2024年3月02日
18金のアクセが変色する理由。未然に防ぐ方法と変色後の対処法。
金・貴金属について
18金製品はその独特の輝きと耐久性で多くの人々から愛されていますが、時間の経過と共に変色することがあります。この変色は美しさを損なうだけでなく、時には貴重なアクセサリーの価値にも影響を与えかねません。
しかし、適切な知識とケアを行うことでこれらの変色を予防し、発生した場合でも効果的に対処することが可能です。
この記事では、18金製品の変色の原因と予防法、さらに一度変色してしまった場合の対処法について詳しく解説していきたいと思います。
美しい18金製品を長く楽しむための秘訣を、一緒に学んでいきましょう。
目次
1.18金が変色を起こしてしまう6つの理由。
18金製品の変色は様々な外部要因によって引き起こされる化学反応の結果です。
ここでは、18金が変色を起こしてしまう6つの理由について詳しく掘り下げます。
その①:接触する物質と化学反応
18金製品は日常生活でさまざまな物質と接触します。
これには空気中の酸素や湿気、皮膚から分泌される汗、化粧品、家庭用洗剤などが含まれます。これらの物質の中には18金の変色を引き起こす可能性のある化学物質が含まれています。
その②:酸素との反応
酸化は金属の最も一般的な変色原因の一つで、酸素と金属が反応して金属酸化物を形成します。18金では主に銀や銅が酸化し、変色を引き起こします。
その③:硫黄との反応
硫黄は空気中に微量存在し、ゴムや一部の紙製品、食品などからも発生します。
硫黄と銀が反応すると硫化銀が形成され、これが黒ずみの原因となります。
その④:塩素との反応
塩素はプールの水や一部の洗剤に含まれています。
塩素と金属が反応すると金属の表面を損傷し、変色や腐食を引き起こす可能性があります。
その⑤:肌に触れることによる変色
人の皮膚から分泌される汗には塩分や脂肪酸が含まれており、これが18金製品と反応して変色を引き起こすことがあります。
特に暑い気候や運動中には、この種の変色がより顕著になることがあります。
その⑥:日焼け止めなどの化学物質も要注意
日焼け止めや香水などの化粧品が含む化学物質も18金製品の変色を促進する可能性があります。これらの製品が含む成分が金属と反応し、変色を引き起こすことがあります。
2.変色してしまう前に知っておきたい予防策!
18金製品の美しさと輝きを長く保持するためには日常的なケアと適切な予防策が不可欠です。多くの場合、変色は避けられるものであり、簡単な予防措置によってそのリスクを大幅に減らすことができます。
この章では、18金製品を変色から守るための基本的なケア方法について詳しく解説していきたいと思います。これらのステップを実践することで、貴重な18金製品を時間の経過と共に生じる可能性のある変色や損傷から守り、永くその美しさを保つことができるでしょう。
2-1.乾燥した場所での保管を心掛ける
18金製品を長く美しく保つためには、乾燥した場所での保管が欠かせません。
湿気は18金の変色や酸化の大きな原因となります。
特に18金に含まれる銅や銀などの合金元素は湿気によって容易に酸化し、結果として製品の変色につながります。そのため、保管する際は湿気が少なく、温度変化が少ない安定した環境を選ぶことが重要です。
浴室やキッチンのように水蒸気が多く発生する場所は避け、室内の湿度が低い部屋を選ぶと良いでしょう。
さらに、保管場所に乾燥剤を置くことで、周囲の湿度をより効果的に抑えることができます。乾燥剤はその吸湿能力を維持するために定期的に交換が必要です。また、18金製品を密閉性の高い容器やジュエリーボックスに入れて保管することも、湿気から保護する有効な方法です。これらの容器内に乾燥剤を入れることで、湿気を避ける効果をさらに高めることができます。
保管している18金製品の状態を定期的にチェックし、湿気による変色や損傷の兆候がないか確認することも大切です。このような簡単な予防策により、18金製品を変色や損傷から守り、その美しさを長期間保つことが可能になります。
日々の小さな注意が貴重なジュエリーを守るための重要なステップとなるのです。
2-2.他のジュエリーと分けて保管
18金製品を個別に保管することは変色や傷を防ぐために非常に重要です。
金属同士が直接触れ合うことで生じる摩擦は表面に細かい傷をつける原因となり、これがさらに変色や損傷のリスクを高めます。異なる種類の金属製ジュエリーを一緒に保管すると金属間の化学反応が起こりやすく、変色の可能性がさらに高まります。
個別保管のためには各アクセサリーを柔らかい布や専用のジュエリーポーチに一つずつ包んで保管することが理想的です。これにより、金属同士の直接的な接触を避けることができ、傷や変色を防ぎます。
また、ジュエリーボックスを使用する場合は、各アイテムが個別に収納できるタイプを選ぶと良いでしょう。これにより、各アイテムを安全に保管しつつ、取り出しやすさも確保できます。
個別に保管することのもう一つの利点は、各アイテムの状態を定期的にチェックしやすくなることです。これにより、変色や傷、損傷があった場合に早期に対処することができ、ジュエリーを長期間美しく保つことが可能になります。
個別保管は少し手間がかかるかもしれませんが、愛用する18金製品を守るための重要な保管方法といえます。
この習慣を実践することで貴重なジュエリーの美しさと輝きを長く保つことができるでしょう。
2-3.直射日光を避ける
18金製品を直射日光から避けることは変色や材料の劣化を防ぐ上で非常に重要です。
直射日光に長時間さらされると18金に含まれる金属の温度が上昇し、酸化反応が加速されることがあります。この結果、変色や褪色が生じやすくなり、ジュエリーの美しさが損なわれる可能性があります。また、日光に含まれる紫外線は18金製品に使用されている場合の宝石や装飾品にも影響を与えることで、色の変化や輝きの低下を引き起こすことがあります。
直射日光を避けて保管するためにはジュエリーボックスや引き出し、クローゼットの中など室内の日光が直接当たらない場所を選ぶことが重要です。また、窓際やガラス越しに日光が差し込む場所も避けるべきです。屋外での長時間の活動時には18金製品を直接日光が当たらないようにするか、必要に応じて取り外して保管することも検討しましょう。
18金製品を直射日光から守ることは美しさを長期間維持するための簡単ながら効果的な方法です。日常生活の中で意識的に取り組むことで18金製品が持つ輝きを保護し、変色や劣化のリスクを最小限に抑えることができます。
貴重なジュエリーを長く楽しむために、この習慣を実践してみてください。
2-4.化粧をするときは18金アクセは外そう
18金製品を化学物質から遠ざけることは変色や損傷を防ぐ上で非常に重要です。
日常生活で頻繁に接触する可能性のある香水、化粧品、洗剤、そして塩素などの化学物質は、18金の表面に反応して変色や腐食を引き起こすことがあります。ジュエリーを身につけている際に香水や化粧品を使用すると、化学物質が直接ジュエリーに付着し、時間とともに変色の原因となり得ます。
化学物質から18金製品を守るためには、化粧品や香水を使用する前にジュエリーを外すことが一つの対策となります。具体的には化粧や香水をつけた後、それらが完全に乾いてからジュエリーを身につけるようにしましょう。また、家庭での掃除やプールでの泳ぎなどの塩素や洗剤と接触する可能性がある活動を行う前にも、ジュエリーを外しておくことが重要です。
さらに、ジュエリーを外した後は柔らかい布で軽く拭き取ることで、皮膚の油や残った化粧品の痕跡を除去し、変色や腐食のリスクを減らすことができます。
この習慣を日常的に行うことで18金製品を化学物質の害から守り、その美しさを長期間保つことが可能になります。
化学物質から18金製品を遠ざけることは日々の注意を要するかもしれませんが、貴重なジュエリーを長く大切にするためには欠かせないケアの一つです。この習慣を心がけることで、18金製品が持つ輝きと美しさを保護し、長く愛用することができるでしょう。
2-5.定期的にメンテナンスをする
18金製品を長期間美しく保つためには定期的なチェックとメンテナンスが不可欠です。
日常の使用や保管環境によっては変色や小さな傷、汚れが生じることがあります。これらの問題を早期に発見し、適切に対処することで18金製品の輝きを長く維持することができます。
ひと月に一回は各ジュエリーに変色や傷、石の緩みがないかを確認しましょう。
特に日常的に使用しているアイテムは、より頻繁にチェックすることがおすすめです。このチェックを通じて変色や傷を早期に発見し、修理やクリーニングが必要かどうかを判断できます。
変色や軽度の汚れが見つかった場合は、柔らかい布や専用のジュエリークリーナーを使用して優しく拭き取ることで自宅で簡単に対処することができます。しかし、頑固な汚れや傷、損傷がある場合はプロのジュエリークリーニングを受けることが最善の選択です。
プロが行うクリーニングでは専門の技術と機材を用いて、ジュエリーを安全に磨き上げを行ったり必要に応じて修理を行います。
3.これは変色?18金が起こす変色の例
18金アクセサリーが変色したとき、それはただの汚れなのか、それとも金属の変色なのかを見分ける方法を知ることが重要です。
この章では、18金が起こす変色の例を2つを紹介していきたいと思います。
赤く変色する現象や黒ずみが生じる理由について詳しく説明し、アクセサリーの状態を正確に判断するための知識を深めましょう。
3-1.赤く変色している
18金製品が赤く変色する現象は多くのジュエリー愛好家にとって気になるポイントです。
この変色は18金の合金成分と外部要因との化学反応によって起こります。
18金は純金に銅、銀、時には他の金属を加えて作られる合金で、この中の銅が主な原因となって赤く変色することがあります。18金合金の中で銅が酸化すると、表面に赤みを帯びた色が現れることがあります。
これは、銅が空気中の酸素や他の化学物質と反応し、酸化銅を形成することにより起こります。特に湿度が高い環境や汗を多くかくような状況では、この反応が起きてしまうのです。
日常生活で接触する可能性のある化学物質といえば、洗剤や化粧品、さらには一部の食品に含まれる酸なども18金の変色を引き起こす可能性があります。これらの物質が銅と反応し、特有の赤い変色を引き起こすことがあります。
18金製品が赤く変色するのを防ぐためにはできるだけ湿度が高い環境を避け、定期的に柔らかい布で拭き取ることが効果的です。また、化学物質との接触を最小限に抑えるためにジュエリーをつけたままでの洗浄作業や、化粧品の使用は避けることがおすすめです。
もし赤く変色してしまった場合は、専門のジュエリークリーニングサービスに相談するか、自宅で優しくクリーニングすることで元の輝きを取り戻すことができます。ただし、強い化学薬品を使用する前に、その方法が18金製品に適しているかを確認することが重要です。
赤く変色する現象を理解し、適切な予防と対策を講じることで18金製品を長期間美しく保つことが可能になります。
3-2.斑点のような黒ずみ
18金製品の黒ずみは主に硫黄成分と金属が反応して生じる硫化物によるものです。
空気中の硫黄分や化粧品、食品から発生する硫黄化合物と18金が接触することで黒ずみを引き起こすことがあります。この黒ずみはジュエリーの美観を損ねるだけでなく、金属表面の損傷を示している場合もあります。
黒ずみが生じた18金製品を識別するには、ジュエリーの表面を丁寧に観察します。
黒ずみは表面の特定の部分に不均一に現れるため、局所的な変色や斑点として識別できます。黒ずみが確認された場合、軽度であれば専用のジュエリークリーナーや柔らかい布で優しく拭き取ることが推奨されますが、深刻な変色や損傷が見られる場合は専門家によるクリーニングや修理が必要になることがあります。
黒ずみや赤く変色する現象を避けるためには定期的なケアと適切な保管が重要です。また、変色や損傷を早期に発見し、適切な対処を行うことで18金製品の美しさと寿命を保つことができます。
4.変色した18金アクセサリーの対処法
変色してしまった18金アクセサリーも諦める必要はありません。
この章では、自宅で簡単にできるお手入れ方法から、プロのクリーニングサービスを利用する際のアドバイスまで、変色を効果的に取り除く方法を紹介していきたいと思います。重曹を使った掃除方法や変色戻しのテクニックを具体的に説明し、愛用のアクセサリーを再び輝かせる方法を探ります。
4-1.柔らかい布での拭き取り
18金の日々のお手入れでは柔らかい布やジュエリー用のクロスを使用して優しくふき取ってください。
この方法は表面の汚れや皮脂、化粧品の残留物を除去し、変色を予防するのに役立ちます。布を使用する際は硬い繊維や粗いテクスチャーのものを避け、金属表面を傷つけないように注意してください。
4-2.中性洗剤を使用した洗浄
徹底的なクリーニングが必要な場合、温かい水に少量の中性洗剤を溶かして洗浄液を作って18金製品に浸します。
数分間浸した後、柔らかい歯ブラシで非常に優しくブラッシングして隅々まで汚れを落とします。この際、硬いブラシは避けて金属や宝石にダメージを与えないように注意してください。
洗浄後は、清潔な水で十分にすすぎ、柔らかい布で水分を優しく拭き取ります。
4-3.重曹を使用した掃除方法
18金製品のお手入れに重曹を使用する方法は、自宅で簡単に行える効果的なクリーニング手段の一つです。
重曹は自然な洗浄剤であり、軽度の変色や汚れを除去するのに役立ちます。この方法は、化学薬品を使用したくない場合の安全な代替手段としても人気があります。
<準備する材料>
重曹
温水
柔らかい布または柔らかい歯ブラシ
小さなボウル
手順①:洗浄液を作成する
小さなボウルに温水を入れ、小さじ1杯の重曹を加えて水と重曹をよく混ぜ合わせます。頑固な汚れの場合には少し濃いめに作るのが効果的です。
手順②:表面は優しく拭き、細かい汚れはブラッシング。
柔らかい布に重曹の洗浄液を少量取り、18金製品の表面を優しく拭きます。
より細かい部分や隅々の汚れには柔らかい歯ブラシを使用して軽くブラッシングします。この際、金属や宝石を傷つけないように注意が必要です。
手順③:すすぎと乾燥
すべての汚れが除去されたら清潔な水で重曹を完全に洗い流します。
その後、柔らかい布で水分を優しく拭き取って自然乾燥させます。
直射日光や熱源の近くではなく、室温で風通しの良い場所で乾かしてください。
手順④:最終チェック
乾燥後、18金製品の輝きが戻っているかを確認してください。汚れが取れてない場合は最初からやり直してみてください。
しかし、頑固な変色や汚れが残る場合は、専門のジュエリークリーニングサービスを利用することを検討してください。
重曹を使用したこの掃除方法は18金製品を傷つけることなく、自然に変色や汚れを除去できるため定期的なお手入れに適しています。ただし、装飾品によっては重曹が適さない場合もあるため、使用前に少量で試すか専門家のアドバイスを求めることをお勧めします。
4-5.専門店によるクリーニングサービス
専門店によるクリーニングサービスを利用することは、18金製品を長期にわたり美しく保つための確かな方法です。
自宅で行う日常的なケアも大切ですが、プロフェッショナルなクリーニングは特にデリケートなジュエリーや、自宅で取り除くことが難しい深刻な変色や汚れに対しては特に有効です。
専門店では高度な技術と専用の機材を駆使して、ジュエリーを安全かつ効果的にクリーニングし、頑固な汚れや変色を取り除きます。また、ジュエリーのデリケートな部分や宝石も損なうことなく適切に扱い、輝きを回復させます。
専門店を選ぶ際には評判や提供されるサービスの範囲、そして費用を事前に確認することが大切です。
また、ジュエリーの種類や材質に特化した経験を持つ専門家を選ぶことでジュエリーに最適なケアを受けることが可能になります。クリーニングだけでなく、石の緩みのチェックや金具の修理など、総合的なメンテナンスを行うことでジュエリーの耐久性を高め、長期間にわたってその美しさを楽しむことができます。
定期的なプロフェッショナルクリーニングは18金製品の変色や汚れを効果的に防ぎ、美しさを長く保つために推奨されます。年に一度または使用状況に応じて、専門家によるケアを受けることで貴重なジュエリーを守り、その価値を最大限に引き出すことができるのです。
5.金の変色に関するFAQ:18金と24金の変色の違いは?
18金と24金の変色に関しての主な違いは、金の純度に起因します。
24金は純金であり、金の含有率が100%なので非常に柔らかい特性を持っています。
日常のジュエリー使用にはあまり適していませんが、酸化や変色に対しては非常に抵抗力があります。18金は金75%に銀、銅などの他の金属を25%混合して作られており、これによって硬度が増すので実用的なジュエリーとしては適していますが、混合された金属が酸化しやすいため24金に比べて変色しやすくなります。
18金製品の変色は、主に合金に含まれる銅や銀が空気中の硫黄や他の化学物質と反応することで起こります。銅は酸化すると緑青(せいどう)を生じることがあり、銀は硫黄と反応して黒ずみ(硫化銀)を形成します。このような反応により、18金製品は時間の経過とともに変色する可能性があります。
一方、24金は純金であるため、他の金属との合金ではなく、酸化や硫黄との反応による変色が非常に少ないです。純金は非常に安定した金属であり、日常的な環境下ではほとんど変色しません。しかし、非常に柔らかく傷がつきやすいため、純金で作られたジュエリーは比較的稀です。
まとめ:貴金属の買取は弊社ESTIMEへ!
いかがだったでしょうか?
今回は、18金の変色を未然に防ぐポイントや変色してしまったときの対処法について展開させていただきました。
18金製品はその美しさと耐久性で多くの人に愛されていますが、適切なケアとメンテナンスがその輝きを長く保つ鍵となります。変色は避けられない自然な過程かもしれませんが、今回紹介した予防策と対処法を実践することで影響を最小限に抑え、長期間にわたり貴重なジュエリーを楽しむことができます。
また、弊社ESTIMEでは貴金属類はもちろん、高級時計やブランド品の買取を強化しております。ご不要なものがございましたらぜひ一度お問い合わせください!
この記事が、皆さんにとっての参考となっていれば幸いです。