサイズのアルパインイーグルでも全体にダイヤモンドが敷き詰められたモデルが誕生。 このデザインはやっぱり女性にはたまらないですよね!! 44㎜のアルパインイーグルに敷き詰められたダイヤモンドはバケットですが、こちらはフルカットタイプのダイヤモンドでフェミニンな印象です。 4.【2024年 新作】アルパイン イーグル XL クロノ Ref.298609-3008/Ref.295393-5002 Ref.298609-3008 Ref.295393-5002 出典:Chopard 定価 - ケース径 44㎜ 本体素材 Ref.298609-3008=チタン Ref.295393-5002=ローズゴールド ブレスレット Ref.298609-3008=ラバー Ref.295393-5002=ローズゴールド キャリバー L.U.C 03.05-C パワーリザーブ 60時間 アルパイン イーグル XL クロノシリーズからは新素材のチタンとローズゴールドが登場。 チタンのモデルでは、これまでのモデルよりも耐久性と軽量さがパワーアップ。新しく展開された文字盤カラーのローヌブルーも、くすみがかったカラーリングでトレンドを抑えています。 また、ローズゴールドのモデルの文字盤はグレーとなっており、本体のカラーと丁度良いコントラスト。アルパインイーグルの名前の由来である鷲の力強さを表現しています。 5.【2024年 新作】L.U.C カリテフルリエ Ref.168631-3001 出典:Chopard 定価 - ケース径 39㎜ 本体素材 ステンレス ブレスレット レザー キャリバー LUC 96.09-L パワーリザーブ 65時間 ショパール、ボヴェ、パルミジャーニによって立ち上げられた認定基準である、カリテフルリエ認定をパスしたモデルのカリテ フルリエシリーズからも新作登場。シリーズ初となる『ルーセントスティール™』素材を採用しています。 リサイクル素材が80%以上で作られたルーセントスティール™はショパール独自の合金。腕時計ブランドも環境に配慮して時計製造に勤しんでいます。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 6.【2024年 新作】L.U.C XPS フォレストグリーン Ref.168629-3001 出典:Chopard 定価 - ケース径 40㎜ 本体素材 ステンレス ブレスレット レザー キャリバー LUC 96.12-L パワーリザーブ 65時間 L.U.C XPSシリーズからは新色の発表。 ダークグリーンの文字盤はショパールならではの落ち着きを感じます。 また、ロジウムメッキのドーフィーヌ針が搭載されていることや、インデックス表記がミニマルデザインなことによって時刻の視認性も抜群。個人的には今回の新作の中だとイチオシです。 7.【2024年 新作】L.U.C クワトロ スピリット 25 Ref.161977-1001 出典:Chopard 定価 - ケース径 40㎜ 本体素材 ホワイトゴールド ブレスレット レザー キャリバー LUC 98.06-L パワーリザーブ 192時間 LUC クワトロ スピリット 25シリーズからはブラックエナメル文字盤が新登場。 既存モデルのホワイトエナメルとはまた違う清潔感があります。 ショパールが厳選した職人によって手作りされたこちらのモデルは、隠れた名品と言っても過言ではないでしょう。最高のタイムピースです。 8.【2024年 新作】ハッピースポーツ Ref.278608-3009 Ref.278582-6014 Ref.278590-6015 自動巻き クオーツ クオーツ 出典:Chopard 定価 - ケース径 Ref.278608-3009=33㎜ Ref.278582-6014=36㎜ Ref.278590-6015=30㎜ 本体素材 Ref.278608-3009=ステンレス Ref.278582-6014=ステンレス、ローズゴールド Ref.278590-6015=ステンレス、ローズゴールド ブレスレット レザー キャリバー Ref.278608-3009=09.01-C Ref.278582-6014=クオーツ Ref.278590-6015=クオーツ パワーリザーブ Ref.278608-3009=42時間 ハッピースポーツからも新色が登場。 自動巻きのモデルでは光沢のあるライトブルーカラー。クオーツモデルではブラック基調としたシックなモデルが展開されることとなりました。 ハッピースポーツの代名詞であるケース内のダイヤモンドとベストマッチするカラーリング。自動巻きモデルではサファイアも採用されています。 9.【2024年 新作】ルール デュ ディアマン ラウンド Ref.10A178-5321 Ref.10A178-1321 出典:Chopard 定価 -- ケース径 26㎜ 本体素材 Ref.10A178-5321=ローズゴールド Ref.10A178-1321=ホワイトゴールド ブレスレット Ref.10A178-5321=ローズゴールド Ref.10A178-1321=ホワイトゴールド キャリバー MD29 パワーリザーブ 45時間 ルール デュ ディアマンの手巻きモデル、ルール デュ ディアマン ラウンドからはマラカイト文字盤のモデルが新登場。 現代のジュエリーウォッチと貴石のコラボレーションを最大限に生かせるブランドは、ショパールが頭一つ抜けているでしょう。 10.【2024年 新作】ルール デュ ディアマン オクタゴナル Ref.10A097-1404 Ref.13A097-1112 Ref.10A097-5404 Ref.13A097-1111 出典:Chopard 定価 - ケース径 32㎜ 本体素材 Ref.10A097-1404=ホワイトゴールド Ref.13A097-1112=ホワイトゴールド Ref.10A097-5404=ローズゴールド Ref.13A097-1111=ホワイトゴールド ブレスレット Ref.10A097-1404=ホワイトゴールド Ref.13A097-1112=レザー Ref.10A097-5404=ローズゴールド Ref.13A097-1111=レザー キャリバー L.U.C 09.01-C パワーリザーブ 42時間 自動巻きモデル、ルール デュ ディアマン オクタゴナルからは4種類の新作が発表。 これまでよりもカラーバリエーションが豊富になり、個人のスタイルに合わせた選び方が可能となりました。イエベ肌、ブルべ肌のようにパーソナルカラーで選んでみるのも楽しそうです。 11.【2024年 新作】ミッレミリア クラシック クロノグラフ JX7 Ref.168619-3006 Ref.168619-4002 出典:Chopard 定価 - ケース径 40.5㎜ 本体素材 Ref.168619-3006=ステンレス Ref.168619-4002=ステンレス、イエローゴールド ブレスレット ラバー キャリバー 自動巻き パワーリザーブ 65時間 ミッレミリア クラシック クロノグラフシリーズからは2種類の新作。 クラシックカーレースへ類まれな情熱を注いでいるショパールは、今年もミッレミリアへ力を込めているようです。今回発表された2つのカラーリングもレースシーンを想定して作られているため、視認性もかなり抜群です。 まとめ いかがだったでしょうか? 今回は、ウォッチズアンドワンダーズにて発表されたショパールの2024年新作について紹介しました。 世界最大の時計見本市、ウォッチズアンドワンダーズに出展しているブランドは多くありますが、その中でもショパールは多種類の新作を発表しました。 皆さんにとって、参考になっていれば幸いです。
時計ブランドはそれぞれ固有のイメージを持っていて、カルティエなら「エレガント」、「正統派」のロレックス、「ファッショナブル」なブルガリなど、ブランドの雰囲気が時計のデザインにもあらわれています。 時計やジュエリーを選ぶ際には、ブランドイメージから自分の好みを探す方も多いのではないでしょうか。 今回紹介したいのは、人と被らない唯一無二のデザイン性を持つ時計や乙女心をくすぐる可愛らしいジュエリーが魅力の『ショパール』です。 しかしカルティエやブルガリなどに比べるとあまり有名ではないような・・・。そこでこの記事ではショパールが世間からはどんなブランドイメージを持っているのか解説していきたいと思います! またショパールのなかではどんな時計やジュエリーを展開しているのかについても解説していきますので、本格的で一生ものの時計やジュエリーを探している方には必見です。 ぜひ最後までご覧になってみてください。 1.かわいい女性にはもってこい!ショパールのブランドイメージ 1-1.女性らしくて可愛い 様々な商品を展開しているショパールですが、ハッピーダイヤモンドやハッピーハートに代表される動くダイヤモンドやハートのイメージを思い浮かべる方が多いはずです。 「生きる喜び」をテーマに作品を作り続けているショパールの時計やジュエリーは、幸福感に満ち溢れています。「女性らしくて可愛い」「遊び心がある」「明るく元気」など、ハッピーとつく名前の通り、明るくてポジティブなブランドイメージです。動くたびに輝くダイヤモンドやハートは見るたびに幸福な気持ちを思い起こさせ、パワーを与えてくれるお守りのような存在担ってくれそうです。 1-2.遊び心があってカジュアル ショパールはスイスのラグジュアリーウォッチ&ジュエリーブランドの老舗としてその地位を確立しています。 時計ブランドとして比較するならば、同じくスイス製の時計とジュエリーを手がけるピアジェ(PIAGET 1874年~)が挙げられます。ピアジェはジュエリー時計ともに重厚感のあるラグジュアリーでエレガントなデザインが特徴的です。ピアジェと比較してみると、ショパールのデザインはより軽やかでカジュアル、遊び心や可愛らしさがあると言えるでしょう。 ショパールもピアジェもどちらも価格帯は同じくらいで、ショパールのほうがレディースモデルに力を入れている印象です。そのため男性の間ではショパールよりもピアジェのほうが知名度は若干高い可能性があります。時計ブランドは時計だけ作っているブランドが多い中、時計とジュエリー双方に力を入れているブランドと考えると、ショパールとピアジェはスイスを代表する2大ラグジュアリーウォッチ&ジュエリーブランドの格付けに値するといえるでしょう。 一方カルティエやブルガリと比較すると、ショパールのほうが時計ブランドとしては格が上であるともいえます。完全自社ムーブメントがすべてCOSCを取得していること、素材の調達へのこだわり、L.U.Cに代表される複雑機構を作り上げる技術力を鑑みれば、ジュエリーブランドには真似できない老舗時計ブランドとしての矜持が感じられます。 ジュエリーで比較してみると、知名度はカルティエやブルガリには劣るかもしれませんが、カンヌ国際映画祭をはじめレッドカーペットを彩るハイジュエリーも手がけていることから、ジュエリーブランドとしても高い位置づけにあるといえるでしょう。 1-3.おしゃれ感度が高い人が選んでいる ショパールは、若い方からご年配まで幅広い年齢層から支持されています。90年代にハッピースポーツが流行したことから、感度の高い年配の方からの認知度は高いブランドです。 ハッピーハートやハッピーダイヤモンドをはじめ、カジュアルで可愛らしいデザインは若い方からの人気も高いため、ショパールは幅広い年代の方から愛されるブランドになっています。カルティエやブルガリのように誰もが知っているブランドと比較すると認知度はそれほど高くなく、むしろ時計やジュエリー好きの方が好む玄人向けのブランドと言えるかもしれません。そのため周りの友人や人と被らず、自分のブランドとして楽しむことができるのが魅力ともいえるでしょう。 時計の価格帯は100万円前後から数千万円と値段は安くはありませんが、一生ものにふさわしい品質です。スイスの老舗時計ブランドとして自信をもって選んで欲しいです。 2.良さは長い歴史にあり!時計工房から現在に至るまでの軌跡。 2-1.時計工房として創業 ショパールの歴史は1860年、スイス ソンヴィリエから始まります。スイスでは昔から時計づくりが盛んで、特に水と空気が綺麗なこの地には複雑で精密な部品作りに長けた優秀な職人が集まりました。 ルイ・ユリス・ショパールもその一人で、若くして時計職人としての頭角をあらわした彼は、懐中時計とクロノメーターに特化した高精度な時計のための工房を設立しました。産業の発達に伴い、正確な時間の計測が可能な時計が必要とされる中、高精度なショパールの時計は顧客の期待に応えました。 その高い信頼性からスイス射撃祭やスイス連邦鉄道でも公式ウォッチとして採用され、またロシア皇帝ニコライ二世に時計を献上するなど、ショパールはスイスを代表する時計メーカーとして世界的に知られるようになりました。 2-2.受け継がれるショパール 生粋の時計メーカーとして創業したショパールですが、金細工やジュエリーを得意とするショイフレ一族との交わりから、ジュエリーウォッチやジュエリーを手がけるブランドへと変貌を遂げていきます。 10代の頃から金細工職人として注目されていたカール・ショイフレ1世は、自身の会社「カール・ショイフレ」をドイツのプフォルツハイムに設立、ジュエリーウォッチをはじめ、フローラルモチーフの装身具を得意とするブランドを立ち上げました。 彼は懐中時計を手首に着けたりネックレスにすることができる特別なクリップを開発、さらに1912年にはブレスレットの中心に懐中時計を留めることができる革新的なシステムで特許を取得しました。新たなジュエリーの着用スタイルとしてこの画期的なシステムは女性たちの間で流行し、世界中に幅広い人脈をもつカール・ショイフレ1世は卓越した技術とアイディアでビジネス的に大きな成功を収めました。 しかし1945年、プフォルツハイムは大規模な爆撃に遭い、ショイフレの製品はすべて破壊されてしまいます。ショイフレ1世から会社を引き継いでいたカール・ショイフレ2世は工房の再建に尽力し、1947年には見事再建を果たしました。 一方ショパールは、息子ポール・ルイが徐々に工房を引き継ぎながら、1937年には工房をソンヴィリエから高級時計製造の中心地として知られるジュネーブに移転します。そしてルイ・ユリスの孫にあたるポール・アンドレ・ショパールが事業に携わるようになりました。 三代目のカール・ショイフレ3世がさらなる自社のビジネス発展のため、スイスの時計マニュファクチュール(自社一貫生産)確立のためにジュネーブに赴いたときに、ポール・アンドレ・ショパールと出会いました。交渉は即決し、ショパールはジュエリーと時計の二本柱をもつブランドとして、生産性の向上とともに飛躍的に発展していきます。 2-3.時計とジュエリー二本の柱 ショイフレとの出会いによって、ショパールは高精度な時計づくりのノウハウに加え、ジュエリーの装飾性を確立しました。 1976年にはショパールの代表的なコレクション『ハッピーダイヤモンド』が発表されました。2枚のサファイヤクリスタルの間で動き回るダイヤモンドが独創的なデザインは、時計からジュエリーまで展開されるショパールで最も人気のあるコレクションの一つです。 1978年には合金生産が可能な鋳造施設を設立し、時計やジュエリーの地金となる金属を溶かし加工することが可能となりました。これにより鋳造からの自社一貫生産を確立しましたが、この工程から自社で行っている時計ブランドは、スイスでもロレックスとショパールだけといわれています。 時計メーカーとしての本領を発揮する、ミニッツリピーターを搭載したコンプリケーションウォッチは、2017年にジュネーブウォッチグランプリにおいて最高金賞である「金の針賞」を受賞しました。自社一貫で高品質な時計とジュエリーどちらも最高品質であることにこだわりつづけるブランドです。 2-4.サステナブルでラグジュアリーなブランドへ 大企業の傘下に入るブランドも数多く存在する中、ショパールは現在にいたるまでどこのグループにも属さない独立系ブランドとして時計作りを続けています。ショパールの創業者一族によって時計・ジュエリー作りにおいて受け継がれてきた精神に、ショパールの製品に使われる素材の「責任ある調達」という理念があります。 オリジナル配合の地金を使うにあたっても、原材料の産地の仕入の経路、製作方法においてすべて公正で倫理的であることを重要視しています。時計のケースやブレスレットに使用されるスチールにはリサイクルスチールを採用し、CO2の大幅な削減に取り組んでいます。ショパールでは「責任を以て発掘されたゴールドで時計とジュエリーを100%製造すること」を定め、原産地と仕入経路の透明な100%エシカルなゴールドを使用しています。金属だけでなく、ダイヤモンド・カラーストーン・レザー製品・ショッピングバッグにおいても環境に配慮した素材を使用しています。 2013年以降「サステナブル・ラグジュアリーへの旅」というプロジェクトを創設し、「グリーンカーペット ハイジュエリーコレクション」を発表しています。これは採掘業者の環境とそれに携わる人々の処遇改善を目指しており、フェアマインド認定ゴールドや認定サプライヤーから供給されたダイヤモンドを使用したラグジュアリーなジュエリーを手がけています。 ショパールは上場企業ではありませんが、環境や人道に配慮した取り組みを積極的に行っており、ショパールに携わる人やものがエシカルであることを大切にしています。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 3.可愛いけど本格派!レディースアイテムの特徴 3-1.時計は100%スイスメイド!素材もダイヤもこだわり深い! ショパールの時計といえば可愛いデザインが思い浮かびますが、スイスの生粋の時計メーカーだけあって時計の中身は本格派です。 ショパールの時計はすべて100%スイス製です。地金の調合から鋳造、加工、組立、取付、ケーシング、最終検査まであらゆる工程と全部品がスイス製であることはカリテフルリエ財団(独立した時計鑑定機関)によって保証されています。カリテフルリエ認定では、時計の精度を測定するCOSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定だけでなく、ムーブメントとその装飾の仕上げ、外観の美しさにいたるまで基準を設けており、時計の精度と見た目の美しさ両方が評価されます。 ショパールの時計には、自社で調達したエシカルなゴールドやルーセントスティールと呼ばれるリサイクルスチールを使用しています。ショパールのルーセントスティールは、スイスの時計メーカー・医療・航空宇宙・自動車産業から排出される高品質なスチールから作られるため、リサイクルだからといって素材の品質や特性を損なうものではありません。 調達地域もショパールの拠点から1,000キロメートル以内とし輸送のCO2削減を抑えたり、ショパールから出たスクラップも高品質のスチールにリサイクルされるなど、環境に配慮した循環プロセスと品質の維持を実現した素材を使用しています。 ショパールの時計に使われるダイヤモンドは、最高品質のダイヤモンドのみを採用するため、専門家により10倍のルーペを使って11の公式グレードに選別されます。クラリティはIF~VS、カラーはD~Gと婚約指輪に使用されるダイヤモンドと同等グレードのものが採用され、さらに4Cには含まれない「蛍光性」も「なし」か「極めて弱い」のみが選ばれます。 ショパールは時計としての精度や品質だけでなくジュエリーとしての美しさを両立し、さらに環境や人に優しい素材を使用しているところも魅力です。 3-2.ジュエリーは素材も完全自社製!環境にも優しい! ショパールのジュエリーコレクションに使われるゴールドは、ペルーとコロンビアの小規模な鉱山から、労働環境や環境保護に配慮した責任ある方法で採掘されたゴールドまたはRJC CoC認証(責任ある宝飾管理)を受けたゴールドのみを使用しています。2018年以降ショパールのジュエリーは100パーセントエシカルなゴールドの使用を達成しました。 さらに時計やジュエリーを製造するマニュファクチュールのほとんどは素材を合金に作り変える専用のアトリエを持っていない中、ショパールのアトリエでは自社で調達したゴールドから合金を作り上げる施設を所有しています。ゴールドを溶かしインゴッドから100%自社生産の合金を鋳造する業界でも珍しい企業です。 ショパールのダイヤモンドは時計と同様、婚約指輪と同等のクラリティはIF~VS、カラーはD~Gと最高品質のもののみが採用され、もちろんキンバリープロセスを遵守した透明性の高いダイヤモンドです。産地が特定できないダイヤモンドやキンバリープロセス未実施国からは売買しないことを義務づける自主規制にも取り組んでいます。 カラーストーンにはダイヤモンドのように、トレーサビリティや採掘条件を保証する国際的な基準がありませんでしたが、カラーストーンの出所についても可能な限り最大限の透明性を確保に務め、2019年には世界有数のジュエリーメーカーが提携するCGWCには加入し、ジュエリー業界全体の倫理的な価値観の底上げにも貢献しています。 環境問題に真剣に取り組むショパールは、ジュエリー業界以外にも様々な分野からの信頼を獲得し、カンヌ国際映画祭の最優秀作品「パルム・ドール」のトロフィーをも製作しています。金色に輝くパルム(ヤシ)の枝が大きなロッククリスタルにはめ込まれたトロフィーは、数々の感動の場面を生み出してきました。短編の優秀作品の為のミニ・パルムも含め、すべてがフェア認証を受けたエシカルなゴールドでつくられており、ショパールのアトリエでひとつひとつ製作されています。 4.【時計】こだわり抜いたショパールのレディースウォッチ!おすすめモデル6選 4-1.ハッピースポーツ 文字盤の上でダイヤモンドがくるくると回る「ハッピースポーツ」は1993年の発売以来、ショパールを代表するアイコンウォッチです。「一日中身に着けていられるウォッチ」というコンセプトの通り、アクティブな日中からエレガントなディナーまでどんな装いにもマッチするデザインと、文字盤の上を自由に動くダイヤモンドが特徴です。 ショパールのムービング・ダイヤモンドは、キャロライン・ショイフレが幼いころに描いた、おなかでダイヤモンドがくるくると回るピエロから着想を得ています。“文字盤の上をダイヤモンドが自由に動くデザイン”は、デザイン的にも技術的にも常識を覆すアイディアで、キャロラインがこれを考案した際メゾンの工場長からは「売れるわけがない」と猛反対され、「もしも1本でも売れたらバラの花を一本贈る」と言われたとか。しかしこの難題に対してショパール総動員で試行錯誤を重ね、1993年に発売を迎えました。 ハッピースポーツの登場は世間を驚かせ、今日に至るまでショパールで一番人気のあるコレクションとなっています。あの時反対した工場長はキャロラインにバラの木を贈り、毎年ショパールの庭で美しい花を咲かせているそうです。 二枚のサファイアクリスタルの間でダイヤモンドを自由自在に動かすために、メゾンの職人たちは試行錯誤を重ねました。ムービングダイヤモンドの製作過程は、すべて手作業で行われています。ダイヤモンドの裏側はフラットではなく絶妙な丸みを帯びていることで、ほんの少し傾けるだけでバレリーナのように回転しながら滑らかに動きます。独自開発この機構のお陰で、ダイヤモンドはガラスを傷つけることなく盤上を動き回ることを可能にしました。ムービングダイヤモンドをセッティングする職人たちは「コレオグラファー(振付師)」と呼ばれているそうです。 「ジョワ・ド・ヴィール/生きる喜び」を体現したというムービングダイヤモンドは、髪をかき上げたりワイングラスを持ったりする度エレガントに輝きます。仕事中でも自分の動きに合わせて輝くダイヤモンドを見るたび、ハッピーなパワーが湧いてきそうです。 素材はステンレスとゴールド2色の展開、自動巻きとクォーツどちらもラインナップがあります。自社ムーブメントのChopard 09.01-Cは、48時間のパワーリザーブを携えた自動巻き。オンにもオフにも活躍する毎日使いのお供に最適です。 4-2.ハッピーダイヤモンド ムービングダイヤモンドがあしらわれた、ハッピースポーツよりもさらにエレガントな時計です。中央にChopardの文字が入った時計は、文字盤にマザーオブパールを使用した小ぶりなサイズで、透明な二枚のサファイアクリスタルに挟まれたダイヤモンドがまるで素肌の上に乗っているかのような印象を与えます。 外周のサファイアクリスタルの面が大きくなるとムービングダイヤモンドの個数が増えたり、取り巻きのダイヤモンドによってサイズや豪華さが変わります。素材はゴールド2色のみの展開で、レザーのストラップとの色合いで印象が幾重にも変化します。クォーツのみの展開です。 セッティングから解放されたダイヤモンドは、見るたびに”自由な精神”を思い起こさせ、パワーを与えてくれそうです。 4-3.アルパインイーグル スイスにそびえるアルプスの山々と威厳あるワシの力強さにインスピレーションを受けた「アルパインイーグル」は、端正さとスポーティさを兼ね備えたラグジュアリーな時計です。サンバースト装飾を施した真鍮の文字盤は鷹の目の光彩を、ブレスレットの中央は少し高くなっていてアルプスの山々をイメージしており、スイスの自然からインスピレーションを得たデザインになっています。 ハッピースポーツと同じく、 クロノメーター認定のムーブメントChopard 09.01-Cを使用した自社ムーブメントです。 “常に高きを目指し、日々の生活で実力を発揮する野心に求める人々に捧げるタイムピース”と言われているように、ショパールをはじめ現代の問題に先見性や決断力を以て取り組む人々の為の時計です。 直線的なデザインの中に、美しく整えられた角やラウンドの文字盤が際立つ中性的な印象をあわせもつアルパインイーグル。メンズモデルも展開しているので、男女ペアで身に着けるのもとても素敵です。 4-4.ルール・ドゥ・ディアマン 「ダイヤモンドの時」を意味する「ルール・ドゥ・ディアマン」と名づけられたコレクション。すべての時計に最高品質のダイヤモンドをセッティングしたショパールのジュエリーウォッチです。 一般的に時計のダイヤモンドセッティングには、ケースにダイヤモンドを埋め込む方式が採用されることが多いところ、ルール・ドゥ・ディアマンのダイヤモンドはクラウンセッティング(爪留め)によって支えられています。爪の露出を極限まで抑え実用性を高めながら、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出したラグジュアリーな作品です。 貴重な天然石やマザーオブパール、繊細なギョーシェ彫りなどを採用した美しい文字盤とダイヤモンド、エシカルなゴールドを使用したジュエリーとしての側面に加え、自動巻きや手巻きの機構を採用したメカニカルなタイムピースでもあります。 4-5.インぺリアーレ 帝国時代の美しく壮麗な伝統装飾からインスピレーションを受けた「インぺリアーレ」。君主の衣装のアラベスク文様、剣型の針、ローマンインデックスと、随所に現代的に再解釈された帝国時代の威厳ある文様が形どられています。蓮の花を思わせる紫色のジェムストーンは、かつて皇帝のみが身に着けることが許された高貴な色だと言われています。 クオーツから自動巻きや手巻き、複雑機構まで商品展開がありますが、ステンレスのシンプルなものもあり、保守的なデザインはお仕事用ウォッチとしても重宝しそうです。 4‐6.L.U.C L.U.Cとは、創業者 ルイ・ユリス・ショパールの名前からとったショパールにおける時計づくりにおける最高峰とも呼べるシリーズです。 もともと時計工房として創業したショパールでは、自社生産の様々な複雑機構を取り揃え、特許を取得したムーブメントはこれまでに22におよびます。世界三大複雑機構のひとつに数えられるのがトゥールビヨン。ヒゲゼンマイにかかる重力の影響を極力減らすことで、姿勢差による精度の誤差を小さくする複雑機構です。最近では数百万円台からトゥールビヨンを作るメーカーもありますが、一般的に数千万円からと超高級時計に分類されます。 さてショパールのL.U.Cでは、トゥールビヨンのなかでもフライングトゥールビヨンと呼ばれる一般的なトゥールビヨンよりもさらに高度な技術が必要とされる機構を用いています。機構の美しさを文字盤の6時位置の小窓と裏側から見て楽しむことができるのも魅力です。さらに美しいだけではなく、ショパールの自社ムーブメントがすべてそうであるように、15日間をかけて5つの姿勢と3つの温度など様々な環境下で測定し精度の認証するクロノメータの認証を得ています。 複雑機構にも関わらずケースの厚み7.47mmという薄さを実現し、見た目の美しさと精度の両方を叶えたショパールの美学が反映されたコレクションです。 全国出張、現金買取 \簡易査定お気軽にご相談下さい/ 5.【ジュエリー】乙女心をくすぐる!ショパールの人気コレクション6選 5-1.ハッピーハート 名前の通りハートがもーチーフのショパールの代表的なコレクションです。シェルや天然石などを用いたハートは様々な色味で展開し、自分の好みに出会うことができます。 ふっくらとしたハートがいくつも連なったデザインや、ハートを花びらに見立てたハッピーハートフラワー、ムービングダイヤモンドが揺れるデザインも。 シンプルなハートのデザインは、媚びない可愛さで大人になっても身に着けたくなるデザインです。ネックレス・リング・ブレスレット・ピアス・時計など様々な展開が用意されているので、集めて重ね着けを楽しむことができるのも嬉しいポイントです。 5-2.ハッピーダイヤモンド サークルやハートの形をした、透明なサファイアクリスタルの間で自由に動くダイヤモンドが印象的なデザインです。ぱっと見てショパールだ!と分かってもらえるアイコニックなデザインです。 シンプルなタイプなら指輪もネックレスも20万円台からと手の届きやすい価格帯から用意されているので、自分へのご褒美ジュエリーとしても候補に入りそうです。ショパールの時計を選ぶならぜひ一緒にコーディネートしてみたいシリーズです。 5-3.アイスキューブ 光を反射する氷のようなフォルムが印象的なアイスキューブは、直線的なラインが印象的なスタイリッシュなジュエリーです。 面だけでなく辺のラインまでも美しく磨かれたアイスキューブは、光の反射によるきらめきが特徴的で、1点でもダイヤなしでも存在感を放ちます。シンプルだけれど都会的、そして人と被らないデザイン性が魅力的なコレクションです。 5-4.プレシャスレース アンティークレースのデザインをジュエリーに反映したプレシャスレース。よく見ると柔らかな布のように左右非対称な形やレースの繊細な文様と空気感が再現されており、うっとりとながめていたくなる造形です。 マーキースカットやペアシェイプのダイヤモンドが贅沢に使われているにもかかわらず、光に透かして繊細な影がみたくなるほど軽やかなジュエリーです。 5-5.ルール・ドゥ・ディアマン 時計にも展開されていたru-rudは、ダイヤモンドの美しさを称えるジュエリーコレクションです。「ダイヤモンドは永遠である」というコレクションのコンセプトを体現するかのような、永遠を表すサークル状のデザインが印象的です。ダイヤモンドはすべてが爪留めによって支えられており、最高品質のダイヤモンドの輝きを最大限に引き出します。 5-6.ショパールディッシモ Chopardのロゴがリング全体に刻印されたショパールディッシモは、どっしりとしたボリューム感あるデザインです。均整のとれた美しいカリグラフィーが魅力的です。 ショパールにはジュエリー以外にも、バッグやお財布、サングラスやイヤーカフ、文房具やゲーム、ベビー用品など様々な商品を展開しています。プレゼントや記念品として一緒に検討するのも楽しそうです。 まとめ 遊び心一杯のデザインのショパールですが、見た目の可愛さとは裏腹に、実はスイスの時計メーカーとして業界全体を見回してもとてもクオリティの高い時計作りを続けてきました。時計の品質に加え、遊び心やジュエリーとしての美しさも併せ持った唯一無二のブランドです。 独立メーカーとして自分たちにできることを考え社会を変えたいという信念は、環境に配慮したサステナブルでエシカルな調達や取り組みに反映されており、多くの企業に広がってほしい考え方や取り組みだと感じました。 ショパールなら一生のお供に幸福感いっぱいの人生を謳歌出来そうです!選んで後悔のないブランドだと思えるでしょう。時計選びの参考になれば幸いです。 最後までご覧いただきありがとうございました。
ショパールは時計とジュエリーを両立させているブランドとして知られているブランドです。元々時計でスタートしたブランドでしたが買収されジュエリーの技術が合わさったことで、美しさや品質の安定性が向上しています。カリテフルリエ設立の中心的存在として尽力し、スイス時計全体の品質向上だけでなく自社商品についても最高品質へのこだわりを強く見せるブランドです。この記事ではショパールの歴史、魅力、代表シリーズ、ショパールの時計を着けている芸能人、人気モデルについてまとめます。 1.【時計とジュエリーの両立】ショパールの歴史 1-1.1860年スイスソンヴィリエにで創業 ショパールは1860年にルイ・ユリス・ショパールによってスイスソンヴィリエで創業しました。弱冠24歳の若き時計技術者でしたが、彼の作り出す超薄型で高精度の実用的な懐中時計はデザインも斬新で評判となり、ロシア皇帝ニコライ2世をはじめ多くの著名な顧客を獲得しています。 スイス連邦射撃祭とスイス鉄道の公式サプライヤーに選出されたことで信頼性や品質の証明となり、これをキッカケに国外へも販路を広げていきました。創業者の孫にあたるポール・ルイ・ショパールが1915年に経営を引き継ぎ、ラ・ショー・ド・フォンに支店を開設、ジュネーブに本社を移転しました。 1-2.1963年カール・ショイフレ3世によって買収 1943年にはポール・アンドレ・ショパールが経営を引き継ぎましたが、従業員がたった5人しかいない経営状況でした。1960年代に入った頃にポールの息子が会社を引き継ぐ意思がないことから、売却を検討し始めました。 ちょうどその頃に事業家であるカール・ショイフレ3世が運営するドイツの時計・宝飾店向けにスイス時計専用のムーブメントサプライヤーを買収しようとジュネーブへ足を運んでいました。そんな折に出会ったポールとカールの2人はすぐに意気投合し、わずか30分で契約を済ませてしまったとの逸話が残っています。こうしてショパール社の時計製造技術とエスツェハ社のジュエリー製造技術を兼ね備えたブランドが誕生しました。 以来、ショパールは独立した家族経営を継続し、カールの子供たちが経営に参加しています。カールの経営ノウハウや時計製造への情熱により、ショパールは再び立ち上がることができました。 1-3.1996年「L.U.C 1.96」を皮切りに自社ムーブメントの開発を強化 1976年、新生ショパールによって大ヒットとなったハッピーダイヤモンドが発表されました。1988年にはクラシックカーレースのミッレミリアのスポンサーを務め、レースにちなんだ時計を発表しており、時計愛好家とクラシックカー愛好家の両方から愛されるシリーズとなっています。 1990年代に入ると自社製ムーブメントの開発に取り組みました。1996年に誕生した初の自社製ムーブメントCal.L.U.C 1.96はマイクロローター採用で薄型化、COSCクロノメーターとジュネーブシールの両方の認定を受ける高品質なムーブメントでした。創業者に敬意を示すL.U.Cと名付けられたムーブメントは翌年に時計に搭載され、本格マニュファクチュールとしての道を進み始めました。 マニュファクチュールの先駆けとなった自社製ムーブメントの開発は止まりません。香箱を4つ備え約9日間のパワーリザーブをもつL.U.C1.98 クアトロや、トゥールビヨン、ミニッツリピーター、GMT、永久カレンダー、クロノグラフなど複雑機能を搭載するムーブメントを次々と発表していきました。 2001年にはボヴェ、パルミジャーニ・フルリエと共同でカリテフルリエ財団を設立しました。COSCクロノメーターを超える精度かつ、それまでになかった審美性を審査する認定制度です。2008年には垂直統合の製造方法をさらに推し進めるフルーリエ・エボーシュ社を設立。ショパールの子会社で、ムーブメントのエボーシュを製造するメーカーです。 2.ショパールの魅力 2-1.カリテフルリエ認定の高精度・仕上げの美しさ カリテフルリエとは2001年に制定された品質規格のことで、ショパール、パルミジャーニ・フルリエ、ボヴェ等数社共同のプロジェクトで設立された独立した検定機関です。数ある機関の中でも厳しい検査をクリアした時計にのみ与えられる認定の称号・刻印は、それだけで最高品質であることの証明が可能です。 内容としては、①100%スイス産であること②COSC(スイスクロノメーター規格)認定ムーブメントであること③クロノフィアブルテスト④卓越した審美性⑤フルリテストでの試験の5つに分かれています。 ③クロノフィアブルテストとはリューズの押し引きやプッシュボタン、回転ベゼル、磁場など、実際の使用においての実用性を見る試験です。⑤フルリテストとは専用の試験機を用いて24時間の精度を計測するもので、スイスクロノメーター規格を上回る0〜+5秒/日差であることが合格のラインです。 ショパールの時計の一部がカリテフルリエ認定を受けています。精度だけではなく審美性を審査する認定は他にはなく、独立した垂直統合体制をもつ真のマニュファクチュールであるショパールだからこそ成し遂げられる品質の高さと美しさです。 2-2.ジュエリーのノウハウをミックスしたラグジュアリーの美しさ ショパールの特徴であるウォッチメーカーでありジュエリーメーカーでもあるということは大きな魅力の一つです。元々ショパールはウォッチメーカーとして創業しましたが、1963年以降ジュエリーメーカーとしても運営されてきました。 ジュエリーメーカーの技術・センスが合流したことによって、時計にも大きな影響を与えました。女性解放運動の盛んだった時期だったのも手伝って、発表したレディースウォッチのハッピーダイヤモンドが大きなヒットとなりました。パヴェダイヤのいわゆるレディースウォッチとは違い、男性の時計のようなオーソドックスなデザインとジュエリーの楽しみをミックスさせたデザインは、ブラックドレスやコルセットからの解放のように現在でも愛されています。 2-3.垂直統合による自社・関連会社での一貫生産 一貫生産、いわゆるマニュファクチュールは時計業界において多くのブランドが目指しています。ムーブメントにETA社製のものを使用するブランドが多く、時計ごとの差がわかりにくかった時期から一変、ETA社のムーブメントの購入が難しくなりつつあることなど、多くの要因がありますが、多くのブランドが自社一貫生産になることで安定した供給や付加価値を付けた新商品の展開などを勧めています。 現在でも多くのブランドがマニュファクチュールを宣言しているものの、実態としては部品単位ではサプライヤーから購入し、組み立ては自社だけで行うブランドも見られます。一貫生産を正確に捉えるなら、設計から各種部品製作、生産までのすべてを自社で行うこととなりますが、部品の多くは購入品から成り立っています。 しかしショパールの自社一貫生産は違います。ショパールのグループ内の関連会社で部品を製造し、3つの製作拠点でショパールの時計はすべてつくられています。これはショパールがコングロマリットに所属しない独立系だからこそできることで、産地や原料、製造方法に至るまでが管理されています。そのため自社製ムーブメントの開発ももちろんショパールの得意とするものです。 3.ショパールの代表シリーズ 3-1.ミッレミリア ミッレミリアは世界一美しいスポーツカーの祭典として知られるクラシックカーレースミッレミリアを記念して製作されているシリーズです。1988年以降は公式タイムキーパーに就任し、カール・ショイフレ氏もレーシングドライバーとして参加するほど。 ショパール ミッレミリアは実際のクラシックカーをモチーフにしており、車のボディや内装、ダッシュボードを再現した文字盤などクラシックカーを彷彿とさせるデザインが散りばめられています。シリーズのすべてのモデルにミッレミリアの公式ロゴを配しており、車の愛好家と時計の愛好家の両方が楽しめるようになっています。 ミッレミリアは主にクラシックとGTSの2種類で展開されています。クラシックは1927年~1940年の車をモチーフにしたもので、アラビアインデックスを採用しており、まさにクラシックな雰囲気に仕上がっています。GTSは1941年~1957年の車をモチーフにしており、バーインデックスが中心のコンサバなデザインで、環境に影響されずどんなシーンでも使える汎用性が特徴です。 3-2.L.U.C L.U.Cはショパールの原点ともいえるシンプルなドレスウォッチシリーズです。創業者のルイ・ユリス・ショパールが名前の由来です。 初登場は1996年で、L.U.Cはエスツェハ合流後のショパールにおいてカール・ショイフレが、陣頭指揮を執って製作されたシリーズです。テーマは「最高のもの」。開発を行ったのはミシェル・パルミジャーニとダニエル・ボロネージの2人で、ミシェルは後にパルミジャーニ・フルリエを興す人物で、ダニエルは現在ショパールのムーブメント部門のトップを務めています。 L.U.Cは基本的にはドーフィン針、ラウンドタイプ、比較的シンプルな王道のドレスウォッチです。ワールドタイムやトゥールビヨン、永久カレンダーなどの機能を付与したモデルも多く展開されており、トノー型のL.U.Cも存在します。インデックスの種類もアラビア、ローマ、バーと幅広いもののデザインのぶれは少なく、一目でL.U.Cだとわかる洗練された美しさをもっています。 生産本数は少なく、カールの目の届く範囲と決めているため今後も増やす予定はないようです。それどころか、2019年発表のラグジュアリースポーツシリーズのアルパインイーグルの人気によって、さらに生産本数は絞られると見られています。 3-3.アルパインイーグル アルパインイーグルはショパールのラグジュアリースポーツシリーズです。ワシの目の虹彩をイメージしたサンバースト文字盤や羽を想起させる秒針など、自然から得たインスピレーションをもとにデザインされています。8箇所でビス留めされたフラットベゼル、ケースと一体化されたラグなど伝統的なラグジュアリースポーツデザインを踏襲しています。ブレスレットの中央リンク部分は段で少し高さがついているのはアルプスの山々をイメージしており、立体感を際立たせています。 アルパインイーグルは1980年に発表したサンモリッツという元となるモデルが存在します。機械式時計がクオーツショックによって苦しんでいた時期に、ショパールとして初となるスポーツモデルを普段扱わないステンレススチールで発表した、いわば冒険したモデルでした。少し前にオーデマ・ピゲのロイヤルオークなどラグジュアリースポーツモデルを様々なブランドが発表したこともあり、高い人気となりました。アルパインイーグルはその後40年経って、現代的な解釈で蘇ったといえます。 3-4.グランプリモナコ 世界最高峰のクラシックカーレースであるグランプリモナコヒストリックのパートナーでありオフィシャルタイムキーパーを務めるショパールが当レースを記念して製作するシリーズです。大会に合わせて発表されており、何年かおきにグランプリモナコに合わせつつ現代的な解釈を盛り込んだ最新のモデルを発表しています。 カーレースに向けて製作されたこともあり、スポーティーなデザインに仕上がっています。3針、パワーリザーブ、クロノグラフの3種類で展開されており、パワーリザーブモデルは6時位置のサブダイヤルの表示は車のメーターを模したデザインになっています。白、黒、赤、時には黄を組み合わせたカラーリングで、視認性をしっかり確保しつつブラックベゼルとイエローの見返し部、白文字盤では白文字盤に黒のサブダイヤルを組み合わせたパンダデザインなど王道のスポーツウォッチの雰囲気を踏襲するモデルも多く発表されています。 3-5.ハッピーダイヤモンド 1976年に発表されたハッピーダイヤモンドはショパールのアイコン的存在となるシリーズです。ラウンドのケースで、ちょうど二重丸(◎)の最内部に文字盤、内側のベゼル、ガラスで保護された内と外の間(円形)、外側のベゼルの4層になっており、外内のベゼルの間をダイヤモンドが動き回るデザインとなっています。 モデルによってはベゼルにセットされたダイヤモンドを眺めながら、動き回るダイヤモンドを見ることができます。高貴でラグジュアリーなデザインにスパイスとして加わった動き回るダイヤモンドは煌びやかでいてポップな雰囲気で楽しめます。イエローゴールドやホワイトゴールドケース、レザーストラップの組み合わせなど、幅広いデザインバリエーションが楽しめます。 3-6.ハッピースポーツ 1993年に発表されたハッピースポーツはステンレススチールとダイヤモンドを初めて組み合わせたシリーズとして発表されました。クラシックでオーソドックスなラウンドケースの文字盤上をダイヤモンドが動き回るデザインはハッピーダイヤモンドから受け継いだデザインです。 12、3、6、9だけローマンインデックスのデザインが主流で、文字盤外周のレイルウェイやバトン針などクラシックなデザインにまとまっています。基本的には3針モデルでの展開ですが、新作でクロノグラフモデルも発表されており、スポーティー&クラシックの新たなレディースウォッチとして楽しめそうです。 3-7.スーパーファスト スーパーファストはカーレースに縁のあるショパールの中でも最もクラシックカーの影響を色濃く感じさせるデザインです。見返し部分に描かれたインデックスやストライプの描かれた文字盤など、デジタル時計のようなデザインにまとまっています。白、黒、赤のカラーリングで構成されており、レーシーな印象です。 ホイールを想起させる8点のビス留めされたベゼルやラジエターフィンがモチーフのラグに深く彫られたスリットなど、クラシックカーを彷彿とさせるデザインパーツで溢れています。純正ストラップはスリックタイヤをモチーフにしています。モータースポーツをテーマにした時計は数多くありますが、ここまで車のデザインに忠実なシリーズは珍しいです。 3-8.インペリアーレ インペリアーレは皇帝を意味しているように、高貴な風格が漂うラグジュアリーウォッチシリーズです。帝国時代の意匠からインスピレーションを得たデザインになっており、君主の衣服に刺繍されたアラベスク模様の文字盤、神殿の円柱を模したラグ、蓮の花のようなカーブが特徴のリューズなど、帝国の煌びやかな時代を思い起こさせます。 ベースのデザインは共通で、クオーツも機械式も両方で展開されています。それだけではなく2針モデルから3針、ムーンフェイズ、トゥールビヨンなど機能も様々なのが特徴です。マザーオブパール文字盤やダイヤモンドを敷き詰めた文字盤など、幅広いデザインと様々な機能でバリエーション豊かなシリーズです。 3-9.ルールドゥディアマン ルールドゥディアマンは「L'HEURE DU DIAMANT」フランス語でダイヤモンドの時、をあらわすシリーズです。「ダイヤモンドは永遠の輝き」は世界中で使われたキャッチコピーであるように、ダイヤモンドの不変さは時計、ジュエリーに共通しています。 その両方に精通するショパールだからこそ生み出せたルールドゥディアマンは、すべてのモデルにダイヤモンドがふんだんに散りばめられています。ダイヤモンドの使い方はモデルごとに違っており、文字盤を埋めつくすものやオパール文字盤やマザーオブパール文字盤との組み合わせでより美しさを際立たせたモデルなど、主役にも補助役としても活躍しています。 4.【時計とジュエリーの両立】ショパールを着けている芸能人・有名人 4-1.俳優 浅野忠信 L.U.C XPS Ref.168591-3001 俳優 浅野忠信さんが着けているのはL.U.C XPS Ref.168591-3001です。浅野さんはセイコーやロレックスなど、王道の時計を多く着けているようでシンプルな美しさをもつ時計を愛用しています。 L.U.C XPS Ref.168591-3001はドーフィン針、バーインデックスの装飾を削ぎ落した無駄のないデザインが特徴で、ツインバレルによるパワーリザーブ65時間など、薄型のムーブメントながら実用性に優れています。マイクロローターを備えた自動巻きのため、シースルーバックからはムーブメントの動きをしっかり楽しむことができます。 4-2.タレント 近藤真彦 ミッレミリア クロノグラフ Ref.16/8920 タレント 近藤真彦さんが着けているのはミッレミリア クロノグラフ Ref.16/8920です。近藤さんはタグホイヤーのカレラやカルティエのロードスターなど、カーレースに縁のある時計を愛用しており、レーサーとしても活躍している近藤さんらしいチョイスです。 ミッレミリア クロノグラフ Ref.16/8920はヴィンテージカーレースのミッレミリアを記念してつくられたシリーズです。ベゼルのタキメーター付きの3つ目クロノグラフのオーソドックスなデザインですが、3時位置のサブダイヤルにはミッレミリアのロゴ、裏ブタには地図、純正のラバーストラップはダンロップのレーシングタイヤのトレッドをイメージしています。 4-3.タレント 恵俊彰 ミッレミリア グランツーリスモ Ref.168997-3001 タレント 恵俊彰さんが着けているのはミッレミリア グランツーリスモ Ref.168997-3001です。恵さんはグランドセイコーとショパールの時計を愛用しており、この2つの時計を特に愛用しているようです。 ミッレミリア グランツーリスモ Ref.168997-3001はクラシックカーレースミッレミリアからインスピレーションを得て製作されたミッレミリアの一本です。ケースサイズは44mmと大型でインパクト抜群。ブラックベースの文字盤に白と赤のレーシーなカラーリングで、太めの針とインデックスで高い視認性を確保しています。3時位置にはミッレミリアのロゴが描かれています。純正ストラップはダンロップのタイヤのトレッドをイメージしています。 4-4.女優 戸田恵梨香 ハッピースポーツ オーバル Ref.278602-3002 女優 戸田恵梨香さんが着けているのはハッピースポーツ オーバル Ref.278602-3002です。戸田さんはロンジンやカルティエ、ピアジェなど、クラシックな時計を中心に着けています。いわゆるレディースウォッチといった可愛らしいデザインではなく、すっきりシンプルなモデルが選ばれています。 Ref.278602-3002はオーバルなラウンドウォッチで、ダイヤモンドのジェムが文字盤上を動き回ります。12、6だけのローマンインデックスでシンプルなデザインに仕上がっています。 4-5.モデル 中村アン ハッピースポーツ Ref.278608-6003 モデル 中村アンさんが着けているのはハッピースポーツ Ref.278608-6003です。中村さんはシチズンやロレックスなど、シンプルで機能的な時計を多く着けています。スタイリッシュな装いに合う時計を選んでいるようです。 ハッピースポーツ Ref.278608-6003はラウンドタイプのクラシックな3針のベースは変えずにパヴェダイヤと文字盤上を動き回るダイヤモンドが輝くモデルです。ローマンインデックスの一見シンプルな時計に見えつつもダイヤモンドの輝きもしっかりと楽しめます。 5.【時計とジュエリーの両立】ショパールのおすすめモデル 5-1.アルパインイーグルラージ Ref.298600-3001 アルパインイーグルラージ Ref.298600-3001はショパール初のラグジュアリースポーツモデルのサンモリッツを現代的に復活させたアルパインイーグルシリーズの一本です。復活にあたって開発されたステンレススチール「ショパール ルーセント スチール A223」はサージカルスチールに匹敵する低刺激性の合金を使うことによる皮膚との適合性と、ゴールド並みの光度と輝きをもっています。 Ref.298600-3001はワシの目の虹彩をイメージしたサンバースト文字盤で、深いブルーのカラーリングで楽しめます。搭載されている自社製ムーブメントCal.01.01-Cはカリテフルリエ認定されており、精度だけでなくまごうことなきスイス製であることの証明など、使い勝手以上に満足感の高いものとなっています。シンプルな3針で41mmケースなので取り回しもよく、長く使える一本ではないでしょうか。 5-2.ミッレミリアGMT Ref.168992-3001 ミッレミリアGMT Ref.168992-3001は世界一美しいレースと評されるクラシックカーレースにインスパイアされたシリーズです。カーレースを彷彿とさせる白、黒、赤のカラーリングのクロノグラフモデルで、パイロットウォッチのような黒文字盤に縦3つ目のサブダイヤルと夜行処理された針とアワーマーカーが特徴です。 GMT針はベゼルの24時間計で一目でローカルタイムの時刻を知ることが可能です。3時位置にミッレミリアのロゴが描かれていることやレーシーな純正ストラップなど、カーレース好きに響くデザインが散りばめられています。 5-3.ハッピースポーツ 30 MM オートマティック Ref.278573-3010 ハッピースポーツ 30 MM オートマティック Ref.278573-3010は2020年発表のハッピースポーツです。ベゼルいっぱいにセットされたダイヤモンドと文字盤上を動き回るダイヤモンドが楽しめる煌びやかなモデルです。文字盤はライトブルーのマザーオブパールを採用しており、美しさと落ち着きが両立されています。 ハッピースポーツ誕生25周年を記念してつくられた自社製ムーブメントCal.chopard 09.01-Cを搭載しています。非常に薄くつくられたムーブメントのため、クオーツ時計のような薄さに仕上がっています。 5-4.L.U.C フル ストライク トゥールビヨン Ref.161987-5001(2022新作) L.U.C フル ストライク トゥールビヨン Ref.161987-5001はショパールのアイコン的存在であるL.U.Cの誕生25周年記念として製作されたモデルです。2022年新作。2016年に発表されたL.U.Cフルストライクにトゥールビヨンを追加しており、複雑機構の代表格といえるミニッツリピーターに、同列に複雑さの代表であるトゥールビヨンを追加しています。 このモデルのために開発された新型ムーブメントCal.L.U.C 08.02-Lは前作のCal.L.U.C 08.01-Lにトゥールビヨンを追加しつつもわずか0.93mmの増加に抑えられています。厚みを抑えるために新形状のアンクルを開発し特許を取得、さらにストップセコンドまで追加しています。ミニッツリピーターの音の追求のために弦楽奏者を呼んで研究した徹底ぶりです。 6.【時計とジュエリーの両立】ショパール ショパールの歴史、魅力、代表シリーズ、有名人と人気モデルについてまとめました。ジュエリーの技術と結びついたことで純粋な時計ブランドでは得られなかったデザインや知識が今のショパールに繋がっています。コングロマリットに所属しない独立系のブランドで世界的に知名度・信頼性があり、今後の展開に注目が集まっています。もし街中でショパールの時計を見かけたらぜひ一度手に取ってみてください。
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